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2013年8月26日月曜日

英G1ナンソープS.、単勝40倍のジュワラが重賞初勝利

8月23日に行われた英G1ナンソープS.(芝5ハロン、2歳以上)は先行した13番人気のジュワラが内から差した1番人気シェイシェイと2番人気ソールパワーを1/2馬身抑えて優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。ドラウン騎手は07年以来のG1勝ちです。

昨年の2,3着馬はそれぞれ13着、4着。07年の勝ち馬で今年が6度目の参戦となったキングズゲートネイティヴは5着。ちなみに過去5回は古いほうから順に1着、3着、6着、9着、4着です。


ジュワラは父オアシスドリーム、母カングラバレー(16戦1勝)、母の父インディアンリッジという血統の4歳牝馬。半姉に英短距離G1で1勝2着1回3着2回などがあるエアウェーヴがいます。

デビューからずっと短距離を走り今年6月までの12戦中準重賞5戦して2着3回した後、前々走の13戦目で準重賞初勝利。しかしその次走(前走)の英G2キングジョージS.(芝5ハロン)は最下位17着に敗れていました。

コーウェル調教師は「素晴らしい牝馬で昨年の準重賞ではソールパワーから1・1/2馬身差の2着だったこともある。これはサプライズではなく、チャンスはあると思っていました」とのこと。

チャンスがあるといわれても、前走キングジョージS.の1,2,5,6,7着馬やG1戦線で活躍するシェイシェイとソールパワーがいるメンバーでいきなり勝つとはやはり驚きです。前走は先行馬に厳しく中団後方の馬が上位に来た1戦で、ジュワラも先行してつぶれていました。今回はシェイシェイ、ソールパワーを除き1,4,5着は先行馬で、自分のペースで先行できるのなら、ということでしょう。

引退レースになるらしい次走10月6日の仏G1アベイユドロンシャン賞は、姉のエアウェーヴがちょうど10年前の03年に11着に敗れています。


2013年ナンソープS.のレース映像。8番枠がジュワラ。


ナンソープステークス(Coolmore Nunthorpe Stakes)
2013年8月23日、イギリス・ヨーク競馬場、芝5ハロン
2歳以上、G1、17頭、Good To Soft 、レース結果、1着賞金15万5000ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ジュワラ
Jwala
4牝
41倍
S.ドラウン57秒3415戦【5-4-1-5】
重賞2戦目
2シェイシェイ
Shea Shea
6セン
4倍
F.デットーリ1/222戦【10-4-3-5】
南アG1とドバイでG1を3勝
3ソールパワー
Sole Power
6セン
5倍
J.ムルタハナ35戦【7-6-6-16】
10年のこのレースなどG1競走2勝

2013年8月23日金曜日

仏G2ギヨームドルナーノ賞、バンクーバライト(バンクーバリテ)が重賞初勝利。凱旋門賞へ追加登録で?

8月15日に行われた仏G2ギヨームドルナーノ賞(芝2000m、3歳)は、内ラチ沿いを4番手で追走した4番人気のバンクーバライトが最後の直線に入ると2,3番手先行した2頭の間を抜け出して優勝し、重賞初出走初勝利を挙げました(フランス語読みだとバンクーバリテかもしれません)。

どちらも内ラチ沿い追走し、直線でも中を突いた後方2番手のピロットと後方4番手のジーイ(?、Zhiyi)が2,3着。

仏G1クリテリウムドサンクルー(芝2000m、2歳牡牝)勝ち馬で、前走仏ダービー(芝2100m、3歳牡牝)2馬身差2着のモランディが1番人気7着(3・1/4馬身)。前走の仏G1ジャンプラ賞(芝1600m、3歳牡牝)勝ち馬ハヴァナゴールドはマイルを超える距離初出走で2番人気5着(2・1/2馬身差)。中団後方追走馬が4着までを占めたことを考えると、それぞれ2,3番手を先行したこの2頭にはやや速いペースだったのかもしれません。

仏G1サンタラリ賞(芝2000m、3歳牝馬)勝ち馬で、仏オークス(芝2100m、3歳牝馬)はトレヴから4馬身差の3着だったシラソルが最後方から外を追い込んで2馬身差の4着。


バンクーバライトは父ダンジリ、母ヴィラリカ(英2勝)、母の父セルカークという血統のイギリス産馬。半兄にG3 UAEオークスと G2 ダービーを勝ったクワーラーが、母の半弟に昨年の仏G2ドーヴィル大賞(芝2500m)勝ち馬で仏G1凱旋門賞3着のマスターストロークがいます。で、3代母がアーバンシーという良血。

今年3月に1600mでデビューし6着に敗れた後、1950mと2000mのレースを連勝。モハメド殿下からゴドルフィン名義に変わった前走7月の仏準重賞(芝2000m)は3馬身差で完勝し、3連勝していました。

ゴドルフィンのレーシングマネージャーであるサイモン・クリスフォード氏は「凱旋門賞の視野にある」と述べており、追加登録で出走する可能性があります。英ブックメーカーのウィリアムヒルのオッズでは17倍の9番人気タイです。

同じダンジリ産駒でA.ファーブル調教師が管理する点も同じ1番人気のフリントシャーほどのインパクトは今のところ感じられませんが、バンクーバライトが凱旋門賞路線でゴドルフィンの筆頭馬なので注目はしておきたい。叔父のマスターストロークが重賞初勝利を挙げたのもやや遅く8月末のドーヴィル大賞でした。
6th Oct 2013 - Qatar Prix De L'Arc De Triomphe betting odds | William Hill

