2010年8月30日月曜日

レイチェル今年初G1もまた2着

現地時間8月29日、昨年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラが、G1パーソナルエンスンステークスに出走しました。2着2回の後、2連勝して今年初めてのG1 競走だったのですが、またも2着に終わりました。勝ったのは2年前に2歳G1・2着がある4歳牝馬パーシステントリー。パーシステントリーを管理するクロード・マゴーヒー調教師は、レース名の由来である名牝パーソナルエンスンの調教師でした。

パーソナルエンスンステークスのレース動画。(予備YouTube
スタートから先手を取る2頭の、内がレイチェルアレクサンドラ、外が2走前に牝馬G1を勝っているライフアットテン。勝ったパーシステントリーは4番手追走の赤い帽子。



パーソナルエンスンステークス Personal Ensign Stakes
サラトガ競馬場ダート10ハロン(約2000m)、3歳以上牝馬限定G1
1着パーシステントリー Persistently(血統表
2着レイチェルアレクサンドラ Rachel Alexandra(血統表
3着ライフアットテン Life At Ten(血統表


勝ったパーシステントリーの斤量は約52.6kg、レイチェルアレクサンドラは約55.3kg、ライフアットテンは約54.4kgだった。

パーシステントリーは2歳時(08年)に
  • メイトロンS.(7ハロン、牝馬G2)9頭立て2着
  • フリゼットS.(8ハロン、牝馬G1)10頭立て2着
  • BCジュベナイルフィリーズ(8.5ハロン、牝馬G1)13頭立て5着
があるが、それ以降はアローワンス戦を8戦連続で走っているだけで、グレードレースには出走していなかった。7月の前走(サラトガ競馬場ダート9ハロン)は2馬身差1着、6月の前々走(ベルモントパーク競馬場ダート1マイル)は1着から約4馬身差の3着に敗れていた。今回の勝利で通算14戦4勝2着4回3着4回。

パーシステントリーが2000mを走るのは初めてだったが、マゴーヒー調教師は「距離は持つだろうとオーナーが決断した。少頭数になるならと、出走させた」としています。パーシステントリーの母母は1994年アメリカ最優秀3歳牝馬のHeavenly Prize。同馬も管理したマゴーヒー調教師は母系は長距離が得意だから、とも話しています。



1馬身差2着に敗れたレイチェルアレクサンドラ。レース前までの予定ではこの後、10月2日の牝馬G1ベルデイムステークス(ベルモント、ダート10ハロン)、そしてブリーダーズカップ(どのレースかは未定)へ、ということでしたが、今後については考え直すとアスムッセン調教師が述べています。BCクラシックでゼニヤッタとの対戦はなるでしょうか?



レイチェルから10馬身差3着のライフアットテンは前走まで6連勝。
  • シックスティーセイルズH.(ダート9ハロン、3歳以上牝馬G3)
  • オグデンフィップスH.(ダート8.5ハロン、3歳以上牝馬G1)
  • デラウェアH.(ダート10ハロン、3歳以上G2)
を3連勝中でした。パーソナルエンスンでライフアットテンから約5馬身差の Miss Singhsix は、デラウェアハンデでライフアットテンから約3馬身差2着。ライフアットテンが実力どおり走ったなら、レイチェルもそれほど悪くないのですが‥‥


レイチェルアレクサンドラの前走レディーズシークレットS.の詳細はこちら、前々走10馬身差圧勝したG2フルールドリスH.の詳細はこちら。両記事ともレース動画があります。





週末に行われたその他の北米競馬のレース動画です。

パシフィッククラシック デルマー競馬場オールウェザー10ハロン
昨年の覇者リチャーズキッド Richard's Kid が連覇。(動画予備)




トラヴァースステークス サラトガ競馬場ダート10ハロン
ケンタッキーダービー馬スーパーセイバー、2着馬アイスボックス、プリークネスS.2着ファーストデュード、ベルモントS.2着馬フライダウンなどが揃った真夏のダービートラヴァースステークスは、アフリートエクスプレス Afleet Express が勝利。2着フライダウンとはハナ差だった(動画予備


アフリートアレックスは6月の前々走G3ペガサスステークスで重賞初制覇、前走7月のG2ジムダンディS.は2着だった。



キングスビショップS. サラトガ競馬場ダート7ハロン
ディスクリートリーマイン Discreetly Mine がグレードレース3連勝でG1 初優勝。好スタートからの逃げ切り勝ちでした。UAEダービー(G2)、G1シガーマイルH.などで圧勝劇を見せたディスクリートキャットの半弟で、父父は両馬同じストームキャット。(動画予備


ディスクリートリーマインは2歳時にG1シャンペンS.2着。3歳になると、リズンスターS.2着などの後、ケンタッキーダービーでは13着に敗れる。これを境に距離を短い距離を使われ、G2ウッディースティーブンスS.2着、G3ジャージーショアS.1着、G2アムステルダムS.1着と、7ハロン以下の重賞で3連対していた。アムステルダムステークスでは8馬身差圧勝だった(レース動画

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