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2011年11月10日木曜日

イモータルヴァースの成績・血統・映像の紹介(2011マイルチャンピオンシップ出走)

11月20日に行なわれる2011年G1マイルチャンピオンシップに出走を予定しているフランス調教馬イモータルヴァースについて紹介します。


イモータルヴァース Immortal Verse の成績
通算8戦4勝【4-1-1-2】
年月日レース名着順/
頭数
勝ちタイム/
(着差)
騎手
2010年
8月21日
Prix d'Ommeel
ドーヴィル競馬場・芝1300mm
1着/8頭1分18秒50
1・1/2馬身
S.マイヨ
9月09日G3オマール賞(2歳牝馬)
ロンシャン競馬場・芝1600m
2着/4頭1分47秒90
(5馬身)
C.スミヨン
2011年
4月04日
ルーヴル賞(2歳牝馬)
ロンシャン競馬場・芝1600mm
4着/8頭1分48秒10
(1馬身)
C.スミヨン
5月11日G1仏1000ギニー(3歳牝馬)
ロンシャン競馬場・芝1600mm
11着/16頭1分39秒31
(8馬身)
C.ルメール
6月05日仏G2サンドリンガム賞(3歳牝馬)
シャンティ競馬場・芝1600m
1着/7頭1分39秒20
(1/2馬身)
O.ペリエ
6月17日英G1コロネーションS.(3歳牝馬)
アスコット競馬場・芝1マイル
1着/12頭1分42秒75
2・1/4馬身
G.モッセ
8月15日仏G1ジャックルマロワ賞
ドーヴィル競馬場・芝1600m
1着/12頭1分38秒30
1馬身
G.モッセ
10月15日英G1クイーンエリザベス2世S.
アスコット競馬場・芝1マイル
3着/8頭1分39秒45
(7・1/2馬身)
G.モッセ

デビュー戦の Prix d'Ommeel は日本で例えるなら、500万下のレースに初出走のため3kgのハンデをもらって出走したようなものだと思ってください。2着馬はすでに1勝しており、次走おなじ1300mの準重賞を勝ちました。

2戦目G3オマール賞の勝ち馬はその次走、仏2歳牝馬G1で2着。3戦目ルーヴル賞の勝ち馬グロリアスサイトはその3走後に仏1000ギニーで2着しました。

仏1000ギニーでイモータルヴァースは最後方を追走し、追い込み届かず。どスローの前残りレースだったので、しょうがないですが。

仏1000ギニーのレース映像。白と黒(濃緑)の横縞の勝負服で、最後方追走がイモータルヴァース(以下同じ)。2番手追走の赤い勝負服が勝ち馬ゴールデンリラック(フランス3歳牝馬2冠馬)



5戦目のサンドリンガム賞でその仏1000ギニー7着馬を2着に負かして初重賞勝利。 6戦目コロネーションS.は、英愛1000ギニーでどちらも2着だったトゥゲザー(このあとG1を4連戦して1勝2着3回)、英仏1000ギニーでどちらも4着だったノヴァホークらを差し切ってG1初勝利。

2011年コロネーションステークスのレース映像。イモータルヴァースは最後方追走。



初の古馬混合戦だった7戦目ジャックルマロワ賞(98年タイキシャトルが勝利)は、ゴルディコヴァ(BCマイル3連覇などG1通算14勝)や、サプレザ(マイルCS 3、4着で今年も出走予定)、仏2000ギニー勝ち馬ティンホースら相手に最後方から差し切って優勝。ゴルディコヴァおよびサプレザより3kg軽い斤量でした(マイルCSではサプレザより1kg減で出走)。

2011年ジャックルマロワ賞のレース映像。最後方追走がイモータルヴァース。その右にいるのがサプレザ。ゴルディコヴァは水色の胴・白色の袖の勝負服に白い帽子で中団追走。



8戦目クイーンエリザベス2世S.は、フランケルや、前走G1ムーランドロンシャン賞勝ち馬エクセレブレーションには離されましたが、英愛2000ギニー2着馬ドバウィゴールドや、前走G1ヴィトリオディカプア賞(伊、1600m)を勝っていたディックターピンに先着する3着でした。

2011年クイーンエリザベス2世ステークスのレース映像。イモータルヴァースは最後方から。フランケルはピンクの帽子。エクセレブレーションは緑の勝負服・帽子。



サプレザが09年の4歳時にマイルCSで3着したときはその前走の牝馬限定G1サンチャリオットS.でG1初勝利を挙げたばかりでした。イモータルヴァースはG1をすでに2勝、うち1勝は(結果的に3着までは牝馬でしたが)古馬牡馬混合G1であり、しかもゴルディコヴァを負かしてのものなので実績は4歳時のサプレザを上回っていると言えます。

イモータルヴァースはこれまで優れた瞬発力を発揮し、末脚の切れ味は上の動画で一目瞭然ですが、ただし馬場状態やペースの問題もあってまだ速い持ち時計が無く、過去10年で最も遅い勝ち時計が1分33秒3というマイルチャンピオンシップでは不安材料です。それでも大外枠に入ったりしなければかなり有力だと思います。(ちなみにサプレザは09年サンチャリオットS.を1分34秒40で勝っていました)


イモータルヴァース Immortal Verse の血統
PivotalPolar FalconNureyev
Marie D'Argonne
Fealess RevivalCozzene
Stufida
Side Of ParadiseSadlers WellsNorthern Dancer
Fairy Bridge
Mill PrincessMill Reef
Irish Lass

イモータルヴァースの父ピヴォタル(1993年生)は現役時代6戦4勝、英G1ナンソープS.(芝5ハロン)を勝ちました。種牡馬としてこれまでに20頭のG1勝ち馬を出しており、産駒はスプリントからマイルを中心に活躍しています。日本の中央競馬では1勝のみ

母サイドオブパラダイスはラストタイクーンの半妹で、グレードレース勝ちこそ無いですが、フランスのマイル準重賞を1勝。ラストタイクーンは自身がBCマイルなどG1を3勝し、種牡馬としてはマイル前後を中心に活躍馬を多数輩出しました。イモータルヴァースは母父サドラーズウェルズでも全体的に見ればスピードの豊かな一流マイラー血統です。

4 件のコメント:

  1. 情報が少ない馬でしたので大変参考になりました♪ありがとうございます。

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  2. はーい、どういたしまして。

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  3. 今日の京都は時計掛かりそうなのでこの馬にとってはプラスですね。期待してます。

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  4. 結局勝ちタイムは1分33秒9。過去10年では一番遅い時計ですが、それでもこの馬には速すぎる時計でしたかね。直線スムーズでも届きそうになかったですし、雨が降るのが一日早かったですね。

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