ハヴァナゴールドはやはり距離が長かったということで次走は9月15日の仏G1ムーランドロンシャン賞(芝1600m)になりそうです。


またこの1レース前の仏G3リューレイ賞(芝1600m、3歳牝馬)を同じダンジリ産駒でゴドルフィンのジベリナが制し、アップルビー調教師(首になったアルザルーニ師の後任)がフランスでの重賞初勝利を挙げました。イギリスでは7月31日にすでに勝っています


2013年ギヨームドルナーノ賞のレース映像。左から4頭目、青の帽子がバンクーバライト。


ギヨームドルナーノ賞
(Prix Guillaume d'Ornano - Haras du Logis Saint-Germain)
2013年8月15日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝2000m
3歳、G2、9頭、レース結果、総賞金40万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1バンクーバライト
Vancouverite
3牡
7.8倍
P.ブドー2分04秒225戦【4-0-0-1】
重賞初出走初勝利
2ピロット
Pilote
3牡
25倍
F.プラ1・1/411戦【4-4-1-2】
これで重賞3戦連続2着
3ジーイ
Zhiyi
3セン
11倍
T.テュリエ1/24戦【3-0-1-0】
前走準重賞勝ち

英G1ヨークシャーオークス、ザフューグが楽勝しG1競走2勝目

8月22日に行われた英G1ヨークシャーオークス(芝12ハロン、3歳以上牝馬)は4番手追走した1番人気のザフューグが最後の直線に入ると1頭だけ楽な手ごたえで先頭に並びかけ、最後の1ハロンで2着に4馬身差をつけて快勝し、G1競走2勝目を挙げました。

今年のG1愛オークス2着馬で2番手先行した2番人気ヴィーナスデミロが2着。さらに3馬身離された3着に今年のG1英オークス2着G1独オークスどちらも2着だった4番人気シークレットジェスチャーが入っています。


ザフューグは父ダンシリ、母の父トワイラサープ、母の父サドラーズウェルズという血統。母は英重賞2着馬で、その半姉と半兄はG1勝ち馬です。 生産者兼馬主は「オペラ座の怪人」などの作曲家であるアンドリュー・ロイド=ウェバー氏とその妻。

昨年の英オークス3/4馬身差3着し、その2走後に英G1ナッソーS.(芝10ハロン、3歳以上牝馬)で重賞2勝目、G1初勝利を挙げ、ヨークシャーオークス1/2馬身差2着BCフィリーアンドメアターフは直線でやや不利があっても1・1/2馬身差3着など好走。

今年はここまで英G1プリンスオブウェールズS.(芝10ハロン)、英GエクリプスS.(芝10ハロン)と牡馬相手に2戦し、アルカジームからそれぞれ3馬身差3着、12馬身差の最下位7着していました。

エクリプスS.の後は10日ほど調子が極端に悪かったそうで、今年のナッソーS.は見送る必要があったがきっちり戻すことが来たとのこと。牝馬同士に戻ったここはこのメンバーなら格が違うと見せ付ける楽勝でした。


ゴスデン調教師によると、「次走は(9月15日の)仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m、3歳以上牝馬)で、その後は凱旋門賞に向かう。そのレベルにあると考えている」とのこと。 馬場が極端に悪くならなければ、の留保つきですが。

またその後は昨年のフィリーアンドメアターフではなく牡馬相手で12ハロンのBCターフに向かう模様。牡馬混合路線の検討は同厩舎に今年のナッソーS.勝ち馬で牝馬のウィンシリがいることも理由の一つでしょう。


2013年ヨークシャーオークスのレース映像(YouTube)。ゲート左から3頭目の発走がザフューグ。

ヨークシャーオークス(Darley Yorkshire Oaks)
2013年8月22日、イギリス・ヨーク競馬場、芝12ハロン
3歳以上牝馬、G1、7頭、Good To Firm 、レース結果、1着賞金20万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ザフューグ
The Fugue
4牝
3倍
W.ビュイック2分28秒2911戦【4-2-3-2】
重賞3勝目
2ヴィーナスデミロ
Venus De Milo
3牝
3.25倍
R.ムーア45戦【3-2-0-0】
前走英G3勝ち。愛オークス2着
3シークレットジェスチャー
Secret Gesture
3牝
7倍
JK.スペンサー3・1/46戦【2-3-1-0】
G1【0-2-1-0】

2013年8月22日木曜日

英G1インターナショナルS.、デクラレーションオブウォーがG1競走2勝目

8月21日に行われた英G1インターナショナルS.(芝約2092m、3歳以上)は、3番手追走したデクラレーションオブウォーが最後の直線に向くと逃げ粘るトレーディングレザーをかわして優勝し、G1競走2勝目を挙げました。

今年の愛ダービー馬英G1"キングジョージ"5馬身差2着のトレーディングレザーが1・1/4馬身差の2着。

ここまで愛G1タターソールズゴールドカップ(芝10.5ハロン)、英G1プリンスオブウェールズS.(芝10ハロン)、前走の英G1エクリプスS.(芝10ハロン)とG1競走3連勝中で、エクリプスS.ではデクラレーションオブウォーに2馬身差をつけて勝っていたアルカジームが1番人気でしたが、2番手追走し直線入り口では持ったままの良い手ごたえだったものの結局トレーディングレザーを交わせず、さらに1・1/2馬身差の3着に終わりました。

前走英G1サセックスS.(芝1マイル)勝ち馬で2番人気のトロナドは距離延長が向かなかったのか後方のままで、最下位6着に敗れました。ハノン師は「今日はどんな距離でも勝てなかっただろう」とコメントしてます。


デクラレーションオブウォーは父ウォーフロント、母テンポウェスト(米3勝)、母の父ラーイという血統のアメリカ産馬。母の半弟に昨年の米G1ベルモントS.(ダート12ハロン)勝ち馬ユニオンラグズがいます。

