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2011年10月31日月曜日

亜G1エンリケアセバル大賞、ララグナアズルが15馬身差の圧勝

10月29日に行われた亜3歳牝馬G1エンリケアセバル大賞(芝2000m)は、前走G3で重賞初勝利していた1番人気ララグナアズルが2番手追走から最後の直線で後続を大きく突き放し、2着に15馬身差をつけてG1初勝利を挙げています。

2着に重賞初出走の7番人気デヴェロナが入り、Orpen 産駒のワンツー。3着に亜3歳牝馬G1ミルギネアス大賞(芝1600m)勝ち馬ストーミーニングナでした。

ララグナアズルは前走G3フェデリコ・デ・アルベル賞(芝1800m)でストーミーニングナに6馬身差をつけていましたが、今回はさらに着差を広げました。デビュー2戦目の今年4月の亜2歳牝馬G1エリセオラミレス大賞(芝1400m)で2着があるなど早くから活躍していましたが、距離が伸びて本領発揮です。


2011年エンリケアセバル大賞のレース映像。


エンリケアセバル大賞(Gran Premio Enrique Acebal)
2011年10月29日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝2000m
3歳牝馬、G1、9頭、レース結果(要登録)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ララグナアズル
La Laguna Azul
3牝
1.75倍
J.Ruíz Díaz1分57秒377戦【3-2-0-2】
G1初勝利
2デヴェロナ
De Verona
3牝
7.0倍
R.Blanco 153戦【2-1-0-0】
重賞初出走
3ストーミーニングナ
Stormy Ninguna
3牝
5.4倍
A.Domingos 1/29戦【2-2-2-3】
亜G1ミルギネアス大賞1着

亜G1プロヴィンシア・ド・ブエノスアイレス大賞、牝馬ライフフォーセールが牡馬相手のG1初勝利

10月16日に行われた亜3歳G1プロヴィンシア・ド・ブエノスアイレス大賞(ダート2200m)は前走でG1初勝利を挙げていた無敗の牝馬ライフフォーセールが重賞3勝の牡馬エンパイアアズテックらを下して優勝、牡馬相手のG1も問題なく通過して、通算8戦8勝、重賞5勝目です。

ライフフォーセールの前走は牝馬限定G1セレクシオン・デ・ポトランカス(ダート2000m)で、7馬身差楽勝していました。

2011年セレクシオン・デ・ポトランカスのレース映像(30秒ぐらい音ずれしています)。



2011年プロヴィンシア・ド・ブエノスアイレス大賞のレース映像。


プロヴィンシア・ド・ブエノスアイレス大賞(Provincia de Buenos Aires)
2011年10月16日、アルゼンチン・ラプラタ競馬場、ダート2200m
3歳、G1、7頭、レース結果(要登録)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ライフフォーセール
Life For Sale
3牝
1.75倍
J.Ricardo2分17秒108戦【8-0-0-0】
すべてダート
2エンパイアアズテック
Empire Aztec
3牡
5.6倍
M.Fernández 212戦【5-3-2-2】
重賞3勝
3アイシーグローリー
Icy Glory
3牡
7.7倍
G.Hahn1・1/27戦【1-1-3-2】
前走2000mのG2戦2着

仏2歳G1クリテリウム・アンテルナシオナル、フレンチフィフティーンが重賞初勝利

10月30日に行われた仏G1クリテリウム・アンテルナシオナルは、前走の仏G3トーマス・ブリオン賞(芝1600m)で3馬身差2着だった6番人気フレンチフィフティーンが後方2番手追走から最後の直線で鋭く伸び、逃げ粘るパカルを差し切って優勝、重賞初勝利をG1で挙げています。

2着パカルはドイツ調教馬で独G2 Zukunfts-Rennen(芝1400m)2着。1番人気の Saint Pellerin(仏重賞2着)は7着に、2番人気 Learn(英G1レーシングポストトロフィー4着)は4着に終わる波乱の結果になりました。トーマス・ブリオン賞を3馬身差で勝った Abtaal は前走後のコメントどおり出走していません。


仏G1クリテリウム・アンテルナシオナルのレース映像(有料)。レース中の写真はこちら

フレンチフィフティーンの5代血統表。3代母 Zahra はザルカヴァの4代母です。父タートルボウルは仏G1ジャンプラ賞勝ち馬で、フレンチフィフティーンが初年度産駒。長距離は持たない気もしますが、後方で折り合いもついていたようだし、フランスダービーの2100mぐらいなら全然問題ないでしょう。


「フレンチフィフティーンは今年の凱旋門賞馬デインドリームがデビュー勝ちを収めた Wissembourg 競馬場で初勝利(2戦目)を挙げたんですよ」(参考「Am langen Zügel: Danedream、凱旋門賞を勝利するまで」)と指摘するテュリエ騎手は、「前走は負けていたので少し驚きましたが、今日はとてもすばらしい勝利でした」と述べています。2走前に1650mの準重賞を勝ったときの3/4馬身差2着馬 Dear Lavinia はその次走で準重賞勝ち。またBCジュベナイルフィリーズターフに出走予定なので、合わせて注目したい。

3着のボンファイヤ(今年の英G3ムシドラS.勝ち馬で、英G1ファルマスS.4着ジョヴィアリティーの半弟)について、A.ボールディング調教師は 「ジミー(・フォーチュン騎手)はスムーズに走れていれば勝っていたと感じているようです。来年は中距離でやっていけるだろうという良い見通しが得られました」と述べました

クリテリウム・アンテルナシオナル(Criterium International)
2011年10月30日、フランス・サンクルー競馬場、芝1600m
2歳牡牝、G1、11頭、Very Soft、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フレンチフィフティーン
French Fifteen
2牡
11倍
T.テュリエ1分43秒507戦【5-1-0-1】
重賞初勝利
2パカル
Pakal
2牡
12倍
O.ペリエ1・1/47戦【2-4-1-】
独G2で2着1回
3ボンファイヤ
Bonfire
2牡
9倍
J.フォーチュン1/22戦【1-0-1-0】

愛G3キラヴーランS.、ネフライトが優勝。ガリレオ、シーザスターズの半弟ボーントゥシーが2着

10月30日に行われた愛2歳G3キラヴーラン賞(芝7ハロン)は、先月のデビュー戦を4馬身差で勝っていたネフライトが4番手追走から差し切って優勝し、2連勝で重賞初勝利です。ガリレオとシーザスターズの半弟で、前走デビュー戦の準重賞(芝6ハロン)を勝っていたボーントゥーシーは1・1/2馬身差の2着でした。3着に前走の愛2歳牝馬G3グランジコンスタッドS.で1着から2馬身差4着だったエアラス(?、Aaraas)が入っています。

レースはネフライトとおなじ A.オブライエン厩舎の2頭が数馬身離して先行し、ボーントゥシーが単独3番手、ネフライトが4番手という展開で進み、最後の直線で一度はボーントゥシーが先頭に立ちましたが、ネフライトが抜群の手ごたえで交わしました。

ネフライトの5代血統表。ネフライトは英豪でG1を2勝しスプリンターズステークスでも3着したケープオブグッドホープの半弟です。


ボーントゥシーのオックス調教師「今日はいつものような脚を使えませんでした。勝ち馬も良い馬で特に失望はしていません。またジョニー(ムルタ騎手)は馬場も合わなかったと話していました。今後は英2000ギニーもまだ目標の一つです。」

ネフライトのJ.オブライエン騎手「ネフライトは短距離の一族ですが、今日は最後まで止まることもなかったので、マイルでも対応できると思います」

2011年キラヴーランS.のレース映像(At The Races、要登録)。しばらくの間はこの記事(Racing Post)の上部でも見れます。


なお、フランケルの全弟であるノーブルミッション Noble Mission が10月25日に芝8ハロン戦でデビューしましたが、5馬身差2着に敗れています

キラヴーランステークス(JRA Killavullan Stakes)
2011年10月30日、アイルランド・レパーズタウン競馬場、芝7ハロン
2歳、G3、7頭、Yielding、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ネフライト
Nephrite
2牡
2.6倍
J.オブライエン1分29秒502戦【2-0-0-0】
2ボーントゥシー
Born To Sea
2牡
1.7倍
J.ムルタ1・1/22戦【1-1-0-0】
3エアラス
Aaraas
2牝
21倍
D.マクドノフ2・3/44戦【1-0-1-2】
愛G3グランジコンスタッドS.4着

2011年10月29日土曜日

G1マイヤークラシック、ハートルマートルがG1初勝利。母父SSのモアジョイアスは1番人気7着

10月29日に行われた牝馬限定の豪G1マイヤークラシック(芝1600m)は、先行した1番人気のモアジョイアスと、同じ位置で競馬した2番人気モシーンが7、6着以下に敗れるなど先行馬総崩れの波乱。道中で中団から後方に位置していた3頭が上位を占め、重賞2勝していた4番人気ハートルマートルがG1初勝利を上げています。昨年のこのレースなどG1を2勝しているセイクリッドチョイスが2着でした。

ハートルマートルの5代血統表。デインヒル系の父デインシャドウにとって3頭目のG1勝ち馬です。デインシャドウの母方はマイバブーパレスタインがあってシンボリルドルフや、さらにスノッブもあってメジロマックイーンを想起させる血統ですね。

2011年マイヤークラシックのレース映像

マイヤークラシック(Myer Classic)
2011年10月29日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝1600m
3歳以上牝馬、G1、15頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ハートルマートル
Hurtle Myrtle
5牝
16倍
D.オリヴァー1分37秒5019戦【4-3-3-9】
G1フライトS.3着
2セイクリッドチョイス
Sacred Choice
6牝
26倍
C.ブラウン1.3馬身36戦【9-4-7-16】
G1ドンカスターマイル1着
3ディスフォニア
Dysphonia
5牝
26倍
K.マケヴォイ1着から
1.5馬身
23戦【7-2-5-9】
G2ブレイザーS.3着

豪G1ヴィクトリアダービー、サングスターが重賞初勝利

10月29日に行われた豪G1ヴィクトリアダービー(芝2500m)は、前走の豪G3ノーマンロビンソンS.(芝2000m)で2着だったサングスターが道中10番手追走から最終コーナーで馬群の外を回して直線の入り口(残り400m)で先頭に立つとそのまま押し切って優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。ニュージーランド産馬の優勝は3年連続です。またH.ボウマン騎手は1962-63年に2連覇したR.ヒギンズ騎手以来となるこのレース2連覇です。

サングスターという馬名、まさかと思いましたがやはりロバート・サングスターにちなんで名づけたと、オーナーの Tom Heptinstall 氏が述べています。「以前に Lord Tavistock から名前を取った Tavistock が私にとってとても良い馬でした(G1を2勝)。ロバート・サングスター氏はとても成功した人物なので、彼の名前にちなんで名づけたいと思いました。」

2011年ヴィクトリアダービーのレース映像。1番人気のマナワヌイは6着に終わっています。

ヴィクトリアダービー(Aami Victoria Derby)
2011年10月29日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝2500m
3歳(牡馬55.5kg、牝馬53kg)、G1、16頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サングスター
Sangster
3セン
13倍
H.ボウマン2分40秒338戦【3-2-1-2】
G1スプリングチャンピオンS.3着
2インデュナ
Induna
3セン
5.5倍
K.マケヴォイ0.2馬身9戦【2-1-2-4】
2連勝中、前走準重賞勝ち
3サブラージュ
Sabrage
3牡
16倍
D.オリヴァー1着から
1.5馬身差
6戦【2-0-2-2】
豪G3ノーマンロビンソンS.3着

豪G1マッキノンS.、グラスハーモニウムがG1初勝利

10月29日に行われた豪G1マッキノンステークス(芝2000m)は、前走コックスプレート10着だったグラスハーモニウムが、G1で2着2回のムーラヤンの追走を凌いで逃げ切って優勝し、G1初勝利を挙げました。1着は今年イギリスから、2着は昨年アイルランドからオーストラリアに移籍したという上位2頭です。前走G1コーフィールドカップを勝ったサザンスピードは4着でした。

グラスハーモニウムのモロニー調教師は11月1日のメルボルンカップ(芝3200m)について、「距離が長いと思うが総賞金600万豪ドルのレースでもあるし、出走を検討する」と述べているので、可能性はありそうです。母はダルシャーン×サドラーズウェルズですが、父がマイル寄りの種牡馬なのでそのぶんどうかといったところ(5代血統表)。

2011年マッキノンステークスのレース映像

マッキノンステークス(Longines Mackinnon Stakes)
2011年10月1日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝2000m
3歳以上、G1、12頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1グラスハーモニウム
Glass Harmonium
5牡
7倍
D.オリヴァー2分02秒7221戦【5-5-2-9】
G1ターンブルS.2着
2ムーラヤン
Mourayan
5牡
17倍
H.ボーマン0.8馬身27戦【3-7-4-13】
G1愛ダービー3着
3リキンドルドインタレスト
Rekindled Interest
4セン
6.5倍
D.ダン1着から
1.8馬身
13戦【3-1-3-6】
G1コックスプレート3着

豪G1クールモアスタッドS.、セポイがG1競走4勝目

10月29日に行われた豪3歳G1クールモアスタッドステークス(芝1200m)は、圧倒的1番人気のセポイが、前走G2勝ちのフォックスウェッジに0.2馬身差まで詰められましたが、なんとか凌いでG1競走4勝目を挙げました。

セポイはこの勝利で11戦10勝2着1回。デビューからの通算収得賞金は378万5000オーストラリアドルのようだから、1豪ドル81円とすれば日本円で3億円を超えました(うち半分以上が2歳G1ゴールデンスリッパーの賞金ですが)。

