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2011年10月20日木曜日

父父サンデーサイレンスのボルドクサグが仏G3レゼルヴォワール賞で重賞初勝利

10月18日に行われた仏2歳牝馬G3レゼルヴォワール賞(芝1600m)に出走したレイマン産駒ボルドクサグ Boldogsag が中団追走からゴール直前で短アタマ差だけ差し切って優勝しました。これで3戦3勝、重賞初勝利です。サンデーサイレンス産駒で、英仏の重賞を勝ちフランスで種牡馬入りしたレイマンにとっても産駒の重賞初勝利でした。


レゼルヴォワール賞はなかなかメンバーが揃っていて、2着は仏2歳牝馬G3カルヴァドス賞(芝1400m)でも2着(1・1/2馬身差)だったマシューラ。そのカルヴァドス賞を勝ったイルーシヴケイトはその次走の仏2歳牝馬G1マルセルブサック賞(芝1600m)を3馬身差で完勝しました。

またレゼルヴォワール賞3着のラジャスタニは前走の仏2歳牝馬G3オマール賞(芝1600m)でザンテンダからクビ差2着。そのザンテンダはマルセルブサック賞でイルーシヴケイトから約4馬身差の3着でした。

というわけでボルドクサグはG1レースでもある程度通用する目処が立ったといえます。P.バリー調教師は「今年はこのレースが最後。来年は1000ギニーを使う。2000m以上の距離も試すだろう」というようなことを述べているようです(フランス語サイトをGoole翻訳で読みました)。


2011年G3レゼルヴォワール賞のレース映像(有料、芦毛がボルドクサグ)。


父 レイマン Layman(日本語競走成績など、繋養先サイト)は英仏でG3を1勝ずつしたほか、仏2歳G1で2着1回3着1回しました。通算9戦3勝。祖母が愛オークス馬という良血です。今年まではフランスで種牡馬生活を送っており、4000ユーロの種付け料でした。来年2012年からはスウェーデンに移り、2500ユーロに設定されると12日に記事になったばかりでした。


ボルドクサグ(ハンガリー語で「幸せ」の意味)の5代血統表。3代母 Belga は種牡馬としてG1勝ち馬も出し父系を伸ばしているベリファ(その父リファール)の母でもあります。母母父 Al Nasr はその父リファールなので、2代母 Madame Belga はベリファの3/4同血。
LaymanサンデーサイレンスHalo
Wishing Well
LaiylNureyef
Alydaress
Belga WoodWoodmanMr. Prospector
Playmate
Madame BelgaAl Nasr
Belga

ちなみに07年の天皇賞(秋)でメイショウサムソンの2着したアグネスアーク(次走マイルCSで4着)は次の血統なので、ボルドクサグとアグネスアークは、父父サンデーサイレンス、母がミスタープロスペクターとベリファ(Madame Belga)の組み合わせであることが共通します。
アグネスタキオン サンデーサイレンスHalo
Wishing Well
アグネスフローラロイヤルスキー
アグネスレディー
ベルセゾンベリファLyphard
Belga
ヴアインゴールドMr. Prospector
Chancy Dance


ご存知のようにフランスではハットトリック産駒の2歳牡馬ダビルシムがG1を2勝し、通算5戦5勝としています。つまり来年のフランス3歳クラシックに父父サンデーの2頭がそれぞれ牡馬・牝馬路線の有力候補として存在しているということです。ダビルシムとボルドクサグの2頭の来年がいまから楽しみです(ダビルシムは英2000ギニー出走の可能性もあります)。


レゼルヴォワール賞(Prix Des Reservoirs - Haras D'Etreham)
2011年10月18日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝1600m
2歳牝馬、G3、8頭、Good To Soft、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ボルドクサグ
Boldogsag
2牝
5.8倍
C.ルメール1分41秒903戦【3-0-0-0】
重賞初勝利
2マシューラ
Mashoora
2牝
2.5倍
C.スミヨン短アタマ3戦【1-2-0-0】
仏G3カルヴァドス賞2着
3ラジャスタニ
Rajastani
2牝
3.75倍
S.パスキエ3/44戦【2-1-1-0】
仏G3オマール賞2着

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