昨年10月の愛G3ダイヤモンドS.(AW10.5ハロン)で重賞初勝利。今年初戦だった準重賞ヘリテージS.を勝って挑んだ5月の英G1ロッキンジS.(芝1マイル)は1番人気で11馬身差5着に敗れましたが、その次走の6月の英G1クイーンアンS.(芝1マイル、4歳以上)を勝ってG1初勝利を挙げていました。

その後は英G1エクリプスS.(芝10ハロン)で2馬身差2着、英G1サセックスS.(芝1マイル)3馬身差3着、仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m)2馬身差4着と勝てないながらも好走を続けていました。


今回の勝ちタイム 2分05秒74 はシーザスターズの 2分05秒29 に次ぐ歴代2位のタイム。オブライエン調教師はレース前に「速い馬場が向いている」と述べていたので、そのぶんの逆転でしょうか。まあエクリプスS.もシーザスターズの2分03秒40に対し2分04秒35と十分速い馬場でしたが。

とりあえずアルカジームは強いことは強いけど10ハロン路線で抜けているわけではないようです。


オブライエン師によるとデクラレーションオブウォーはこのあと愛チャンピオンS.に向かう模様。その後は特に言及されていませんが、マイルの英クイーンエリザベス2世S.か英チャンピオンS.からブリーダーズカップ遠征でしょうか。父ウォーフロントはともかく、母がユニオンラグズの半弟でダートもこなせる可能性はありそうで、BCクラシックとかあるかもしれません。オブライエン師も否定していません。

同師の管理馬だと2000年にジャイアンツコーズウェイが英インターナショナルS.1着、愛チャンピオンS.1着、クイーンエリザベス2世S.2着、BCクラシック2着したことがあります。ジャイアンツコーズウェイも母の父ラーイでしたね。


またレース前のコメントでは、アルカジームは愛チャンピオンS.から凱旋門賞か英チャンピオンS.で、オーナーは英チャンピオンS.のほうに気が向いているとのことでした(両方出るかもしれませんが)。


2013年インターナショナルS.のレース映像。ゲート右から2頭目、黒の帽子、黒の勝負服がデクラレーションオブウォー。アルカジーム3番枠、トロナド5番枠。


インターナショナルステークス(Juddmonte International Stakes)
2013年8月21日、イギリス・ヨーク競馬場、芝10ハロン88ヤード
3歳以上(3歳55.8kg4歳以上59.4kg、牝馬1.4kg減)、G1、6頭、レース結果、総賞金75万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1デクラレーションオブウォー
Declaration Of War
5牡
8倍
J.オブライエン2分05秒7412戦【7-1-1-3】
G1競走2勝目
2トレーディングレザー
Trading Leather
3牡
6倍
K.マニング 1・1/410戦【4-4-1-1】
愛ダービー
3アルカジーム
Al Kazeem
5牡
2.6倍
J.ドイル1・1/212戦【7-4-0-1】
G1競走3勝

2013年8月21日水曜日

アーネストヘミングウェイが愛重賞連勝でシャドウゲイトに追い風が吹くといいのだけど

8月8日に行われた愛G3バリーローンS.(芝12ハロン、3歳以上)は、4頭立て最後方を追走した1番人気のアーネストヘミングウェイが逃げた3番人気のロイヤルダイヤモンドを1/2馬身競り落として優勝し、重賞2連勝です。

さらに1/2馬身差の3着に今年の愛オークスで勝ち馬から1馬身差4着、また前走の愛G3を古馬牡馬らを相手に2・3/4馬身差で優勝していたシンティルラが入りました。


アーネストヘミングウェイは父ガリレオ、母カシードラ(英G1で2着)、母の父ダルシャーンという血統のアイルランド産馬。前走の愛G3カラカップ(芝14ハロン)でも同じくロイヤルダイヤモンド(昨年の愛セントレジャー勝ち馬)に5馬身差をつけて勝っていました。

そして、このアーネストヘミングウェイに昨年12月のAW10.5ハロン戦で2・1/2馬身差をつけてコースレコード勝ちしたのがシャドウゲイトでした。シャドウゲイトはその次走の英準重賞で4馬身差8着に敗れたのを最後に、愛ロングフォードハウススタッドで種牡馬入りしています。

アーネストヘミングウェイが活躍すれば、シャドウゲイトが種牡馬としていくらかでも注目を集めることが出来るかもしれないので、この後の目標らしい9月15日のG1愛セントレジャーでも良い競馬をしてもらいたい。ちなみに8月24日のG3愛セントレジャートライアルS.(芝14ハロン)にも登録しています。


2013年バリーローンS.のレース映像(要登録)。

バリーローンステークス(Ballyroan Stakes)
2013年8月8日、アイルランド・レパーズタウン競馬場、芝12ハロン
3歳以上、G3、4頭、Good To Firm 、レース結果、総賞金3万9000ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アーネストヘミングウェイ
Ernest Hemingway
4牡
2.625倍
J.オブライエン62.6kg2分32秒047戦【3-1-0-3】
重賞2勝目
2ロイヤルダイヤモンド
Royal Diamond
7セン
3.25倍
J.ムルタ61.2kg1/231戦【7-5-5-14】
愛G1勝ち
3シンティルラ
Scintillula
3牝
3倍
K.マニング56.2kg1/29戦【2-2-1-4】
愛G1で2着1回

2013年8月20日火曜日

仏G1ジャンロマネ賞、ロマンティカがG1初勝利

8月18日に行われた仏G1ジャンロマネ賞(芝2000m、4歳以上)は、2番手先行した1番人気ロマンティカが最後の直線に向くと、逃げたダルカラに外に押し出されながらも残り200mで先頭に立って押し切り、重賞3勝目、G1初勝利を挙げました。

