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2011年11月30日水曜日

米G1ハリウッドダービー、アルティメットイーグルが逃げ切ってG1初勝利

11月27日に行われた米G1ハリウッドダービー(芝10ハロン)は、前走G2オークツリーダービー(芝9ハロン)の勝ち馬アルティメットイーグルが逃げ切って優勝し、G1初勝利を挙げました。デビューから3戦はオールウェザーを走って勝てませんでしたが、芝を使われてからは4連勝で一気にG1勝利です(AW最初の2戦は距離も短かったですが)。

2番手追走の重賞初出走イマジニングが2着。このレースは3コーナー付近で4番手追走のクラウドマンが競走を中止したため、見た目には大して邪魔になっていないですが、後続の馬には影響があったかもしれません。

前走のG1ジャマイカH.(芝9ハロン)を逃げ切って勝ったウェスタンアリストクラットは中団からの競馬になり、3着まで。前走G3ホーソーンダービーなど重賞2勝のウィルコックスインは1番人気8着に終わっています。

2011年G1ハリウッドダービーのレース映像。


ハリウッドダービー(Hollywood Derby)
2011年11月27日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、芝10ハロン
3歳、G1、11頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手
斤量
着差通算成績
主な成績
1アルティメットイーグル
Ultimate Eagle
3牡
15.7倍
M.ペドロサ
55.3kg
2分01秒437戦【4-0-2-1】
重賞2連勝
2イマジニング
Imagining
3牡
14.5倍
J.カステリャーノ
55.3kg
3/45戦【1-3-0-1】
重賞初出走
3ウェスタンアリストクラット
Western Aristocrat
3牡
10.7倍
C.ナカタニ
55.3kg
1/28戦【4-0-3-1】
米G1ジャマイカH.1着

2011年11月29日火曜日

スノーフェアリーが香港ヴァーズ回避

エリザベス女王杯2連覇したスノーフェアリーが28日朝、シャティン競馬場でのキャンター中に故障発生したため、12月11日の香港ヴァーズ(芝2400m)は回避することになりました。

28-11-2011 Snow Fairy withdrawn from Hong Kong

エドダンロップ調教師は「私は英ニューマーケットにいて、スノーフェアリーは香港にいるので、怪我の正確な状態をまだ分かりません。少なくとも香港ヴァースを走れない程度の怪我です。イギリスに帰国してから判断します」とのこと。エリザベス女王杯後に「来年も来たい」という陣営のコメントがありましたが、どうなるでしょうか。

香港ヴァーズにはジャパンカップ4着のトレイルブレイザーが出走予定です。


ちなみにアパパネが出走する香港マイルに出走予定だったエクセレブレーションも回避。エクセレブレーションは今年、仏G1ムーランドロンシャン賞を勝ち、英G1クイーンエリザベス2世S.でフランケルの2着しています。マイルとヴァーズでそれぞれ最有力の2頭が回避したと言っていいので日本馬には是非がんばってもらいたい。

ブエナビスタの通算獲得賞金が世界一(ドル建て)

2011年ジャパンカップを勝ったブエナビスタの通算獲得賞金が世界一になったと米サラブレッドタイムズが伝えています。日本一のはずのテイエムオペラオーは2位。2頭の逆転はサラブレッドタイムズの集計がドル建てだからでしょう。当時と現在の円ドルレートでは、いまの方が円高です。

Buena Vista rises to top of list of all-time leading worldwide earners - Thoroughbred Times

ディープインパクトもちょうど円安の時期だったからウオッカとヴィクトワールピサに抜かれてますね。

順位馬名活躍国賞金(ドル)主な成績
1ブエナビスタ日本1701万8548ジャパンカップ、オークスなど
2テイエムオペラオー日本1620万0337G1競走7勝
3ウオッカ日本1314万7826日本ダービー、ジャパンカップ
4ヴィクトワールピサ日本1289万1734有馬記念、ドバイWC
5ディープインパクト日本1282万52853歳三冠など、G1競走7勝
6ヴァーミリオン日本1113万9125JCダート、フェブラリーS.
7マカイビーディーヴァオーストラリア1076万7186メルボルンカップ3連覇など
8ヴィヴァパタカ香港1069万6668香港ダービーなど
9カーリンアメリカ1050万1800BCクラシック、ドバイWC
10ゼンノロブロイ日本1048万3242秋古馬三冠

2011年11月28日月曜日

米G1ガゼルS.、無敗のオーサムフェザーがG1競走2勝目

11月26日に行われた3歳牝馬G1ガゼルS.(ダート9ハロン)は、2010年のエクリプス賞最優秀2歳牝馬オーサムフェザーが2着に5・1/4馬身差をつける楽勝で、G1競走2勝目を挙げました。ここまで通算8戦8勝。

2着に前走リアルプライズS.(非重賞)の2着馬ドローイット、3着に同3着馬ラブアンドプライド。同レース勝ち馬アールジプシーゴールドが2番人気6着でした。あまり相手は強くなかったです。

オーサムフェザーは昨年のBCジュベナイルフィリーズ(ダート8.5ハロン)を勝ったあと、ファシグ・ティプトン・ケンタッキー・ノベンバーセールで現オーナーのストロナック・ステーブルに230万ドルで購入されました。その後、屈腱炎のため休養していましたが、10月のルスルーS.(ダート7ハロン、非重賞)で復帰し、今回が復帰後2戦目でした。

このあとは来年1月28日にストロナック氏所有のガルフストリームパーク競馬場で行なわれるサンシャインミリオンズ・シリーズに出走するようです。


オーサムフェザーの5代血統表。3代母がマルゼンスキーの祖母でもある Quil。

2011年G1ガゼルS.のレース映像。外から3頭めの発走で2番手追走する黒の勝負服がオーサムフェザーです。


ガセルステークス(Gazelle Stakes)
2011年11月26日、アメリカ・アケダクト競馬場、ダート9ハロン
3歳牝馬、G1、8頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オーサムフェザー
Awesome Feather
3牝
2.55倍
J.サンチェス
53.1kg
1分50秒018戦【8-0-0-0】
G1競走2勝目
2ドローイット
Draw It
3牝
9.0倍
R.マラージ
52.6kg
5・1/48戦【1-6-0-1】
G1アシュランドS.6着
3ラブアンドプライド
Love and Pride
3牝
12.0倍
C.ヴェラスケス
53.1kg
ハナ7戦【3-0-3-1】
G2コティリオンS.5着

米G1シガーマイルH.、トゥオナーアンドサーヴがG1初勝利

11月26日に行われた米G1シガーマイルH.(ダート1マイル)は、前走BCクラシック7着のトゥオナーアンドサーヴが2番手追走から残り1ハロンあたりで抜けだして優勝、G1初勝利を挙げました。

最低人気のヒムブックが1頭ぽつんと離れた最後方追走から最後の直線で大外を追い込んで2着。逃げたカリブラチョアが3着に粘りました。

2011年シガーマイルH.のレース映像。


シガーマイルH.(Cigar Mile Handicap)
2011年11月26日、アメリカ・アケダクト競馬場、ダート1マイル
3歳以上、G1、6頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手
斤量
着差通算成績
主な成績
1トゥオナーアンドサーヴ
To Honor and Serve
3牡
2.05倍
J.レスカノ
52.6kg
1分33秒8911戦【6-1-2-2】
G2を3勝
2ヒムブック
Hymn Book
5セン
11.1倍
A.ガルシア
51.7kg
1・3/413戦【6-4-1-2】
G2を2戦し2着1回
3カリブラチョア
Calibrachoa
4牡
3.85倍
C.ヴェラスケス
53.1kg
2・1/418戦【8-3-4-3】
重賞3勝

米G1メイトリアークS.、スタービリングがG1初勝利

11月25日に行われたG1メイトリアークS.(芝1マイル)は、中団追走で直線は最内を突いたスタービリングが、逃げたサマーソワレをゴール直前で差し切って優勝し、G1初勝利を挙げました。この3歳馬2頭は8月のG1デルマーオークス(芝9ハロン)でも対戦し、そのときはサマーソワレが1着、スタービリングが2着しています。また前走も米G1クイーンエリザベス2世チャレンジカップ(芝1マイル)に揃って出走し、サマーが5着、スターが6着でした。

3着に前走の米G1ファーストレディーS.(芝1マイル)を勝っている1番人気ネヴァーリトリートが入っています。

スタービリングの5代血統表。父ダイナフォーマー、母の父サンダーガルチ。母は未出走馬ですが、半姉にG1勝ち馬が2頭おり、そのうちの1頭、サンタマルガリータ招待H.などG1競走2勝の Starrer は父ダイナフォーマーなので、スタービリングは Starrer の3/4同血。

2011年G1メイトリアークS.のレース映像。


メイトリアークステークス(Matriarch Stakes)
2011年11月25日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、芝1マイル
3歳以上、G1、8頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手
斤量
着差通算成績
主な成績
1スタービリング
Star Billing
3牝
11.7倍
V.エスピノーザ
54.4kg
1分35秒457戦【3-2-1-1】
G1アメリカンオークスS.3着
2サマーソワレ
Summer Soiree
3牝
8.3倍
G.サエズ
54.4kg
1/213戦【5-1-3-4】
G1デルマーオークス
3ネヴァーリトリート
Never Retreat
6牝
1.8倍
J.ルパルー
55.8kg
2・1/432戦【11-7-7-7】
G1ファーストレディーS.1着

2011年11月27日日曜日

米G1クラークH.、ワイズダンがG1初勝利

11月25日に行われた米G1クラークハンデキャップ(ダート9ハロン)にはBCクラシック5着のフラットアウトが3.4倍の1番人気、同3着のルーラーオンアイスが5.5倍の2番人気で出走しましたが、同じ5.5倍のワイズダンが直線入り口で先頭に並ぶと最後は2着に3・3/4馬身差をつける快勝でG1初勝利を挙げました。前走の米G2ファイエットS.(AW9ハロン)を4馬身差で逃げ切って重賞3勝目を挙げていました。ダート重賞はこれが初勝利です。

2走前にジョッキークラブゴールドカップ(ダート10ハロン)でG1初勝利を挙げていたフラットアウトは6番手追走から差を詰められず6馬身差3着まで。今年のベルモントS.(ダート12ハロン)勝ち馬ルーラーオンアイスはフラットアウトとほぼ同じ位置から競馬しましたが5着。

2着にはファイエットS.で1番人気9着に終わっていたミッションインパジブルが2着。この馬は6月に今回と同じチャーチルダウンズ・ダート9ハロンの米G1スティーヴンフォスターH.でも2着していました。一方でフラットアウトはスティーヴンフォスターH.6着。もしかしたらチャーチルダウンズが合わないのかも。

2011年G1クラークH.のレース映像。3番手追走11番がワイズダン(黄色地に赤の横縞の勝負服)


クラークハンデキャップ(Clark Handicap)
2011年11月25日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、ダート9ハロン
3歳以上、G1、13頭、Fast、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ワイズダン
Wise Dan
4セン
5.5倍
J.ヴェラスケス1分48秒9514戦【8-0-0-6】
重賞4勝目
2ミッションインパジブル
Mission Impazible
4牡
8.2倍
J.カステリャーノ3・3/415戦【3-5-2-5】
G2を2勝
3フラットアウト
Flat Out
5牡
3.4倍
A.ソリス2・3/414戦【5-3-1-5】
G1・1勝2着2回

米G1ハリウッドターフカップS.、サナガスがG1初勝利

11月19日に行われた米G1ハリウッドターフカップステークス(芝12ハロン)はドイツからの移籍馬サナガスが向こう正面出口で一気に先頭に立つとそのまま押し切り、2着3・1/4馬身差をつける快勝でG1初勝利を挙げています。前走の米G3シカモアS.で重賞初勝利を挙げたばかりでした。

2着に重賞5勝、G1で3着2回のバーボンベイ。3着に重賞2着3回のファルコンロック。今年の智G1エルダービー勝ち馬アシュターが米G1初出走でしたが、4着でした。

ちなみにサナガスと同じドイツ産馬で、去年フランスのG3を勝ち、今年からアメリカに移籍したゴールドワキは移籍後3戦連続最下位に終わっています。

2011年ハリウッドターフカップS.のレース映像。3番手の外目を追走する黄色の勝負服がサナガスです。


ハリウッドターフカップステークス(Hollywood Turf Cup Stakes)
2011年11月19日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、芝12ハロン
3歳以上、G1、7頭、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サナガス
Sanagas
5セン
2.6倍
R.マラージ2分27秒5310戦【7-1-0-2】
米G3シカモアS.1着
2バーボンベイ
Bourbon Bay
5セン
3.4倍
G.ゴメス3・1/423戦【7-5-4-7】
米G2クーガー2世H.1着
3ファルコンロック
Falcon Rock
6セン
17.1倍
D.フローレス123戦【2-9-3-9】
重賞2着3回

2011年ジャパンカップはブエナビスタが優勝

レース直後にサラリンクス鞍上のスミヨン騎手がブエナビスタの頭を撫でてやろうとしてたのが良かったですね(フジテレビ地上波で一瞬映った)。

外国馬ではデインドリームが最先着。日本馬を含めても、外を通って直線入り口でも後方だった馬の中では最先着で、上がり3ハロンもジャガーメイルと同じ34.0秒と2位。さすがの自力を見せましたが、スタートでわずかに後手を踏んで、そこをウインバリアシオンとサラリンクスに挟まれて(というほど極端に寄られたわけではないが)後方に下がった時点で勝ちはなかったです。

シャレータはデインドリームのひとつ後ろの7着。この馬もよく追い込みましたが、日本馬相手に上がり勝負で勝てるわけは無いので、ルメール騎手にはウオッカを勝たせたような前に行く競馬をして欲しかったですが。

