2012年4月2日月曜日

2012年ドバイゴールドカップは13頭中3頭が死亡

競走不成立から再レースが行われたドバイゴールドカップは、13頭出走のうち、3頭が死亡(安楽死)しました。

Grand Vent put down after sustaining leg injury - Horse Racing News | Racing Post
Dubai Gold Cup rerun defended after deaths - Horse Racing News | Racing Post

まず22時45分に行われたドバイゴールドカップは1周目でフォックスハントが骨折し、競走中止。倒れたフォックスハントを移動する時間が十分に無いためレース続行は危険と判断されて中断され、競走不成立となりました。

残った12頭はメイダン競馬場の獣医師チームによって診察され、また、再レースに出走しない場合には、登録料が返還されるとも伝えられた上で各馬陣営がそれぞれ再レース出走に同意して約5時間後に再レースが行われました。そして行われた再レースでは2周目向こう正面で後方を追走していたグランドヴェントが競走を中止し、さらに200mほど進んだところで先行していたブロンズキャノンが故障発生しています。

フォックスハントとブロンズキャノンはそれぞれすぐに予後不良と判断され、グランドヴェントは(おそらくメイダン競馬場併設の)馬の病院に運ばれ、その時点では助かるかもと伝えられていたのですが、結局駄目だったとのこと。


競走不成立時の再レースは普通ですし、今回も再レースを行うことは当然だと思いました。また再レースで故障した2頭もあわせて4000mほどしか走っていないはずで、距離に問題が無かったことは、20ハロンの英G1アスコットゴールドカップの過去6年で故障発生したのは72頭中2頭であることと比較してわかります(ちなみにそのうち1頭もゴドルフィンの Veracity。他に2頭がバテて止めましたが、一ヶ月ほどで次走を走っています)。

ただ、ドバイゴールドカップの賞金はアスコットゴールドカップの2.5倍、仏G1カドラン賞の3倍と、豪メルボルンカップや、天皇賞・春を除けば世界でもほとんど存在しない高額賞金の長距離レースであり、また長距離馬は種牡馬としての需要が強くないこととあわせて考えると、ステークスホルダーであるはずの各馬関係者すべてが馬の安全を十分に考慮できたのかという疑問はあります。(地方競馬など下級条件で出走手当てを目的に無理をさせていることを強く疑わせる例が散見されることはともかく)

もちろん、馬の故障を現在可能な以上に正確に予知する術がないのだから、今回のような限定された条件下で関係者がレース出走に過度に積極的になってしまう可能性を考えるなら結局再レースを行うべきではなかったと結論するしかないのですが、2頭の故障が偶然ではなく再レースを行ったためであるということが統計的に証明されるまではそのような結論にも同意しがたいなと思います。

ジョッキークラブ、馬故障データベースの統計をウェブサイトで公表(アメリカ)[開催・運営] - 海外競馬ニュース(2012/03/15)【開催・運営】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル

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