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2012年9月29日土曜日

スプリンターズS.出走予定キャプテンオブヴィアスの血統・成績・動画紹介

9月30日のG1スプリンターズステークスに出走を予定しているシンガポール馬キャプテンオブヴィアス Captain Obvious についてです。ほかに香港のラッキーナインとリトルブリッジも出走予定。

シンガポールのレイティングでは現役競走馬で2位タイ(118)であり、前走9月の星G3で12戦12勝としたスーパーイージーに並ばれるまでは単独2位でした。ロケットマンが129でぶっちぎりの1位、国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリント勝ち馬アトゥが114で4位です(アトゥのほうが低いのは良く分からない)。

そのロケットマンは昨年のスプリンターズステークスで1番人気4着に敗れました。しかしロケットマンについての記事で指摘しておいたとおり、ロケットマンはハイペースを追走し速めに先頭に立って押し切る競馬が持ち味で、スプリンターズS.のように何頭もの後ろから差しきるような競馬は出来ないタイプ。包まれて弱点がもろに出た形で敗れただけであり、ロケットマンが負けたから、ロケットマンより実績が明らかに下のキャプテンオブヴィアスも駄目、というのは短絡的かと。

シンガポールのレベルは香港より下なので80倍の14番人気でも買いづらくはありますが。


前走は559kg、6走前の国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリント4着時は552kgだったので参考に。5歳の2010年は530kg台で走っていたので大きく減っていてもあまり気にする必要もないと思います。

陣営は「もう少し内枠が良かったですが、昨年の勝ち馬ら有力馬の多くも外枠です。オスカー(チャベス騎手)の仕事は難しくなりましたがいつものように上手く乗ってくれるでしょう」「もし前半が速くなれば控えることも出来ます。必ずしも逃げる必要はありません」「控えることも出来ますし、1400mでも勝っているので最後の200mの坂もこなしてくれるでしょう」と述べられています。


キャプテンオブヴィアスの成績(JRA公式PDF
通算30戦15勝【15-4-3-8】
下の表はJRAのPDFのコピー。 クリックで拡大できます。以下で述べるように5走前から2走前の4戦はハンデ戦で、他馬よりかなり重い斤量を背負わされての出走でしたから、成績の見た目よりずっと強いのです。

「1」「3」は国際重賞。「SIN」「MAL」はローカル重賞。

シンガポール公式サイトに各レースの2ハロンごとの区間ラッップも掲載。また、シンガポール内で走った全レースの映像が見れます。 レースごとにある一番右のフィルムアイコンをクリックして視聴可能(音量注意)。

YouTubeだと、
2011 トゥンクゴールドカップ
2012 ドバイ一般戦
2012 クリスフライヤーインターナショナルスプリント
2012 パイティティゴールドトロフィー
2012 ジャンボジェットトロフィー

キャプテンオブヴィアスは昨年のマレーシアローカルG1トゥンクゴールドカップ1着のあと、シンガポールに移籍。移籍後2走目の星ローカルG3ジャンボジェットトロフィーでシンガポールの重賞初勝利。また一般戦で後に国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリントを勝つアトーを2着に負かすなどしました。

今年2012年はまずドバイで3走し1勝。1勝時の2着馬は2011年の英G1ジュライカップ(芝6ハロン)で3着のあるヒチンズでした。その次走のドバイG3でヒチンズから2・3/4馬身差の4着。ちなみにヒチンズは続くドバイG3で2着したあと、G1ドバイゴールデンシャヒーンで16頭立て4着(3着ラッキーナインから1・1/2馬身差)しています。

シンガポール帰国後初戦、約3ヶ月ぶりの出走だった国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリントは普段より後ろの5番手を追走しアトゥの4着。その後4戦は他馬よりかなり重い斤量を背負わされてのハンデ戦。

3走前の星G3パイティティゴールドカップ(芝1200m)は、勝ち馬より5kg、2着より9kg重い59kgで6馬身差の3着でした。そのときの勝ち馬がシンガポール移籍後12戦12勝で、現在キャプテンオブヴィアスと同レイティングのスーパーイージーです。

2走前のオープン戦(AW1100m)は勝ち馬より3.5kg重く、2着馬より2.5kg重い斤量で3着。もし減量騎手を乗せなかったらさらに4kg重い斤量での出走でした。その2着ミスタービッグは前走の国際G1クリスフライヤー・インターナショナル・スプリントで1・1/2馬身差の2着など、シンガポール重賞で7戦5勝、敗れた2走はG1で3着と2着という強豪。

前走の星G3ジャンボジェットトロフィー(芝1400m)は逃げ粘り、ゴール直前で0.5kg軽いスーパーイージーに1/2馬身差しきられましたが、同斤量の5着アトーに4・1/2馬身先着しています。



血統
日本語(netkieiba)、英語

ヴァーグラス Vergras はG1愛2000ギニー2着。産駒に仏マイルG1馬が2頭、豪G1マッキノンS.(芝2000m)勝ち馬もいますが、産駒の重賞勝ちの多くは1400m-1600mです。

母の父ティロル Tirol は英愛2000ギニー制覇。

母のShathor は未勝利馬ですが、ウィルケスの4×2。ウィルケスの代表産駒はオーストラリアの名スプリンターで名種牡馬のヴェインで、ブラックキャビアはヴェインの3×4。父の代表産駒の中では距離適正が短めな理由はこの辺にもありそう。

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