セポイはこのあと休養に入り、来年オーストラリアで2走ほどしてから、イギリス・ロイヤルアスコット開催に向かうようです

2011年クールモアスタッドS.のレース映像

クールモアスタッドステークス(Coolmore Stud Stakes)
2011年10月29日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝1200m
3歳、G1、10頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1セポイ
Sepoy
3牡
1.3倍
K.マケヴォイ1分10秒4911戦【10-1-0-0】
G1ゴールデンスリッパー1着
2フォックスウェッジ
Foxwedge
3牡
16倍
N.ラウィラー0.2馬身9戦【4-2-1-2】
重賞2勝
3サテンシューズ
Satin Shoes
3牝
60倍
J.マクドナルド1着から
1.7馬身
11戦【5-1-1-4】
G2シルバースリッパー1着

2011年10月27日木曜日

星G1ラッフルズカップ、オールウェイズサーテンがG1初勝利

10月23日に行われたシンガポール三冠第2戦G1ラッフルズカップ(芝1800m)は、前走G1クランジマイル11着に終わっていたオールウェイズサーテンが後方2番手追走から大外を差し切って優勝し、G1初勝利を挙げました。

三冠第1戦クランジマイルなどG1競走4勝で1番人気のベターザンエヴァーは最下位11着に敗れています。調教師はスローペースが合わなかったと考えているようです。クランジマイル2着の2番人気クリアフォーアクションがまたも2着でした。

2011年ラッフルズカップのレース映像。


オールウェイズサーテンの次走は、レース後の様子を見て11月13日の三冠第3戦シンガポールゴールドカップ(芝2200m)に向かうとのこと。ベターザンエヴァーは12月のG1香港カップ(芝2000)を検討されていたようですが、今回の敗戦で考え直さなければならないと調教師は述べています。

Always Certain breaks his Group 1 duck

ラッフルズカップ(Raffles Cup)
2011年10月23日、シンガポール・クランジ競馬場、芝1800m
3歳以上、G1、11頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オールウェイズサーテン
Always Certain
5セン
11.4倍
V.デュリック1分50秒4025戦【7-7-2-9】
重賞3勝目
2クリアフォーアクション
Clear For Action
4セン
5.2倍
D.ビースリー19戦【3-4-1-1】
G1競走2着3回目
3スピードベビー
Speed Baby
5セン
8.6倍
J.ヴェレンズエラ115戦【7-3-2-3】
G1パトロンズボウル1着

2011年10月25日火曜日

ソーユーシンクの次走はブリーダーズカップ・クラシック

10月15日の英チャンピオンS.で2着だったソーユーシンク So You Think が11月5日のBCクラシックに出走する予定であることが分かりました。ハヴルドグレースアンクルモーフラットアウトなどアメリカの強豪相手にA.オブライエンのBCクラシック初勝利なるか注目です。他にバリードイル陣営でBC出走予定であるのは、次の各馬です(2歳馬除く)。

Ballydoyle confirm Classic target for So You Think - Racing Post

G1英インターナショナルS.3着アウェイトザドーン Await The Dawn(BCターフ)
G1英コロネーションカップ1着セントニコラスアベイ St Nicholas Abbey(同上)
G1セントジェームズパレスS.2着ゾファニー Zoffany(BCマイル)
G1愛100ギニーなどG1競走4勝ミスティーフォーミー Misty For Me(BCフィリー&メアターフ)
重賞未出走ハリソンズケイヴHarrison's Cave(BCマラソン)



また10月20日付の記事によると、カリッド・アブドゥラ殿下の所有馬でBCを目標にしているのは次のとおりです。

ABDULLAH PICKS BREEDERS' CUP TEAM | Sporting Life

G1英セントレジャー3着シームーン Sea Moon(BCターフ)
G1競走6勝ミッデイ Midday(BCフィリーアンドメアターフ)
仏G1ジャンロマネ賞1着アナウンス Announce(同上)
G1プリンスオブウェールズS.1着バイワード Byword(BCマイル)

2011年10月24日月曜日

仏G1ロワイヤルオーク賞、ビーファビュラスが重賞初勝利

10月23日に行われた仏G1ロワイヤルオーク賞(芝3100m)は4歳牝馬ビーファビュラスが優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。2,3着に仏G3ショードネイ賞(芝3000m)でそれぞれ2,1着だった3歳牝馬のミスラーゴとシャンカルデーが入り、上位3頭を牝馬が独占しました。

ビーファビュラス(5代血統表)は父がモンズーン系 Samum、母は Law Society産駒 Bandeira で、両親および自身もドイツ産馬です。伊G1オイロパ賞を勝ったバイラミーの全妹。また2代母 Blumme はなかなか変わった経歴の持ち主で、自身がチリのクラシック競走であるミルギネアス大賞勝ち馬であり、その後ドイツで繁殖入りして重賞3勝馬で香G1香港ヴァースや独G1ラインランドポカルで3着した Bussoni を出しています。


昨年にカドラン賞、ロワイヤルオーク賞とフランス長距離G1を連勝したジェントゥーは10着。次走は不明ですが、この調子だと今年は準重賞2着しただけに終わりそうです。


2011年ロワイヤルオーク賞のレース映像。道中5,6番手追走、白ベースの勝負服がビーファビュラスです。


ロワイヤルオーク賞(Prix Royal-Oak)
2011年10月23日、フランス・ロンシャン競馬場、芝3100m
3歳以上、G1、14頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ビーファビュラス
Be Fabulous
4牝
5.2倍
M.ギュイヨン3分21秒479戦【4-2-0-3】
前走準重賞勝ち
2ミスラーゴ
Miss Lago
3牝
7.8倍
A.クラストゥス 1・3/410戦【1-6-2-1】
重賞2着2回
3シャンカルデー
Shankardeh
3牝
6倍
C.ルメールアタマ6戦【3-1-2-0】
仏G3ショードネイ賞1着

2011年10月23日日曜日

今年の愛2000ギニー勝ち馬ロデリックオコナーがインドで種牡馬入り?

公式発表が無いのでまだ事実かどうか分かりませんが、パリターフの10月17日付の記事で、インドの Poonawalla Stud が今年の愛2000ギニーなどG1を2勝しているロデリックオコナーを買った、あるいは買おうとしていると伝えています。フランス語の記事なので、言葉の時制が分からないのですが。

Roderic O'Connor, étalon en Inde - Paris Turf

Poonawalla Stud は今年、インドのトップサイヤーの1頭 Placerville を失っていて、ロデリックオコナーで穴埋めした(しようとしている)と。ロデリックオコナーはフランケルなど今年大活躍したガリレオ×デインヒルという血統。また4代母 Derna が産んだ牝馬 Detroit はその息子カーネギーと凱旋門賞を母仔二代制覇しています。

ロデリックオコナーは2歳時に仏G1クリテリウム・アンテルナシオナル(芝1600m)も制しました。愛2000ギニー後は仏ダービー愛ダービー愛チャンピオンS.でそれぞれ8,6,5着。

以前に BUNNY さんが書いていたように、インドは良血かつ実績のある馬を何頭も種牡馬として導入しており、ロデリックオコナー輸入も全然有り得る話です。
インドの種牡馬事情 - 名牝達の後宮 - 創造は力

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英2歳G1レーシングポストトロフィー、モンジュー産駒キャメロットが楽勝

10月22日に行われた英2歳G1レーシングポストトロフィー(芝1マイル)は5頭立ての少頭数で、重賞勝ちは(2着以内も)タルワールだけというスカスカのメンバーで行われました。


勝ったのは7月のデビュー戦を2馬身差で勝っていたキャメロット(カメロット)で、A.オブライエン調教師はこのレース6勝目。キャメロットがデビュー戦で負かした4頭にその後勝ちあがった馬がいないにもかかわらず、キャメロットは1番人気に支持されていました。

2011年レーシングポストトロフィーの映像。最後方から競馬する紫の勝負服がキャメロットです。(動画予備、要登録At The Races


キャメロットは父モンジュー、母父キングマンボ、母母父デインヒルという血統。母 Tarfah は現役時7戦5勝で、英G3ダリアS.を勝っています。

モンジュー産駒のレーシングポストトロフィー勝ちは4頭目。先輩のオーソライズドとモティヴェーターは英ダービーも勝ちました。もう1頭のセントニコラスアベイは英2000ギニー6着で、その後3歳シーズンは出走しませんでしたが、翌年英G1コロネーションカップを勝っています。


タルワールはここ2走惨敗していて、ここも4着から6馬身離された最下位5着でした。

レーシングポストトロフィー(Racing Post Trophy)
2011年10月1日、イギリス・ドンカスター競馬場、芝1マイル
2歳牡牝、G1、5頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1キャメロット
Camelot
2牡
1.9倍
J.オブライエン1分38秒582戦【2-0-0-0】
2ジップトップ
Zip Top
2牡
9倍
K.マニング2・1/44戦【1-1-1-1】
G3サマーヴィルタタソールS.3着
3フェンシング
Fencing
2牡
3.25倍
W.ビュイッククビ3戦【1-0-2-0】
準重賞勝ち

2011年10月22日土曜日

豪G1コックスプレート、牝馬ピンカーピンカーがG1初勝利

10月22日に行われた豪G1コックスプレート(芝2040m)は、前走G1エプソムH.(芝1600m)の4歳牝馬ピンカーピンカーがC.ウィリアムズ騎手の好騎乗に導かれてG1初勝利を挙げました。14頭立て10番人気でした。

2011年G1コックスプレートのレース映像。11番枠発走がピンカーピンカー。最終コーナーで内にいた馬がばてて下がり、他馬が外に進路をとる中で最内がぽっかりと開いたところをスルスルと上がっていけました(レース映像予備)。


ピンカーピンカーはこれまでに重賞3勝していましたが、G1はエプソムH.2着やG1AJCオークス3着など好走するも勝てていませんでした。コックスプレートは1着賞金180万豪ドル(約1億4000万円)の、確か豪で2番目の高額賞金レ-スです。ただ調教師はもっとも賞金の高い11月1日のメルボルンカップ(芝3200m)は使いたくないと考えているようです。決定はオーナーとの協議後になされると。

G1で2連勝、3連続連対中で、オーストラリアとニュージーランドでG1計5勝のジミーシューが2着。1番人気に支持されたG1競走3勝の3歳牡馬ヘルメットは8着に敗れました。

コックスプレート(Tatts Cox Plate)
2011年10月22日、オーストラリア・ムーニーヴァレー競馬場、芝2040m
3歳以上、G1、14頭、レース結果
1着55.5kg、2,3着57.0kg、ヘルメットは49.5kg
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ピンカーピンカー
Pinker Pinker
4牝
26倍
C.ウィリアムズ2分05秒3916戦【6-2-2-6】
G1初勝利
2ジミーシュー
Jimmy Choux
4牡
6倍
J.リデル1.3馬身22戦【12-5-2-3】
G1 NZダービーなど
3リキンドルドインタレスト
Rekindled Interest
4セン
7.5倍
D.ダン0.2馬身12戦【3-1-1-7】
重賞2勝

豪G2ムーニーヴァレーカップ、アメリケインが1年ぶりの重賞勝ちでメルボルンカップ2連覇へ

10月22日に行われた豪G2ムーニーヴァレーカップ(芝2500m)は昨年の豪G1メルボルンカップを勝ったフランス調教馬アメリケインが、前走G1コーフィールドカップ(芝2400m)3着のトゥラモアに2馬身差をつけて快勝。

レース映像。中団内を進む、赤・白・青の縦じまの帽子がアメリケインです。

アメリケインは今年フランス長距離重賞を3戦して5着以内なし。準重賞で1勝しただけなので、重賞勝ちは今年初めてです。調子を落としているのかと思っていましたが、やはりオーストラリアはかなり合うようですね。豪重賞は3戦3勝です。

次走は11月1日のG1メルボルンカップ(芝3200m)の予定。03-05年に3連覇したマカイビーディーヴァ以来となるメルボルンカップ2連覇を狙います。昨年の54.5kgから58.0kgに増えるようなのがどうか。

3着のイッロはドイツ産馬で、このレースがオーストラリア移籍初戦です。 メルボルンカップに出れるのかまだ分からないですが、登録があり、勝てばドイツ産馬としてはおそらく初めてのメルボルンカップ制覇です。

ムーニーヴァレーカップ(Drake International Cup)
2011年10月22日、オーストラリア・ムーニーヴァレー競馬場、芝2500m
4歳以上、G2、10頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アメリケイン
Americain
6牡
2.8倍
G.モッセ2分36秒4125戦【10-3-2-10】
G1メルボルンカップ1着
2トゥラモア
Tullamore
5セン
4倍
N.ラウィラー2.3馬身24戦【5-7-4-8】
豪G2ブリスベンカップ1着
3イッロ
Illo
5牡
7.1倍
L.ノーレン1.2馬身14戦【5-3-3-3】
独G3プレミエレ大賞1着



同日の3歳G2Mitchelton Wines Vase(芝2400m)は豪G1ゴールデンローズ(芝1400m)勝ち馬で、前走G1コーフィールドカップ2着だったマナワヌイが勝ち、重賞4勝目を挙げています。レース後の状態を見て、次走は29日の豪G1ヴィクトリアダービー(芝2500m)です。

レース映像。うしろから2頭目の追走がマナワヌイです。

Mitchelton Wines Vase
2011年10月22日、オーストラリア・ムーニーヴァレー競馬場、芝2040m
3歳、G2、6頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1マナワヌイ
Manawanui
3セン
1.18倍
G.スコフィールド
2分07秒14
8戦【6-1-1-0】
重賞4勝目
2カラー
Collar
3セン
6倍
H.ボーマン2・1/25戦【2-1-1-1】
重賞初出走
3スケルト
Scelto
3牡
71倍
D.ダン110戦【1-0-4-5】

ブラックキャビアが6馬身差圧勝で15連勝、豪G2シュウェップスS.