サラリンクスは紹介記事で「去年のジョシュアツリーと同じような結果になりそう」と書きましたが、ジョシュアツリーが0.8秒差10着だったのに対して、サラリンクスが0.9秒差12着だったので予想通り。

ミッションアプルーヴドは14着。ウインバリアシオンに絡まれなくても実力的に全く不足していたでしょう。


個人的には本命ブエナビスタ。去年と比べて成績は落ちているが、実力に衰えは無いと判断し、3連単の1着固定。ただローズキングダムがもう1頭の軸(2-3着固定)だったので馬券は外しました。トーセンはもちろんジャガーメイルも買って、エイシンフラッシュやペルーサは買わなかったところは良かったですが。外国馬ではデインドリームのみ買っていました。

それにしてもブエナビスタが勝ち、前走の天皇賞・秋をレコードで勝った馬が2着、昨年のジャパンカップ4着馬が3着に入って、3連単の配当が324,680円ですか。

ジャパンカップ(Japan Cup)
2011年11月27日、日本・東京競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、16頭
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ブエナビスタ
Buena Vista
5牝
3.4倍
岩田康誠2分24秒220戦【9-7-3-1】
G1競走6勝目
2トーセンジョーダン
Tosen Jordan
5牡
14.1倍
C.ウィリアムズクビ17戦【9-3-0-5】
天皇賞・秋
3ジャガーメイル
Jaguar Mail
7牡
106.5倍
四位洋文1・3/421戦【6-4-1-10】
天皇賞・春

2011年11月26日土曜日

亜オークスはバラダセールが11馬身差圧勝、ほかG1競走2つ

ナシオナル大賞(亜ダービー)当日の11月12日におなじくパレルモ競馬場で行われたほかのG1・3競走の結果は次のとおり。すべて1番人気馬が勝ちました。


G1パレルモ大賞(パレルモ競馬場大賞、ダート1600m)は前走の亜G1サンイシドロ大賞(芝1600m)でG1初勝利を挙げていたキュリオソスラムが楽勝。これまでの重賞4勝は芝のレースですが、むしろダートのほうが得意かもしれません。

昨年の勝ち馬マッドスピードが2番人気5着でした。

2011年パレルモ大賞のレース映像。8番枠発走がキュリオソスラム。


パレルモ大賞
(Gran Premio Hipodromo De Palermo-Copa France Galop)
2011年11月12日、アルゼンチン・パレルモ競馬場、ダート1600m
3歳以上、G1、9頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手
斤量
着差通算成績
主な成績
1キュリオソスラム
Curioso Slam
4牡
2.6倍
P.Falero
60kg
1分32秒5516戦【9-1-4-2】
ダート重賞初勝利
2パネギリコ
Panegirico
4牡
5.5倍
A.Domingos
60kg
510戦【4-3-1-2】
G2で2着2回
3フットダート
Foot Dart
3牡
4.75倍
J.C.Noriega
54kg
83戦【2-0-1-0】
重賞初出走




アルゼンチンのオークスにあたるセレクシオン大賞(ダート2500m)は前走の亜G1ポーラ・デ・ポトランカス(ダート1600m)でG1初勝利を挙げた圧倒的1番人気バラダセールが逃げ、2着に11馬身差をつける楽勝。芝のデビュー戦で敗れて以降、ダートだけを走って5連勝、重賞3連勝です。

2歳G1ポトランカス大賞(芝1600m)勝ち馬ウナカベサが2番人気4着。ポーラ・デ・ポトランカス4着のテディラカナが5番人気2着。ポトランカス大賞とポーラ・デ・ポトランカスでどちらも2着のカムイントゥーが3着でした。

2011年セレクシオン大賞(亜オークス)のレース映像。逃げる青色の勝負服がバラダセール。


セレクシオン大賞(Gran Premio Seleccion - Copa Ministerio de Turismo)
2011年11月12日、アルゼンチン・パレルモ競馬場、ダート2000m
3歳牝馬、G1、6頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1バラダセール
Balada Sale
3牝
1.1倍
P.Falero2分03秒096戦【5-0-0-1】
G1競走2連勝
2テディラカナ
Te Di Lacana
3牝
20.55倍
L.Alday1115戦【2-2-2-9】
前走G2で3着
3カムイントゥ
Come Into
3牝
7.85倍
G.Calventeアタマ7戦【2-3-2-0】
G1エリセオラミレス大賞1着



亜ダービーに続いて行われたG1マイプ賞(ダート1000m)は前走のG1スイパチャ大賞(芝1000m)で3/4馬身差2着していたチャールズキングが逃げ切って優勝しG1初勝利を挙げています。

スイパチャ大賞9着で、昨年のこのレース5着だったオトラヴェスキャットが2着。スイパチャ大賞4着のアルマスイーフローレスが3着でした。1000mの重賞を10勝(ダート9勝、芝1勝)しているトリステザキャット(5牝、57kg)が2番人気でしたが、5着に敗れています。

2011年G1マイプ賞のレース映像。3番と書かれたゲートからの発走がチャールズキング。


マイプ大賞(Gran Premio Maipu - Copa Churchill Downs)
2011年11月12日、アルゼンチン・パレルモ競馬場、ダート1000m
3歳以上、G1、11頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手
斤量
着差通算成績
主な成績
1チャールズキング
Charles King
5牡
2.05倍
J.A.Ricardo
60kg
55秒5214戦【8-3-0-3】
準重賞1勝
2オトラヴェスキャット
Otra Vez Cat
4牡
10.35倍
P.G.Falero
60kg
113戦【5-1-0-7】
ダート1000mのG3を1勝
3アルマスイーフローレス
Armas E Flores
4牡
13.5倍
E.R.Talaverano
60kg
1・1/210戦【2-1-1-6】
主勝鞍

G1アルゼンチンダービーは1着降着、ラングが繰り上がり優勝

11月12日に行われたアルゼンチン3歳三冠の最終戦、亜G1ナシオナル大賞(アルゼンチンダービー、ダート2500m)は、2番人気ヴァルチャンプが中団追走から直線入り口で逃げ馬を競り落として先頭に立ちましたが、残り100mで急に左に斜行し、最内を突いて2番手に上がっていたランゲの進路を妨害、ヴァルチャンプは1位入線しましたが2着降着となり、何とか2位入線していたラングが10番人気の人気薄で頂点に立ちました。

1,2着馬はどちらも前走のG2 Eduardo Casey 賞が重賞初出走。ヴァルチャンプが2馬身差優勝、ラングが3・1/2馬身差4着でした。亜G1ポージャデポトリージョス大賞の勝ち馬で、前走の亜G1ジョッキークラブ大賞2着チャックベリーが1番人気でしたが、6着に終わっています。

ちなみにジョッキークラブ大賞などG1競走4勝のサジェスティヴボーイはやはりダートだからか出走せず。またいまから数-10日ほど前に熱発し状態が万全で無いとのことで、12月17日の南米最大とも言われるカルロスペレグリーニ大賞(芝2400m)には出走しないようです。

ラングの5代血統表。父父エーピーインディ、母母父がサザンヘイロー。

2011年G1ナシオナル大賞(アルゼンチンダービー)のレース映像。


ナシオナル大賞(Gran Premio Nacional - Copa Shadwell)
2011年11月12日、アルゼンチン・パレルモ競馬場、ダート2500m
3歳、G1、12頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラング
Lange
3牡
32.1倍
J.Lagos2分37秒647戦【2-1-1-3】
G1初出走
2ヴァルチャンプ
Val Champ
3牡
4.4倍
E.Talaverano1位入線降着9戦【2-4-0-3】
前走重賞初勝利
3チャッチザウェルズ
Catch The Wells
3牡
21.05倍
G.Calventeラングから3馬身3戦【1-1-1-0】
重賞初出走

ディープ産駒アクアマリンはフランス準重賞で4着

ディープインパクト産駒のアクアマリンが11月22日にフランス・サンクルー競馬場で行われた準重賞ソリチュード賞(芝2000m、3歳牝馬)に出走しましたが、1着から3・1/4馬身差4着に終わっています。勝ちタイムは2分20秒10(不良)。

レース中の写真はこちら。道中後方2番手、直線は大外(手前側)に出す青の勝負服がアクアマリン。レース結果(RacingPost)

勝った Dealbata は準重賞4着がありました。1番人気2着で1頭だけ2kg重い58kgでの出走だった Haya Landa はG1フランスオークス4着、仏G2ノネット賞3着があり、3着 Private Eye は2歳時に準重賞勝ち、前走も準重賞3着でした。

アクアマリンはこれでデビュー2連勝後、準重賞を2戦して6着、4着という通算成績。ちなみにソリチュード賞は昨年サラリンクス(JC出走予定)が7着したレースです。

2011年11月23日水曜日

G2香港ジョッキークラブカップ、シンコウキング産駒のサムザップが優勝。他スプリント、マイルの結果も

香港国際競走のトライアル3競走、キャセイパシフィック・香港ジョッキークラブ・スプリント(芝1200m)、マイル(芝1600m)、カップ(芝2000m)が11月20日に行われ、マイルでは圧倒的1番人気で香港2010/11シーズン年度代表馬のアンビシャスドラゴンが僅差2着に終わるなど、3競走すべてで1番人気が敗れる結果となりました。また「カップ」はシンコウキング産駒のサムザップが勝っています。



昨年はロケットマンが1着同着で勝ったジョッキークラブ・スプリントは、4番手追走のリトルブリッジが先に抜け出したところへ、1番人気のエントラップメントがゴール前で追い上げましたが3/4馬身届かず、リトルブリッジが国際グレード競走初勝利を上げました。リトルブリッジは昨年のこのレース3着、香港ローカルG3を1勝しています。昨年の香港スプリントは8着でした。

2011年G2ジョッキークラブ・スプリントのレース映像。下の順位表示で4番(4番手追走)がリトルブリッジ、2番(5番手追走)がエントラップメント。


ジョッキークラブ・スプリント
(Cathay Pacific Jockey Club Sprint)
2011年11月20日、香港・シャティン競馬場、芝1200m
3歳以上、G2、11頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1リトルブリッジ
Little Bridge
5セン
5.5倍
G.モッセ1分08秒6714戦【7-2-1-4】
香港ローカルG3を1勝
2エントラップメント
Entrapment
5セン
1.7倍
D.ホワイト3/410戦【8-1-1-0】
香港ローカルG3を1勝
3アドミレーション
Admiration
4牡
5.1倍
D.ビードマン1/214戦【6-1-4-3】
通算成績は香港ジョッキークラブのサイト掲載分のみ。
6着ディムサムのみ斤量約58.1kg。他は約55.8kg。



スプリントに続いて行われたジョッキークラブ・カップ(芝2000m)は今年の安田記念11着だったシンコウキング産駒サムザップが最後方追走から直線だけで全馬差し切って、国際グレード競走初優勝です。

2着に人気薄のピュアチャンピオン、3着に昨年のこのレース勝ち馬で香港カップ2着のイリアン(他にG1シンガポール航空インターナショナルカップ3着)。1番人気のカリフォルニアメモリーは最後の直線で何度も前にスペースを見つけるのに手間取り、追い込み届かず4着まで。

2011年G2ジョッキークラブ・カップのレース映像。下の動画は中国語。英語はこちら。最後方の外を追走するのがサムザップ、芦毛がカリフォルニアメモリー、後方を進む赤と黒の縦じまの勝負服がイリアンです。


香港ジョッキークラブカップ(Cathay Pacific Jockey Club Cup)
2011年11月20日、香港・シャティン競馬場、芝2000m
3歳以上、G2、12頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サムザップ
Thumbs Up
7セン
6.8倍
B.プレブル2分01秒6123戦【4-6-5-8】
G1クイーンエリザベス2世C3着
2ピュアチャンピオン
Pure Champion
4牡
21倍
D.ホワイトクビ11戦【1-2-0-8】
3イリアン
Irian
5セン
5.7倍
D.ビードマンクビ16戦【2-2-3-9】
G2独2000ギニー勝ち馬
通算成績は香港ジョッキークラブのサイト掲載分のみ。
4着カリフォルニアメモリーと9着マイティーハイは約58.1kg。他は約55.8kg。




ジョッキークラブマイルは、ここまでローカルG1香港ダービー(芝2000m)、G1クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)など6連勝中の年度代表馬アンビシャスドラゴンが、4,5番手追走から残り200mで先頭に立ちましたが、ゴール直前、4番人気ディスティンドフォーグローリーが最後の一完歩でわずか短頭差だけ差し切って、ローカル重賞含め重賞初勝利を挙げました。G1チャンピオンズマイル勝ち馬エクステンションは5着。

アンビシャスドラゴンはいつもより前目の競馬が最後に響いたかもしれません。1着馬より3kg差の斤量差もありました。本番の香港カップ(マイルではなく)に向けて7週間ぶりの一叩きとしては上出来でしょう。

ディスティンドフォーグローリーは昨年10月の英G3ダイアモンドS.(AW10.5ハロン)でジターノエルナンド(米G1グッドウッドS.1着、G1シンガポール航空国際カップ1着)のクビ差2着。香港移籍後はG1クイーンエリザベス2世カップ12着など。2走前の香港ローカルG3(芝1400m)では、今回の3kg差より大きい約7kg差でアンビシャスドラゴンから2・1/2馬身差2着しています。こちらは香港マイルに向かう予定。


2011年ジョッキークラブマイルのレース映像。英語実況はこちら。5番手の外目を追走がアンビシャスドラゴン。中団のうち、赤と黒の縦じまの胴に赤と白の袖の勝負服がディスティンドフォーグローリー。