内を差した3番人気のサルキラが1・1/4馬身差の2着。ダルカラが2番人気でさらに1馬身差の3着でした。正直なところ、(スノーフェアリーがのちに失格になった)昨年と比べてメンバーがいまいちでした。


ロマンティカは父ガリレオ、母バンクスヒル、母の父デインヒルという血統のイギリス産馬。例によって「ガリレオ×デインヒル」ですが、母は英G1コロネーションS.(芝1マイル、3歳牝馬)、米G1 BCフィリーアンドメアターフ(芝10ハロン、3歳以上牝馬)、仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m、3歳以上)を勝った名牝であり、かつ名種牡馬であるダンジリの全妹であるという超良血。

昨年は仏G2ノネット賞を勝ったものの、仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m、3歳以上牝馬)はシャレータの約9馬身差9着に大敗。今年初戦の仏G3アレフランス賞(芝2000m、4歳以上牝馬)を勝ち、前走の仏G2コリーダ賞(芝2100m、4歳以上牝馬)は重馬場が合わなかったか、このジャンロマネ賞最下位のグレースレディから3馬身遅れる3着に敗れていました。

カリド・アブドゥラ殿下のレーシングマネージャーを務めるテディ・グリムソープ氏もいくらか馬場が乾いて良かったと述べており、同氏によるとこの後は仏G1オペラ賞(芝2000m、3歳以上牝馬)からブリーダーズカップを検討していると。


ちなみに欧州牝馬路線の話題として、今年の英オークス馬タレントが木曜日の英G1ヨークシャーオークスを回避し、9月の英G1セントレジャーに向かうと発表されました。


2013年ジャンロマネ賞のレース映像。ピンクの帽子がロマンティカ。


ジャンロマネ賞(Darley Prix Jean Romanet)
2013年8月18日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝2000m
4歳以上、G1、6頭、Good To Soft、レース結果、総賞金25万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ロマンティカ
Romantica
4牝
3倍
M.ギュイヨン2分10秒729戦【4-2-2-1】
重賞3勝目、G1初勝利
2サルキラ
Sarkiyla
4牝
5.5倍
C.ルメール1・1/412戦【4-2-3-3】
仏重賞1勝
昨年のジャックルマロワ賞6馬身差3着
3ダルカラ
Dalkala
4牝
3.75倍
C.スミヨン111戦【5-0-2-4】
英仏で重賞3勝

仏G1モルニ賞、米国調教馬のノーネイネヴァーが重賞連勝

8月18日に行われた仏G1モルニ賞(芝1200m、2歳牡牝)は、2番人気のノーネイネヴァーが危なげなく逃げ切って優勝し、デビューから無敗の3連勝、重賞2連勝、G1初勝利を挙げました。

前走の仏G2ロベールパパン賞(芝1200m、2歳牡牝)を勝って3戦3勝だった1番人気のヴォルダが中団から差して1馬身差の2着。3着も3番人気の重賞勝ち馬が入り堅い決着でした。



ノーネイネヴァーは父スキャットダディ、母キャッツアイウィットネス(米12戦1勝)、母の父イルーシヴクオリティという血統のアメリカ産馬。母の半兄に米G3勝ち馬がいます。

今年4月に米キーンランド競馬場のAW4.5ハロンでデビューし初勝利を挙げると、クールモア陣営が一部権利を購入。英ロイヤルアスコット遠征を行い、英G2ノーフォークS.(芝5ハロン、2歳)をレコードで勝って重賞初出走初勝利を挙げていました。

今回フランスで勝ったことで3戦して米、英、仏と3カ国で勝利です。母の母の父が仏英加米でG1を11勝したエクセラーだから、というのは別に関係ないですね。

管理するワード調教師(後藤浩輝騎手が11年にお世話になった調教師)は「ヨーロッパの馬がアメリカに遠征してブリーダーズカップや多くのG1を勝っていく。でもアメリカの調教師たちは勝てなかったときの長距離の遠征と高コストを恐れてなかなか欧州遠征しようとしない。今回私が2カ国で勝った事でヨーロッパの競馬を楽しむ人がもっと出てくれたらと思います」と述べています。

この後は本日火曜日に帰国するとのことで次走は不明。


スキャットダディ産駒のG1勝ち馬はこれが4頭目(5勝目、米2勝、智2勝、仏1勝)。ちなみにエーシンブラスターが日本でデビューするときに紹介した、「上級条件での活躍は芝AWのマイル以上である」、という傾向は今もだいたい有効で、北半球での同産駒の重賞17勝のうちノーネイネヴァーの2勝を含めても、7ハロン以下4勝、マイル以上13勝です。

2013年モルニ賞のレース映像。ゲート左から3頭目の発走がノーネイネヴァー。


モルニ賞(Darley Prix Morny)
2013年8月18日、アメリカ・ドーヴィル競馬場、芝1200m
2歳牡牝、G1、10頭、Good to Soft、レース結果、総賞金35万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ノーネイネヴァー
No Nay Never
2牡
3.2倍
D.フローレス57kg1分09秒823戦【3-0-0-0】
重賞2連勝
2ヴォルダVorda2牝
2.5倍
G.ベノワ55.5kg14戦【3-1-0-0】
前走重賞初勝利
3ライジーナ
Rizeena
2牝
6.3倍
R.ムーア55.5kg3/46戦【3-1-1-1】
前々走英G2勝ち。前走英G2で2着

2013年8月18日日曜日

米G1アーリントンミリオンS.、リアルソリューションが重賞初勝利。1位入線ジアパッチは2着降着

8月17日に行われた米G1アーリントンミリオンS.(芝10ハロン、3歳以上)は中団追走した4番人気のジアパッチが最後の直線で抜け出すと、後方追走した5番人気リアルソリューションが並びかけ一時はわずかに交わしたようにも見えましたが、ゴール直前でジアパッチがもう一度盛り返してアタマ差先着しました。