10月22日に行われた豪G2シュウェップスステークス(芝1200m)は、ブラックキャビアが2番手追走から後続を突き放して6馬身差快勝し、デビューから無敗の15連勝としました。相手も弱かったですが、終始ほとんど馬なりのままという強い競馬でした。

次走は11月5日のパティナックファームクラシック(メルボルン競馬場、芝1200m)の予定。G1出走は5月14日のBTCカップ以来のことです。


なお、シュウェップスS.で3着した Here De Angels はもともと5番枠発走の予定でしたが、ゲート内で問題を起こしたことがある馬だということで、4番枠発走のブラックキャビアに迷惑をかけるかもしれないという判断から6番枠に変更されました。この「ひいき」には賛否両論ありましたが、Here De Angels のオーナーの一人は「世界で最もすばらしい競走馬についてのことであり、おそらく正しい決断だと思います」と話しています。また、G.ボス騎手は「とてもすばらしいことを行いました。これは誰かが有利・不利になるという問題ではありません。(出走予定の)どの馬もブラックキャビアから5馬身差以内に入ることさえ出来ないのですから」とレース結果を完璧に予想していました。

2011年シュウェップスS.のレース映像。(下のYouTube動画はすぐ消されるので、予備。)ピンク地に黒の水玉がブラックキャビアです。


シュウェップスステークス(Schweppes Stakes)
2011年10月22日、オーストラリア・ムーニーヴァレー競馬場、芝1200m
3歳以上、G2、4頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ブラックキャビア
Black Caviar
5牝
1.05倍
L.ノーレン1分10秒1315戦【15-0-0-0】
重賞11勝目
2ダウトフルジャック
Doubtful Jack
5セン
21倍
D.ダン6馬身23戦【9-3-0-11】
G3ボビールイスQlty1着
3ヒアードエンジェルズ
HERE DE ANGELS
8セン
61倍
C.リンロップ1.3馬身35戦【11-4-3-17】
08年以前に重賞4勝

2011年10月21日金曜日

エーシンブラスターの父スキャットダディ Scat Daddy は米2歳リーディング首位種牡馬

大久保龍志厩舎のエーシンブラスターが坂路調教で好時計を出しており、来週予定のデビュー戦が注目されています。そのエーシンブラスターの父スキャットダディ Scat Daddy は現在、アメリカの2歳リーディングで2位の収得賞金を約15%上回って首位につけています。

エーシンブラスターはスキャットダディの初年度産駒。スキャットダディ産駒はまだ日本では1走もしていません。エーシンブラスター自身はトレーニングセールで40万ドルの高値で取引され、騎乗予定の岩田騎手が大絶賛ということで人気薄にはならないでしょうが、ほとんどの馬券購入者にまだなじみの無い種牡馬だからとダントツ人気にならないようなら海外競馬を見ているものの役得として自信を持って狙いたい血統の馬です。


スキャットダディ産駒の特徴としては、今のところ次のことが言えそうです。
  • 新種牡馬というのもあると思うが、既走馬が多く、仕上がりが早そう。
  • 勝ち上がり21頭のうち重賞勝ち馬が3頭。
  • 重賞3勝の内訳は、芝2勝、オールウェザー1勝
  • スプリントよりマイルぐらいのほうがあってる?
スキャットダディの主な産駒(6頭)
Finale
加G3サマーS.1着(芝1マイル)
ダートで2連敗後、芝に替わって3連勝。2走前は10馬身差圧勝

Daddy Long Legs
G2ロイヤルロッジS.1着(芝1マイル)
通算3戦2勝。すべて芝。

Shared Property
米G3アーリントンワシントンフューチュリティS.(オールウェザー1マイル)1着
デビュー戦はダート6ハロン戦を4馬身差楽勝。通算3戦2勝。

Daddy Nose Best
加G3サマーS.3着(芝1マイル)
ダートのスプリントで2,7着のあと、芝マイル戦に替わって2→1→3着。
初勝利時に2着だったシェイクスピアシャリヤはその2走後にG3ピルグリムS.勝ち

Force de La Nature
米G3スカイラーヴィルS.3着(ダート6ハロン)

Mystic Mama
米G3ミスグリロS.2着(芝8.5ハロン)

ダートの重賞は1走のみ。ただ Finale、Daddy Nose Best、Mystic Mama は芝替わりで成績を挙げており、芝の方が得意だと思います。エーシンブラスターは22日に芝1400mでデビュー予定が29日のダート1400m戦に変更されているので、ちょっと残念です。

とりあえずエーシンブラスター、というかスキャットダディのねらい目としては、デビュー戦、芝替わり、重賞でも通用しそう、の3点です。まあ日本にはスキャットダディ産駒はほかにオオミカミ、モエレマリーアの計3頭しかいないようなんですけど。モエレマリーアはわざわざ母モエレゴールドをアメリカに連れて行って種付けしたってことですね。慧眼ですなぁ。


エーシンブラスターの血統詳細|競走馬データ- netkeiba.com

すごい血統でエーシンブラスターの新馬戦の頃には血統評論家のみなさんが解説してくれるでしょう。

2011年10月20日木曜日

伊G1ジョッキークラブ大賞はカンパノロジストがG1競走4勝目(ジャパンカップに登録)

10月16日に行われた伊G1ジョッキークラブ大賞(芝2400m)は、ゴドルフィンのカンパノロジストが勝ち、G1競走4勝目を挙げました。前走の独G1オイロパ賞に続く2連勝です。カンパノロジストはジャパンカップにも登録しています。S.ビン・スルール調教師がゴドルフィンのサイトで「このあとにどのレースを使えるか考えています」と述べているので来日があるかもしれません。

カンパノロジストは、父が東京2400mのG1大得意のキングマンボ、さらに母父サドラーズウェルズなのでエルコンドルパサーでおなじみの配合です(5代血統表)。12ハロンまたは2400mを2分27秒台以内で走ったことも数回あり、ジャパンカップに出走してきたら怖いですよ。

主な勝ち鞍(重賞7勝)
2010年 独G1ドイチュラント賞(芝2400m)
2010年 独G1ラインラントポカル(芝2400m、YouTube)
2011年 独G1オイロパ賞(芝2400m)
2011年 伊G1ジョッキークラブ大賞(芝2400m)
2010年 G2ドバイシティーオブゴールド(芝2485m、YouTube)など

他に今年5月の愛G1タターソールズゴールドカップ(芝2112m)でソーユーシンクから4・1/2馬身差2着があります。2着とはいえ前とは離されたし、今年はG2、G3クラスでも惨敗が多かったことなどを理由にしてジャパンカップで人気の盲点になってくれると嬉しいが、ここ4戦と同じデットーリ騎乗の可能性が高いから注目されないことはないか。

2011年オイロパ賞のレース映像。


2011年ジョッキークラブ大賞のレース映像。


ジョッキークラブ大賞(Gran Premio del Jockey Club Italiano)
2011年10月16日、イタリア・サンシーロ競馬場、芝2400m
3歳以上牡牝、G1、頭、レース結果
1着から59kg、56.5kg、59kgの斤量
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1カンパノロジスト
Campanologist
6牡
1.5倍
F.デットーリ2分27秒4034戦【11-6-4-13】
独G1を3勝
2アリゴ
Arrigo
3牡
5.7倍
T.ヘリアー1・1/45戦【2-2-0-1】
ドイツ重賞1勝2着1回
3ロードチャパル
Lord Chaparral
4牡
9.85倍
M.デムーロクビ17戦【4-4-1-8】
昨年は短アタマ差2着

父父サンデーサイレンスのボルドクサグが仏G3レゼルヴォワール賞で重賞初勝利

10月18日に行われた仏2歳牝馬G3レゼルヴォワール賞(芝1600m)に出走したレイマン産駒ボルドクサグ Boldogsag が中団追走からゴール直前で短アタマ差だけ差し切って優勝しました。これで3戦3勝、重賞初勝利です。サンデーサイレンス産駒で、英仏の重賞を勝ちフランスで種牡馬入りしたレイマンにとっても産駒の重賞初勝利でした。


レゼルヴォワール賞はなかなかメンバーが揃っていて、2着は仏2歳牝馬G3カルヴァドス賞(芝1400m)でも2着(1・1/2馬身差)だったマシューラ。そのカルヴァドス賞を勝ったイルーシヴケイトはその次走の仏2歳牝馬G1マルセルブサック賞(芝1600m)を3馬身差で完勝しました。

またレゼルヴォワール賞3着のラジャスタニは前走の仏2歳牝馬G3オマール賞(芝1600m)でザンテンダからクビ差2着。そのザンテンダはマルセルブサック賞でイルーシヴケイトから約4馬身差の3着でした。

というわけでボルドクサグはG1レースでもある程度通用する目処が立ったといえます。P.バリー調教師は「今年はこのレースが最後。来年は1000ギニーを使う。2000m以上の距離も試すだろう」というようなことを述べているようです(フランス語サイトをGoole翻訳で読みました)。


2011年G3レゼルヴォワール賞のレース映像(有料、芦毛がボルドクサグ)。


父 レイマン Layman(日本語競走成績など、繋養先サイト)は英仏でG3を1勝ずつしたほか、仏2歳G1で2着1回3着1回しました。通算9戦3勝。祖母が愛オークス馬という良血です。今年まではフランスで種牡馬生活を送っており、4000ユーロの種付け料でした。来年2012年からはスウェーデンに移り、2500ユーロに設定されると12日に記事になったばかりでした。


ボルドクサグ(ハンガリー語で「幸せ」の意味)の5代血統表。3代母 Belga は種牡馬としてG1勝ち馬も出し父系を伸ばしているベリファ(その父リファール)の母でもあります。母母父 Al Nasr はその父リファールなので、2代母 Madame Belga はベリファの3/4同血。
LaymanサンデーサイレンスHalo
Wishing Well
LaiylNureyef
Alydaress
Belga WoodWoodmanMr. Prospector
Playmate
Madame BelgaAl Nasr
Belga

ちなみに07年の天皇賞(秋)でメイショウサムソンの2着したアグネスアーク(次走マイルCSで4着)は次の血統なので、ボルドクサグとアグネスアークは、父父サンデーサイレンス、母がミスタープロスペクターとベリファ(Madame Belga)の組み合わせであることが共通します。
アグネスタキオン サンデーサイレンスHalo
Wishing Well
アグネスフローラロイヤルスキー
アグネスレディー
ベルセゾンベリファLyphard
Belga
ヴアインゴールドMr. Prospector
Chancy Dance


ご存知のようにフランスではハットトリック産駒の2歳牡馬ダビルシムがG1を2勝し、通算5戦5勝としています。つまり来年のフランス3歳クラシックに父父サンデーの2頭がそれぞれ牡馬・牝馬路線の有力候補として存在しているということです。ダビルシムとボルドクサグの2頭の来年がいまから楽しみです(ダビルシムは英2000ギニー出走の可能性もあります)。


レゼルヴォワール賞(Prix Des Reservoirs - Haras D'Etreham)
2011年10月18日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝1600m
2歳牝馬、G3、8頭、Good To Soft、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ボルドクサグ
Boldogsag
2牝
5.8倍
C.ルメール1分41秒903戦【3-0-0-0】
重賞初勝利
2マシューラ
Mashoora
2牝
2.5倍
C.スミヨン短アタマ3戦【1-2-0-0】
仏G3カルヴァドス賞2着
3ラジャスタニ
Rajastani
2牝
3.75倍
S.パスキエ3/44戦【2-1-1-0】
仏G3オマール賞2着

2011年10月19日水曜日

亜G1ジョッキークラブ大賞、サジェスティヴボーイがG1競走4勝目

10月15日に行われたアルゼンチン三冠第2戦ジョッキークラブ大賞(芝2000m)は、第1冠ポージャ・デ・ポトリジョス大賞(ダート1600m)の勝ち馬チャックベリーが残り300m付近でいったん先頭に立ちましたが、亜G1ドスミルギネアス大賞(芝1600m)勝ち馬サジェスティヴボーイがその外からすぐに交わし、最後はチャックベリーに2・1/2馬身差をつけて快勝しました。

チャックベリーはスタート直後に左の手綱に異常があったとのことで、騎手は逸走してもおかしくなかったと語っています

2011年G1亜ジョッキークラブ大賞のレース映像。


サジェスティヴボーイの5代血統表。父ストームキャット系イージングアロング産駒は2009年にも Interaction がジョッキークラブ大賞を制しています。

サジェスティヴボーイはデビュー戦2着以外の5戦はすべてG1で、次の成績です。
1着 ラウル&ラウル・E.・チェヴァリエ大賞(芝1400m)
5着 グランクリテリウム大賞(芝1600m)
1着 エストレージャス大賞ジュヴェナイル(芝1600m)
1着 ドスミルギネアス大賞(芝1600m)
1着 ジョッキークラブ大賞(芝2000m)


アルゼンチン三冠歳終戦ナシオナル大賞(アルゼンチンダービー)は11月12日にパレルモ競馬場・ダート2500mで行われます。サジェスティヴボーイにとって初ダート戦であり、ダートでG1勝ちを収めたチャックベリーが逆転なるか注目されます。