ジョッキークラブマイル(Cathay Pacific Jockey Club Mile)
2011年11月22日、香港・シャティン競馬場、芝2000m
3歳以上、G2、12頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ディスティンドフォーグローリー
Destined For Glory
4セン
23倍
T.クラーク1分34秒8610戦【3-2-1-4】
前走LG3で6着
2アンビシャスドラゴン
Ambitious Dragon
5セン
1.4倍
M.ギュイヨン短アタマ14戦【8-3-0-3】
3フライングブルー
Flying Blue
性齢
27倍
D.ホワイト1/210戦【4-3-1-2】
5月にLG2優勝
通算成績は香港ジョッキークラブのサイト掲載分のみ。
アンビシャスドラゴンと5着エクステンション、6着ビューティフラッシュは約58.1kg。
9,10着馬は約55.3kg。他は約55.8kg。

ラピッドレダックスが20連勝達成、ゼニヤッタらの北米記録を更新

11月21日に米マウンテニア競馬場で行われたスターターアローワンス戦(ダート1マイル)に、前走で19連勝目を挙げ、ゼニヤッタペッパーズプライドが持つアメリカ近代競馬連勝記録に並んだラピッドレダックスが出走し、いつものようにスタートから逃げると2着に4馬身差をつけて優勝し、連勝記録を20として新記録を樹立しました。

レース映像。


ラピッドレダックスが連勝を始めたのは昨年12月2日のレースからなので、1年弱での20連勝です。

父プレザントリーパーフェクト、母父ストームキャットのラピッドレダックスは通算40戦26勝、2着1回3着1回。通算獲得賞金は約34万ドル(1ドル=77円として2618万円)。07年のキーランドセールで8万5000ドルで購買されていました。昨年10月のクレーミング競走後に現オーナーのロバート・コール.Jr 氏が6千500ドルで購入しています。

ラピッドレダックスの20連勝のうち17勝はスターターアローワンス戦。残り3戦も低額賞金レースでした。スターターアローワンスはクレーミング競走に出走経験がある馬のみ出走でき、クレーミング競走はそのレース後にあらかじめ決められた額で出走馬を購入することができるというものです。

ラピッドレダックスが20連勝で稼いだのは約23万ドルなのでレベルはもちろん低いのですが、1年間で7つの競馬場、5ハロンから9ハロンまでの異なる距離で連勝を続けたのは立派。オーナーのコール氏も以前、ゼニヤッタの19連勝は4年(実質丸3年)の競走生活で成し遂げられた、ラピッドレダックスはほぼ1年で達成しようとしており、そこに価値がある、というようなことを述べていました(New York Times)。まあサイテーションが1948年だけで米3歳クラシック三冠を含む19勝(2着1回)しているわけですが。

ラピッドレダックスがスターターアローワンスに出走できるのは今年一杯までなので、年内にもう1走するかもしれません。

2011年11月22日火曜日

ジャパンカップ出走予定馬サラリンクスの血統・成績・動画紹介

2011年ジャパンカップに出走するイギリスの牝馬サラリンクスを紹介します。3走前にブリンカーを装着してから急上昇した差し・追い込み脚質の4歳牝馬で、昨年のジャパンカップで1位入線も降着したスミヨン騎手が騎乗することも注目です。

サラリンクスの成績(JRA公式PDFはこちら)
通算11戦3勝【3-0-1-7】
年月日レース名着順/
頭数
馬場勝ちタイム/
(着差)
騎手
2010年
6月05日
仏ファヴォリット賞(新馬戦・3牝)
ロンシャン競馬場・芝2400m
4着/12頭2分39秒8
3・3/4馬身
C.スミヨン
7月17日仏バンシー賞(3牝)
メゾンラフィット競馬場・芝2600m
1着/13頭2分54秒4
2馬身
C.スミヨン
8月12日仏G3ミネルヴ賞(3牝)
ドーヴィル競馬場・芝2500m
4着/6頭2分46秒8
2馬身
C.スミヨン
9月12日仏G1ヴェルメイユ賞(3上牝)
ロンシャン競馬場・芝2400m
5着/12頭2分32秒4
1・1/2馬身
G.モッセ
10月02日仏G2ロワイユ賞(3上牝)
ロンシャン競馬場・芝2500m
3着/8頭2分49秒6
1・1/2馬身
I.メンディザバル
11月23日 準重賞ソリチュード賞(3牝)
サンクルー競馬場・芝2000m
7着/15頭2分28秒4
8・3/4馬身
O.ペリエ
2011年
6月04日
ドイツ準重賞
バーデンバーデン競馬場・芝2200m
5着/11頭2分18秒6
5・3/4馬身
T.ヘリヤー
7月24日準重賞ペピニエール賞(3上牝)
メゾンラフィット競馬場・芝2000m
4着/14頭2分08秒0
5馬身
G.モッセ
8月14日仏G2ポモーヌ賞(3上牝)
ドーヴィル競馬場・芝2500m
1着/10頭2分53秒7
1・1/2馬身
C.スミヨン
9月11日仏G1ヴェルメイユ賞(3上牝)
ロンシャン競馬場・芝2400m
4着/6頭良?2分34秒3
4・3/4馬身
L.デットーリ
10月16日加G1カナディアン国際S.
ウッドバイン競馬場・芝2400m
1着/16頭2分34秒9
4馬身
C.スミヨン
レース名リンクは過去記事へ。日付のリンクはレースの連続写真へ移動します。勝負服は下の画像です。


デビューは3歳6月と遅め。デビュー戦の勝ち馬アナウンスはサラリンクス3戦目の勝ち馬でもあり、今年の仏牝馬G1ジャンロマネ賞(芝2000m)1着、つづく仏牝馬G1オペラ賞(芝2000m)で2着しました。

4戦目G1ヴェルメイユ賞は、その前走のヨークシャーオークスでスノーフェアリーに3馬身差をつけて優勝したミッデイ(今年のナッソーS.がG1競走6勝目)から1・1/2馬身差5着と好走しましたが、その後2戦して勝てず、2010年シーズンを終えました。

2011年の初戦はドイツの準重賞バーデンバーデナーホテレリー&ガストロノミー賞で、牡馬混合戦に初出走。ここの2着馬はその2走後の独G1ベルリン大賞でデインドリームから5・1/4馬身差3着する Superstition でした。フランスに戻って牝馬限定の準重賞ペピニエール賞に出走するも勝てず。

仏G2ポモーヌ賞では初めてブリンカーを装着して出走。ここまではほとんどどのレースも前に行っても中団まで、ほとんどは後方の内ラチ沿いを追走して直線にかける競馬でしたが、ここではスタートから2,3番手の外目を先行し、直線もよく伸びて、ペピニエール賞勝ち馬らを下してようやく2勝目、重賞初勝利を挙げました。ブリンカーはこの後の2戦でも装着しています。

1年ぶりのG1出走となったヴェルメイユ賞はまた最後方の内を進み、最後の直線では垂れてきた馬をさばくのに多少手間取りましたが、前が開いてからも、すぐ前にいたガリコヴァに突き放されて4着。ただしヴェルメイユ賞3着までは3歳馬で、4歳のサラリンクスより3.5kg軽い斤量での出走。勝ったガリコヴァは仏オークス2着馬で、この次走の凱旋門賞で9着し、ヒルノダムール(10着)とナカヤマフェスタ(11着)に先着しました。またサラリンクスに2馬身先着の3着馬シャレータは凱旋門賞で2着し、ジャパンカップに出走予定です。ジャパンカップではサラリンクスとの斤量差は2kg差に縮まります。

2011年ヴェルメイユ賞のレース映像。



ヴェルメイユ賞の次走はカナダに遠征してG1カナディアン国際S.に出走。1番枠発走から内ラチぴったりを回って最短コースを進むと、最終コーナーで1頭分ぽっかりと開いた最内を突いて一瞬で抜け出し、最後は2着に4馬身差をつける快勝。

カナディアン国際S.の2着は昨年の勝ち馬で、前走G1バーデン大賞ではデインドリームから13馬身差3着のジョシュアツリー。ここでは出遅れと直線入り口で前が開くまで追い出しを我慢させられましたが、よく追い上げました。さらに2馬身差3着にG1愛ダービー米G1セクレタリアトS.勝ち馬トレジャービーチが入っています。

2011年カナディアン国際S.のレース映像。


カナディアン国際S.の1時間前には同じウッドバイン競馬場で牝馬限定のG1 E.P.テイラーS.(芝2000m)もあり、サラリンクスと同じモンジュー産駒のミスケラーが勝っています。サラリンクス陣営があえて牡馬相手のカナディアン国際を選んだ理由として 2400mの方が向いていると考えたことと、より重要なことに E.P.テイラーS.にはスミヨンが優先騎乗契約を結んでいるウィルデンシュタイン家のアドヴェンチャーシーカーが出走したため、カナディアン国際S.でないとスミヨンに乗ってもらえないから、という理由もありました

カナディアン国際を含め、サラリンクスの3勝すべてがスミヨン騎乗でのもの。この馬に関して陣営のスミヨン騎手への信頼は厚く、ジャパンカップでもスミヨン騎手が騎乗します。

スミヨン騎手はカナディアン国際の後、サラリンクスについて「馬群の内にいるほうが好きなようです。素晴らしい末脚を持っており、ブリンカーを装着してリラックスして走れました」と述べています。これまでほとんどそうしてきたようにジャパンカップでも内でためて末脚にかける可能性が高そうです。あとはそれが可能な枠順と、サラリンクスが日本の馬場で日本馬相手にその戦法で好走できるだけの末脚を使えると考えるかどうかですね。

サラリンクス Sarah Lynx の血統5代血統表
モンジューサドラーズウェルズノーザンダンサー
フェアリーブリッジ
フロリペデストップヴィル
Toute Cy
スティールプリンセスデインヒルダンジグ
ラジアナ
チャムパカカーリアン
フルールロワイヤル
ノーザンダンサーの3×4×5。ナタルマ(NDの母)4×5×5×6。

母母チャムパカがカーリアン×ミルリーフなのは日本向きだと思いますが、そこに母父デインヒル(だけならともかく)×父モンジューだとやっぱりサンデーの血が入っている馬に東京で対抗できなさそう、という印象しかないですが。



カナディアン国際2着のジョシュアツリーは、昨年のジャパンカップにも出走し、ブエナビスタから0.8秒差、ローズキングダムから0.5秒差10着しています。ジョシュアツリーを単純に物差しにするとサラリンクスは昨年のジャパンカップのメンバー相手に好走できますが(ちなみに昨年8着まで独占した日本馬は、6着メイショウベルーガを除く7頭がジャパンカップ出走予定)。 ただし、カナディアン国際での2頭の最終コーナーから直線までのスムーズさの違いを考慮してサラリンクスとジョシュアツリーの末脚を同じ程度だと仮定し、 さらに今年のジャパンカップでサラリンクスが去年のジョシュアツリーと同じような位置で競馬をすると仮定すると、サラリンクスは結局ジョシュアツリーと同じ程度の着順で終わりそうだと言えます。そしてサラリンクスのこれまでのレース振りから考えると、そういう競馬をする確率が高いだろうなと思うし、特に東京向きの感じもしないので私は買いません。

2011年11月20日日曜日

新G1ニュージーランド1000ギニー、プラネットロックが優勝

11月12日に行われた新G1ニュージーランド1000ギニーは、前走G1ニュージーランド2000ギニーで牡馬相手に惜しい2着だったアナバンダナが馬場悪化を理由に取り消し。そのニュージーランド2000ギニーを勝ったロックンポップを2走前に2着に負かしていたプラネットロックが、しぶとく逃げ粘った人気薄アビューティフルレッドを短頭差だけ差し切って優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

2走前に牡馬相手の準重賞を勝っているアーティスティックが1番人気4着。2走前に1200mの準重賞でプラネットロックを2着に下して優勝していたシンコウキング産駒カスミが2番人気でしたが、1着から6.6馬身差の6着でした。


プラネットロックの5代血統表。母の兄弟に豪G3勝ち馬がいます。プラネットロックは父ファストネットロック、母の父ザビール(その父サートリストラム)ですが、2000ギニー勝ち馬ロックンポップは父ファストネットロック、母の父サートリストラムなので、かなり似た配合。また、豪1000ギニー勝ち馬アトランティックジュエルも父ファストネットロック、母の父ザビールです。

2011年ニュージーランド1000ギニーのレース映像。


ニュージーランド1000ギニー(New Zealand Bloodstock 39th 1000 Guineas)
2011年11月12日、ニュージーランド・リカートンパーク競馬場、芝1600m
3歳牝馬、G1、14頭、Heavy、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1プラネットロック
Planet Rock
3牝
8.4倍
H. ティンスリー1分40秒097戦【3-2-2-0】
準重賞2着1回
2アビューティフルレッド
Abeautifulred
3牝
39倍
J.コレット短アタマ3戦【1-1-0-1】
重賞初出走
3キャピタルダイアモンド
Capital Diamond
3牝
15.4倍
J.リデル25戦【1-0-3-1】
重賞初出走

ジャパンカップ出走シャレータの血統・成績・動画紹介

2011年ジャパンカップに出走する凱旋門賞2着の3歳牝馬シャレータについて紹介します。私は「良馬場で二桁人気なら買おうかな」という程度の評価ですが(そしてサラリンクスとミッションアプルーヴドは買う気がしない)。

