2012年4月4日水曜日

亜G1オノール大賞典はラビッドインザライが重賞初勝利

4月2日に行われた亜G1オノール大賞典(ダート2000m)は中団の内を追走したガランデシナ(シネ?)が最後の直線入り口で前が開いたところに突っ込み、一度は抜け出しましたが、後方2番手を進んだラビッドインザライが外から急追し、ゴール直前で短アタマ差差し切って優勝しました。ここが通算5戦目でデビュー戦以来の2勝目であり、重賞は4戦目にして初勝利でした。

1番人気のエクスプレッシヴヘイロー(亜G1カルロスペレグリーニ大賞などG1競走2勝馬で、前走のG1ラテンアメリカ・ジョッキークラブ協会大賞は2着)は、先行し最終コーナーで前を捕らえに掛かる完全に勝ちパターンに見えましたが、残り1ハロンで苦しくなったのか外によれると、一度はほぼ並んだガランデシナに突き放され、外からラビッドインザライにも交わされて3着でした。しかし良い手ごたえで直線に向きながら、直後を追走した馬に内をすくわれて先着されるという結果は前走や3走前の亜G1ダルドロチャ大賞3着時と同じで、関係者はもどかしく思っているでしょう。

ちなみにこの2時間後に行われた亜牝馬G1フィルベルトレレナ大賞典の方が、0.22秒速い勝ち時計でした。

ラビッドインザライは2戦目の亜G1エストレージャス大賞ジュヴェナイル(芝1600m)で1着サジェスティヴボーイからクビ差3着。その次走、昨年8月の亜G1ドスミルギニー(芝1600m)も1着サジェスティヴボーイから3馬身差の4着(サジェスティヴボーイはこれまでにG1競走4勝)。しばらく休養を挟んだ前走3月のG2戦(ダート2000m)は13頭立て約8馬身差6着で、そのときの勝ち馬がガランデシナです。



ラビッドインザライの5代血統表。父はもちろんキャッチャーインザライ。母は重賞未勝利ですが、亜G1コパデプラタ11頭立て7着がある。母母 Rabanilla は1998年の亜G1クリアドレス大賞勝ち馬です。

2012年オノール大賞典のレース映像。最初の3ハロンは最後方の外にいる赤地に橙色の横線の入った勝負服がラビッドインザライ。ガランデシナは青帽、黄色の勝負服。


オノール大賞典(Gran Premio De Honor Copa Julio y Carlos Menditeguy)
2012年4月2日、アルゼンチン・パレルモ競馬場、ダート2000m
3歳以上、G1、11頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラビッドインザライ
Rabid In The Rye
3牡
19.5倍
E.Talaverano
56kg
2分02秒485戦【2-0-1-2】
重賞初勝利
2ガランデシナ
Galan De Cine
3牡
4.9倍
J.Noriega
56kg
短アタマ5戦【3-2-0-0】
前走重賞初出走初勝利
3エクスプレッシヴヘイロー
Expressive Halo
4牡
2.3倍
G.Calvente
60kg
1・1/216戦【5-2-4-5】
G1競走2勝

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