ジョッキークラブ大賞(Premio Jockey Club)
2011年10月15日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝2000m
3歳、G1、15頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サジェスティヴボーイ
Suggestive Boy
3牡
2.7倍
E.Pavon1分58秒146戦【4-1-0-1】
G1競走4勝目
2チャックベリー
Chuck Berry
3牡
4.5倍
J.Ruíz Díaz2・1/28戦【4-1-2-1】
ポージャデポトリジョス大賞
3ビデオゲーム
Video Game
3牡
15倍
A.Domingos 1・1/23戦【1-0-1-1】
重賞初出走

亜G1スイパチャ大賞はドナレイ、亜G1サンイシドロ大賞はキュリオソスラムがそれぞれG1初勝利

10月15日にアルゼンチンで行われたG1スイパチャ大賞(芝1000m)は前走で重賞初勝利したばかりのドナレイ(ドニャレイ)が勝ち、重賞2連勝、G1初勝利を挙げています。

また、その約1時間後に行われたG1サンイシドロ大賞(芝1600m)は、近4走でG2を3戦し全勝していたキュリオソスラムが、今年6月のG1エストレイジャス大賞マイル勝ち馬ピックアウトに1/2馬身差をつけて優勝、G1初出走で初勝利を挙げました。キュリオソスラムは最短距離を進むことができたのもよかったですね。

ドナレイはダンチヒ系 Orpen 産駒。キュリオソスラムはミスタープロスペクター系グランドスラム産駒です。

2011年スイパチャ大賞のレース映像。10番枠発走がドナレイ。


2011年サンイシドロ大賞のレース映像。最内1番枠発走で、道中3番手の内を進むのがキュリオソスラムです。


スイパチャ大賞(Gran Premio Suipacha)
2011年10月15日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝1000m
3歳以上、G1、12頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ドナレイ
Dona Ley
3牡
2.6倍
J.Costa54秒489戦【5-2-1-1】
重賞2勝目
2チャールズキング
Charles King
5牡
4.05倍
J.Noriega3/413戦【7-3-0-3】
重賞初出走
3スキンピー
Skympy
4牝
6.5倍
C.Quiroga49戦【6-1-1-1】
前走G3オキュレンシア賞1着
斤量は1着から順に51kg、60kg、56kg。


サンイシドロ大賞(Gran Premio San Isidro)
2011年10月15日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1キュリオソスラム
Curioso Slam
4牡
2.8倍
P.Falero1分33秒1015戦【8-1-4-2】
G2ペッパーミント賞1着
2ピックアウト
Pick Out
5牡
8.05倍
A.Giannetti1/225戦【6-2-6-】
09年G1ドスミルギニー1着
3ハンキー
Hunky
4牡
9.25倍
A.Domingos 3/412戦【4-2-1-5】
G3サザンヘイロー賞1着
斤量は1着から順に59kg、60kg、59kg。

加G1カナディアン国際S.、サラリンクスがG1初勝利

10月16日に行われた加G1カナディアン国際S.(芝12ハロン)は、前走の仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m)4着だった10番人気サラリンクスが2着に4馬身差をつける快勝で、G1初勝利を挙げました。重賞は2勝目。牡牝混合重賞は今回が初出走でした。ヴェルメイユ賞3着のシャレータは人気薄で凱旋門賞2着したし(1,2着馬は凱旋門賞惨敗しましたが)、サラリンクスがカナディアン国際S.を勝って、今年のヴェルメイユ賞はレベルがとても高かった可能性もありますね。

スミヨン騎手は前日のG1英チャンピオンS.に続き2日連続でG1勝ちです。4コーナーで最内を通っていたサラリンクスの目の前がぽっかりと開いて、そこをスムーズに抜け出してきました。最内枠発走から最短コ-スを導かれたことが最大の勝因でしょう。モンジュー産駒のワンツーだったので、馬場が悪かったのも良かったかも知れないですが、ヴェルメイユ賞も直前の強い雨で馬場が悪かったので、関係ないかも。

サラリンクスは近いうちにハモンド調教師とスミヨン騎手が話し合い、BCか日本かあるいは香港かを決めるとのこと。 サラリンクスはエリザベス女王杯は補欠の選出馬で、ジャパンカップの外国馬はまだ予備登録の段階

サラリンクスは難しいところがあるようで、今回は2走前に重賞初勝利したときにコンビを組んでいたスミヨン騎手を陣営が強く希望したそうです。スミヨン騎手は今年、JRA短期騎手免許が交付されないことになりましたが、ジャパンカップに外国馬でスポット参戦は認められるんですかね? 可能なら今年も強い牝馬でジャパンカップに参戦するかもしれません。降着に関しておもしろいコメントもあったことだし(「スミヨン「戦いで殺し損ねた男は強くなって戻ってくる」: 海外競馬」)、ぜひジャパンカップでお願いしたい(笑)


昨年のカナディアン国際勝ち馬で、前走バーデン大賞3着だったジョシュアツリー(ジャパンカップ10着)が2着。G1愛ダービーおよび米G1セクレタリアトS.勝ち馬で凱旋門賞14着だったトレジャービーチが1番人気3着でした。ジョシュアツリーはいったんイギリスに帰国したあと、状態が良ければBCターフを目指すようです。

2011年カナディアン国際S.のレース映像。1番枠発走がサラリンクス。牝馬の勝利は1988年以来だそうです。


カナディアン国際ステークスS.(Pattison Canadian International Stakes)
2011年10月16日、カナダ・ウッドバイン競馬場、芝12ハロン
3歳以上、G1、頭、Yielding、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サラリンクス
Sarah Lynx
4牝
23.45倍
C.スミヨン2分34秒9011戦【3-0-1-7】
仏G2ポモーヌ賞1着
2ジョシュアツリー
Joshua Tree
4牡
12.45倍
A.カービー414戦【4-4-3-3】
G1カタール国際招待C.1着
3トレジャービーチ
Treasure Beach
3牡
4.6倍
C.オドノヒュー212戦【5-3-2-2】
G1愛ダービー1着

加G1E.P.テイラーS.、昨年2着ミスケラーがG1初勝利

10月16日に行われた加G1E.P.テイラーS.(芝10ハロン)は昨年の2着馬ミスケラーが欧州からの遠征馬との接戦を制し、G1初勝利を挙げています。近走は低迷気味だったので7番人気でした。

前走の英G1サンチャリオットS.(芝1マイル)4着のアイムアドリーマーが2着。仏G2ノネット賞1着のドリームピースが3着。昨年の南アG1ゴールデンスリッパー勝ち馬マブーバは2番人気6着に終わっています。

ミスケラーの次走は昨年9着だったG1ブリーダーズカップ・フィリーアンドメアターフの可能性もありますが、12月にイギリスで行なわれるタターソールズ・ディセンバーメアセールに上場予定1435番)であり、E.P.テイラーS.を最後にアットフィールド調教師の元を離れてイギリスに渡る可能性もあるそうです。

2011年G1のレース映像。11番枠発走、後方2番手を進むのがミスケラーです。


E.P.テイラーステークス(E. P. Taylor Stakes)
2011年10月1日、カナダ・ウッドバイン競馬場、芝10ハロン
3歳以上牝馬、G1、11頭、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ミスケラー
Miss Keller
5牝
12.65倍
J.ヴェラスケス2分06秒9824戦【6-3-2-13】
重賞2勝目
2アイムアドリーマー
I'm A Dreamer
4牝
9.9倍
W.ビュイックアタマ10戦【4-1-1-4】
英G3ダリアS.1着
3ドリームピース
Dream Peace
3牝
3.0倍
G.モッセハナ10戦【4-1-4-1】
仏G2ノネット賞1着

2011年10月18日火曜日

加G1ニアークティックS.、リーガリーレディがG1初勝利

10月16日に行われた加G1ニアークティックS.(芝6ハロン)は、G1初出走のリーガリーレディが1番人気ベイテッドブレスらの追撃をしのいで逃げ切り、G1初勝利を挙げました。今年前半に重賞2連勝しています。前走の5ハロンG3は1番人気でしたが、後方のまま10着と大敗していました。

英G1ジュライカップ、英G1スプリントカップでどちらもドリームアヘッドの2着だったベイティッドブレスが1番人気2着。リーガリーレディの次走はG2ブリーダーズカップ・ターフスプリントのようですウッドバインマイルS.3着のライトワンは2番人気8着でした。

2011年G1ニアークティックS.のレース映像。


ニアークティックステークス(Nearctic Stakes)
2011年10月16日、カナダ・ウッドバイン競馬場、芝6ハロン
3歳以上、G1、11頭、Yeilding、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1リーガリーレディ
Regally Ready
4セン
10.8倍
C.ナカタニ1分11秒3516戦【8-2-4-2】
G3を2連勝
2ベイテッドブレス
Bated Breath
4牡
3.0倍
G.ゴメスクビ13戦【5-3-1-4】
G1競走2着2回
3ジプシーリング
Gypsy Ring
5セン
19.65倍
J.スタインアタマ21戦【6-7-4-4】
G2プレイザキングS.4着

米G1クイーンエリザベス2世チャレンジカップ、トゥゲザーがようやくG1初勝利

10月15日に行われた米G1クイーンエリザベス2世チャレンジカップ(芝9ハロン)に、8日のG1ファーストレディS.で今年5回目のG1競走2着だったトゥゲザーが連闘で出走。近6走はマイルG1ばかりを走って2着4回でしたが、マイルより長いこのレースへ出走するとあっさり勝ち、G1初勝利を挙げました。ガリレオ産駒のG1勝ち馬は11頭目。次走ブリーダーズカップに出走する可能性があるようです。おそらくBCフィリーアンドメアターフ(芝10ハロン)かBCマイル(芝1マイル)のどちらかでしょうが、距離延長かあるいはゴルディコヴァのいるマイルかと難しい選択ですね。

G1アメリカンオークス1着、デルマーオークス3着のネレイドが3着。重賞5連勝中で、前走G1ガーデンシティーS.(芝9ハロン)でG1初勝利を挙げていたウィンターメモリーズが1番人気でしたが、4着に終わっています。

2011年G1クイーンエリザベス2世チャレンジカップのレース映像。2番枠発走がトゥゲザーです。


クイーンエリザベス2世チャレンジカップ
(Queen Elizabeth II Challenge Cup Stakes)
2011年10月16日、アメリカ・キーンランド競馬場、芝9ハロン
3歳牝馬、G1、8頭、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1トゥゲザー
Together
3牝
5.6倍
C.オドノヒュー1分48秒8316戦【3-5-3-5】
G1英1000ギニー2着
2マーケティングミックス
Marketing Mix
3牝
11.9倍
G.ゴメス1・1/48戦【3-2-1-2】
G3パッカーアップS.1着
3ネレイド
Nereid
3牝
10.5倍
J.タラモ3・1/26戦【3-1-2-0】
G1アメリカンオークス1着

2011年10月17日月曜日

ダンシングレインの成績・血統・映像の紹介(エリザベス女王杯出走予定)

今年2011年のG1英オークスとG1独オークスを勝ったダンシングレインが11月13日のエリザベス女王杯に出走するようなので、ダンシングレインの成績と血統について紹介します。

ダンシングレイン Dancing Rain の成績
通算7戦4勝2着2回【4-2-0-1】
年月日レース名着順/
頭数
勝ちタイム/
(着差)
騎手
2010年
10月19日
牝馬限定新馬・未勝利戦
ヤーマス競馬場・約1609m
2着/9頭1分45秒76
(3・1/2馬身)
M.ヒルズ
2011年
4月15日
牝馬限定新馬・未勝利戦
ニューベリー競馬場・約2017m
1着/11頭2分7秒73
1・1/4馬身
K.ファロン
5月13日準重賞
ニューベリー競馬場・約2012m
2着/8頭2分6秒94
(アタマ)
E.アハーン
6月3日G1英オークス
エプソム競馬場・約2423m
1着/13頭2分41秒73
3/4馬身
J.ムルタ
7月17日G1愛オークス
カラ競馬場・約2414m
5着/9頭2分42秒97
(2・1/2馬身)
J.ムルタ
8月7日G1独オークス
デュッセルドルフ競馬場・2200m
1着/16頭2分20秒32
3馬身
K.ファロン
10月15日G2フィリーズ・アンド・メアズS.
アスコット競馬場・約2414m
1着/10頭2分27秒29
2馬身
J.ムルタ
前走の正式名称は「ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ・アンド・メアズ・ステークス」で、来年からはG1昇格がほぼ確定しています。

2011年G1英オークスのレース映像。



2011年G1愛オークスのレース映像。



2011年G1独オークスのレース映像。


2011年G2ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ・アンド・メアズS.のレース映像(映像が数秒止まる箇所があります)。


昨年のエリザベス女王杯を勝ったスノーフェアリーは英愛オークスを連勝したあと、古馬牝馬相手のG1ヨークシャーオークス2着、3歳牡馬相手のG1英セントレジャー4着してから来日しました。

ダンシングレインは全7戦が牝馬限定戦で、古馬相手は前走が初めて。そこでは、G1ヨークシャーオークス2着馬の4歳馬ヴィータノーヴァや、愛オークス2着で前走G1オペラ賞3着の3歳馬バニンパイヤらを相手に逃げ切って優勝しています。実績的には昨年のスノーフェアリーに匹敵するか少し劣る程度であると考えて良いでしょう。

【持ち時計】英愛独オークスがどれも遅い決着だったのは、英オークスはスローペースが、愛独オークスは馬場が悪かったことが理由です。速い時計で逃げ切った前走は、2010年にハービンジャーが「キングジョージ」(アスコット12ハロン)で出したコースレコード2分26秒78より約0.5秒遅いだけの勝ちタイムでした。持ち時計の心配は必要ないです。

【脚質】英オークスと近2走は逃げ切り勝ち。その間の愛オークスは、道中4番手の競馬から仕掛けどころで反応が鈍く、ようやくスピードが乗った頃には後方にいたライバル馬数頭にすでに交わされており、それが壁になってスムーズに進めませんでした。これについてムルタ騎手らは脚を余して負けたと考えていて「今後は同じ間違いを犯さない」と述べています。なのでエリザベス女王杯では出遅れない限り逃げるか、2,3番手の積極的な競馬をするはずです。

ダンシングレイン Dancing Rain の血統
Danehill DancerデインヒルDanzig
Razyana
Mira AdondeSharpen Up
Lettre D'Amour
Rain FlowerIndian RidgeAhonoora
Hillbrow
Rose Of JerichoAlleged
Rose Red
ノーザンダンサーの4×4。リボーの5×6。

父Danehill Dancer、母父Indian Ridge だけ見ればマイラー血統ですが、母Rain Flower は、日本で種牡馬入りした英ダービー馬ドクターデヴィアスの半妹。さらにドクターデヴィアスの父は Ahonoora なので、Rain Flower はドクターデヴィアスの3/4同血です。ダンシングレインは祖母のスタミナの源泉となっている Alleged や Northern Dancerを活かす Ribot とNDのクロスを持っていて、この辺が父Danehill Dancer でも距離適性を長くしているでしょうね。

ドクターデヴィアスを母父に持つダイワエルシエーロは日本のオークスで向こう正面入り口から先頭に立って逃げ切っています。ドクターデヴィアス産駒のほとんどは切れ味より持続力タイプで、距離が持たないマイラーか、よどみの無い流れの中距離以上で活躍しました。ダンシングレインは後者に分類できます。

海外馬が日本で走る場合に最も気になるのは、「サンデー系の瞬発力に対抗できるのか」ということ。ダンシングレインも瞬発力勝負では分が悪いでしょうが、ここ2走は上で述べたように逃げることに決めて結果を出してきました。エリザベス女王杯でも極端にペースを落とさず、それなりのペースで逃げて持続力勝負に持ち込むと考えられるため、それを支援する血統背景もあって好走する可能性は高いでしょう。


なお昨年の覇者スノーフェアリーが今年もエリザベス女王杯に参戦することがエド・ダンロップ調教師の公式サイトで発表されました。スノーフェアリーは今年未勝利ですが、愛チャンピオンS.2着、凱旋門賞3着、英チャンピオンS.3着と牡馬に混じって高いレベルで好走を続けており、今年も最有力です。

2011年10月16日日曜日

英G2ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ・アンド・メアズS.、ダンシングレインが逃げ切り勝ち。エリザベス女王杯に出走予定

10月15日に行われたブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ・アンド・メアズ・ステークス(芝12ハロン)は、英独オークス勝ち馬ダンシングレインが逃げ切って勝ちました。

ダンシングレインは以前から計画されていた通り、11月13日のエリザベス女王杯に出走するようです。英チャンピオンS.3着だったスノーフェアリーもエリザベス女王杯のため来日することがほぼ確実で、去年と今年の英オークス馬が揃って出走することになりそうです。

ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ・アンド・メアズS.のレース映像(要登録)。

ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ・アンド・メアズ・ステークス
(Qipco British Champions Fillies' And Mares' Stakes)
2011年10月15日、イギリス・アスコット競馬場、芝12ハロン
3歳以上牝馬、G2、10頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ダンシングレイン
Dancing Rain
3牝
7倍
J.ムルタ2分27秒297戦【4-2-0-1】
英オークス独オークス
2バイブルベルト
Bible Belt
3牝
15倍
F.ベリー28戦【4-1-1-2】
G3ダンスデザインS.1着
3ガートルードベル
Gertrude Bell
4牝
17倍
W.ビュイック2・1/410戦【4-1-3-2】
英G2ランカシャーオークス1着

英G2ブリティッシュ・チャンピオンズ・スプリントS.はディーコンブルースが重賞4連勝

10月15日に行われた英G2ブリティッシュ・チャンピオンズ・スプリントステークス(芝6ハロン)は、G3を3連勝中だった1番人気ディーコンブルースが先行策から残り2ハロン過ぎで先頭に立つとそのまま押し切って優勝しました。

G1ナンソープS.、およびG1アベイユドロンシャン賞でどちらも5着のウィズキッドが1・1/2馬身差の2着に入っています。前走G1モーリスドギース賞の勝ち馬でここは2番人気だったムーンライトクラウドは同馬主の人気薄の後ろでしばらくスペースを見つけられないロスもあり、5着に敗れました。

シンコウフォレスト産駒の Genki は約7馬身差の8着。今回は「ジェンキ」ではなく「ゲンキ」と発音されていましたね。誰かが教えたんでしょうか

ブリティッシュ・チャンピオンズ・スプリントS.のレース映像(要登録)。

ブリティッシュ・チャンピオンズ・スプリントステークス
(Qipco British Champions Sprint Stakes)
2011年10月15日、イギリス・アスコット競馬場、芝6ハロン
3歳以上、G2、16頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ディーコンブルース
Deacon Blues
4セン
3.5倍
J.ムルタ1分12秒5516戦【7-4-2-3】
重賞4勝目
2ウィズキッド
Wizz Kid
3牝
9倍
G.モッセ 1・1/29戦【2-2-0-5】
G2ゴロシェーヌ賞1着
3リブラノ
Libranno
3牡
26倍
K.ファロンクビ16戦【5-1-2-8】
重賞4勝

英G2ブリティッシュチャンピオンズ・ロングディスタンスカップ、フェイムアンドグローリーが優勝

10月15日に行われた英G2ブリティッシュ・チャンピオンズ・ロングディスタンスカップ(芝2マイル)は、G1アスコットゴールドカップ勝ち馬フェイムアンドグローリーが2番手追走から1000m通過ごろから先頭に立つ積極的な競馬。同2着で1番人気のオピニオンポールに1・1/4馬身差をつけて優勝し、グループ(グレード)レース10勝目を挙げました。

オピニオンポールは来年のドバイワールドカップデイに行なわれるG3ドバイゴールドカップ(芝3200m)に出走するため、ドバイへ向かうようです。フェイムアンドグローリーも来年現役を続ける可能性が高そう。

2011年ブリティッシュ・チャンピオンズ・ロングディスタンスカップのレース映像はこの記事の上部で最後の直線が、このページ(要登録、無料)でスタートから見れます。

ブリティッシュ・チャンピオンズ・ロングディスタンスカップ
(Qipco British Champions Long Distance Cup)
2011年10月15日、イギリス・アスコット競馬場、芝2ハロン
3歳以上、G2、10頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フェイムアンドグローリー
Fame And Glory
5牡
4倍
J.スペンサー3分26秒5021戦【13-3-1-4】
G1競走5勝
2オピニオンポール
Opinion Poll
5牡
3.4倍
F.デットーリ1・1/422戦【8-5-5-4】
重賞3勝
3カラーヴィジョン
Colour Vision
3牡
11倍
S.サウザハナ17戦【4-1-3-9】
重賞初出走

ラピッドレダックスが18連勝。もう1勝でタイ記録

10月14日に行われたスターターアローワンス戦(1着賞金1万5000ドル)に17連勝中だったラピッドレダックスが出走し、1着に約5馬身差をつけて逃げ切り勝ちを収めました。この勝利で18連勝とし、あと1勝で1900年以降の米サラブレッド競馬の連勝記録を持つゼニヤッタペッパーズプライドの19連勝に並びます。

レース映像

オーナーらは今年中に20連勝を達成すると述べています(過去記事「米ラピッドレダックスが17連勝」)。

G1英チャンピオンS.、シリュスデゼーグルが優勝、ソーユーシンクが2着

10月15日に行われたG1英チャンピオンS.は、フランス調教馬で昨年ジャパンカップ9着だったシリュスデゼーグルが1番人気ソーユーシンクとの追い比べを制して優勝、重賞8勝目、G1初勝利をあげています。


ランサムノートとキングジョージ勝ち馬で2番人気のナサニエルが並んで逃げ、その2馬身ほど後をソーユーシンクが追走しました。シリュスデゼーグルはその直後を、スノーフェアリーは数馬身後ろの中団の内を進みました。

最終コーナーを回って残り2ハロンでナサニエルとソーユーシンク、シリュスデゼーグルの3頭が先頭に立ちましたが、残り1ハロン前までにナサニエルが脱落し、ソーユーシンクとシリュスデゼーグルの追い比べに。シリュスデゼーグルが100mで少しリードすると、最後はソーユーシンクと3/4馬身差をつけてゴールしました。

スノーフェアリーは残り2ハロンから1ハロンまで、シリュスデゼーグルら3頭が前におりスペースがなく、残り1ハロンで2頭の外に出すとよく追い上げましたが、結局ソーユーシンクから1/2馬身ほど後の3着でした。

後方から追い上げたミッデイが4着、ナサニエルが5着でした。3連覇を狙ったトワイスオーバーは直線入り口ではシリュスデゼーグルとほぼ並んでいましたが、全く伸びずに10着に終わっています。

出走馬については過去記事「G1英チャンピオンステークスの出走馬紹介」をどうぞ。勝ち馬についてだけ転載します。
シリュスデゼーグル(父イーブントップ、母父セプティエムシェル)
昨年ジャパンカップで外国馬最先着の9着しました。今年に入ってからますます強くなり、重賞ばかり9戦して4勝2着4回3着1回(【4-4-1-0】)です。G1イスパーン賞(1850m)でゴルディコヴァの2着、G1サンクルー大賞典(2400m)でサラフィナから1/4馬身差の2着しています。

3走前のG3ゴントービロン賞は8馬身差で優勝。前走G2ドラール賞は昨年のG1プリンスオブウェールズS.勝ち馬バイワードとから短クビ差の2着でした。G1未勝利と実績は劣りますが、実力は確かです。

2011年G1英チャンピオンS.のレース映像はこちら(YouTube、埋め込み不可なのでリンク先で)。あるいはこちら(At The Races、ただし要登録)。

英G1クイーンエリザベス2世S.、フランケルが楽勝

G1英チャンピオンステークス(QIPCO Champion Stakes)
10月15日、3歳以上、アスコット競馬場・芝10ハロン
総賞金130万ポンド(約1億5800万円)、1着賞金73万8010ポンド(約8990万円)
斤量:3歳 約57.1kg、4歳以上 約58.5kg、牝馬はそれぞれ約1.3kg減
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1シリュスデゼーグル
Cirrus Des Ailgles
5セン
9倍
C.スミヨン2分02秒5238戦【13-15-5-5】
重賞8勝目
2ソーユーシンク
So You Think
5牡
3.25倍
R.ムーア3/419戦【12-4-1-2】
G1競走8勝
3スノーフェアリー
Snow Fairy
4牝
9倍
O.ペリエ1/218戦【6-4-4-4】
G1競走4勝

英G1クイーンエリザベス2世S.、フランケルが楽勝

10月15日に行われた英G1クイーンエリザベス2世ステークス(芝1マイル)に出走したフランケルは、4,5番手追走から残り4ハロン過ぎで2番手に上がり、残り2ハロン過ぎで(自身の半兄でもあるペースメーカーを交わして)先頭に立つと楽に後続を引き離して完勝し、通算成績を9戦9勝としました。G1は5勝目。

フランケルのすぐ前を進んだ2番人気エクセレブレーションが2着。フランケルの後方から競馬をした3番人気イモータルヴァースはいったん差を詰めましたが、魅せたのは一瞬だけで、最後はエクセレブレーションにも離されて、3着を何とか確保するに終わりました。


2011年G1クイーンエリザベス2世ステークスのレース映像。2番枠発走がフランケルです。


フランケルは今年の出走はこれが最後の予定で、来年も現役を続ける見込みです。距離延長が有り得ると以前、セシル調教師が述べていました。

G1英チャンピオンS.、シリュスデゼーグルが優勝、ソーユーシンクが2着

クイーンエリザベス2世ステークス(The Queen Elizabeth II Stakes)
2011年10月15日、イギリス・アスコット競馬場、芝1マイル
3歳以上、G1、8頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フランケル
Frankel
3牡
1.3倍
T.クウィリー1分39秒459戦【9-0-0-0】
サセックスS.などG1競走5勝
2エクセレブレーション
Excelebration
3牡
7倍
J.スペンサー49戦【5-2-1-1】
仏G1ムーランドロンシャン賞1着
3イモータルヴァース
Immortal Verse
3牝
8倍
G.モッセ3・1/28戦【4-1-1-2】
仏G1ジャクルマロワ賞1着

2011年10月15日土曜日

豪G3コーフィールドスプリントはセポイが優勝

10月15日に行われた豪G3コーフィールドスプリント(芝1100m)は、2010-2011年オーストラリア最優秀2歳馬セポイが楽勝しました。

スノーデン調教師はブラックキャビアとの対戦について「セポイはまだ成長途中でもう1年必要だ」と述べているので、注目の対戦はだいぶ先になりそうです。セポイの次走は10月29日のG1クールモアスタッドS.(芝1200m)です。コーフィールドスプリントで2着だったカーテナが昨年2着しています。

2011年 豪G3コーフィールドスプリントのレース映像。



また同15日に行われた豪G2トリスタークS.(芝1400m)は、母父サンデーサイレンスのモアジョイアスが優勝しました。前走の豪G1マニカトS.はセポイから5・1/2馬身差の3着でした。次走は29日の牝馬限定G1マイヤークラシック(芝1600m)でG1競走6勝目を狙います。