しかしレース後にリアルソリューションのガルシア騎手らが進路妨害を訴え、審議の結果、リアルソリューションが繰り上がり優勝、ジアパッチが2位降着という結果になりました。下のレース動画の後半に正面からの映像もあります。ジアパッチのスミヨン騎手によると「場内スクリーン(ターフヴィジョン)を怖がって右に寄れたんだ」と。

今年の首G1ジェベルハッタで2着ジアパッチから約2馬身差の4着、G1ドバイワールドカップ7馬身差4着、前走の英G1プリンスオブウェールズS.7馬身差7着のサイドグランスがさらに2馬身差の3着。

前走の米G1マンハッタンH.(芝10ハロン)で3着リアルソリューションから6馬身差の4着だったフィネガンズウェイクがさらに1/2馬身差の4着だったから少なくともリアルソリューション、ジアパッチ、サイドグランス、フィネガンズウェイクの上位4頭はだいたい実績どおりに走ったようです。


G1アルマクトゥームチャレンジR3(AW10ハロン)などG1競走2勝のハンターズライトは6番人気10着。1番人気のインディポイントは最下位13着。昨年の米G1ハリウッドダービー2着グランデュールが2番人気7着。昨年のこのレースBCターフ勝ち馬のリトルマイクは3番人気6着。リトルマイク陣営は「ここ勝ったら、次はワイズダン負かしに行くよ」と言っていたので期待してたんですけどねぇ。


リアルソリューションは父キトゥンズジョイ、母リーチフォーザヘヴンズ、母の父プルピットという血統のペンシルベニア州産馬。

昨年の伊準重賞を1勝、伊G2イタリアダービー(芝2200m)6着などした後、アメリカに移籍。

移籍初戦だった前々走の米G3フォートマーシーS.(芝8.5ハロン)は約2馬身差の4着。前走6月の米G1マンハッタンH.(芝10ハロン)は、強豪ポイントオブエントリーから約2馬身差の3着に入っていました。

ちなみにマンハッタンH.でリアルソリューションから10馬身離れた5着だったトワイライトエクリプスはその後、米G1マンノウォーS.(芝11ハロン)と米G1ソードダンサー招待S.(芝12ハロン)で2着に入っています。

前の記事に書いたとおり、
この17日はキトゥンズジョイ産駒がG1を3勝。過去の分を含め同産駒の計6勝(4頭)は、
  • AW8.5f、2歳牝馬
  • 芝1マイル、3歳以上牝馬
  • 芝10ハロン、3歳
  • 芝10ハロン、3歳以上(2位入選繰り上がり)
  • 芝11ハロン、3歳以上
  • 芝12ハロン、3歳以上
であり、

キトゥンズジョイ産駒は芝10ハロン以上が得意で、かつ11ハロンと12ハロンの2勝は5歳馬によるものだから成長力もあると。リアルソリューションも4歳で重賞初勝利ですし。次走は不明ですが今後も要警戒ですね。



ちなみに北半球の国際G1で1位入線馬が降着になるのは、昨年の愛G1メイトロンS.(芝1マイル)でダントルが降着になった以来のことだと思いますが、そのダントルはこの1レース前の米G1ビヴァリーD.S.に出走して7着でした。

2013年アーリントンミリオンのレース映像。10番枠、青の帽子、黄色と青の勝負服がジアパッチ。1番枠発走がリアルソリューション。


アーリントンミリオンステークス(Arlington Million Stakes)
2013年8月17日、アメリカ・アーリントン競馬場、芝10ハロン
3歳以上、G1、13頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金100万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1リアルソリューション
Real Solution
4牡
7.6倍
A.ガルシア2分00秒998戦【4-1-1-2】
伊準重賞1勝
2ジアパッチ
The Apache
6牡
9.4倍
S.スミヨン1位入線
2着降着
20戦【7-5-1-7】
今年ドバイG1で2着2回など
3サイドグランス
Side Glance
6セン
25.4倍
J.スペンサー228戦【7-4-7-10】
G1で3着2回4着2回

米G1ビヴァリーD.S.、ダンクが4馬身差完勝でG1初勝利

8月17日に行われた米G1ビヴァリーD.S.(9.5ハロン、3歳以上牝馬)は、中団追走した2番人気のダンクが最後の直線で外から伸び残り1ハロンで先頭に立つと、2着に4・1/4馬身差をつけて圧勝し、重賞4勝目、G1初勝利を挙げました。23年前のコースレコードに0.18秒差まで迫る優秀な勝ちタイムです。

6番人気のギフテッドガールが2着に入り、英国調教馬のワンツーでした。昨年このレース2着など、米芝G1で【2-3-0-0】のマーケティングミックスが1番人気でしたが4着に敗れています。中団後方待機馬が3着までに入ったので、3番手先行したマーケティングミックスにはやや展開が厳しかったかもしれません。

昨年の愛G1メイトロンS.(芝1マイル)1位入線2着降着馬で、前走の仏G1ロートシルト賞(芝1600m)2着のダントルは3番人気7着。こちらはマイルを超える距離初出走なので敗因は距離でしょう。


ダンクは父ダンジリ、母マサカナ(仏3勝)、母の父ダルシャーンという血統のイギリス産馬。3/4同血の半兄にG1香港カップ勝ち馬で、英ダービー、英チャンピオンS.どちらも2着のイーグルマウンテンが、また半姉に仏G1マルセルブサック賞1着ほか英仏のG1で2着2回のサルクがいます。サルクのオーナーがダンクの馬主でもあると。

昨年の英G3アタランタS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)で重賞初勝利。準重賞5着を挟んで今年5月の英G3ダリアS.(芝9ハロン、4歳以上牝馬)で重賞2勝目。ロイヤルアスコットでダントルの3/4馬身差3着した後、前走の愛G2キルボイエステイトS.(芝9ハロン、3歳以上牝馬)で重賞3勝目を挙げていました。

ダリアS.で3着に負かしたシスルバードが8月の英G1ナッソーS.(芝約1986m、3歳以上牝馬)でクビ差2着していたりで強い相手と戦ってきていました。ムーア騎手は「前走アイルランドで乗って勝ったときに強い印象を受けた。今日はすごく自信がありました」と述べています。

次走は不明。米G1 BCフィリーアンドメアターフ(芝10ハロン)の対象レースでもあるから再び米遠征するかもしれません。

2013年ビヴァリーD.S.のレース映像。青の帽子、赤の勝負服がダンク。


ビヴァリーD.ステークス( Beverly D. Stakes)
2013年8月17日、アメリカ・アーリントンパーク競馬場、芝9.5ハロン
3歳以上牝馬123ポンド、G1、9頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金75万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ダンク
Dank
4牝
4.2倍
R.ムーア1分53秒3811戦【6-2-1-2】
重賞4勝目
2ギフテッドガール
Gifted Girl
4牝
12.9倍
T.クウィリー4・1/412戦【4-4-1-3】
英G3で3/4馬身差の2着
3オウサス
Ausus
4牝
21.8倍
J.グラハム1・1/214戦【4-3-2-5】
前走米G3勝ち

米G1セクレタリアトS.、アドミラルキトゥンが重賞初勝利で父子制覇

8月17日に行われた米G1セクレタリアトS.(芝10ハロン、3歳)は、3番手先行した9番人気ストーミーレンが最後の直線入り口で抜け出して先頭に立ちましたが、後方追走したアドミラルキトゥンが残り150mあたりで差し切って優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

前走の米G2ヴァージニアダービー(芝10ハロン)で、1,2着馬より約1.7kg重い斤量で頭頭差の3着だった1番人気のジャックミルトンが先行し3着。2番人気のライディルックは11着に敗れています。


アドミラルキトゥンは父キトゥンズジョイ、母リーチンフォーザスターズ(米2勝)、母の父グランドスラムという血統

過去3走連続で芝重賞に出走し、米G2アメリカンターフS.(芝8.5ハロン)は1・3/4馬身差の2着、米G3アーリントンクラシックS.(芝8.5ハロン)は1馬身差の2着、米G2アメリカンダービー(芝9.5ハロン)はアタマ差の2着と、3戦連続2着していました。

この17日はキトゥンズジョイ産駒がG1を3勝。過去の分を含め同産駒の計6勝(4頭)は、
  • AW8.5f、2歳牝馬
  • 芝1マイル、3歳以上牝馬
  • 芝10ハロン、3歳
  • 芝10ハロン、3歳以上(2位入選繰り上がり)
  • 芝11ハロン、3歳以上
  • 芝12ハロン、3歳以上
であり、牝馬を除くとキトゥンズジョイ産駒の大物は芝10ハロン以上に出ると。アドミラルキトゥンは距離延長も向いたのでしょう。

次走はまだ決めてないとのこと。父キトゥンズジョイはこのレースを勝った後、米G1ジョーハーシュターフクラシック招待S.(芝12ハロン)も連勝しましたが、アドミラルキトゥンと同馬主で、米G1ユナイテッドネイションズS.、米G1ソードダンサー招待S.を連勝したビッグブルーキトゥンがジョーハーシュターフクラシック招待S.に向かうようなので、違うレースに行くんじゃないでしょうか。

2013年セクレタリアトS.のレース映像。画質が悪くて見えにくいですが、赤のメンコをつけた中団内を追走するのがアドミラルキトゥン。


セクレタリアトステークス(Secretariat Stakes )
2013年8月17日、アメリカ・アーリントンパーク競馬場、芝10ハロン
3歳、G1、13頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金50万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アドミラルキトゥン
Admiral Kitten
3牡
6.2倍
R.ナプラヴニク54.0kg2分02秒178戦【3-4-0-1】
重賞4戦目
2ストーミーレン
Stormy Len
3牡
15.6倍
A.ソリス54.0kg1・1/49戦【2-2-2-3】
前走アドミラルからハナ差3着
3ジャックミルトン
Jack Milton
3牡
3.4倍
J.ロザリオ54.8kg1・1/46戦【2-1-3-0】
G3勝ち

米G1アラバマS.、KYオークス馬プリンセスオブシルマーがG1競走3連勝

8月17日に行われた米G1アラバマS.(ダート10ハロン、3歳牝馬)は、4番手追走した圧倒的1番人気のプリンセスオブシルマーが最終コーナーで大外から進出して先頭に立つと、3番手先行した2番人気のフィフティーシェイズオブヘイに2・1/2馬身差をつけて快勝しG1競走3連勝としました。

さらに3・3/4馬身差の3着にロイヤルデルタ(G1競走5勝)の半妹で重賞初出走のカーニバルコートが入っています。


プリンセスオブシルマーは父マジェスティックウォリアー(米芝ステークス2着1回)、母ストームディキシー、母の父カティナスという血統。父の初年度産駒です。母の半兄に当時G3のドバイデューティーフリー勝ち馬リズムバンドがいます。

昨年10月のデビュー戦(ダート5.5ハロン)は4着に敗れたものの、距離をマイル以上に伸ばした2戦目以降は4連勝。ブサンダS.(ダート1マイル70ヤード)、ブッシャーS.(ダート8.5ハロン)をどちらも7馬身差で楽勝していました。

