ハナ差2着トゥラルアは2走前(14戦目)のG2バーナード・バルーチS.(芝9.5ハロン)で重賞初勝利、前走の加G1ウッドバインマイルS.(芝1マイル)でG1初勝利を挙げています。1着コートヴィジョンは昨年のウッドバインマイルS.勝ち馬で今年のウッドバインマイルS.は7着でした。
コートヴィジョンはBCマイルは09年4着、昨年2010年は5着。これまでにG1は4勝2着2回していますが、昨年のウッドバインマイルS.以降は3着に入ることもありませんでした。
3/4マイル地点で前から4番手以内にいた4頭はすべて6着以下に沈み、10番手と13番手の2頭がワンツー。同5番手だったゴルディコヴァは速めのペースが得意といってもいくらなんでも速過ぎた、というところでしょうか。昨年、イスパーン賞、クイーンアンS.、ロートシルト賞、ジャックルマロワ賞、フォレ賞を1、1、1、2、1着。今年は1、2、1、2、2着でわずかに衰えもあったかもしれません。
4連覇はなりませんでしたが、昨年、ゴルディコヴァのオーナーブリーダーである Alain Wertheimer 氏が現役を続ける理由として述べた「また他の理由として、もしファンが見慣れた古馬がより多く現役を続ければ、より多くの競馬ファンたちに競馬場に来てもらえると考えるからです。仮に実質1 年しか現役を続けないのであれば、人々は十分にその馬を見ることが出来ず、魅了されることもないでしょう。私はもっと多くの人々が競馬を好きになる機会があればよいと思っています。」という言葉が実現した1年だったと思います。
ゴルディコヴァはおそらくこれで引退です。
2011年ブリーダーズカップ・マイルのレース映像。1番枠ゴルディコヴァ、9番枠コートヴィジョン、13番枠トゥラルア(芦毛)です。最後の直線でゴルディコヴァが他馬を外に押し出したことについて審議になりましたが、到達順どおり確定しています。1,2着馬も影響を受けましたが、コートヴィジョンのほうがトゥラルアより被害は大きかったように見えるので、この順番でゴールできたのは後味が悪くならないという点で良かったです。
トゥラルアのルパール騎手がゴール後にガッツポーズを見せていますが、勝ったと確信していたとのこと。実際にはハナ差2着。
ブリーダーズカップ・マイル(TVG Breeders’ Cup Mile)
2011年11月5日、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場、芝1マイル
3歳以上、G1、総賞金200万ドル、13頭、Good、レース結果(PDF)
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | コートヴィジョン Court Vision | 6牡 65.8倍 | R.アルバラード | 1分37秒05 | 31戦【9-4-4-12】 G1競走5勝2着2回 |
2 | トゥラルア Turallure | 4牡 12倍 | J.ルパルー | ハナ | 16戦【7-2-3-4】 G1ウッドバインマイルS. |
3 | ゴルディコヴァ Goldikova | 6牝 2.3倍 | O.ペリエ | 1 | 27戦【17-6-3-1】 G1競走14勝 |
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