なお、シールゲン調教師がベルリン大賞後に「11月4日の BCフィリーアンドメアターフが秋のメインターゲットです」と述べていたこともあり、本当に来るのかは不明です。秋華賞から中2週でブリーダーズカップは、3歳馬には厳しい遠征になるので。
デインドリームの成績
通算10戦3勝(3着4回)
G1ベルリン大賞1着(5馬身差)
G2イタリアオークス1着(6・1/2馬身差)
G2イタリアダービー3着(1着から4・1/2馬身)
持ち時計(いずれも3歳になってからの5走)
1600m:1分36秒30(伊Premio Seregno4着)
2200m:2分15秒20(伊オークス)、2分15秒80(伊ダービー)
2400m:2分28秒60(仏マルレ賞5着)、2分33秒50(ベルリン大賞)
やはり目立つのは古馬牡馬も出走したドイツG1ベルリン大賞(2400m、レース映像)の優勝です。昨年(2010年)のドイツ年度代表馬 Scalo を5馬身ちぎる圧勝でした。4着に09年のドイツ年度代表馬ナイトマジックです。
2011年G1ベルリン大賞のレース映像。白い帽子、赤い勝負服がデインドリーム。
その2走前のG2イタリアオークスは6馬身差圧勝。
牡馬相手の伊ダービーでも3着でした。欧州競馬のレベルは、「英愛仏>独伊」と扱われますが、その割にはイタリアで好走していた外国馬は、日本のレースで好走した過去があります。
例えば02年のジャパンカップ馬ファルブラヴは、前走の凱旋門賞9着ながら、伊G1で2勝2着1回していました(03年は英・仏・香港でG1を5勝)。また、03年のエリザベス女王杯3着、ジャパンカップ6着の牝馬タイガーテイルは、英G1ヨークシャーオークス4着、仏G1ヴェルメイユ賞7着でしたが、伊G1共和国大統領賞では1/4馬身差2着でした。
他に95年のジャパンカップ勝ち馬ランドは、どちらも伊G1のジョッキークラブ大賞とミラノ大賞典勝ちがありました。もちろんラクティ(マイルCS14着)や、ヴォワライシ(JC16着)のようにイタリアで優れた実績がありながら、日本で全く駄目だった例もありますが、トータルで見ればイタリアでの好走は日本での好走につながりやすい傾向にあります。2200mでの持ち時計も3歳春にしては十分に速く、デインドリームは日本適性が期待できそうです。
デインドリームの血統 5代血統表
父ロミタスは、前述どおりシャラナヤと同じ。また2000mの米G1アーリントンミリオンを勝ったシルヴァノもロミタス産駒です。母父デインヒルの産駒には、秋華賞などを勝ったファインモーションがいます。
さらに、デインドリームは父父 Niniski で、母母父がハイトップですが、05年のジャパンカップをレコードで勝ったアルカセット(血統表)は、母父 Ninisk、母母父ハイトップです。ということは、(サンプルが極めて少ないですが)血統面からも高速馬場へ適応できそうです。
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