その後、米G2ガゼルS.(ダート8.5ハロン)は勝ち馬クロースハッチーズより約2.2kg重い斤量を背負って3・1/4馬身の2着でしたが、その次走の米G1ケンタッキーオークス(ダート10ハロン、3歳牝馬)を勝ち、さらに前走の米G1 CCAオークス(ダート9ハロン、3歳牝馬)も勝ってG1連勝していました。次走は未定。

今のダート中距離の3歳牝馬だと、プリンセスオブシルマーを筆頭に、ケンタッキーオークス1/2馬身差2着でG1競走3勝のビホールダー、米G1エイコーンS.でクロースハッチーズを相手に勝ったミッドナイトラッキー、前述ガゼルS.および米G1マザーグースS.勝ち馬でケンタッキーオークス7着のクロースハッチーズが続くという勢力図かなと。


2013年アラバマS.のレース映像。真ん中の枠発走、紫の勝負服がプリンセスオブシルマー。


アラバマステークス(Alabama Stakes)
2013年8月17日、アメリカ・サラトガ競馬場、ダート10ハロン
3歳牝馬121ポンド、G1、5頭、レース結果(PDF)、総賞金60万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1プリンセスオブシルマー
Princess of Sylmar
3牝
1.5倍
J.カステリャーノ2分03秒219戦【7-1-0-1】
G1競走3連勝
2フィフティーシェイズオブヘイ
Fiftyshadesofhay
3牝
3.6倍
J.ヴェラスケス2・1/211戦【4-3-2-2】
重賞3勝、G1【0-2-1-0】
3カーニバルコート
Carnival Court
3牝
8.8倍
I.オルティズ3・3/44戦【2-0-1-1】
重賞初出走

米G1ソードダンサー招待S.、ビッグブルーキトゥンが芝G1を連勝

8月17日に行われた米G1ソードダンサー招待S.(芝12ハロン、3歳以上)は、3番手先行したトワイライトエクリプスが最後の直線で先頭に立ちましたが、後方追走した2番人気のビッグブルーキトゥンが残り100mで差し切って優勝し、G1連勝しました。

7月の米G1マンノウォーS.(芝11ハロン、3歳以上)でトワイライトエクリプスを2着に下し、また前々走の米G2モンマスS.(芝9ハロン)ではビッグブルーキトゥンを1・1/4馬身差の2着に下して優勝していたボイストレスが1番人気でしたが8着に敗れています。昨年2着のアルカリが5着。競走中止したG1で2着2回のオプティマイザーは呼吸に問題があっただけのようで、命に別状はなさそうです。


ビッグブルーキトゥンは父キトゥンズジョイ、母スペントゴールド(米3戦未勝利)、母の父アンアカウンテッドフォーという血統の5歳牡馬。

前走7月の米G1ユナイテッドネイションズS.(芝11ハロン、3歳以上)も内から差して勝ちG1初勝利を挙げました。

キトゥンズジョイ産駒はこの日アメリカで行われた6つのG1のうち、繰り上がりの1勝含む3勝し、G1勝ち産駒は通算4頭で6勝(芝5勝、AW1勝)となりました。またその4頭すべてロベルトの4×4です。4頭とも他にノーザンダンサーのクロスもありますが、これは出来て当たり前なのでロベルトクロスに比べれば意味はないかも。
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オーナーによると、次走は9月28日のジョーハーシュターフクラシック招待S.(芝12ハロン)になる模様。過去の成績からも最低10ハロンはあったほうが良さそうで、おそらくその後は米G1 BCターフでしょう。

ちなみに昨年はマンノウォーS.ソードダンサー招待S.ジョーハーシュターフクラシックS.とG1を3連勝したポイントオブエントリーがBCターフで1/2馬身差2着しています。


2013年ソードダンサー招待S.のレース映像。ゲート手前から2頭目、序盤はほぼ最後方に下げる赤の帽子、白の胴、赤の袖がビッグブルーキトゥン。


ソードダンサー招待ステークス(Sword Dancer Invitational Stakes)
2013年8月17日、アメリカ・サラトガ競馬場、芝12ハロン
3歳以上、G1、12頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金 60万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ビッグブルーキトゥン
Big Blue Kitten
5牡
3.95倍
J.ブラーヴォ55.8kg2分26秒4617戦【10-2-4-1】
重賞3勝はいずれも芝
2トワイライトエクリプス
Twilight Eclipse
4セン
4.65倍
J.カステリャーノ54.4kg111戦【4-2-1-4】
重賞2勝。前走G1で2着
3ヌテロ
Nutello
4牡
12.3倍
J.レスカノ52.6kg1・3/414戦【5-0-3-6】
昨年の仏ダービー3着

米G1デルマーオークス、ディスクリートマークがG1初勝利

8月17日に行われた米G1デルマーオークス(芝9ハロン、3歳牝馬)は、3番手先行した2番人気のディスクリートマークが最終コーナーで進出すると直線入り口で先頭に立って押し切り、重賞2勝目、G1初勝利を挙げました。

後方から差した3番人気のウィッシングゲートが3/4馬身差の2着。中団から差した4番人気のエモーショナルキトゥンが3着。1番人気のキトゥンズダンプリングズも差してきたものの4着でした。向こう正面で下がる場面が見られたのですが、小さな不利があったのかもしれません。


ディスクリートマークは父ディスクリートキャット、母トゥマルケ(米G3で2着1回)、母の父マーケトリーという血統のニューヨーク州産馬。ディスクリートキャット産駒のG1勝利はこれが初めてのことです。