シャレータの成績(JRA公式PDFはこちら)
通算8戦3勝【3-3-1-1】
年月日レース名着順/
頭数
馬場勝ちタイム/
(着差)
騎手
2010年
10月31日
仏・新馬戦(牝)
サンクルー競馬場・芝1600m
2着/14頭1分49秒5
4馬身
C.ルメール
2011年
4月08日
アストロノミー賞(牝)
仏サンクルー競馬場・芝2000m
2着/6頭2分11秒6
2馬身
C.ルメール
5月09日シャベルアンセルヴァル賞(牝)
仏シャンティイ競馬場・芝2000m
1着/5頭2分06秒1
2馬身
C.ルメール
6月12日仏G1ディアヌ賞(オークス、牝)
仏ロンシャン競馬場・芝2100m
7着/9頭2分07秒9
4・1/4馬身
C.ルメール
7月14日準重賞チベルヴィユ賞(牝)
仏ロンシャン競馬場・芝2400m
1着/8頭2分28秒6
1・1/2馬身
C.ルメール
8月12日仏G3ミネルヴ賞(牝)
仏ドーヴィル競馬場・2500m
1着/9頭2分41秒7
3馬身
C.ルメール
9月11日仏G1ヴェルメイユ賞(3上・牝)
仏ロンシャン競馬場・芝2400m
3着/6頭良?2分34秒3
2・3/4馬身
C.ルメール
10月02日仏G1凱旋門賞
仏ロンシャン競馬場・芝2400m
2着/16頭2分24秒4
5馬身
T.ジャルネ


まず JRAのPDFでは7戦目ヴェルメイユ賞の馬場状態が良になっています。確かにフランスギャロの発表と矛盾は無いです。ただ、この日のロンシャン競馬場ではニエル賞とフォア賞、その約2時間後にヴェルメイユ賞が行われましたが、その間に一度強い雨が降り(G1ムーランドロンシャン賞のレース映像参照)、英レーシングポストはニエル賞とフォア賞を"Good to Soft"、ヴェルメイユ賞を"Very Soft"と表記しています。

同じロンシャン2400mのG2フォア賞(4歳上)、G2ニエル賞(3歳)、G1ヴェルメイユ賞(3歳以上牝馬)の勝ち時計と、1400m、1800m通過タイムはそれぞれ次のとおりです。

勝ち時計1400m1800m勝ち馬斤量
G2フォア賞(4歳以上)2.32.281.34.071.58.7656.5(牡馬は58kg)
G2ニエル賞(3歳)2.32.431.34.471.58.1158
G1ヴェルメイユ賞(3歳上牝馬)2.34.381.33.531.58.4154.5(4歳上は58kg)

まあ、そもそも計時がどれだけ正確なのかという問題があり、さらにヴェルメイユ賞だけが牝馬限定戦なので単純に比較するのは難しいですが、ヴェルメイユ賞は他2レースに比べて中間ラップは同程度であるのに勝ちタイムが2秒も遅いので、馬場状態が悪かったのは間違いないだろうと。

ここでヴェルメイユ賞をやや重以上であると仮定すると、シャレータの馬場状態別成績は次のとおりです。
良馬場のみ、3戦【2-1-0-0】
稍重以上、5戦【1-2-1-1】

良馬場で唯一の2着は凱旋門賞でのもの。また、良馬場の仏G3ミネルヴ賞(レース映像、有料)の3馬身差勝ちはゴール前は流す楽勝で、最後まで追われていればもっと着差がついていたでしょう。

という風に成績を見ると、ちょっとでも馬場が悪くなるとダメなタイプだからヴェルメイユ賞で3着に終わったが、凱旋門賞は超良馬場だったから2着に来れた、という理由付けができます。ジャパンカップでも良馬場(日本の馬場なら稍重程度まで?)なら期待、ということで良いのではないでしょうか。


各レース詳細
2戦目アストロノミー賞は準重賞勝ち馬および2011年になってから上級条件戦を1勝以上している馬は出れないという制限のレース。シャレータは未勝利馬だったので1.5kgのハンデを貰っていましたが、のちに仏オークス2着、G1ヴェルメイユ賞を勝つガリコヴァから2馬身差2着し、3着には10馬身差をつけています。

3戦目シャベルアンセルヴァル賞(写真)もアストロノミー賞に似た条件のレースで、逃げ馬とほぼ並ぶ2番手追走から早めに先頭に立って初勝利。続く仏オークスは後方2番手の競馬で7着。ちなみにシャベルアンセルヴァル賞2着のアンドロメダギャラクシーが5着でした。唯一の着外が後方からの競馬になったこの仏オークスなので、ジャパンカップでは先行できることも好走の条件になりそうです(エリザベス女王杯のダンシングレインのようにならなければいいですが)。

2011年ディアヌ賞(仏オークス)のレース映像。 緑の帽子・勝負服がシャレータ(以下同じ)。



5戦目チベルヴィユ賞(写真)と6戦目のG3ミネルヴ賞(写真)も逃げ切り。ミネルヴ賞2着の Pacifique はその次走、牡馬混合3歳限定G3でイビチェンコ(9月25日の独G1オイロパ賞で2着)を3着に下して勝っています。

7戦目ヴェルメイユ賞は初めて古馬混合戦の出走(上位3頭は3歳馬でしたが)で、逃げて3着。2番手追走のワンダーオブワンダーズ(5着)は英オークス2着、愛オークス3着していました。また3番手追走のテステステロン(2着)はその前走で凱旋門賞馬デインドリーム相手に逃げ切って重賞2連勝したばかりでした。馬場だけでなく展開も厳しかったかもしれません。ちなみにヴェルメイユ賞4着はのちにG1カナディアン国際S.を勝ったサラリンクスで、サラリンクスもジャパンカップ出走予定です。

2011年ヴェルメイユ賞のレース映像。サラリンクスは最後方を進む濃い緑の勝負服です。




8戦目の凱旋門賞が初めての牡馬混合戦。同馬主のサラフィナが前哨戦のフォア賞を勝っており、アガカーン殿下の主戦であるルメール騎手はサラフィナに、シャレータはジャルネ騎手が騎乗。

凱旋門賞ではサラフィナとシャレータのそれまでのレース振りから、シャレータはサラフィナのペースメーカーだと思った人が多く(私も当然その一人)、ブービー人気(15番人気)でしたが、2番手追走から直線入り口で先頭に立つとデインドリームには交わされて突き放されましたが、追い込んだスノーフェアリーらを押さえ込んで2着確保。直線入り口でほぼ同じ位置にいた14番人気セントニコラスアベイは残り50mまで3番手も最後に差されて5着に終わりましたが、その次走のG1ブリーダーズカップ・ターフを勝ってG1競走3勝目を挙げています。


2011年G1凱旋門賞のレース映像。


シャレータ Shareta の血統5代血統表
シンダーグランドロッジチーフズクラウン
ラパパゲーナ
シンタララシュカリ
シダマ
シャワラバラシアサドラーズウェルズ
ブロケード
シャマウナダルシャーン
シャムサナ
ハビタット4×4、ミルリーフ4×5、ノーザンダンサー5×4×5。

父シンダーは2000年の凱旋門賞馬で、他に愛2歳G1ナショナルS.、英愛ダービー勝ち。種牡馬としては凱旋門賞2着3回のユームザインや、愛オークスとヴェルメイユ賞を勝ったシャワンダ(血統表)を輩出。

母シャワラはフランスの準重賞1勝。その母シャマウナ(?、Shamawna)がシンダーとの間に産んだ仔がシャワンダなので、シャレータはシャワンダと3/4同血。

母の父バラシアはBCマイル勝ち馬で94年のカルティエ賞年度代表馬。他に93年の愛2000ギニーを勝ち、マイルG1で2着4回があります。種牡馬としては6頭のG1馬を輩出。うち3頭はスプリントG1(2歳戦含む)を勝ちました。

シャレータはバラシアを挟んでシャワンダを再現する配合。シャワンダは通算7戦5勝(シャワンダ - Wikipedia)。05年の凱旋門賞では牝馬最先着の6着しました(このとき7着がディープインパクトも出走した06年の凱旋門賞で2着するプライド)。シャレータ自身の特徴は、バラシアが入ったことでハビタットのクロスが発生している点です。ハビタットはグランドロッジとバラシアそれぞれの母父です。ハビタットはスティールハートの父で軽いマイラー種牡馬でした。


外国馬の中ではデインドリームは別格として、G1を勝っている他2頭(サラリンクス、ミッションアプルーヴド)よりも日本適性(レース成績、血統どちらも)は上に見ていて、馬券を買うのはデインドリームと、人気が無ければシャレータもと考えています。

ジャパンカップ出走デインドリームの血統・成績・動画紹介

凱旋門賞を勝った3歳牝馬デインドリームがジャパンカップに出走するので、血統や成績、動画を紹介します。9月1日の記事「秋華賞選出デインドリームの日本適性は高そう。成績と血統の紹介」のジャパンカップ向け改訂・増補版です。

その年の凱旋門賞馬がジャパンカップに出走するのは1999年のモンジュー以来のことです。

デインドリームの成績
通算12戦5勝【5-0-4-3】
年月日レース名着順/
頭数
勝ちタイム/
(着差)
騎手
2010年
6月20日
仏・新馬・未勝利馬戦
ヴィサンブール競馬場・芝1200m
1着/7頭1分13秒4
2・1/2馬身
S.ブリュー
7月25日準重賞
独ケルン競馬場・芝1400m
3着/6頭1分24秒9
5・3/4馬身
F.ミナリク
8月21日準重賞
仏ドーヴィル競馬場・芝1600m
3着/7頭1分42秒4
3/4馬身
M.ギュイヨン
10月03日仏G1マルセルブサック賞(牝)
仏ロンシャン競馬場・芝1600m
6着/8頭1分42秒5
5・3/4馬身
A.シュタルケ
10月24日G3ヴィンターケーニンゲン賞(牝)
独バーデンバーデン競馬場・芝1600m
3着/11頭1分48秒3
1・3/4馬身
F.ミナリク
2011年
4月10日
準重賞(牝)
伊サンシーロ競馬場・1600m
4着/8頭1分36秒3
1馬身
A.ゴリッツ
5月07日伊G2イタリアダービー
伊カパネッレ競馬場・芝2200m
3着/12頭2分15秒8
4・1/2馬身
A.シュタルケ
5月29日伊G2イタリアオークス(牝)
伊サンシーロ競馬場・芝2200m
1着/9頭2分15秒3
6・1/2馬身
A.シュタルケ
6月26日仏G2マルレ賞(牝)
仏サンクルー競馬場・芝2400m
5着/8頭2分28秒6
1・1/2馬身
M.ギュイヨン
7月24日独G1ベルリン大賞(3歳上)
独ホッペガルテン競馬場・芝2400m
1着/10頭2分33秒5
5馬身
A.シュタルケ
9月04日独G1バーデン大賞(3歳上)
独バーデンバーデン競馬場・芝2400m
1着/6頭2分37秒5
6馬身
A.シュタルケ
10月02日仏G1凱旋門賞(3歳上)
仏ロンシャン競馬場・芝2400m
1着/16頭2分24秒4
5馬身
A.シュタルケ

ドイツ調教馬ですが、フランスでデビューし1着。3走目のフランス準重賞では1位入線も3着に降着になりました。このときの2位入線馬で繰り上がり1着のクラマーはその次走、英G2で2着、続く英G3で優勝しました。

デインドリームの本領発揮は3歳になって距離が伸びてからで、牡馬に混じってイタリアダービーで3着すると、イタリアオークスは凱旋門賞の予行のようなレース振りで楽勝。

イタリアダービーのレース映像(YouTube)。内から4頭目、白の帽子がデインドリーム(以下同じ白の帽子、オレンジ地の勝負服)。

イタリアオークスのレース映像。



牝馬限定G2マルレ賞(レース映像、有料)では出走馬中、唯一のG2勝ち馬だったため、1頭だけ他馬より2kg重い58kgを背負って出走。前に行った3頭が1,2,3着を占めた競馬を最後方から進んで捉えられず5着止まり。マルレ賞を勝ったテストステロンはのちに仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m)で2着。マルレ賞3着はのちに古馬牡馬混合の仏G1ロワイヤルオーク賞(芝3100m)で3着。マルレ賞4着はのちにカナダG1(芝2000m、3歳以上牝馬)で11頭立て1・1/2馬身差4着するという好メンバーでのレースでした。

ベルリン大賞では 2010年のドイツ年度代表馬スカロ Scalo 相手に楽勝。

2011年ベルリン大賞のレース映像。




バーデン大賞では09年ドイツ年度代表馬ナイトマジック Night Magic に6馬身差をつけました。このとき13馬身差3着は昨年のG1カナダ国際勝ち馬(今年2着)のジョシュアツリーで、ジョシュアツリーは昨年のジャパンカップで約5馬身差10着でした。

バーデン大賞のレース映像(ドイツでも新聞を高く放り投げるアホはいるという映像でもあります)。



そして凱旋門賞はご存じの通りのレースレコードの圧勝。日本で実績のあるスノーフェアリーと比較すると、デインドリームは残り1000m地点でスノーフェアリーの3-4馬身ほど前、残り600mでスノーフェアリーの2馬身前でしたが、最後は5馬身差をつけています(まあ凱旋門賞は3歳馬が3.5kg減ときわめて有利ですが)。

2011年凱旋門賞のレース映像。


デインドリーム Danedream の血統(5代血統表日本語英語
ロミタスニニスキニジンスキー
ヴァージニアヒルズ
ラコロラダズルムー
ラドラダ
デインドロップデインヒルダンジグ
ラジアナ
ローズボンボンハイトップ
レディベリー
ノーザンダンサーの4×4、(NDの母)ナタルマ5×5×5、リボー5×5。

デインドリームの父は昨年2010年のエリザベス女王杯で4着したシャラナヤと同じロミタス。

父父ニニスキ(その父ニジンスキー)は、ジャパンカップ4着(1994)と3着(1995)のエルナンドや、4着(1997)のカイタノを出しています。またニニスキは05年のジャパンカップをレコード勝ちしたアルカセットの母父でもあります。

とくにアルカセットは母父ニニスキ、母母父ハイトップという組み合わせ。デインドリームは父父ニニスキ、母母父ハイトップでアルカセットと同じ組み合わせを持ちます(アルカセットの場合は父キングマンボであったことが最大の勝因だとは思いますが)。

デインドリームの父母父ズルムーはテスコボーイのいとこで、産駒のプラティニ(エイシンフラッシュの母父)は人気薄でジャパンカップ4着。孫のランドは95年ジャパンカップ1着。このようにジャパンカップで結果を出した血統で固めて、そこにデインヒルを加えたのがデインドリームだから、血統だけ見てもジャパンカップ出走の外国馬の中では(あくまで外国馬の中では)一番ジャパンカップ向きに思います。

2011年11月19日土曜日

G1豪1000ギニーはアトランティックジュエル、G1クラウンオークスはモシーン

10月12日に行われた豪1000ギニー(芝1600m)は、重賞初出走のアトランティックジュエルがここまで3戦3勝のレース振りが評価されて1番人気に支持され、2番人気のモシーンに3馬身差をつける完勝で人気に応えました。

4月のG1ゴールデンスリッパー(芝1200m)2着で、前走G2マニフォールドS.(芝1600m)を勝っていたモシーンが2着。3着にここ2走アトランティックジュエルの2,3着だったシャーニーローズ。前走のG1フライトS.(芝1600m)を含む近3走が重賞3戦連続2着だったハロウェルベルは3番人気4着。母父サンデーサイレンスのニーリングは7着でした。

2011年G1豪1000ギニーのレース映像。後方3番手を追走する、濃紺の勝負服・帽子がアトランティックジュエル。

アトランティックジュエルの5代血統表モシーンも父ファストネットロック(その父デインヒル)であり、さらに2頭とも母がサートリストラム、ヌレイエフ、ブラッシンググルームを持つという共通点があります。

豪1000ギニー(Schweppes Thousand Guineas)
2011年10月12日、オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝1600m
3歳牝馬、G1、11頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アトランティックジュエル
Atlantic Jewel
3牝
1.7倍
M.ロッド1分35秒864戦【4-0-0-0】
重賞初勝利
2モシーン
Mosheen
3牝
4.8倍
D.ニコリック37戦【2-2-2-1】
3シャーニーローズ
Sharnee Rose
3牝
21倍
D.ダン2・1/45戦【0-3-2-0】
重賞初出走
成績は豪1000ギニー終了時点。



アトランティックジュエルは豪1000ギニーのあとG2ウェイクフルS.(芝2000m、レース映像)を7馬身差圧勝しましたが、翌30日、背中に張りが見つかり11月3日のG1クラウンオークス(芝2500m)は自重することになりました。秋(北半球の春)の復帰を目指すようです。

そのクラウンオークスは、豪1000ギニー2着の次走のG1マイヤークラシック(芝160m)6着に終わっていたモシーンがスタートから積極的に先手を取って逃げると、最後の直線で後続を9馬身突き放す圧勝でG1初勝利を挙げました。ウェイクフルS.3着で新G1サイアーズプロデュースS.(1400m)3着、豪G1フライトS.3着のドウェジャークイーンが1番人気2着。

2011年G1クラウンオークスのレース映像

モシーンの母の半兄に 2004年の香港ダービー(2400m)勝ち馬ラッキーオーナーズ。またモシーンの祖母の半弟がマイトアンドパワー(中長距離G1を7勝)という血統なので、もともと能力の高さを見せていましたが、距離延長で本領発揮したような楽勝でした。

クラウンオークス(Crown Oaks)
2011年11月3日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝2500m
3歳牝馬、G1、11頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1モシーン
Mosheen
3牝
5.0倍
D.ニコリック2分39秒399戦【3-2-2-2】
G1初勝利
2ドウェジャークイーン
Dowager Queen
3牝
3.5倍
H.ボウマン9馬身17戦【4-3-6-4】
G1で3着2回
3ローマジアコンダ
Roma Giaconda
3牝
26倍
S.アーノルド1.3馬身6戦【1-2-1-2】
G1フライトS.10頭立て5着

2011年11月16日水曜日

仏2歳G1クリテリウム・ド・サンクルー、マンダヤンが勝って姉弟G1制覇

11月12日に行われた仏2歳G1クリテリウム・ド・サンクルー(芝2000m)は、前走のデビュー戦を3馬身差で勝っていたマンダヤン Mandaean が2番手追走から最後の直線入り口で先頭に立つと2着に2・1/2馬身差をつけて優勝、G1初勝利です。マンダヤンの半姉ウェヴェリング(父サドラーズウェルズ系リフューズトゥベンド)が今年、仏G1サンタラリ賞を勝っており、姉弟で同一年G1制覇となりました。

フランスで2戦2勝だった牝馬のブロコッテスがゴール直前で、ドイツG3(芝1600)勝ち馬タイシーを交わして2着。逃げたタイシーが3着でした。

マンダヤンはダーレー生産馬でゴドルフィン所有。5代血統表。モンズーン系の父マンデュロは現役時代、英仏のG1を3勝。マンダヤンが初年度産駒で初のG1勝ち馬です。母サマータイムレガシーは仏G3勝ち馬で仏G1サンタラリ賞3着。2着ブロコッテスの父がランド(ジャパンカップなど)なので、ドイツ生まれの種牡馬のワンツーでした。

マンダヤンという馬名は、マンダ教(Wikipedia)関連の言葉

2011年G1クリテリウムドサンクルーのレース映像。


クリテリウム・ド・サンクルー(Criterium De Saint-Cloud)
2011年11月12日、フランス・サンクルー競馬場、芝2000m
2歳牡牝、G1、8頭、Heavy、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1マンダヤン
Mandaean
2牡
1.6倍
M.ギュイヨン2分20秒202戦【2-0-0-0】
2ブロコッテス
Brocottes
2牝
8.5倍
G.ベノワ2・1/23戦【2-1-0-0】
重賞初出走
3タイシー
Tai Chi
2牡
3.8倍
T.テュリエ3/46戦【4-0-1-1】
独G3(芝1600m)1着

2011年カルティエ賞、年度代表馬はフランケル

11月15日、年度代表馬顕彰であるカルティエ賞の授賞式がロンドンで行われ、今年5戦5勝のフランケルが年度代表馬および最優秀3歳牡馬に選出されました。フランケルは英2000ギニーセントジェームズパレスS.の3歳G1のほか、古馬混合のサセックスS.クイーンエリザベス2世S.も勝って、マイルG1を4勝しました。

フランケルを管理するヘンリー・セシル調教師は「来年のG1エクリプスステークスまでに10ハロンのレースに出走する用意ができるだろう」と述べています。2012年のエクリプスS.は7月7日の予定です。なお、セシル調教師はカルティエ賞授賞式当日にバッキンガム宮殿で行われた叙任式でナイトに叙任しています。今年6月に叙勲が発表されていました。


最優秀古馬には昨年のジャパンカップで外国馬最先着したシリュスデゼーグルが選出。今年G1を3勝したソーユーシンクも有力でしたが、シリュスデゼーグルはG1初勝利を挙げた英チャンピオンS.でソーユーシンクとの直接対決を制していることを評価されたのでしょう。他にハットトリック産駒ダビルシムが最優秀2歳牡馬に選ばれています。


年度代表馬および最優秀3歳牡馬:フランケル Frankel
ガリレオ産駒。

最優秀2歳牡馬:ダビルシム Dabirsim
ハットトリック産駒。今年5戦5勝。仏G1モルニー賞1着、仏G1ジャンリュックラガルデール賞1着。

最優秀2歳牝馬:メイビー Maybe
ガリレオ産駒。今年5戦5勝(愛G1モイグレアスタッドS.1着など)

最優秀3歳牝馬:デインドリーム Danedream
ロミタス産駒。今年7戦4勝(凱旋門賞独G1バーデン大賞、独G1ベルリン大賞、伊G2イタリアオークス

最優秀古馬:シリュスデゼーグル Cirrus Des Ailgles
イーヴントップ産駒。今年10戦5勝。G1英チャンピオンS.1着。G2とG3をそれぞれ2勝ずつ。

最優秀スプリンター:ドリームアヘッド Dream Ahead
ディクタット産駒。今年5戦3勝。英G1ジュライカップ1着。英G1スプリントカップ1着。仏G1フォレ賞1着。

最優秀ステイヤー:フェイムアンドグローリー Fame And Glory
モンジュー産駒。今年6戦4勝。英G1アスコットゴールドカップ1着。英G2ブリティッシュチャンピオンズ・ロングディスタンスカップ1着。

星G1シンガポールゴールドカップ、ステイゴールド産駒エルドラドが3勝目

11月13日に行われたシンガポール三冠第3戦シンガポールゴールドカップ(芝2200m)は、08,09年とこのレースを連勝していたエルドラドが勝ち、史上2頭目のシンガポールゴールドカップ3勝馬となりました。

過去に唯一3勝していたスリーリングスは1954年と56,57年の優勝というから50年以上ぶりの偉業達成です。エルドラドは昨年のこのレースはケガのため、出走しませんでした。重賞勝ちも09年のシンガポールゴールドカップ以来の3勝目です。次走は不明。

エルドラドは日本産馬で父ステイゴールド、母ホワイトリープ(その父ホワイトマズル)という血統2006年度ひだかトレーニングセール2歳において500万円で落札されています。


重賞初出走のリザレが1/2馬身差2着。3走前に内まわり2200mのオープン戦でエルドラドを3着に負かしていたマーシャルアートが3着に入っています(当時エルドラド59.0kg、マーシャルアート51.5kg)。

三冠第2戦ラッフルズカップ勝ち馬オールウェイズサーテンは58.0kgのトップハンデが厳しかったか、1着から4・1/2馬身差6着。7月のシンガポールダービー勝ち馬クリント(53.0kg)が1番人気でしたが、最下位でした。

2011年シンガポールゴールドカップのレース映像。最内枠発走がエルドラド。



シンガポールゴールドカップ(Singapore Gold Cup)
2011年11月13日、シンガポール・クランジ競馬場、芝2200m(外回り)
3歳以上、G1、16頭、Soft、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エルドラド
El Dorado
7セン
7.6倍
R.スチュワート
52.5kg
2分20秒2444戦【9-2-7-26】
G1競走3勝目
2リザレ
Lizarre
5セン
6.2倍
B.ヴォースター
50.0kg
1/25戦【2-3-0-0】
重賞初出走
3マーシャルアート
Martial Art
5セン
5.0倍
J.モレイラ
51.5kg
1・1/223戦【4-5-2-12】
重賞3戦で5着が最高

2011年11月14日月曜日

韓国G1大統領杯、ビワシンセイキ産駒のタンデブルペが6馬身差圧勝で2連覇

11月6日に行われた韓国G1大統領杯(ダート2000m)は昨年の勝ち馬でビワシンセイキ産駒のタンデブルペが、1番人気で昨年の韓国ダービー馬 Cheonnyeon Daero に6馬身差をつけて圧勝、このレース2連覇です。

今年のオークス勝ち馬でダービー2着の牝馬 Useung Touchが7着。サンデーウェル産駒 Khaosan が8番人気4着と好走しました。

タンデブルペの5代血統表。4代母がフォーティナイナーの祖母 Continue で、タンデブルペは Continue の4×6×5 です。

大統領杯は韓国産馬限定競走で、韓国競馬最高賞金額レースです。タンデブルペは昨年12月12日のG1グランプリ(外国産馬混合、ダート2000m)は11着に敗れました。外国産馬も出走するグランプリが韓国最強馬決定戦らしいので、タンデブルペは今年もこれを狙うのではないかと思います。

2011年G1大統領杯のレース映像。最内枠発走がタンデブルペ。


大統領杯(President’s Cup)
2011年11月6日、韓国・ソウル競馬場、ダート2000m
3歳以上、G1、13頭
着順馬名性齢
オッズ
着差通算成績
主な成績
1タンデブルペ
Dangdae Bulpae
4牡
4.2倍
2分09秒620戦【13-1-1-5】
G1競走2勝目、重賞4勝目
2Cheonnyeon Daero4牡
3.0倍
6馬身27戦【7-14-3-3】
韓国ダービー1着
3レーステラー
Race Terror
4牡
19.3倍
1・3/423戦【5-5-5-8】
重賞初出走

伊G3カルロ&フランチェスコアロイージ賞、オーバードーズが16勝目

11月13日に行われた伊G3カルロ&フランチェスコアロイージ賞(芝1200m)はハンガリー調教馬オーバードーズが鞍上に初めてデットーリを向かえて6月の英G1キングススタンドS.4着以来となる出走、スタートはあまり良くなかったものの、積極的に先手を取って逃げると、一度は2番人気の地元馬ダッダモールに交わされましたが、残り1ハロンあたりで差し返して優勝しました。

オーバードーズの馬主ゾルタン・ミコツィ氏は「来年も現役を続けます。もし招待されれば香港(スプリント)に出走させるつもりで、できればもう一度フランキー(・デットーリ)に乗ってもらいたいです」と述べています(RacingPost)。

香港スプリントには日本のカレンチャンや、スプリンターズS.で初めて連対を外したシンガポールのロケットマン(昨年ハナ差2着)、英・加のスプリントG1で2着3回のベイテッドブレス(うち2回はG1・5勝ドリームアヘッドの2着、加G1・2着時の勝ち馬リーガリーレディは次走BCターフスプリント優勝)などが出走予定です。

2011年カルロ&フランチェスコアロイージ賞のレース映像。左から5頭目、赤の勝負服にシャドウロール装着がオーバードーズ。


カルロ&フランチェスコアロイージ賞
(Premio Carlo & Francesco Aloisi)
2011年11月13日、イタリア・カパネッレ競馬場、芝1200m
2歳以上、G3、12頭、Good To Soft、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オーバードーズ
Overdose
6牡
1.59倍
F.デットーリ
61.0kg
1分08秒4019戦【16-0-0-3】
08年にこのレース優勝
2ダッダモール
Dagda Mor
4牡
3.34倍
F.ブランカ
62.5kg
1/225戦【11-6-4-4】
前走伊G3オメノーニ賞1着
3ローゼンダール
Rosendhal
4牡
22.88倍
M.モンテリーゾ
61.0kg
2・1/218戦【5-1-4-8】
昨年のこのレース勝ち馬

2011年11月13日日曜日

亜G1コパ・デ・オロ大賞、牝馬ジャンバラヤがG1競走2勝目

11月11日に行われた亜G1コパ・デ・オロ大賞(アルゼンチン金杯、芝2400m)は、唯一頭の牝馬ジャンバラヤが2着に2馬身差をつけて快勝、6月の牝馬限定G1エストレージャス大賞ディスタフ(芝2000m)以来となるG1競走2勝目です。

2着にG1初出走のエルセリオト、3着に前走2400mのG3で12馬身差2着だったブルースフォーミーが入っています。G1エストレージャス大賞クラシック(芝2000m)4着のレイクウッドは5着。G1・5月25日大賞(芝2400m)勝ち馬ヴィタミナドは7着に終わりました。

亜G1コパ・デ・オロ大賞のレース映像。3番枠はジャンバラヤ。中団の内を追走します。


コパ・デ・オロ大賞(Gran Premio Copa De Oro-Alfredo Lalor)
2011年11月11日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝2400m
4歳以上、G1、12頭、レース結果(要登録)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ジャンバラヤ
Jumbalaya
4牝
6.3倍
A.Domingos
57kg
2分23秒8515戦【6-5-1-3】
G1競走2勝目
2エルセリオト
El Seriote
5牡
9.15倍
J.Díaz
61kg
217戦【5-3-2-7】
G3で4着1回
3ブルースフォーミー
Blues For Me
4牡
15.65倍
J.Ricardo
60kg
1・1/211戦【2-2-3-4】
G3で2着1回

2011年11月12日土曜日

凱旋門賞馬ワークフォースが日本の社台SSで種牡馬入り

昨年2010年に英ダービーおよび凱旋門賞を勝ったワークフォースを社台が購入し、2012年から社台スタリオンステーションで種牡馬として供用されるとのこと。

凱旋門賞馬ワークフォース、社台購入 - 競馬 - SANSPO.COM

通算9戦4勝。今年はG3を1勝しましたが、英G1エクリプスステークス2着キングジョージ2着凱旋門賞12着とビッグタイトルは獲得できませんでした。

ワークフォース Workforce の血統
キングズベストキングマンボミスタープロスペクター
ミエスク
アレグレッタロンバード
アナテフカ
ソビエトムーンサドラーズウェルズノーザンダンサー
フェアリーブリッジ
エヴァルナアレッジド
メディアルナ

父キングズベストは2010年の日本ダービー馬エイシンフラッシュの父でもあります。

母ソビエトムーンは未出走馬。ソビエトムーンのひとつ上の全兄 Brian Boru が英G1レーシングポストトロフィー(芝1マイル)とG1英セントレジャー(芝14ハロン132ヤード)を勝っています。またソビエトムーンの半弟シームーン(父父サドラーズウェルズ)が先日のBCターフで2着しました。ワークフォースの兄弟にいまのところ活躍馬はいません。


エイシンフラッシュがいるのに同じ父キングズベストのワークフォースをわざわざ買うかねー、という気もしますが、今年の凱旋門賞馬デインドリームも2013年から日本で繁殖入りする予定なので、これで凱旋門賞馬が2年続けて日本に来る事になりました。

2011年11月10日木曜日

イモータルヴァースの成績・血統・映像の紹介(2011マイルチャンピオンシップ出走)

11月20日に行なわれる2011年G1マイルチャンピオンシップに出走を予定しているフランス調教馬イモータルヴァースについて紹介します。


イモータルヴァース Immortal Verse の成績
通算8戦4勝【4-1-1-2】
年月日レース名着順/
頭数
勝ちタイム/
(着差)
騎手
2010年
8月21日
Prix d'Ommeel
ドーヴィル競馬場・芝1300mm
1着/8頭1分18秒50
1・1/2馬身
S.マイヨ
9月09日G3オマール賞(2歳牝馬)
ロンシャン競馬場・芝1600m
2着/4頭1分47秒90
(5馬身)
C.スミヨン
2011年
4月04日
ルーヴル賞(2歳牝馬)
ロンシャン競馬場・芝1600mm
4着/8頭1分48秒10
(1馬身)
C.スミヨン
5月11日G1仏1000ギニー(3歳牝馬)
ロンシャン競馬場・芝1600mm
11着/16頭1分39秒31
(8馬身)
C.ルメール
6月05日仏G2サンドリンガム賞(3歳牝馬)
シャンティ競馬場・芝1600m
1着/7頭1分39秒20
(1/2馬身)
O.ペリエ
6月17日英G1コロネーションS.(3歳牝馬)
アスコット競馬場・芝1マイル
1着/12頭1分42秒75
2・1/4馬身
G.モッセ
8月15日仏G1ジャックルマロワ賞
ドーヴィル競馬場・芝1600m
1着/12頭1分38秒30
1馬身
G.モッセ
10月15日英G1クイーンエリザベス2世S.
アスコット競馬場・芝1マイル
3着/8頭1分39秒45
(7・1/2馬身)
G.モッセ

デビュー戦の Prix d'Ommeel は日本で例えるなら、500万下のレースに初出走のため3kgのハンデをもらって出走したようなものだと思ってください。2着馬はすでに1勝しており、次走おなじ1300mの準重賞を勝ちました。

2戦目G3オマール賞の勝ち馬はその次走、仏2歳牝馬G1で2着。3戦目ルーヴル賞の勝ち馬グロリアスサイトはその3走後に仏1000ギニーで2着しました。

仏1000ギニーでイモータルヴァースは最後方を追走し、追い込み届かず。どスローの前残りレースだったので、しょうがないですが。

仏1000ギニーのレース映像。白と黒(濃緑)の横縞の勝負服で、最後方追走がイモータルヴァース(以下同じ)。2番手追走の赤い勝負服が勝ち馬ゴールデンリラック(フランス3歳牝馬2冠馬)



5戦目のサンドリンガム賞でその仏1000ギニー7着馬を2着に負かして初重賞勝利。 6戦目コロネーションS.は、英愛1000ギニーでどちらも2着だったトゥゲザー(このあとG1を4連戦して1勝2着3回)、英仏1000ギニーでどちらも4着だったノヴァホークらを差し切ってG1初勝利。

2011年コロネーションステークスのレース映像。イモータルヴァースは最後方追走。



初の古馬混合戦だった7戦目ジャックルマロワ賞(98年タイキシャトルが勝利)は、ゴルディコヴァ(BCマイル3連覇などG1通算14勝)や、サプレザ(マイルCS 3、4着で今年も出走予定)、仏2000ギニー勝ち馬ティンホースら相手に最後方から差し切って優勝。ゴルディコヴァおよびサプレザより3kg軽い斤量でした(マイルCSではサプレザより1kg減で出走)。

2011年ジャックルマロワ賞のレース映像。最後方追走がイモータルヴァース。その右にいるのがサプレザ。ゴルディコヴァは水色の胴・白色の袖の勝負服に白い帽子で中団追走。



8戦目クイーンエリザベス2世S.は、フランケルや、前走G1ムーランドロンシャン賞勝ち馬エクセレブレーションには離されましたが、英愛2000ギニー2着馬ドバウィゴールドや、前走G1ヴィトリオディカプア賞(伊、1600m)を勝っていたディックターピンに先着する3着でした。

2011年クイーンエリザベス2世ステークスのレース映像。イモータルヴァースは最後方から。フランケルはピンクの帽子。エクセレブレーションは緑の勝負服・帽子。



サプレザが09年の4歳時にマイルCSで3着したときはその前走の牝馬限定G1サンチャリオットS.でG1初勝利を挙げたばかりでした。イモータルヴァースはG1をすでに2勝、うち1勝は(結果的に3着までは牝馬でしたが)古馬牡馬混合G1であり、しかもゴルディコヴァを負かしてのものなので実績は4歳時のサプレザを上回っていると言えます。

イモータルヴァースはこれまで優れた瞬発力を発揮し、末脚の切れ味は上の動画で一目瞭然ですが、ただし馬場状態やペースの問題もあってまだ速い持ち時計が無く、過去10年で最も遅い勝ち時計が1分33秒3というマイルチャンピオンシップでは不安材料です。それでも大外枠に入ったりしなければかなり有力だと思います。(ちなみにサプレザは09年サンチャリオットS.を1分34秒40で勝っていました)


イモータルヴァース Immortal Verse の血統
PivotalPolar FalconNureyev
Marie D'Argonne
Fealess RevivalCozzene
Stufida
Side Of ParadiseSadlers WellsNorthern Dancer
Fairy Bridge
Mill PrincessMill Reef
Irish Lass

イモータルヴァースの父ピヴォタル(1993年生)は現役時代6戦4勝、英G1ナンソープS.(芝5ハロン)を勝ちました。種牡馬としてこれまでに20頭のG1勝ち馬を出しており、産駒はスプリントからマイルを中心に活躍しています。日本の中央競馬では1勝のみ

母サイドオブパラダイスはラストタイクーンの半妹で、グレードレース勝ちこそ無いですが、フランスのマイル準重賞を1勝。ラストタイクーンは自身がBCマイルなどG1を3勝し、種牡馬としてはマイル前後を中心に活躍馬を多数輩出しました。イモータルヴァースは母父サドラーズウェルズでも全体的に見ればスピードの豊かな一流マイラー血統です。

伊G1ローマ賞、ザズーがG1初勝利

11月6日に行われた伊G1ローマ賞(芝2000m)は昨年の4着馬ザズーが昨年の勝ち馬リオデラプラタの追い込みを短頭差しのいで優勝し、G1初勝利を挙げました。重賞は4勝目。09年のこのレース勝ち馬ヴォワライシ(昨年のJC最下位16着)が2馬身差3着でした。

2011年ローマ賞のレース映像。


ローマ賞(Premio Roma GBI Racing)
2011年11月6日、イタリア・ローマ競馬場、芝2000m
3歳以上、G1、9頭、Soft、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ザズー
Zazou
4牡
9.3倍
M.バルザローナ不明17戦【6-1-3-7】
重賞4勝目
2リオデラプラタ
Rio De La Plata
6牡
1.7倍
F.デットーリ短アタマ26戦【8-7-4-7】
G1競走3勝
3ヴォワライシ
Voila Ici
6牡
4.7倍
M.デムーロ2・1/226戦【11-5-5-5】
今年6月にG1ミラノ大賞典勝ち

智G1エル・エンセーヨ、ディーメケーがG1初勝利。オマイヤドの無敗は8戦目でストップ

11月6日に行われたチリ3冠の第1戦、G1エル・エンセーヨ(芝2400m)は5番人気ディーメケー Dime Que が単勝1.7倍の7戦無敗馬オマイヤドにいったん交わされましたが、残り100m付近で差し返して優勝し、重賞2勝目、G1初勝利を挙げました。

3着に前走の智G1ナシオナルリカルドリヨン大賞(芝2000m)で1位入線2位降着したクイックカサブランカが入り、これでクイックカサブランカはデビュー2戦目から6戦連続でオマイヤドのひとつ下の着順だったことになります。

ディーメケーも過去6戦中5戦をオマイヤドとおなじレースに出走して3着2回が最高でしたが、この大一番でやってのけました。上位馬の次走は不明。いちおう三冠第2戦は12月17日のチリ・セントレジャー(ダート2200m)ですが、特にオマイヤドは、セントレジャーに出走するらしい9戦8勝の牝馬アマニと同じオーナーブリーダーなので使い分けるかもしれません。

牝馬G1勝ち馬マリアモレナが3番人気4着、前走アマニを負かしたロードパーカー(デビュー戦以来6戦ぶりのダート)が4番人気6着でした。

2011年G1エル・エンセーヨのレース映像。2番枠がディーメケー、6番枠がオマイヤドです。


エル・エンセーヨ(PREMIO EL ENSAYO CRISTAL)
2011年11月6日、チリ・サンチアゴ競馬場、芝2400m
3歳、G1、9頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ダイムキュー
Dime Que
3牡
13.4倍
E.Toledo2分25秒0310戦【3-0-3-4】
G3(芝1600m)1勝
2オマイヤド
Omayad
3牡
1.7倍
O.Ulloa1/28戦【7-1-0-0】
G1競走3勝
3クイックカサブランカ
Quick Casablanca
3牡
2.9倍
G.Ulloa3・1/47戦【1-5-1-0】
G1で2着3回

2011年11月7日月曜日

G1ニュージーランド2000ギニーはロックンポップ重賞初勝利

11月5日に行われた新G1ニュージーランド2000ギニー(芝1600m)は中団5番手の内目を追走したロックンポップが、最後の直線で前が開くと一気に抜け出し、1番人気アナバンダナの追撃を1/2馬身差おさえて優勝し、重賞初出走でG1勝利です。

ロックンポップは9月17日にデビュー戦を勝ったばかりで、近2走は1400m戦を2戦連続2着してここに出走していました。たった4戦でのNZ2000ギニー勝利は過去15年での最小キャリア5代血統表。大種牡馬 Sir Tristram の5×2。母はニュージーランドダービー勝ち馬 Popsy で、ロックンポップ自身は昨年2月のセールで100万NZドル(現在のレートで約6200万円)で取引されています。