豪G1マニカトS.、3歳セポイがG1競走3勝目


コーフィールドスプリント(Perri Cutten Caulfield Sprint)
2011年10月15日、オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝1100m
3歳以上、G2、8頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1セポイ
Sepoy
3牡
1.2倍
K.マケヴォイ1分03秒1110戦【9-1-0-0】
G1競走3勝
2カーテナ
Curtana
4牝
21倍
L.ノーレン1.3馬身13戦【5-3-1-4】
G1クールモアSS.2着
3ミッドサマーミュージック
Mid Summer Music
6牝
12倍
L.ミーチ0.1馬身16戦【9-3-2-2】
重賞2勝
斤量は1着から順に55.5kg、53.0kg、53.5kgでした。

トリスタークステークス(D'Urban Tristarc Stakes)
2011年10月15日、オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝1400m
4歳以上牝馬、G2、13頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1モアジョイアス
More Joyous
5牝
1.8倍
N.ラウィラー1分22秒8921戦【15-0-2-4】
G1競走5勝
2シスターマッドリー
Sister Madly
5牝
4.2倍
D.オリヴァー0.2馬身16戦【3-3-5-5】
G1競走2着2回
3レスポンス
Response
5牝
15倍
D.ダン1.0馬身18戦【4-4-3-7】
G1競走2勝

豪G1コーフィールドカップ、サザンスピードがG1初勝利

10月15日に行われた豪G1コーフィールドカップ(芝2400m)は、G1アンダーウッドS.2着のある3番人気サザンスピードがG1初勝利を挙げました。今年イギリスから移籍し、前走G3勝ち馬グリーンムーンがG1初挑戦で2着に。前走G1ターンブルS.(芝2000m)でサザンスピードを4着に下して優勝した1番人気ディセンバードローは最下位に終わりました。

サザンスピードは来週22日のG1コックスプレート(2040m)に出走するかもしれないが、11月1日のメルボルンカップにはおそらく行かないだろうとのことです。

2011年 豪G1コーフィールドカップのレース映像。道中4番手の内を進む赤い帽子がサザンスピード。


コーフィールドカップ(BMW Caulfield Cup)
2011年10月15日、オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、18頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サザンスピード
Southern Speed
4牝
10.6倍
C.ウィリアムズ2分28秒4412戦【4-2-1-5】
G1シュウェップスオークス3着
2グリーンムーン
Green Moon
4牡
10.6倍
N.ホール1・1/213戦【4-2-0-7】
豪G3ニューキャッスル金杯1着
3トゥラモア
Tullamore
5セン
17.1倍
C.ニューイット1/223戦【5-6-4-8】
豪G2ブリスベンカップ1着

ハットトリック産駒マタハリが2戦連続G1で2着

ハットトリック産駒のマタハリが9月25日のロシアG1 South of Russia Grand Prix(ダート1600m)で2着しています。マタハリは8月21日のG1 M.N.Efros Memorial Stakes でも2着していました。

G3(ダート1200m)とG2(ダート1600m)を1勝ずつしているレッドレモンがマタハリに約0.7秒差をつけて優勝。マタハリは3着に約0.9秒先着しています。1600mのG1で2戦連続3着だったレイリートが1着から6着。それぞれ1600mのG1勝ちがあるロシアンデイとサンシが9着と11着でした。


レッドレモンは父レモンドロップキッド、母父パントレセレブル。3代母がリヴァーマンの母である River Lady という血統。ちなみにロシアンデイは母シルヴァーチャンスが米3歳2冠馬シルヴァーチャームの全妹です。

サウスオブロシアグランプリ(South of Russia Grand Prix)
2011年9月25日、ロシア・Rostov-on-Don 競馬場、ダート1600m
2歳牡・牝、G1、11頭、レース結果
着順馬名性齢タイム通算成績
主な成績
1レッドレモン
Red Lemon
2牡1分39秒645戦【4-0-1-0】
重賞3勝目
2マタハリ
Mata Hari
2牝1分40秒374戦【2-2-0-0】
G1競走2着2回
3スパルタネッツ
Spartanets
2牡1分41秒242戦【1-0-1-0】

2011年10月14日金曜日

米牝馬G1スピンスターS.、アルーナがG1初勝利

10月9日のスピンスターS.(オールウェザー9ハロン)は前走G1ダイアナS.2着だったアルーナが勝ち、重賞3勝目、G1初勝利です。2着にG1パーソナルエンスン招待S.2着のパッチアタックが入り、1、2番人気で決まった順当な結果でした。

アルーナはスピンスターS.で合成馬場に初挑戦でした。次走はG1ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(芝10ハロン)ではなく、G1 BCレディースクラシック(ダート9ハロン)でダート初挑戦の可能性があります。どちらも総賞金200万ドルのレースですが、モーション調教師は、ハヴルドグレースがBCクラシックで牡馬に挑戦し、ブラインドラックが戦線離脱したことで、レディースクラシックのメンバーが軽くなりそうなことと、9ハロンの距離の方が良いと考えているとのこと。モーション調教師は今年のケンタッキーダービーでダート初出走だったアニマルキングダムを優勝させました。


2011年G1スピンスターS.のレース映像。道中7番手を進むのがアルーナです。


スピンスターステークス(Juddmonte Spinster Stakes)
2011年10月9日、アメリカ・キーンランド競馬場、オールウェザー9ハロン
3歳以上牝馬、G1、12頭、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アルーナ
Aruna
4牝
3.4倍
R.ドミンゲス1分47秒8812戦【6-3-1-2】
G1ダイアナS.2着
2パッチアタック
Pachattack
5牝
3.6倍
R.マラージ1/225戦【5-5-3-12】
G1パーソナルエンスン招待S.2着
3ラグランバイラドーラ
La Gran Bailadora
4牝
28.1倍
C.ラネリー1・1/420戦【5-3-4-8】
G3ケンタッキーカップ
・ディスタフS.1着

英G1クイーンエリザベス2世ステークスの出走馬紹介(フランケル出走予定)

10月15日に行なわれる英G1クイーンエリザベス2世ステークス(芝1マイル)の出走予定馬を紹介します。このレースには現在8戦8勝、英2000ギニーなどG1競走4勝のフランケルも出走します。結果はこちら。フランケルが優勝しました。

表の下で各馬1頭ずつ紹介します。

英G1クイーンエリザベス2世ステークス(Qipco Queen Elizabeth II Stakes)
10月15日、3歳以上、アスコット競馬場・芝1マイル
発送予定時刻 現地時間15時35分(日本時間21時35分)
総賞金100万ポンド(約1億2000万円)、1着賞金56万7700ポンド(約6800万円)
斤量:3歳 約57.1kg、4歳以上 約58.5kg、牝馬はそれぞれ約1.3kg減
枠番馬名性齢
オッズ
騎手通算成績
主な成績
01ポエツヴォイス
Poet's Voice
4牡
41倍
F.デットーリ15戦【4-2-3-6】
英G1クイーンエリザベス2世S.1着
02フランケル
Frankel
3牡
1.3倍
T.クウィリー8戦【8-0-0-0】
サセックスS.などG1競走4勝
03ドバウィゴールド
Dubawi Gold
3牡
41倍
未定15戦【5-3-0-7】
G1競走2着2回
04ブレットトレイン
Bullet Train
4牡
150倍
I.モンガン8戦【2-1-0-5】
英G3ダービートライアルS.1着
フランケルのペースメーカー役
05ディックターピン
Dick Turpin
4牡
26倍
R.ヒューズ19戦【9-3-1-6】
仏G1ジャンプラ賞1着
06イモータルヴァース
Immortal Verse
3牝
7倍
G.モッセ7戦【4-1-0-2】
仏G1ジャクルマロワ賞1着
07エクセレブレーション
Excerebration
3牡
7倍
J.スペンサー8戦【5-1-1-1】
仏G1ムーランドロンシャン賞1着
08サイドグランス
Side Glance
4セン
50倍
J.フォーチュン15戦【6-2-3-4】
G3ソヴリンS.1着


ここから各馬短評。オッズの低い順番です。レース名に距離を記載していない場合は1マイルまたは1600mです。

フランケル(父ガリレオ、母父デインヒル)
ここまで8戦8勝と圧倒的な力を示してきました。英2000ギニーは6馬身差圧勝、セントジェームズパレスS.は早仕掛けもあって3/4馬身差に詰め寄られましたが、古馬初対戦だった前走サセックスS.(7月27日)はマイルG1を5連勝中だったキャンフォードクリフスに5馬身差をつけて完勝しています。

セシル調教師は、「1,2頭ほど強い馬がいますが、皆さんが期待している結果をご覧いただけるでしょう」と述べています。


エクセレブレーション(父エクシードアンドエクセル、母父インディアンリッジ)
フランケルとは2度対戦し、G3グリーンハムS.(7ハロン)で4馬身差2着、G1セントジェームズパレスS.で2・3/4馬身差3着しています。どちらも完敗でしたが、安定して高いレベルで走っており、2着候補です。

G2独2000ギニーは7馬身差圧勝。前走の仏ムーランドロンシャン賞では後述リオデラプラタに1・1/2馬身差、ドバウィゴールドに3馬身差をつけてG1初勝利を挙げています。


イモータルヴァース(父ピヴォータル、母父サドラーズウェルズ)
鋭い末脚が持ち味で、3歳牝馬G1コロネーションS.は2・1/4馬身差快勝し、仏G1ジャックルマロワ賞では3kgのハンデを貰っていたとはいえゴルディコヴァに1馬身差をつけて勝ちました。

フランケルを倒せるとすればこの馬かなとは思いますが、フランケルはゴルディコヴァに1馬身差で勝ったキャンフォードクリフスに5馬身差で勝っているわけで、展開の助けは大いに必要です。


ディックターピン(父アラカン、母父シャルード)
昨年は英仏の2000ギニーでどちらも2着があり、G1ジャンプラ賞を勝ちました。前走は伊G1ヴィトリオ・ディ・カプア賞1着。ただ、ジャックルマロワ賞でイモータルヴァースの4馬身差7着に負けており、他のレースを見ても今年は去年(特に去年前半)の調子には無さそうで、このレベルの相手では厳しい。


ドバウィゴールド(父ドバウィ、母父グリーンデザート)
英2000ギニーでフランケルから6馬身差2着、愛2000ギニーではロデリックオコナーから3/4馬身差2着と今年前半は活躍しました。しかしその後、セントジェームズパレスS.でフランケルに13馬身差をつけられ、エクセレブレーションには、ハンガーフォードS.およびジャックルマロワ賞の2度、完敗しています。


ポエツヴォイス(父ドバウィ、母父チーフズクラウン)
今年はドバイG2ジュベルハッタ2着、ドバイWC最下位14着でした。それ以来の出走だった8月のG2でドバウィゴールドから6馬身差7着、続くG2ノエルS.では1着から3馬身差3着でした。昨年このレースを勝ったときの状態に戻っているなら、ここでも2-4番手評価できますが。

デットーリ騎手「ポエツヴォイスは良い馬だけど、フランケルを倒せるとしたら5分早くゲートを出るしかないね!」


サイドグランス(父パッシンググランス、母父アヴェルティ)
3走前にG2サマーマイルS.でディックターピンの3馬身差3着。2走前に重賞初勝利、前走は米G1ウッドバインマイルS.で1・1/4馬身差4着。今年4月にアスコットの準重賞で6馬身差快勝していますが、メンバーが強かったこともなく、ここは格下です。


ブレットトレイン(父サドラーズウェルズ、母父デインヒル)
フランケルと同じで、カリッド・アブドゥラ殿下所有、ヘンリー・セシル調教師の管理馬です。フランケルのペースメーカーとして出走。凱旋門賞で2着に粘ったシャレータのようなことは無いと思います。

G1英チャンピオンステークスの出走馬紹介(ソーユーシンクら出走予定)

10月15日に行なわれる英G1チャンピオンステークス出走馬の紹介です。今年からブリティッシュ・チャンピオンズ・シリーズの創設に合わせてアスコットで開催されます。豪華なメンバーが揃いました。結果はこちら


G1英チャンピオンステークス(QIPCO Champion Stakes)
10月15日、3歳以上、アスコット競馬場・芝10ハロン
発送予定時刻 現地時間16時10分(日本時間22時10分)
総賞金130万ポンド(約1億5800万円)、1着賞金73万8010ポンド(約8990万円)
斤量:3歳 約57.1kg、4歳以上 約58.5kg、牝馬はそれぞれ約1.3kg減
枠番馬名性齢
オッズ
騎手通算成績
主な成績
1シリュスデゼーグル
Cirrus Des Ailgles
5セン
9倍
C.スミヨン37戦【12-15-5-5】
重賞7勝
2スノーフェアリー
Snow Fairy
4牝
9倍
O.ペリエ17戦【6-4-3-4】
G1競走4勝
3ミッデイ
Midday
5牝
8倍
T.クウィリー21戦【9-7-3-2】
G1競走6勝
4ウィグモアホール
Wigmore Hall
4牡
34倍
J.スペンサー16戦【6-4-2-4】
G1ノーザンダンサーターフS.1着
5スリピュトラ
Sri Putra
5牡
67倍
N.カラン22戦【5-4-2-11】
重賞3勝
6カサメント
Casamento
3牡
34倍
R.ヒューズ7戦【4-1-0-2】
G1レーシングポストT.1着
7ランサムノート
Ransom Note
4牡
67倍
M.ヒルズ17戦【7-2-0-8】
重賞2勝
8トワイスオーヴァー
Twice Over
6牡
9倍
I.モンガン28戦【12-3-6-7】
G1競走4勝
9ソーユーシンク
So You Think
5牡
3.25倍
R.ムーア18戦【12-3-1-2】
G1競走8勝
10ナサニエル
Nathaniel
3牡
7.5倍
W.ビュイック6戦【3-3-0-0】
G1"キングジョージ"1着
11グリーンデスティニー
Green Destiny
4牡
21倍
K.ファロン9戦【6-0-0-3】
G3を2連勝中
12ドバイプリンス
Dubai Prince
3牡
10倍
F.デットーリ3戦【3-0-0-0】
G3を1勝


