G1クラウンオークス(芝2500m)を9馬身差で圧勝し、G1ゴールデンスリッパー(芝1200m)2着、G1シュウェップス1000ギニー(芝1600m)2着のモシーンは先日、吉田勝己氏が所有権の半分を購入しています。
18日に行われた3歳牝馬限定のG3ザ・ヴァニティは、前走1200mの準重賞を勝っていたモシーンが2番手追走から最後の直線中頃で先頭に立ちましたが、ゴール直前ですぐ後ろを追走していたショパホリックがわずかに差し切って優勝し、重賞初勝利を挙げました。モシーンは他馬より3.5kg重い斤量だったので十分な結果だと思います。
モシーンは3月3日のG1オーストラリアンギニー(芝1600m)へ。一方でショパホリックは来週の3歳牝馬限定G2戦へ向かい、オーストラリアンギニーは使わないようです。
2012年ザ・ヴァニティのレース映像。
ザ・ヴァニティ(The Vanity)
2012年2月18日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝1410m
3歳牝、G3、8頭、レース結果
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ショパホリック Shopaholic | 3牝 14倍 | D.ダン 54.0kg | 1分22秒71 | 9戦【4-1-2-2】 準重賞3,4着 |
2 | モシーン Mosheen | 3牝 1.5倍 | D.ニコリック 57.5kg | 0.1馬身 | 11戦【4-3-2-2】 |
3 | エンジェルオブマーシー Angel Of Mercy | 3牝 21倍 | C.ウィリアムズ 54.0kg | 1着から 0.2馬身 | 5戦【1-1-1-2】 重賞初出走 |
ザ・ヴァニティに続いて行われたG3ハイエスS.は、昨年のコーフィールドギニー(芝1600m)などG1を3勝しているヘルメットが単勝1倍台で出走しましたが、そのヘルメットが勝ったG2ギニープレリュードで6着に負けていたザッツザワンが勝ち、重賞初勝利です。
ヘルメットは5着も、勝ち馬より3.5kg重い斤量でしたからそう悲観する内容でも無いですが。
ヘルメットやザッツザワンはモシーンと同じG1オーストラリアンギニーへ進みそうです。さらにヘルメットは(ハイエスS.前の予定では)UAEダービーへ向かうはずです。
2012年ハイエスS.のレース映像。
ハイエスステークス(CS Hayes Stakes)
2012年2月18日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝1410m
3歳牡セン、G3、10頭、レース結果
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ザッツザワン That's The One | 3セン 7.5倍 | C.ウィリアムズ 54.0kg | 1分22秒08 | 5戦【3-1-0-1】 準重賞2着 |
2 | デサークル Decircles | 3牡 7.5倍 | G.ボス 54.0kg | 1馬身 | 7戦【1-3-0-3】 G3で2着1回 |
3 | インスティンクション Instinction | 3牡 12倍 | C.ニュウィット 56.5kg | 1着から 1.2馬身 | 8戦【3-1-1-3】 準重賞2連勝 |
3 | ハイリーリコメンディッド Highly Recommended | 3牡 17倍 | L.ノーレン 54.0kg | 同着 | 10戦【1-1-5-3】 G3で2着1回 |
以上はフレミントン競馬場の結果。次の3重賞はどれもウォリック競馬場・芝1200mで、勝ち馬はすべてデインヒル系でした。
牝馬限定のG2ブリーダーズクラシックには、豪G1ドゥームベン10000の勝ち馬ビーデッドが1番人気で出走。ビーデッドはG1を8戦して、【1-3-3-1-0】と4着を外したことがありません(ドゥームベンを除く7戦は10頭以上が出走)。昨年6月のG1タタソールズティアラ(芝1200m)2着以来休養していましたが、今年1月末と2月初旬にバリアトライアルを2回使って、8ヶ月ぶりの復帰戦でした。
しかしレースはそのタタソールズティアラ12着だったステップスインタイムの逃げ切って重賞初勝利。ビーデッドは直線で進路を変えるロスも大きかったですね。
2012年ブリーダーズクラシックのレース映像。
ブリーダーズクラシック(NSW Thoroughbred Breeders Classic)
2012年2月18日、オーストラリア・ウォリック競馬場、芝1200m
