ストレートオブドーヴァーは父イングリッシュチャンネル、母バーレーンスター、母の父ダンジグという血統。イギリス海峡(English Channel)の最狭部をドーヴァー海峡(Strait Of Dover)と言うと。前走のマリンS.(AW8.5ハロン)を6馬身差で楽勝していました。初勝利はデビュー4戦目で、その初勝利から4連勝で頂点に立ちました。
英2冠馬キャメロットが6月30日の愛ダービーに出走する予定です。前売り2番人気はインペリアルモナーク、3番人気はスピーキングオブウィッチ Speaking Of Which。後者は前走の愛G3ガリニュールS.(芝10ハロン)を9馬身差で勝っています。ただいくら圧勝し、3代母がトリプルワウであるなど優秀な牝系ではあってもインヴィンシブルスピリット×ミスタープロスペクターで愛ダービーの12ハロンはどうかなという気はしますが。
プリンセスハイウェイは父ストリートクライ、母イレシスティブルジュウェル、母の父デインヒルという血統で、2走前のデビュー2戦目で初勝利を挙げています。ちなみに前走勝った英G3ブルーウィンドS.の3着馬が英オークスを首差で勝ったワズ Was です。プリンセスハイウェイはこの勝利で英3歳牝馬最強といって良いんじゃないでしょうか。
関係ないですが、アグネスゴールド産駒エネルジアエレガンテ Energia Elegante が6月24日(日本時間25日)のブラジル2歳G1ジョッキークラブブラジレイロ大賞(芝1600m)に登録。牡牝混合競走ですが、ブラジルのメディアは一様に牝馬のエネルジアエレガンテを大きく取り上げています。ここまで4戦4勝、いずれも牝馬重賞のG3ルイス・フェルナンド・シルネ・リマ大賞(芝1400m)とG3フランシスコ・ヴィエラ・デ・ポーラ・マチャド大賞(芝1500m)を連勝しており、勝てば無敗まま重賞3連勝でG1初勝利です。
なおケンタッキーダービーの1分59秒4とベルモントS.の2分24秒0は現在もコースレコードです。またプリークネスS.の1分53秒4はそのあと3頭が記録しましたが、セクレタリアトの53秒フラットが「新」レースレコードです。つまりセクレタリアトは現在も3冠すべてのレースレコードを保有しているということです。ちなみに同コースの現在のコースレコードは1991年のピムリコスペシャルで Farma Way が記録した1分52秒55です。
初日はクイーンアンS.にフランケル Frankel、キングズスタンドS.に豪オルテンシア Ortensia。2日目プリンスオブウェールズS.にソーユーシンク So You Think。3日目アスコットゴールドカップにフェイムアンドグローリー Fame And Glory。そしてブラックキャビア Black Caviar が最終日ダイヤモンドジュビリーS.に出走予定です。またキングストレイル King's Trail が2日目ロイヤルハントカップと4日目ウォルフェートンレイテッドS.、最終日デュークオブエディンバラS.に登録しています。
ちなみに日本関係の種牡馬では、この2レース前に行われた米G3マットウィンS.(ダート8.5ハロン)をネックンネック Neck 'n Neck が2着に7・1/4馬身差をつけて勝ち、重賞4戦目で重賞初勝利を挙げました(映像)。ネックンネックの父フラワーアレイは、先日引退した2冠馬アイルハヴアナザーの父であり、ブルーミングアレー、トーセンラー、スピルバーグらの半兄です。2年目の産駒ネックンネックが4頭目の米重賞勝ち馬。
2012年フルールドリスH.のレース映像。外から2頭目、5番がロイヤルデルタ。
フルールドリスH.(Fleur de Lis Handicap)
2012年6月16日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、ダート9ハロン
3歳以上、G2、6頭、レース結果(PDF)、総賞金15万ドル