オッズの低い順に各馬の紹介(「2011凱旋門賞の出走馬の紹介」など過去記事のほぼコピペもあります)。距離の記載が無い場合は10ハロンまたは2000mのレースです。

ソーユーシンク(父ハイチャラパル、母父タイツ)
オーストラリアと英愛を合わせてG1競走8勝。今年はエクリプスS.で2010年の凱旋門賞馬ワークフォースを、愛チャンピオンS.でスノーフェアリーをそれぞれ2着に下して優勝するなどG1を3勝しました。6月の英G1プリンスオブウェールズS.(アスコット10ハロン)では、ドバイシーマクラシック勝ち馬リワルディングのクビ差2着に敗れましたが、3着のスリピュトラには6馬身差をつけました。前走の凱旋門賞(2400m)は後方から追い込んで4着。10ハロンに戻って距離の不安が無いここは積極的な競馬をするでしょう。


ナサニエル(父ガリレオ、母父シルヴァーホーク)
今年のキングジョージ(2400m)でワークフォースを破って優勝しました。昨年、8ハロンのデビュー戦はフランケルから1/2馬身差の2着。今年は4戦すべて12ハロン戦で、G2チェスターヴァースでトレジャービーチ(愛ダービー馬)からアタマ差2着だった以外は全勝しています。ほかにキングジョージの1走前、G2キングエドワード7世S. は5馬身差で優勝。

凱旋門賞にも出走予定でしたが、硬い馬場を嫌って回避。キングジョージ以来の出走と10ハロンがどうか、というところ。



ミッデイ(父オアシスドリーム、母父キングマンボ)
10ハロンの牝馬限定G1競走4勝。昨年のヨークシャーオークス(芝12ハロン)と今年7月のG1ナッソーS.でスノーフェアリーにそれぞれ3馬身差、2馬身差をつけて優勝しています。ほとんど牝馬限定競走を走っていますが、前走は英チャンピオンS.2連覇中のトワイスオーヴァー(後述)から3/4馬身差の2着しており、牡馬相手でも全然問題ないです。


シリュスデゼーグル(父イーブントップ、母父セプティエムシェル)
昨年ジャパンカップで外国馬最先着の9着しました。今年に入ってからますます強くなり、重賞ばかり9戦して4勝2着4回3着1回(【4-4-1-0】)です。G1イスパーン賞(1850m)でゴルディコヴァの2着、G1サンクルー大賞典(2400m)でサラフィナから1/4馬身差の2着しています。

3走前のG3ゴントービロン賞は8馬身差で優勝。前走G2ドラール賞は昨年のG1プリンスオブウェールズS.勝ち馬バイワードとから短クビ差の2着でした。G1未勝利と実績は劣りますが、実力は確かです。


トワイスオーバー(父オブザベイトリー、母父カーリアン)
G1競走4勝はすべて10ハロンというスペシャリスト。昨年までニューマーケット競馬場で行われていた英チャンピオンS.2連覇中。今年3連覇を狙います。が、アスコットの10ハロンG1は3走しては4、2、5着とあまり得意ではない印象があって、開催競馬場が変わってしまったのが厳しい。


スノーフェアリー(父インティカブ、母父チャーンウッドフォレスト)
7月にG1ナッソーS.でミッデイから2馬身差2着。9月に愛チャンピオンS.でソーユーシンクから1/2馬身差の2着しています。昨年のエリザベス女王杯(2200m)のあと、G1香港カップも勝っています。10ハロンのG1はそれが唯一の勝利。前走の凱旋門賞は3着でした。


ドバイプリンス(父シャマルダル、母父パーシャンボールド)
ここまでわずか3戦のみ。2歳時にG3キラヴーランS.(芝7ハロン)を3・1/2馬身差で快勝するも、3歳4月に骨折が判明し一時休養していました。前走9月の条件戦で復帰し、2・1/2馬身差で勝っています。未知の魅力があります。デットーリ騎手が初騎乗します。


グリーンデスティニー(父マルジュー、母父ナシュワン)
9ハロンと11ハロンの重賞を連勝してここに望みます。G1は初出走。前走G3アークトライアル(11ハロン)はスリピュトラに8馬身差をつけていますが、2着以下が大したことがないメンバーだったので強くは推せない。


ウィグモアホール(父ハイチャラパル、母父シアトリカル)
前走カナダのG1ノーザンダンサーターフS.(12ハロン)に遠征し、G1初勝利を挙げたばかりです。昨年の米G1セクレタリアトS.2着、今年のG1ドバイデューティフリー3着しています。昨年は英チャンピオンS.4馬身差5着でした。昨年から特に強くなっているという感じもしないので、下位評価にします。


カサメント(父シャマルダル、母父オールウェイズフェアー)
昨年2歳G1レーシングポストトロフィー快勝。今年は英2000ギニー、仏ダービーと2戦とも先行して競馬し、どちらも前に厳しいレースだったためか10着、9着と期待ほど走りませんでしたが、前走仏G2プランスドランジュ賞は追い込んで快勝しました。脚質転換というかマイペースで走ったのは今年は前走だけ。ただしメンバーも強くなかったので。ゴドルフィンの馬ですが、デットーリはドバイプリンスに騎乗します。


ランサムノート(父レッドランサム、母父ポリッシュプレセデント)
7月のG2ヨークS.でトワイスオーバーから1/2馬身差2着が目立つ。ただしG1イスパーン賞ではゴルディコヴァから18馬身差8着、G2ゴントービロン賞(2000m)でシリュスデゼーグルから19馬身差5着に終わっています。


スリピュトラ(父オアシスドリーム、母父インザウイングス)
昨年のG1エクリプスS.で1/2馬身差2着。今年はG1プリンスオブウェールズS.で1着リワルディングと2着ソーユーシンクから6馬身差3着。G1エクリプスS.でソーユーシンクから5・1/2馬身差、ワークフォースから5馬身差の3着でした。10ハロンのG1でときどき激走する印象。ただここはこれまで以上にメンバーが揃ったので、頑張っても5着ぐらいまででしょうか。

2011年10月12日水曜日

米G1エンシェントタイトルS.、アマゾンビーがG1初勝利

10月8日に行われた米G1エンシェントタイトルS.(ダート6ハロン)は、重賞3勝馬で前走G1パットオブライエンS.を勝っている圧倒的1番人気ザファクターが4着に沈み、後方にいた3頭が上位3頭までを占める前崩れの競馬になりました。

近2走はG1でどちらも3着だったアマゾンビーが後方2番手(前から5頭目)から差し切り勝ち。今年4月に17戦目にして重賞初挑戦し、そのG2ポトレログランデS.を勝っています。エンシェントタイトルS.が重賞2勝目、G1初勝利。5月にG3で1位入線3着降着になったことがありました。

アマゾンビーはセールで売れ残り、その後に現オーナーが2頭合わせて1万ドルで購入したうちの1頭であるとのこと(記事)。 これまでに70万ドルを稼いでいます。アマゾンビーとザファクターは次走、G1ブリーダーズカップ・スプリント(ダート6ハロン、総賞金150万ドル)に向かう模様。

2011年エンシェントタイトルS.のレース映像。


エンシェントタイトルステークス(Ancient Title Stakes)
2011年10月8日、アメリカ・サンタアニタ競馬場、ダート6ハロン
3歳以上、G1、6頭、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アマゾンビー
Amazombie
5セン
4.3倍
M.スミス1分08秒2422戦【9-4-5-4】
G2ポトレログランデS.1着
2イレフュータブル
Irrefutable
5牡
7.6倍
R.ベジャラノ3/411戦【4-4-0-3】
G2スマイルスプリントH.2着
3メンサヒート
Mensa Heat
5セン
11.5倍
J.タラモアタマ39戦【8-7-6-18】
重賞2戦し11着と6着

米G1シャドウェルターフマイルS.、ジオポンティが2連覇

10月8日に行われた米G1シャドウェルターフマイルS.(芝1マイル)は、昨年の勝ち馬ジオポンティが残り100mぐらいでぐっと伸びて前にいた2頭を差し切って優勝しました。これが今年初勝利で、近2走はG1マンノウォーS.とG1アーリントンミリオンS.をどちらも2着していました。G1通算6勝目。次走は昨年2着だったブリーダーズカップ・マイル(芝1マイル)の可能性が高いですが、オーナーの最終確認待ちです。

4月に今回と同じキーンランド競馬場・芝1マイルのG1メイカーズマーク・マイルS.を勝っているゲットストーミーが2着。

2011年シャドウェルターフマイルステークスのレース映像。5番枠発走で、緑色の勝負服がジオポンティです。


シャドウェルターフマイルステークス(Shadwell Turf Mile Stakes)
2011年10月8日、アメリカ・キーンランド競馬場、芝1マイル
3歳以上、G1、8頭、Firm、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ジオポンティ
Gio Ponti
6牡
2.9倍
R.ドミンゲス1分34秒1728戦【12-10-1-5】
2年連続で米最優秀芝牡馬
2ゲットストーミー
Get Stormy
5牡
14.8倍
G.ゴメス1/225戦【10-4-3-8】
G1競走2勝。重賞6勝
3シドニーズキャンディ
Sidney's Candy
4牡
6.6倍
J.ロザリオ116戦【7-4-1-4】
G1サンタアニタダービー1着

レース中に騎手が内ラチの外に投げ出される(J.ルパルー騎手、アメリカ)

10月9日に行われた米2歳G3バーボンS.の残り300m付近で、先頭を走っていた2番人気ヒアカムズフレイジャーがなんらかの理由でふらつき、内ラチに激突、騎乗していた全米リーディング6位のジュリアン・ルパルー騎手がコース外に投げ出される事故がありました。

ヒアカムズフレイジャーは骨折し手術が必要ですが、予後不良は避けられたようです。ルパルー騎手も2分後に自力で起き上がり、痛みは訴えたものの次レースのG1スピンスターS.にも騎乗しており無事です。

なおバーボンS.は前走デビュー戦のメイドン2着だった4番人気アニマルスピリットが勝ちました。5代血統表。父アーチは昨年のBCクラシック勝ち馬ブレイムを輩出。祖母がパーソナルエンスン(13戦13勝、G1競走8勝)という良血馬です。

レース映像。1分40秒頃が問題のシーンです。


バーボンステークス(Bourbon Stakes)
2011年10月9日、アメリカ・キーンランド競馬場、芝8.5ハロン
2歳、G3、12頭、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アニマルスピリッツ
Animal Spirits
2牡
9.3倍
R.アルバラード 1分44秒242戦【1-1-0-0】
前走デビュー戦2着
2コールポート
Coalport
2牡
14.2倍
J.アルバラード1/22戦【1-1-0-0】
3ラッキーチャッピー
Lucky Chappy
2牡
5.2倍
R.ドミンゲス1・1/24戦【2-1-1-0】
イタリア準重賞1着

星G1クランジマイル、ベターザンエヴァーが2連覇

10月2日に行われたシンガポールのローカルG1クランジマイル(芝1600m)は、昨年の勝ち馬ベターザンエヴァーがG1シンガポールギニー2着馬クリアーフォーアクションらをおさえて優勝し、昨年のG1ラッフルズカップ以来、約1年ぶりのG1勝利です。

ベターザンエヴァーは最後の直線で前の馬の外に出すまでのロスがあり、その間に加速のついていたクリアーフォーアクションらに一旦は追い抜かれましたが、残り100mで鋭く伸びて差し返しました。

クランジマイルのレース映像。動画ソフトが起動します。道中6番手の内を追走する、赤い帽子、黄色と青色の勝負服がベターザンエヴァーです。

2走前にG3で3着したエアジハード産駒のキープアウェイも出走しましたが、10番人気9着(5.5馬身差)でした。G1パトロンズボウルでベターザンエヴァーを2着に下したスピードベイビーが2番人気6着。G1シンガポールダービー勝ち馬クリント(ベターザンエヴァーが2着)は4番人気7着。


ベターザンエヴァーの次走は10月23日のシンガポール三冠第2戦ラッフルズカップ(芝1800m)ですが、第3戦シンガポールゴールドカップ(芝2200m、11月13日)は距離を嫌って出走しないようです(マイルチャンピオンシップには登録して無いですね)。

クランジマイル(Panasonic Kranji Mile)
2011年10月2日、シンガポール・クランジ競馬場、芝1600m
3歳以上、ローカルG1、頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ベターザンエヴァー
Better Than Ever
5セン
2.4倍
J.サイミー1分35秒6021戦【15-3-0-3】
G1競走4勝目
2クリアフォーアクション
Clear For Action
4セン
33倍
D.ビースリー0.2馬身8戦【3-3-1-1】
G1シンガポールギニー2着
3ワイカト
Waikato
8セン
13.8倍
J.モレイラ1着から
2.2馬身
57戦【17-14-5-21】
09年の勝ち馬

