2010年8月23日月曜日

2010年アーリントンミリオンとアラバマステークス

現地時間8月21日、アメリカ・アーリントンパーク競馬場で行われたアーリントンミリオンステークスは、昨年の覇者で1番人気のジオポンティがいったん抜け出したところを、内から鋭く伸びたドビュッシーがゴール直前で差しきって優勝しました。

ドビュッシーという馬名は、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーから取られたものだと思いますが、作曲家ドビュッシーの生誕日は「1862年8月22日」。アーリントンミリオンの開催日があと1日ずれていたらバースデー勝利といえたでしょうか?


アーリントンミリオンのレース映像。勝ったドビュッシーは最内枠発走の緑の勝負服・帽子。2着ジオポンティは内から5頭めの発走。



アーリントンミリオン Arlington Million Stakes
アーリントンパーク競馬場 芝10ハロン(約2000m)、3歳以上G1
総賞金100万ドル、1着賞金60万ドル
1着ドビュッシー Debussy(血統表、父ダイイシス)
2着ジオポンティ Gio Ponti(血統表、父テイルオブザキャット)
3着タジーズ Tazeez(血統表、父シルバーホーク)


ドビュッシーはイギリスからの遠征馬。昨年7月 10ハロンの仏G2ユージンアダム賞で重賞初優勝、今年5月には英G3ハクスリーステークス(約2100m)で重賞2勝目を挙げている。ただし09年英ダービー12頭立て8着、2010年プリンスオブウェールズステークス12頭立て7着と、欧州のG1では好走歴は無い。またG2、G3でも好走しないときのほうが多い馬でもある。ちなみにドバイ・メイダン競馬場で行われたアルマクトゥームチャレンジ・ラウンド3ではレッドディザイアから5馬身差の14頭立て10着だった。

ジオポンティは09年のアーリントンミリオンのほか、前走マンノウォーステークスなど中距離を中心に芝G1競走を5勝している。また09年ブリーダーズカップ・クラシック2着、2010年ドバイワールドカップ4着もある。

3着はドビュッシーとおなじゴスデン厩舎のタジーズ。プリンスオブウェールズステークス3着がある。09年4月にG3優勝しており、グループレース勝ちはこの1勝だけ。ここ3走は、12頭立て2着(G3)、8頭立て3着(G1)、8頭立て3着(G2)と続けて好走していた。


ドビュッシーとタジーズが出走していた今年のプリンスオブウェールズステークスのレース動画は過去記事「バイワード、やっぱり本格化」で、また09年BCクラシックのレース映像は「2009年ブリーダーズカップ、全レース映像(YouTube から)」で紹介しています。



アラバマステークス Alabama Stakes
サラトガ競馬場ダート10ハロン(約2000m)、3歳牝馬G1
総賞金50万ドル
1着ブラインドラック Blind Luck
2着ハーバーデグレース Havre de Grace
3着アクティングハッピー Acting Happy

米G1アラバマステークス1着のブラインドラック


アラバマステークスのレース映像
1着ブラインドラックは4番枠発走、ピンクの勝負服・帽子、道中最後方の競馬。人気馬デビルメイケアは2番枠発走で、黄色の勝負服、緑の帽子、道中は後方から2頭目を進んでいる。



4月のケンタッキーオークスなどG1競走4勝馬のブラインドラックと、前走CCAオークスなどG1競走3勝で牝馬ながらケンタッキーダービーに出走し10着だったデビルメイケアとの初対決が実現したアラバマステークスは、ブラインドラックが優勝、デビルメイケアは4着に終わった。

2着ハーバーデグレースは前走のG2デラウェアステークスでもブラインドラックの2着、3着アクティングハッピーは前走のCCAオークス(G1)でデビルメイケアの3着などしており、まあ順当に決まった感はありますが、デビルメイケアはすこし残念な結果でした。

ブラインドラックはオールウェザーが主流の西海岸を拠点としていますが、この勝利でダートは5戦全勝、うちG1・2勝、G2・2勝とダートが得意なようで、次走もダート戦を選んで出走するようです。

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