2012年2月18日土曜日

高松宮記念に登録の米国馬ザファクターの成績と血統

3月25日の高松宮記念に、昨年アメリカでG1を2勝したザファクターが予備登録し出走可能馬として選出されました。米スプリント路線では1番上ではないがそのすぐ下ぐらいの実力で、スタートがよく先行力もあります。新・中京競馬場は直線が長くなり、坂が設けられたことにより、むしろ先行馬に以前ほど厳しくない高松宮記念に変化すると予想しているので、出走してきたら警戒すべき相手です。

高松宮記念(GI)-海外からの予備登録馬及び選出馬-- JRA

ただし、ザファクターはドバイにも登録しています。日本遠征に関するバファート調教師のコメントもないですし、高松宮記念には出走する可能性はほとんど無いと思いますが、もしかするとゴールデンシャヒーンのメンバー次第で高松宮記念に回ってくるつもりなのかもしれないので、いちおう成績を紹介しておきます。


ザファクターの成績
9戦5勝【5-0-0-4】
表は重賞のみ。
年月日レース名
(D=ダート、AW=オールウェザー)
着順/
頭数
勝ちタイム/
(着差)
騎手
2011年
2月20日
G2サンヴィンセントS.
サンタアニタ競馬場・D7ハロン
1着/5頭1分20秒34
3/4馬身
M.ガルシア
3月19日G2レベルS.
オークローンパーク競馬場・D8.5ハロン
1着/9頭1分42秒19
6・1/4
M.ガルシア
4月16日G1アーカンサスダービー
オークローンパーク競馬場・D9ハロン
7着/13頭1分49秒34
約9馬身
M.ガルシア
8月28日G1パットオブライエンS.
デルマー競馬場・AW7ハロン
1着/5頭1分21秒56
1・3/4馬身
M.ガルシア
10月08日G1エンシェントタイトルS.
サンタアニタ競馬場・D6ハロン
4着/6頭1分08秒24
約7馬身
M.ガルシア
11月05日G1 BCダートマイル
チャーチルダウンズ競馬場・D1マイル
8着/9頭1分34秒59
約12馬身
M.ガルシア
12月26日米G1マリブS.
サンタアニタ競馬場・D7ハロン
1着/10頭1分19秒89
3・1/4馬身
M.ガルシア

ザファクターはデビュー戦(4着)を除いていずれも逃げています。3戦目以降の7戦はすべてグレードレースです。芝の経験が無いことは気になります。

パットオブライエンS.は逃げ切って優勝。4着馬スマイリングタイガーは前々走のG1トリプルベンドH.優勝。また2着馬キャンプヴィクトリーはそのトリプルベンドH.でも2着しており、またトリプルベンドH.3着馬はのちにBCスプリントを勝つアマゾンビーでした。

真ん中の枠がザファクター。


エンシェントタイトルS.ではそのアマゾンビーの4着。2,3番手追走馬がそれぞれ6頭立ての5,6着に敗れる先行馬に厳しい競馬でした。

ゼッケン1番がザファクター。上のレースだけ勝負服が違うので注意。



BCダートマイルも逃げましたが、2番手追走シャックルフォード(プリークネスS.勝ち馬)に直線入り口で交わされると脚がもうありませんでした。シャックルフォードは2着に粘りましたが、9頭立て8、9番手を追走していた2頭が1,3着というレース展開でした。ちなみにこのBCダートマイル勝ち馬は、G2レベルS.で前残りの展開を中団から唯一追い上げてザファクターの6馬身差2着したケイレブスポッセです。



マリブS.は1番人気で完勝。ただし2-5番人気のうち、重賞経験があったのは3人気7着だったスマッシュだけ(G2で2着1回)という低レベルのメンバーでした。2,3着馬はその後も重賞には出走していません。




ザファクターの5代血統表。父はダンジグ系ウォーフロント。母の父がミスワキ。ミスタープロスペクターの5×3のクロスがあります。

ウォーフロントは2012年の種付け料が6万ドルの人気種牡馬。現役時代はG2を1勝し、短距離G1で2着2回しました。

ザファクターの叔父チーフシアトル(父シアトルスルー)は、どちらも8.5ハロンのG1シャンペンS.とBCジュベナイルで2着。

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