2011年10月10日月曜日

米2歳G1ブリーダーズフューチュリティ、マインザットバードの半弟で未勝利馬デュラハンが優勝

10月8日に行われた米2歳G1ブリーダーズフューチュリティ(オールウェザー8.5ハロン)は、米G2ウィズアンティシペイションS.(芝8.5マイル)3着の未勝利馬デュラハンが勝ち、初勝利をG1で挙げました。

デュラハンは09年のケンタッキーダービー馬マインザットバードの半弟。5代血統表。父父父がアンブライドルドであることも共通します。デビューから2戦はダートのスプリント戦で3着、5着。3戦目と前走の4戦目は芝8.5ハロンを走り、2着と3着。4戦目がウィズアンティシペイションS.でした。

次走はG1ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ(芝1マイル、総賞金100万ドル)か、G1ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(ダート8.5ハロン、総賞金200万ドル)のどちらかです。D.ローマンズ調教師らは「ジュヴェナイルターフの芝1マイルは少し短いが、ジュヴェナイルは(2戦して3着が最高の)ダートだからね」と迷っているようです。ちなみに今年のブリーダーズカップはケンタッキーダービーのチャーチルダウンズ競馬場で行われます。


G1デルマーフューチュリティ(ポリトラック7ハロン) で2位入線3着降着だったマジェスティックシティーが今度は2着確保。ウィズアンティシペイションS.2着のオプティマイザーが3着でした。

2011年G1ブリーダーズフューチュリティのレース映像。内から3頭めの発走、後方を進むのがデュラハンです。


ディキシアナ・ブリーダーズフューチュリティ(Dixiana Breeders' Futurity)
2011年10月8日、アメリカ・キーンランド競馬場、ダート8.5ハロン
2歳、G1、13頭、Fast、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1デュラハン
Dullahan
2牡
18.8倍
K.デザーモ1分43秒125戦【1-1-2-1】
今回が初勝利
2マジェスティックシティー
Majestic City
2牡
4.1倍
G.ゴメス3/45戦【3-1-1-0】
重賞1勝
3オプティマイザー
Optimizer
2牡
12.5倍
R.アルバラード13戦【1-1-1-0】

米牝馬G1ファーストレディS.、ネヴァーリトリートがG1初勝利。トゥゲザーがまた2着

10月8日に行われた米牝馬G1ファーストレディS.(芝1マイル)は、前走G2カナディアンS.勝ち馬ネヴァーリトリートが6歳にしてG1初勝利を挙げました。ネヴァーリトリートは3歳時にG1マザーグースS.で繰り上がり2着がありますが、1着からは8馬身離されていました。重賞初勝利は今年に入ってからの遅咲きです。調教師によると、ブリーダーズカップ(フィリーアンドメアターフまたはマイル)には行かないとのこと。

2着にアイルランドからの遠征馬トゥゲザーが入り、英愛1000ギニーメイトロンS.に続き、今年G1競走2着4回目(2歳時にもG1フィリーズマイル2着)。このままアメリカに滞在し、10月15日の米3歳牝馬G1クイーンエリザベス2世チャレンジS.(芝9ハロン)でG1初勝利を狙います。

2011年G1ファーストレディS.のレース映像。4番手追走、黄色の勝負服がネヴァーリトリートです。


ファーストレディステークス(First Lady Stakes)
2011年10月8日、アメリカ・キーンランド競馬場、芝1マイル
3歳以上牝馬、G1、12頭、Firm、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ネヴァーリトリート
Never Retreat
6牝
5.0倍
J.ルパルー1分34秒0831戦【11-7-6-7】
重賞4勝目
2トゥゲザー
Together
3牝
5.5倍
C.オドノヒュー1・1/215戦【2-5-3-5】
G1競走8戦2着5回
3ダヴェロン
Daveron
6牝
4.6倍
E.カストロハナ17戦【7-3-2-5】
G2ボールストンスパS.1着

米2歳G1シャンペンS.、ユニオンラグスがG1初勝利

10月8日に行われた米2歳G1シャンペンS.(ダート8ハロン)は、前走G2サラトガスペシャルS.(ダート6.5ハロン)を7馬身差圧勝していた3番人気ユニオンラグスが勝ち、これで3戦3勝、G1初勝利を挙げました。

次走は11月5日のG1ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(ダート8.5ハロン)です。サラトガスペシャルS.では、G1ホープフルS.(ダート7ハロン)2着のトリニバーグらを負かしています(まあトリニバーグはそのとき25馬身差5着だったので、トリニバーグが勝手に凡走していただけとも言えますが)。

どちらも重賞初出走の1番人気アルファが2着、2番人気ライトトゥボートが3着でした。

2011年G1シャンペンS.のレース映像。黄色の帽子・勝負服がユニオンラグスです。


ユニオンラグスの5代血統表。3代母 Grad Rags が英1000ギニー勝ち馬です。Brisnet.com によると、ユニオンラグスは一度、生産者によって売りに出されましたが、のちに39万ドルで買い戻しています(現オーナーの Chadds Ford Stable は生産者 Phyllis M. Wyeth が所有する)。

シャンペンステークス(Champagen Stakes)
2011年10月8日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、ダート8ハロン
2歳、G1、頭、Fast、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ユニオンラグス
Union Rags
2牡
2.2倍
J.カステリャーノ1分35秒553戦【3-0-0-0】
G2サラトガスペシャルS.1着
2アルファ
Alpha
2牡
3.1倍
A.ガルシア5・1/42戦【1-1-0-0】
前走デビュー勝ち
3ライトトゥボート
Right to Vote
2セン
27.50倍
A.ソリスクビ3戦【1-1-1-0】
前走の2戦目で初勝利

米G1フリゼットS.、マイミスオーレリアが重賞2連勝、G1初勝利

10月8日に行われた米2歳牝馬G1フリゼットS.は、前走G2アディロンダックS.(6.5ハロン)を勝っていたマイミスオーレリアが逃げ切って優勝しました。これで3戦3勝、G1初勝利です。

2戦目の前走を9馬身差圧勝して初勝利を挙げたストップショッピングマリアが1番人気でしたが、2着でした。ちなみにマイミスオーレリアとストップショッピングマリアはそれぞれのデビュー戦でもあった7月22日のメイドン戦で対戦しており、そのときはマイミスオーレリアが1着、そこから3馬身離れてストップショッピングマリアが3着でした。


2011年G1フリゼットS.のレース映像。最内枠発走の黄色の勝負服がマイミスオーレリアです。


マイミスオーレリアの5代血統表。父スマートストライクは07年、08年の米年度代表馬カーリンや、日本のブレイクランアウトでおなじみ。マイミスオーレリアはミスタープロスペクターの2×4という強いクロスがあります。

マイミスオーレリアは2010年のキーンランドセプテンバーセールで55万ドルで落札、この勝利ですでに通算30万ドルを稼ぎました。次走は11月4日の2歳牝馬G1ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(ダート8.5ハロン)になる模様。

フリゼットステークス(Frizette Stakes)
2011年10月8日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、ダート1マイル
2歳牝馬、G1、6頭、Fast、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1マイミスオーレリア
My Miss Aurelia
2牝
3.25倍
C.ナカタニ1分35秒223戦【3-0-0-0】
G2アディロンダックS.1着
2ストップショッピングマリア
Stopshoppingmaria
2牝
2.0倍
J.ヴェラスケス5・1/23戦【1-1-1-0】
前走2戦目で初勝利
3ミスネッタ
Miss Netta
2牝
8.1倍
R.マラージ3・1/22戦【1-0-1-0】
前走デビュー戦勝利

米G1ジャマイカH.、イギリス馬ウェスタンアリストクラットがG1初勝利

10月8日に行われた米G1ジャマイカH.(芝9ハロン)は、イギリスからの遠征馬ウェスタンアリストクラットが逃げ切って優勝、重賞初勝利をG1で挙げました。6月のロイヤルアスコットG3ジャージーS.で3/4馬身差3着がありますが、その2走後の英G3では1着から10馬身以上離れた7着に敗れています。このあとはアメリカに滞在を続け、次走はG1ブリーダーズカップ・マイルの可能性があります。

米G1ブルーグラスS.勝ち馬で、ケンタッキーダービー7着、ベルモントS.3着の1番人気ブリリアントスピードが2番手追走からそのまま2着。前走は芝の米G3サラナックS.で勝っていました。米G1セクレタリアトS.4着で2番人気カジノホストは6着に終わっています。

2011年G1ジャマイカH.のレース映像。スタート直後から逃げる黒の胴・白い袖の勝負服がウェスタンアリストクラットです。



ジャマイカハンデキャップ(Jamaica Handicap)
2011年10月8日、アメリカ・ベルモントパーク競馬場、芝9ハロン
3歳、G1、7頭、Firm、レース結果(PDF)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ウェスタンアリストクラット
Western Aristocrat
3牡
8.0倍
C.ナカタニ1分50秒347戦【4-0-2-1】
英G3ジャージーS.3着
2ブリリアントスピード
Brilliant Speed
3牡
2.1倍
J.ヴェラスケス113戦【3-3-3-4】
米G3サラナックS.1着
3ウィルキンソン
Wilkinson
3牡
23.4倍
A.ガルシア3/413戦【4-2-3-4】
米G3レコンテS.1着

伊G1グランクリテリウムは未勝利馬ナヤーラが優勝

10月9日に行われた伊G1グランクリテリウムは、1頭が大逃げするところを、離れた2番手追走した8戦未勝利のナヤーラが残り200mほどで先頭に立ち、ロサエグランテリアらの追い上げを凌ぎ切って優勝しました。7頭中2頭だけだった牝馬のワンツー決着でした。

ナヤーラは9戦目で初勝利ですが、これまでに英G3を2戦して1/2馬身差4着と3/4馬身差3着がありました。今年はおそらくもう走らず、来年に備えるようです。

3着のヴェデラーゴは6月の伊G3プリミパッシ賞(芝1200m)で1着。このとき2馬身差2着のサルアーは、ハットトリック産駒ダビルシムが勝った仏G1ジャンリュックラガルデール賞でダビルシムから約1馬身差3着しています。

2011年イタリア・グランクリテリウムのレース映像は、こちらのページの「VIDEO CORSA」をクリックすれば見れます。


ナヤーラの5代血統表。ダンチヒの3×3。父はシーザスターズ、ウィジャボードらの父でもあるケープクロス。母は重賞2着馬で、その父デインヒル。母母 Rafha は仏オークス馬であり、繁殖牝馬としてはグリーンデザートとの仔に英G1スプリントカップ勝ち馬で現在は人気種牡馬のインヴィンシブルスピリットを産んでいます。ケープクロスの父がグリーンデザートなので、ナヤーラはインヴィンシブルスピリットを再現するような配合でもあるわけです。

グランクリテリウム(Premio Gran Criterium)
2011年10月9日、イタリア・サンシーロ競馬場、芝1600m
2歳牡・牝、G1、7頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ナヤーラ
Nayarra
2牝
3.07倍
M.ドワイヤー1分35秒709戦【1-4-2-2】
英G3で3,4着
2ロサエグランテリア
Rosa Eglanteria
2牝
1.97倍
M.デムーロ1/24戦【1-3-0-0】
準重賞3戦1勝2着2回
3ヴェデラーゴ
Vedelago
2牡
2.5倍
M.エスポシトクビ3戦【2-0-1-0】
G3プリミパッシ賞1着

成績はレーシングポスト掲載分のみ。上位2頭は54.5kg、他馬は56.0kg。
ロサエグランテリアは4、5着馬とジョイント1番人気。

2011年10月9日日曜日

英G1デューハーストS.はパリッシュホールが親子制覇

ミドルパークS.に続いて行われた英2歳G1デューハーストS.(芝7ハロン)は、パリッシュホールが勝ってG1初勝利を挙げました。J.ボルジャー調教師はここ6年でこのレース4勝目です。前走の愛G2フューチュリティS.(7ハロン)は1・3/4馬身差の2着、2走前の愛G1フェニックスS.(7ハロン)は約6馬身差8着で、ここは8番人気でした。

1番人気で前走で愛G1ナショナルS.(7ハロン)を勝っていたパワーが2着。3着に前走で初勝利を挙げたばかりのモストインプルーヴドでした。重賞勝ちのあるトランペットメジャーとレッドデュークはそれぞれ5、8着に敗れました。


2011年デューハーストS.のレース映像。埋め込み不可の動画なので、リンク先(YouTube)でどうぞ。3番枠発走、白い勝負服がパリッシュホールです。


パリッシュホールの5代血統表。サドラーズウェルズの3×3。父テオフィロは、ガリレオ×デインヒルという最強の組み合わせの先駆け。2006年にボルジャー調教師のもとでデューハーストS.を勝っています。またパリッシュホールと、父、母、母母はボルジャー調教師の生産馬でもあり、所有(名義は妻)馬でもあります。

パリッシュホールの母父がモンジューなので距離延長は歓迎だろうし、来年のクラシックでも注目。ボルジャー調教師は英2000ギニーはもちろん、英ダービーにも期待しているようです。近走は柔らかい馬場が上手ではなかったと考えているようでもあり、覚えておきたいです。


デューハーストステークス(Dubai Dewhurst Stakes)
2011年10月8日、イギリス・ニューマーケット競馬場、芝7ハロン
2歳牡・牝、G1、9頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1パリッシュホール
Parish Hall
2牡
21倍
K.マニング1分23秒815 戦【2-2-0-1】
重賞2着2回
2パワー
Power
2牡
2.87倍
R.ムーア1/26戦【4-2-0-0】
愛G1ナショナルS.1着
愛G1フェニックスS.2着
3モストインプルーヴド
Most Improved
2牡
7倍
F.デットーリアタマ3戦【1-1-1-0】
重賞初出走