2012年9月15日土曜日

G1英セントレジャー、キャメロット3冠ならず。エンケが重賞初勝利

9月15日に行われたG1英セントレジャー(芝14ハロン132ヤード、3歳牡牝)は、5番手追走したゴドルフィンのエンケが最後の直線の残り2ハロンで抜け出すと、後方からキャメロットが追い上げましたが3/4馬身差届かず、エンケが重賞初勝利をG1で挙げました。

キャメロットは後方2,3番手の内ラチ沿いを追走。最後の直線で前が壁になるシーンもありましたが、残り2ハロンで前が開いたあとすぐ前にいたエンケにいったん突き放されており、これは言い訳できないか。


エンケは父キングマンボ、母シャワンダ(愛オークス、ヴェルメイユ賞、シャレータの3/4同血)、母の父シンダーという血統のアメリカ産馬。ちなみに3代母の父が"最後の英3冠馬"ニジンスキーです。

重賞初出走だった英G3ゴードンS.(芝12ハロン)はフランケルの全弟ノーブルミッションのハナ差2着。その次走で、今回から見れば前走の英G2グレートヴォルティジュールS.(芝12ハロン)は、ここに出走していたソウトワーシー、メインシークエンスに次ぐ2・1/4馬身差3着に終わっていました。

グレートヴォルティジュールS.はドスローだったから着順は簡単に変わるとは思っていましたが、キャメロットを逆転できるとは思わなかった。次走は不明ですが、血統的にも凱旋門賞に出てきたら怖い。と思ったら登録はないし、ゴドルフィンのレーシングマネージャーによると今年は凱旋門賞に行かないだろうと。ただし来年も現役だとのこと。ゴドルフィンなんでドバイですかね。

鞍上のミカエル・バルザローナ騎手は昨年の英ダービーで仏ファーブル調教師のプルモワに騎乗し、A.オブライエン調教師のトレジャービーチをアタマ差で下して優勝しています(馬主はどちらもクールモア陣営)。


ニジンスキー以来42年ぶりの英3冠を達成できなかったキャメロットはデビュー2戦目の英2歳G1レーシングポストトロフィー(芝1マイル)で重賞初勝利。それ以来の出走だった英3歳牡馬クラシック3冠第1戦2000ギニー(芝1マイル)も勝つと、英ダービー、愛ダービーと連勝していました。セントレジャーは愛ダービー以来2ヶ月ぶりの競馬でした。次走は不明。また今年で引退するか来年も現役かについて明言されたことはありません。

2012年G1英セントレジャーのレース映像。公式はこちら。ただ画質が悪い。


英セントレジャー(Ladbrokes St Leger Stakes)
2012年9月15日、イギリス・ドンカスター競馬場、芝14ハロン132ヤード
3歳牡牝、G1、9頭、レース結果、1着31万1905ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エンケ
Encke
3牡
26倍
M.バルザローナ3分03秒816戦【3-2-1-0】
G3ゴードンS.2着
G2グレートヴォルティジュル3着
2キャメロット
Cameot
3牡
1.4倍
J.オブライエン3/46戦【5-1-0-0】
G1レーシングポストT.1着
G1英2000ギニー1着
G1英ダービー1着
G1愛ダービー1着
3マイケルアンジェロ
Michelangelo
3牡
11倍
F.デットーリ35戦【2-0-3-0】
G3ゴードンS.3着
4アーサメジャー
Ursa Major
3牡
11倍
J.ムルタ1・1/27戦【4-2-0-1】
前走の重賞初出走のG3で1着
5メインシークエンス
Main Sequence
3牡
11倍
T.ダーカンアタマ8戦【4-2-0-2】
G1英ダービー2着
G2グレートヴォルティジュル2着
6ソウトワーシー
Thought Worthy
3牡
11倍
W.ビュイック87戦【3-1-1-2】
G1英ダービー4着
G2キングエドワード7世S.3着
G2グレートヴォルティジュールS.1着
8トーマスチッペンデール
Thomas Chippendale
3牡
15倍
T.クウィリー1・3/47戦【3-0-0-4】
G2キングエドワード7世S.1着
G2グレートヴォルティジュールS.5着
9ダートフォード
Dartford
3牡
101倍
R.ハヴリン168戦【0-1-2-5】
ゴスデン厩舎のペースメーカー

0 件のコメント: