キャメロットは後方2,3番手の内ラチ沿いを追走。最後の直線で前が壁になるシーンもありましたが、残り2ハロンで前が開いたあとすぐ前にいたエンケにいったん突き放されており、これは言い訳できないか。
エンケは父キングマンボ、母シャワンダ(愛オークス、ヴェルメイユ賞、シャレータの3/4同血)、母の父シンダーという血統のアメリカ産馬。ちなみに3代母の父が"最後の英3冠馬"ニジンスキーです。
重賞初出走だった英G3ゴードンS.(芝12ハロン)はフランケルの全弟ノーブルミッションのハナ差2着。その次走で、今回から見れば前走の英G2グレートヴォルティジュールS.(芝12ハロン)は、ここに出走していたソウトワーシー、メインシークエンスに次ぐ2・1/4馬身差3着に終わっていました。
グレートヴォルティジュールS.はドスローだったから着順は簡単に変わるとは思っていましたが、キャメロットを逆転できるとは思わなかった。次走は不明ですが、血統的にも凱旋門賞に出てきたら怖い。と思ったら登録はないし、ゴドルフィンのレーシングマネージャーによると今年は凱旋門賞に行かないだろうと。ただし来年も現役だとのこと。ゴドルフィンなんでドバイですかね。
鞍上のミカエル・バルザローナ騎手は昨年の英ダービーで仏ファーブル調教師のプルモワに騎乗し、A.オブライエン調教師のトレジャービーチをアタマ差で下して優勝しています(馬主はどちらもクールモア陣営)。
ニジンスキー以来42年ぶりの英3冠を達成できなかったキャメロットはデビュー2戦目の英2歳G1レーシングポストトロフィー(芝1マイル)で重賞初勝利。それ以来の出走だった英3歳牡馬クラシック3冠第1戦2000ギニー(芝1マイル)も勝つと、英ダービー、愛ダービーと連勝していました。セントレジャーは愛ダービー以来2ヶ月ぶりの競馬でした。次走は不明。また今年で引退するか来年も現役かについて明言されたことはありません。
2012年G1英セントレジャーのレース映像。公式はこちら。ただ画質が悪い。
英セントレジャー(Ladbrokes St Leger Stakes)
2012年9月15日、イギリス・ドンカスター競馬場、芝14ハロン132ヤード
3歳牡牝、G1、9頭、レース結果、1着31万1905ポンド
着 順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | エンケ Encke | 3牡 26倍 | M.バルザローナ | 3分03秒81 | 6戦【3-2-1-0】 G3ゴードンS.2着 G2グレートヴォルティジュル3着 |
2 | キャメロット Cameot | 3牡 1.4倍 | J.オブライエン | 3/4 | 6戦【5-1-0-0】 G1レーシングポストT.1着 G1英2000ギニー1着 G1英ダービー1着 G1愛ダービー1着 |
3 | マイケルアンジェロ Michelangelo | 3牡 11倍 | F.デットーリ | 3 | 5戦【2-0-3-0】 G3ゴードンS.3着 |
4 | アーサメジャー Ursa Major | 3牡 11倍 | J.ムルタ | 1・1/2 | 7戦【4-2-0-1】 前走の重賞初出走のG3で1着 |
5 | メインシークエンス Main Sequence | 3牡 11倍 | T.ダーカン | アタマ | 8戦【4-2-0-2】 G1英ダービー2着 G2グレートヴォルティジュル2着 |
6 | ソウトワーシー Thought Worthy | 3牡 11倍 | W.ビュイック | 8 | 7戦【3-1-1-2】 G1英ダービー4着 G2キングエドワード7世S.3着 G2グレートヴォルティジュールS.1着 |
8 | トーマスチッペンデール Thomas Chippendale | 3牡 15倍 | T.クウィリー | 1・3/4 | 7戦【3-0-0-4】 G2キングエドワード7世S.1着 G2グレートヴォルティジュールS.5着 |
9 | ダートフォード Dartford | 3牡 101倍 | R.ハヴリン | 16 | 8戦【0-1-2-5】 ゴスデン厩舎のペースメーカー |
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