2011年11月23日水曜日

ラピッドレダックスが20連勝達成、ゼニヤッタらの北米記録を更新

11月21日に米マウンテニア競馬場で行われたスターターアローワンス戦(ダート1マイル)に、前走で19連勝目を挙げ、ゼニヤッタペッパーズプライドが持つアメリカ近代競馬連勝記録に並んだラピッドレダックスが出走し、いつものようにスタートから逃げると2着に4馬身差をつけて優勝し、連勝記録を20として新記録を樹立しました。

レース映像。


ラピッドレダックスが連勝を始めたのは昨年12月2日のレースからなので、1年弱での20連勝です。

父プレザントリーパーフェクト、母父ストームキャットのラピッドレダックスは通算40戦26勝、2着1回3着1回。通算獲得賞金は約34万ドル(1ドル=77円として2618万円)。07年のキーランドセールで8万5000ドルで購買されていました。昨年10月のクレーミング競走後に現オーナーのロバート・コール.Jr 氏が6千500ドルで購入しています。

ラピッドレダックスの20連勝のうち17勝はスターターアローワンス戦。残り3戦も低額賞金レースでした。スターターアローワンスはクレーミング競走に出走経験がある馬のみ出走でき、クレーミング競走はそのレース後にあらかじめ決められた額で出走馬を購入することができるというものです。

ラピッドレダックスが20連勝で稼いだのは約23万ドルなのでレベルはもちろん低いのですが、1年間で7つの競馬場、5ハロンから9ハロンまでの異なる距離で連勝を続けたのは立派。オーナーのコール氏も以前、ゼニヤッタの19連勝は4年(実質丸3年)の競走生活で成し遂げられた、ラピッドレダックスはほぼ1年で達成しようとしており、そこに価値がある、というようなことを述べていました(New York Times)。まあサイテーションが1948年だけで米3歳クラシック三冠を含む19勝(2着1回)しているわけですが。

ラピッドレダックスがスターターアローワンスに出走できるのは今年一杯までなので、年内にもう1走するかもしれません。

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