2歳G1を2勝し、2010-2011年の最優秀2歳馬に輝いたアナバンダナが1番人気で2着。ドラリオが9番人気3着。そのドラリオも出走した前走の準重賞を勝って3戦3勝としていたバーガンディ Burgundy が2番人気6着に終わっています。

アナバンダナは唯一頭の牝馬で、11日のG1ニュージーランド1000ギニーにも登録しています。現在のところ出走するつもりのようですね。

2011年ニュージーランド2000ギニーのレース映像。4番手追走がアナバンダナ、5番手がロックンポップ。


ニュージーランド2000ギニー(Sothys 39th New Zealand 2000 Guineas)
2011年11月5日、ニュージーランド・リカートン競馬場、芝1600m
3歳、G1、総賞金40万NZドル、11頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ロックンポップ
Rock 'n' Pop
3牡
8.5倍
J.ブラード
56.0
1分35秒624戦【2-2-0-0】
準重賞2着1回
2アナバンダナ
Anabandana
3牝
2.5倍
J.マクドナルド
54.5
1/29戦【5-3-1-0】
2歳G1を2勝
3ドラリオ
Dollario
3牡
46倍
D.ジョンソン
56.0
1・3/414戦【3-1-6-4】
準重賞3着3回



また、昨年のNZ2000ギニー勝ち馬で今年2月のニュージーランドダービーも勝ったジミーシューが同5日の豪G1エミレーツS.(芝1600m)に出走しましたが、トップハンデが響いたのか4着でG1競走6勝目ならず。昨年のNZ1000ギニー勝ち馬キングスローズが2着でした。

昨年のBTCカップ(芝1200m)勝ち馬アルバートザファットが勝ち、1年半ぶりの重賞勝利です。

2011年G1エミレーツステークスのレース映像

エミレーツステークス(Emirates Stakes)
2011年11月5日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、16頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アルバートザファット
Albert The Fat
7牡
17倍
M.ザーラ
54.0
1分36秒5031戦【11-3-3-14】
G1 BTCカップ1着
2キングスローズ
King's Rose
4牝
11倍
L.ノーレン
53.0
短アタマ17戦【8-3-0-6】
G1 NZ1000ギニー
3シークレットアドマイヤ
Secret Admirer
4牝
6.5倍
B.アヴドゥラ
54.0
110戦【3-2-3-2】
G1エプソムH.などG1・2勝
3ジミーシュー
Jimmy Choux
4牡
7倍
J.リデル
58.0
アタマ23戦【12-5-2-4】
NZ G1・2勝、豪G1・3勝

チリのアマニが28馬身差圧勝でG1競走3勝目

11月5日に行われたチリの3歳牝馬G1アルベルト・ソラリ・マグナスコ大賞(ダート2000m)は、ここまで9戦8勝2着1回とほぼパーフェクトな成績のアマニが2着に28・1/2馬身差をつけて圧勝し、重賞7勝目、G1競走3勝目を挙げました。

2着にここまで牝馬G1を2戦し1勝3着1回(どちらも芝)のプラザデインディアスが入っています。G1タンテーオ・デ・ポトランカス(2歳牝馬、ダート1500m)とG1ミルギニー(3歳牝馬、ダート1600m)でどちらもアマニの3着だったアルシナが5着。ミルギニーでアマニから8・1/2馬身差2着だったヌエヴルーナスが6着でした。

アマニは前々走までの8戦を全勝し、2着に合計約52馬身、グレードレース6戦の平均が約8.4馬身差と怪物振りを見せていましたが、前走G1グランクリテリウム・マウリシオセラーノパルマ(ダート1900m)で初の牡馬混合戦に出走すると 2・3/4馬身差2着に敗れていました。牝馬限定戦に戻ったここでは、これまでにつけた最大着差11・3/4馬身差を大きく上回る大差での圧勝で、改めて格の違いを見せ付けています。

次走は12月17日のG1チリ・セントレジャー(ダート2200m)で再び牡馬と対戦が予定されています。

アルベルト・ソラリ・マグナスコ大賞のレース映像。1番枠発走がアマニ。


アルベルト・ソラリ・マグナスコ大賞(Clasico Alberto Solari Magnasco)
2011年11月5日、チリ・チリ競馬場、ダート2000m
3歳牝馬、G1、10頭、レース結果(要登録)
アマニのオッズは同馬主のほかの3頭とジョイント
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アマニ
Amani
3牝
1.3倍
H.Ulloa2分04秒9510戦【9-1-0-0】
重賞7勝目
2プラザデインディアス
Plaza De Indias
3牝
4.4倍
D.Sánchez28・1/25戦【2-2-1-0】
3ザビューティフルワン
The Beautiful One
3牝
54.4倍
J.Toro29・1/418戦【2-4-3-9】
重賞は2戦とも最下位

2011年11月6日日曜日

BCダートマイル、ケイレブスポッセがG1・2勝目。BCジュヴェナイルはハンセンが逃げ切って優勝

2011年ブリーダーズカップ2日目の第5戦G1ブリーダーズカップ・ダートマイル(ダート1マイル)は、ここまで3連勝で、前走G2インディアナダービーを4・3/4馬身差で勝って重賞初勝利を挙げていたウィルバーンが1番人気でしたが、中団のまま最終コーナーではもう手ごたえが無く7着。

そのインディアナダービー(ダート8.5ハロン)3着ケイレブスポッセが、2走前に勝った米G1キングスビショップS.(ダート7ハロン)の再現のように大外から差し切って優勝しました。重賞4勝目、G1競走2勝目です。

インディアナダービー2着で、今年のプリークネスS.勝ち馬シャックルフォードが最後の直線で一度は2馬身以上抜け出しましたが、最後はケイレブスポッセに4馬身差をつけられる2着。

3走前のG2サンディエゴH.(オールウェザー8.5ハロン)を勝っているトレスボラコスが最低人気でしたが最後方から追い込んで3着に入っています。前走はG1グッドウッドS.5着で、そのときの勝ち馬がBCクラシック2着のゲームオンデュード。

ケイレブスポッセの5代血統表

2011年BCダートマイルのレース映像。後方で競馬するピンクの勝負服がケイレブスポッセです。


ブリーダーズカップ・ダート・マイル(Breeders' Cup Dirt Mile)
2011年11月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、ダート1マイル
3歳以上、G1、総賞金100万ドル、9頭、Fast、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ケイレブスポッセ
Caleb's Posse
3牡
7.8倍
R.マラージ1分34秒5916戦【8-2-2-4】
重賞4勝目。
2シャックルフォード
Shackleford
3牡
6.7倍
J.カスタノン412戦【3-4-0-5】
G1ハスケル招待H.2着
3トレスボラコス
Tres Borrachos
6セン
31.1倍
J.ロザリオ1・3/434戦【4-2-6-22】
09年にG1で2着あり





BC2日目第7戦、G1ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(ダート8.5ハロン)はG1勝ち馬5頭が出走するメンバーでしたが、重賞初出走で、デビューからここまでの2戦をそれぞれ12馬身差、13馬身差で逃げ切っていたハンセン Hansenがここも逃げ切り、重賞初勝利をG1で挙げています。3番人気でした。

30年ほどにわたって競走馬を所有するオーナーブリーダーの Kendall Hansen 氏が自分の名前をつけています。デビュー前からの期待があったんですね。ハンセンの5代血統表。母の Stormy Sunday は、デビュー戦のクレーミング競走を3馬身差で勝ち、レース後にハンセン氏が5000ドルで購入、通算4戦3勝3着1回でした。Stormy Sundayのひとつ下の全妹もハンセンは所有しており、近親に活躍馬も無く特に良血でも無いのだけど、何か思うところがあるのでしょうか。


2走前のG2サラトガスペシャルS.(ダート6.5ハロン)を7馬身差で、前走G1シャンペンS.を5馬身差で勝ち、ここは1番人気に支持されたユニオンラグスがハナ差の2着。終始外を回る競馬で、距離損が最後に響いたでしょうね。

前走G1ノーフォークS.(ダート8.5ハロン)勝ち馬クリエイティヴコーズは道中2,3番手追走からよく粘りましたが、ハンセンから1馬身差の3着まで。G1ブリーダーズフューチュリティ(オールウェザー8.5ハロン)1着で、ケンタッキーダービー馬マインザットバードの半弟デュラハンが4着。G1デルマーフューチュリティ(オールウェザー7ハロン)1着、ノーフォークS.2着のドリルが4番人気10着でした。

バリードイルの2頭、英G1ミドルパークS.(芝6ハロン)勝ち馬クルセイドは6着、英G2ロイヤルロッジS.(芝1マイル)勝ち馬ダディーズロングレッグは12着に終わっています。

2011年ブリーダーズカップ・ジュベナイルのレース映像。逃げる芦毛がハンセン、中団外を追走する黄色の帽子・勝負服がユニオンラグスです。



ハンセンの2走目(前走)、ケンタッキーカップ・ジュヴェナイルS.のレース映像。デビュー戦はこちら


ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(Grey Goose Breeders' Cup Juvenile)
2011年11月1日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、ダート8.5ハロン
2歳牡セン、総賞金200万ドル、G1、13頭、Fast、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ハンセン
Hansen
2牡
8.1倍
R.ドミンゲス1分44秒443戦【3-0-0-0】
G1初勝利
2ユニオンラグス
Union Rags
2牡
2.1倍
J.カステリャノアタマ4戦【3-1-0-0】
G1シャンペンS.1着
3クリエイティヴコーズ
Creative Cause
2牡
6.9倍
J.ロザリオ1 5戦【3-1-1-0】
G1ノーフォークS.1着

BCスプリント、アマゾンビーがG1・2勝目。BCターフスプリント、リーガリーレディがG1競走2連勝

2011年ブリーダーズカップ2日目の第3戦、BCスプリント(ダート6ハロン)は、先行する4頭から数馬身離れた5番手を追走した6番人気アマゾンビーが差し切って勝ちました。前走米G1エンシェントタイトルS.(ダート6ハロン)でG1初勝利を挙げており、G1競走2連勝です。

以前も紹介しましたが、アマゾンビーはセールで売れ残り、その後に現オーナーが2頭合わせて1万ドルで購入したうちの1頭であるとのこと(記事)。BCスプリントの勝利を含めてこれまでに150万ドルを稼ぎ出しています。


前走米G1ヴォスバーグ招待S.(ダート6ハロン)2着のフォースフリーズが3番手追走から一度は抜け出しましたがクビ差の2着。米G1フォアゴーS.勝ち馬で前走G2ケルソーH.2着(ダート1マイル)のジャクソンベンドが1番人気3着。

昨年の勝ち馬ビッグドラマは2番人気7着。8ヶ月ぶりの出走だった9月の前走を勝っていましたが、10月のヴォスバーグ招待S.は熱発で取り消しており、調整が十分ではなかったかもしれません。ヴォスバーグ招待S.勝ち馬ジャイアントライアンは8着。

アマゾンビーの5代血統表。父父がアフリート。

2011年BCスプリントのレース映像。


ブリーダーズカップ・スプリント(Sentient Jet Breeders' Cup Sprint)
2011年11月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、ダート6ハロン
3歳以上、G1、9頭、総賞金150万ドル、Fast、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アマゾンビー
Amazombie
5セン
8.9倍
M.スミス1分09秒1723戦【10-4-5-4】
G1競走2勝目
2フォースフリーズ
Force Freeze
6セン
7.9倍
J.ヴェラスケスクビ21戦【7-4-3-7】
ドバイゴールデンシャヒーン5着
3ジャクソンベンド
Jackson Bend
4牡
3.8倍
C.ナカタニ2・1/422戦【7-6-3-6】
米G1フォアゴーS.1着




第4戦BCターフスプリント(芝5ハロン)は1番人気リーガリーレディが前走の加G1ニアークティックS.(芝6ハロン)に続いて逃げ切り、G1競走2連勝です。2走前は芝5ハロンのG3でスタートに失敗し後方からの競馬を強いられて10着に終わっていましたが、今回は逃げると強いところを見せました。

2着に14頭立て14番人気のカントリーデイが激走しました。カントリーデイは5番人気3着パーフェクトオフィサーと近2走が同じで、パーフェクトオフィサーが2走連続2着していたのに対して、カントリーデイは8着、3着でした。今回はパーフェクトオフィサーより前で競馬したのが良かったんでしょうか。

マイルを中心にG1で2着2回3着2回がある2番人気カラーコータドは5着でした。

リーガリーレディの5代血統表。母母の Vilikaia は愛1000ギニー2着、アベイユドロンシャン賞2着などしています。また母の Kivi はサドラーズウェルズ≒ヌレイエフの2×2という強いクロスを持っています。

2011年BCターフスプリントのレース映像。1ハロン過ぎで先頭に立つ8番がリーガリーレディです。


ブリーダーズカップ・ターフスプリント(Breeders' Cup Turf Sprint)
2011年11月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、芝5ハロン
3歳以上、G2、総賞金100万ドル、頭、Good、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1リーガリーレディ
Regally Ready
4セン
3.3倍
C.ナカタニ56秒4817戦【9-2-4-2】
重賞4勝目
2カントリーデイ
Country Day
5牡
34倍
J.グラハム1・1/217戦【6-3-2-6】
米G3ウッドフォードS.3着
3パーフェクトオフィサー
Perfect Officer
5セン
11.8倍
K.カームーシェ3/426戦【7-3-5-11】
G3で2着2回

BCマラソンはアフリートアゲイン。BCジュベナイル・ターフは愛ロウトが優勝

2011年ブリーダーズカップ2日目の初戦、G2ブリーダーズカップ・マラソン(ダート14ハロン)は最低人気のアフリートアゲインが後方追走から最後の直線で一気に差し切って1年半ぶりの重賞2勝目を挙げました。