4歳以上牝馬、G2、9頭、総賞金17万5000豪ドル
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ステップスインタイム Steps In Time | 4牝 7倍 | J.カシディー56.0kg | 1分09秒58 | 7戦【4-1-1-1】 準重賞1勝 |
2 | ビーデッド Beaded | 6牝 2.5倍 | C.ブラウン58.0kg | 0.8馬身 | 23戦【10-7-5-1】 G1で4戦連続連対 |
3 | レッドトレーサー Red Tracer | 4牝 3倍 | J.ボウマン56.5kg | クビ | 14戦【6-3-4-1】 G1エプソムH.3着 |
続いて行われた3歳G2ロイヤルソヴリンS.(芝1200m)はG1 T.J.スミスクラシック(芝1600m)2着のホットスニッツェルが2番手追走から残り1ハロン過ぎで先頭に立つと、G1ゴールデンローズ(芝1400m)勝ち馬マナワヌイの猛追を凌いで優勝し、重賞2勝目を挙げました。
G1コーフィールドギニーでヘルメットの2着もあるマナワヌイは重賞5勝目ならず。G1スプリングチャンピオンS.(芝2000m)勝ち馬ドクタードゥームは5着。
レース前の報道によると、ホットスニッツェルは10月のG1コックスプレート(芝2040m)が長期目標でそれまではマイル路線を中心に進むとのこと。次走もG2のホバートヴィルS.(芝1400m)から3月17日のG1ランドウィックギニー(芝1600m)へ向かうようです。マナワヌイもランドウィックギニーへ。
2012年ロイヤルソヴリンS.のレース映像。
ロイヤルソヴリンステークス(Royal Sovereign Stakes)
2012年2月18日、オーストラリア・ウォリック競馬場、芝1200m
3歳牡セン、G2、13頭、総賞金17万5000豪ドル
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ホットスニッツェル Hot Snitzel | 3セン 4.75倍 | J.ボウマン 56.0kg | 1分08秒99 | 12戦【5-2-2-3】 G1クールモアスタッドS.6着 |
2 | マナワヌイ Manawanui | 3セン 2.38倍 | T.ベリー 56.0kg | 頭 | 10戦【6-2-1-1】 G1ゴールデンローズ1着 |
3 | モーメントオブチェンジ Moment Of Change | 3セン 4倍 | B.シン 56.0kg | 1.8馬身 | 3戦【2-0-1-0】 重賞初出走 |
3歳牝馬限定のG2ライトフィンガーズS.(芝1200m)は重賞初出走のシーサイレンが3番手追走から直線で外に持ち出して先頭に立ち、内から差してきたG1フライトS.の1,2着馬の追い上げをおさえて優勝しています。デビュー戦3着からこれで3連勝。
昨年10月のG1フライトS.を6馬身差で勝って重賞3連勝としていたストリーマが、それ以来となる4ヶ月ぶりの出走で2着。G1フライトS.2着馬で、G1ブルーダイヤモンドS.ではセポイから4馬身差2着したハロウェルベルが、G1シュウェップス1000ギニー4着以来、4ヶ月ぶりの出走で3着でした。
シーサイレンは1月にもレースに使われていた分有利でした。なお、母父バブルガムフェローで昨年11月の準重賞勝ち馬 Emmaleneが3馬身差5着。母父サンデーサイレンスで、昨年8月の準重賞勝ち馬ニーリング(シュウェップス1000ギニー7着)は13着でした。
ライトフィンガーズステークス(Light Fingers Stakes)
2012年2月18日、オーストラリア・ウォリック競馬場、芝1200m
3歳牝馬、G2、15頭、総賞金17万5000豪ドル
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | シーサイレン Sea Siren | 3牝 13倍 | J.カシディ 56.0kg | 1分09秒47 | 4戦【3-0-1-0】 重賞初出走 |
2 | ストリーマ Streama | 3牝 2.25倍 | J.ボウマン 56.0kg | 短クビ | 9戦【4-3-1-1】 G1フライトS.1着 |
3 | ハロウェルベル Hallowell Belle | 3牝 13倍 | C.ブラウン 56.0kg | 1/2馬身 | 10戦【1-6-2-1】 G1シュウェップス1000ギニー4着 |
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