アフリートアゲインは昨年G3ウィザースS.(ダート1マイル)1着、G1ハスケル招待H.5着やG1トラヴァースS.4着などがありましたが、今年はここまで8戦して重賞はG2ブルックリンH.(ダート12ハロン)を5着しただけの成績なので、この人気も当然。8ハロンから2ハロンごとのラップが 24.60、26.32、26.44、27.41、27.57という前傾ラップを味方につけた勝利でしょう。

ブルックリンH.勝ち馬で3番人気のバードランが2着。ちなみにブルックリンH.2着のドロッセルマイヤーが数時間後のBCクラシックを勝っています。今年はじめにG1クラークH.およびG1ドンH.(いずれもダート9ハロン)を勝っていた6番人気ジャイアントオークが昨年の5着からポジションを上げて3着でした。

前走の仏G1カドラン賞3着のブリガンティンは8着。昨年4着の1番人気A.U.マイナーと、昨年の英オークス2着でここは5番人気だったミーズナーはいずれも競走中止しています。

アフリートアゲインの5代血統表。父父ノーザンアフリート産駒アマゾンビーがこの2レースあとに行われたBCスプリント(ダート6ハロン)を勝っています。

2011年BCマラソンのレース映像。芦毛がアフリートアゲインです。


ブリーダーズカップ・マラソン(Breeders' Cup Marathon)
2011年11月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、ダート14ハロン
3歳以上、G2、総賞金50万ドル、11頭、Fast、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アフリートアゲイン
Afleet Again
4牡
42.6倍
C.ヴェラスケス3分00秒3924戦【4-5-3-12】
G3ウィザースS.1着
2バードラン
Birdrun
5牡
6倍
J.ヴェラスケス2・1/422戦【7-7-1-】
G2ブルックリンH.1着
3ジャイアントオーク
Giant Oak
5牡
9.8倍
S.ブリッグモーハンアタマ31戦【5-5-6-15】
G1競走2勝




続いて行われた2日目第2戦のG1 BCジュベナイル・ターフ(芝1マイル)は欧州から遠征してきた4頭のうち3番目の人気(全体7人気)だったロウトが道中は中団のうちを追走から、最後の直線入り口で前の馬を楽に交わすと2着に2・1/4馬身差をつけて快勝しました。内を回って距離ロスを避けたムーア騎手の騎乗も良かったでしょうが、それにしても強い競馬でした。

1番人気で前走は加G3サマーS.(芝1マイル)1着のフィナーレは7着。いずれも芝6ハロンの英G2ジムクラックS.および英G2ミルリーフS.勝ち馬カスパーネッチャーは8着でした。

Wrote の5代血統表。4代母がスペシャル。父ハイシャパラルなのでスペシャルの4×4です。A.オブライエン調教師、R.ムーアのコンビはこの後のBCクラシックで同じハイシャパラル産駒ソーユーシンクが控えており幸先の良い勝利だったのですが。

2011年BCジュベナイル・ターフのレース映像。内から4頭目、5番枠発走がロウト。


ブリーダーズカップ・ジュベナイル・ターフ(Breeders' Cup Juvenile Turf)
2011年11月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、芝1マイル
2歳牡・セン、G1、総賞金100万ドル、14頭、Good、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ロウト
Wrote
2牡
12.6倍
R.ムーア1分37秒415戦【3-0-2-0】
G2ロイヤルロッジS.3着
2エクスケイパー
Excaper
2牡
34.0倍
E.ウィルソン2・1/44戦【1-2-0-1】
加G3サマーS.2着
3ファラージ
Farraaj
2牡
9.4倍
N.カランハナ5戦【2-2-1-0】
前走英G3・2着

2011年G1ブリーダーズカップ・クラシックは8番人気ドロッセルマイヤーが優勝

11月5日に行われた米G1ブリーダーズカップ・クラシック(ダート10ハロン)はスタートから逃げたゲームオンデュードが粘るところを、外を伸びたドロッセルマイヤーが残り50mで差し切って優勝、昨年のベルモントS.以来、1年5ヶ月ぶりの勝利(G1・2勝目)を挙げました。今年のベルモントS.勝ち馬ルーラーオンアイスが3着に入っています。

ドロッセルマイヤーが2着だったジョッキークラブゴールドカップの勝ち馬フラットアウトが1番人気5着。2走前に牡馬相手のG1ウッドワードS.でそのフラットアウトを2着に下した4歳牝馬ハヴルドグレースが2番人気4着。欧州から遠征したソーユーシンクが3番人気6着でした。この3頭は1マイル通過地点で8番手以内を追走、そこから少し離れてルーラーオンアイスが9番手、ドロッセルマイヤーが10番手と位置しており、ゲームオンデュードがハイペースで逃げて前をつぶしたところを、ベルモントS.を勝てるスタミナの持ち主がばてずに伸びて展開を活かしました。

それにしてもドロッセルマイヤーの末脚は見事で、昨年ゼニヤッタで差し届かなかったマイク・スミス騎手の執念なのか、あるいは反対に無欲で乗れたことが良かったのか。スミス騎手は09年のゼニヤッタ以来のBCクラシック勝利(昨年2着)です。


ドロッセルマイヤーの5代血統表

2011年ブリーダーズカップ・クラシックのレース映像。


ブリーダーズカップ・クラシック(Breeders' Cup Classic)
2011年11月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、ダート10ハロン
3歳以上、G1、総賞金500万ドル、12頭、Fast、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ドロッセルマイヤー
Drosselmeyer
4牡
15.8倍
M.スミス2分04秒2716戦【5-5-2-4】
G1ベルモントS.1着
2ゲームオンデュード
Game On Dude
4セン
15.2倍
C.サザーランド1・1/214戦【5-4-1-4】
G1サンタアニタH.1着
3ルーラーオンアイス
Ruler On Ice
3セン
18.2倍
G.ゴメス111戦【3-3-3-2】
G1ベルモントS.1着

BCマイル、ゴルディコヴァの4連覇ならず。コートヴィジョンがG1競走5勝目

11月5日に行われた米G1ブリーダーズカップ・マイル(芝1マイル)は、このレース4連覇を目指して出走したゴルディコヴァが最後の直線で一度は先頭に立ちましたが、外から追い込んできたコートヴィジョンとトゥラルアに交わされ3着に終わりました。世界中が望んだ4連覇を阻んだのは、3年連続出走のコートヴィジョンでした。

ハナ差2着トゥラルアは2走前(14戦目)のG2バーナード・バルーチS.(芝9.5ハロン)で重賞初勝利、前走の加G1ウッドバインマイルS.(芝1マイル)でG1初勝利を挙げています。1着コートヴィジョンは昨年のウッドバインマイルS.勝ち馬で今年のウッドバインマイルS.は7着でした。

コートヴィジョンはBCマイルは09年4着、昨年2010年は5着。これまでにG1は4勝2着2回していますが、昨年のウッドバインマイルS.以降は3着に入ることもありませんでした。


3/4マイル地点で前から4番手以内にいた4頭はすべて6着以下に沈み、10番手と13番手の2頭がワンツー。同5番手だったゴルディコヴァは速めのペースが得意といってもいくらなんでも速過ぎた、というところでしょうか。昨年、イスパーン賞、クイーンアンS.、ロートシルト賞、ジャックルマロワ賞、フォレ賞を1、1、1、2、1着。今年は1、2、1、2、2着でわずかに衰えもあったかもしれません。

4連覇はなりませんでしたが、昨年、ゴルディコヴァのオーナーブリーダーである Alain Wertheimer 氏が現役を続ける理由として述べた「また他の理由として、もしファンが見慣れた古馬がより多く現役を続ければ、より多くの競馬ファンたちに競馬場に来てもらえると考えるからです。仮に実質1 年しか現役を続けないのであれば、人々は十分にその馬を見ることが出来ず、魅了されることもないでしょう。私はもっと多くの人々が競馬を好きになる機会があればよいと思っています。」という言葉が実現した1年だったと思います。

ゴルディコヴァはおそらくこれで引退です。


2011年ブリーダーズカップ・マイルのレース映像。1番枠ゴルディコヴァ、9番枠コートヴィジョン、13番枠トゥラルア(芦毛)です。最後の直線でゴルディコヴァが他馬を外に押し出したことについて審議になりましたが、到達順どおり確定しています。1,2着馬も影響を受けましたが、コートヴィジョンのほうがトゥラルアより被害は大きかったように見えるので、この順番でゴールできたのは後味が悪くならないという点で良かったです。

トゥラルアのルパール騎手がゴール後にガッツポーズを見せていますが、勝ったと確信していたとのこと。実際にはハナ差2着。


ブリーダーズカップ・マイル(TVG Breeders’ Cup Mile)

2011年11月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、芝1マイル
3歳以上、G1、総賞金200万ドル、13頭、Good、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1コートヴィジョン
Court Vision
6牡
65.8倍
R.アルバラード1分37秒0531戦【9-4-4-12】
G1競走5勝2着2回
2トゥラルア
Turallure
4牡
12倍
J.ルパルーハナ16戦【7-2-3-4】
G1ウッドバインマイルS.
3ゴルディコヴァ
Goldikova
6牝
2.3倍
O.ペリエ127戦【17-6-3-1】
G1競走14勝

2011年BCターフ、18歳J.オブライエン騎手がセントニコラスアベイで優勝し史上最年少の勝利ジョッキーに

11月5日に行われた米G1ブリーダーズカップ・ターフ(芝12ハロン)は凱旋門賞5着のセントニコラスアベイが後方追走から直線で豪快に差し切って勝ち、G1競走3勝目を挙げました。A.オブライエン調教師はハイシャラパルの2連覇(02-03年)以来となるこのレース3勝目。

エイダンの息子ジョセフ・オブライエン騎手はBC初騎乗を勝利で飾っています。18歳と161日でのBC勝利は史上最年少だということです


英G2グレイトヴォルティジュールS.を8馬身差圧勝しながら、英セントレジャーで窮屈な競馬を強いられ3着に終わっていた2番人気シームーンが2着。米G1ブルーグラスS.勝ち馬で、G1ベルモントS.(ダート12ハロン)3着、前走G1ジャマイカH.(芝9ハロン)2着のブリリアントスピードが3着に健闘しました。1番人気サラフィナは前半かかり気味の競馬で、3着から3馬身差4着。G1を6勝している牝馬ミッデイは3番人気6着でした。

セントニコラスアベイは、ペースメーカーと見られていた人気薄シャレータが2着に粘りこんだ凱旋門賞で先行して5着。展開に恵まれたものだと思っていましたが、それにしても今回のメンバーで5番人気は人気無さ過ぎでした。


セントニコラスアベイの5代血統表。同じ父モンジュー産駒でキャメロットが今年の英G1レーシングポストトロフィーを勝っています。


2011年ブリーダーズカップ・ターフのレース映像。最内枠発走がセントニコラスアベイ。


ブリーダーズカップ・ターフ(Emirates Airline Breeders' Cup Turf)
2011年11月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、芝12ハロン
3歳以上、G1、頭、総賞金300万ドル、Good、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1セントニコラスアベイ
St Nicholas Abbey
4牡
7.8倍
J.オブライエン2分28秒8511戦【6-0-3-2】
英G1レーシングポストT.
英G1コロネーションカップ
2シームーン
Sea Moon
3牡
4.3倍
R.ムーア2・1/46戦【3-2-1-0】
G1英セントレジャー3着
3ブリリアントスピード
Brilliant Speed
3牡
14.6倍
J.ヴェラスケス114戦【3-3-4-4】
米G1ブルーグラスS.1着

2011年11月5日土曜日

豪G1パティナックファームクラシック、ブラックキャビアがG1競走7勝目

11月5日に行われた豪G1パティナックファームクラシック(芝1200m)は、休み明けをG2で2度叩いたブラックキャビアが5ヵ月半ぶりのG1出走でしたが、2番手追走から残り400mで先頭に立ち、軽く気合をつけられるだけで後続を突き放す、いつもの通りの楽勝でした。

2着に重賞3勝で、2走前のG1マニカトS.(芝1200m)でセポイから5.5馬身差4着だったバファリング。3着にG3ブレッチングリーS.(芝1200m)など重賞2勝馬でG1初出走のミッドサマーミュージックが入りました。

2011年パティナックファームクラシックのレース映像(途中から)。フルレースはこちらからで、動画右下の▲→"Change Quality"で画質を選べます。



ブラックキャビアはこの勝利で、ボーナス対象馬になりました。このボーナスは今年創設されたもので、1)過去1年以内のグローバル・スプリント・チャレンジ(GSC)対象競走(豪開催以外)勝ち馬がパティナックファームクラシックを勝った場合、または、2)パティナックファームクラシック勝ち馬が GSC対象競走のうちのひとつ(豪開催以外)を翌年7月31日までに勝つと60万豪ドル(約4900万円)のボーナスが与えられるというものです。ブラックキャビアは来年イギリス・ロイヤルアスコット出走を検討しており、その短距離G1である英キングススタンドS.(芝5ハロン)と英ゴールデンジュビリーS.(芝6ハロン)はグローバ ル・スプリント・チャレンジ競走なのでボーナス対象です。

パティナックファームクラシック(Patinack Farm Classic)
2011年11月5日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝1200m
3歳以上、G1、7頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手
斤量
着差通算成績
主な成績
1ブラックキャビア
Black Caviar
5牝
1.05倍
L.ノーレン
56.5
1分08秒3216戦【16-0-0-0】
豪年度代表馬
2バファリング
Buffering
4セン
41倍
N.ラウィラー
58.5
2・3/420戦【8-4-2-6】
重賞3勝
3ミッドサマーミュージック
Mid Summer Music
6牝
26倍
B.メルハム
56.5
118戦【9-3-2-4】
重賞2勝