初芝だったデビュー2戦目で初勝利を挙げると、5戦目で芝ステークス勝ち。4ヶ月ぶりの出走だった、前々走にあたる8戦目の米G2サンズポイントS.(芝8.5ハロン、3歳牝馬)は、昨年の米G1 BCジュベナイルフィリーズターフ2着馬などを下して重賞初出走初勝利を挙げ、前走のイヴェンテイルS.(芝8.5ハロン、3歳牝馬)は6・1/4馬身差で圧勝していました。

ルパルー騎手は「(初距離だったので)前に馬を置いてリラックスさせることが課題でした。彼女はうまくこなしてくれました」と述べています。レース映像からは行きたがっているように見えますが。

次走は不明。ちなみにディスクリートマークはステークス初勝利後に、またそのさらに2戦後に調教師が代わって現在のC.クレメント師が3人目の調教師です。

2013年デルマーオークスのレース映像。芦毛がディスクリートマーク。


デルマーオークス(Del Mar Oaks)
2013年8月11日、アメリカ・デルマー競馬場、芝9ハロン
3歳牝馬122ポンド、G1、10頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金30万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ディスクリートマーク
Discreet Marq
3牝
5.7倍
J.ルパルー1分47秒3810戦【5-1-2-2】
重賞2戦2勝
2ウィッシングゲート
Wishing Gate
3牝
6.7倍
G.ゴメス3/49戦【3-3-0-3】
前走芝1マイルG2勝ち
3エモーショナルキトゥン
Emotional Kitten
3牝
7.5倍
V.エスピノーザ3/412戦【3-2-3-4】
前走芝G1で2着

オランダダービー、母が日本産馬のマガルフが優勝

8月11日に行われたオランダダービー(芝2400m、3歳)は、3番手追走した2番人気マガルフが最後の直線に向くと、逃げた1番人気のカフェオレを内から交わして優勝しました。

前走ローカルG2オーストリアダービー(芝2200m)の0.1秒差2着馬カフェオレが2・1/2馬身差の2着でドイツ調教馬のワンツー。さらに4馬身差の3着に地元の、といっても英下級戦5戦未勝利後に移籍したらしいオートリスクが入っています。


マガルフは父マンデュロ、母マリーンシティー、母の父カーネギーという血統のアイルランド産馬。母のマリーンシティーは2002年に凱旋門賞を勝ったマリエンバードの半妹。マリエンバードの母マリエンバドは2000年にポリッシュプレセデントの子を、2001年にカーネギーの子を日本で産んでおり、その2001年の産駒がマリーンシティーです。

マガルフとカフェオレはどちらもドイツの下級条件戦でうろうろしている2頭なのでレベルはすごく低いとしか言いようがないですが、ダービーはダービーということで。

オランダは繋駕競走のほうが盛んなのかもしれません。そちらのダービーは25日にある模様。

オランダダービーのレース映像。オレンジ色の勝負服がマガルフ。


オランダダービー(Dutch Derby)
2013年8月11日、オランダ・デュインディヒト競馬場、芝2400m
3歳牡58kg牝56kg、6頭、総賞金6550ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1マガルフ
Magaluf
3牡
2.6倍
B.Ganbat 2分36秒87戦【2-1-1-3】
2走前にドイツで初勝利
2カフェオレ
Cafe au lait
3牡
1.6倍
F.Weissmeier2・1/26戦【1-3-2-0】
前走ローカルG2で2着
3オートリスク
Autrisk
3牡
6.3倍
J.Pietrasiewicz48戦【0-1-3-4】
英5戦未勝利

準重賞スウェーデンダービー、ハリケーンレッドが優勝。エイシンダンカーク産駒は9着

8月11日に行われた準重賞スウェーデンダービー(ダート2400m、3歳)は、2列目最内を先行した1番人気ハリケーンレッドが最後の直線に入ると逃げ切りを図る7番人気ロンドンシチズンを内から差し切って優勝し、初勝利を挙げた4月から4連勝でダービーを制覇しました。

ロンドンシチズンが3馬身差の2着。さらに3/4馬身差の3着に6番人気のビーマイアワードが入り、3頭いたスウェーデン産馬の中では最先着しています。


またエイシンダンカーク産駒でスウェーデン2000ギニー(芝1600m)、デンマークダービー(芝2400m)勝ち馬のクワイトアミッションは4番人気でしたが、4秒差(0.4秒差ではなく)の8着に敗れました。7月27日のブリーダーズトロフィーマイル(芝1600m)でもスウェーデン2000ギニーで負かした数頭から大きく遅れるブービー12着に敗れており、調子を崩しているのかもしれません。昨年このコースのダート1730mを勝った時には2着に1.3秒差、4着のビーマイアワードに1.8秒差をつけて完勝していたんですけどね。

ただこのダービーの上位4頭は内から4,2,1,6頭目の発走と内枠が有利だったようであり、また1周半するレースで最初のコーナーを3番手以内で通過した3頭が3着までを占める結果で、仮にクワイトアミッションが本調子だったとしても、やや外の9番枠発走といつもの後方からの脚質ではやはり厳しい結果を強いられたかもしれません。


2013年スウェーデンダービーのレース映像。出遅れる青の帽子、ピンクの勝負服がクワイトアミッション。


スヴェンスクトダービー(Land Rover Svenskt Derby)
2013年8月11日、スウェーデン・競馬場、ダート2400m
3歳、準重賞、14頭、レース結果、総賞金167万スウェーデンクローナ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ハリケーンレッド
Hurricane Red
3牡
2.84倍
E.Chaves2分32秒406戦【4-1-0-1】
3歳は4戦無敗
2ロンドンシチズン
London Citizen
3牡
16.8倍
M.Santos311戦【1-3-1-6】
前走英12ハロンハンデ戦で2着
3ビーマイアワード
Be My Award
3牡
11.6倍
J.Johansen3/48戦【3-2-1-2】
前走ダービーTRの一つを6馬身差優勝

米G1アルフレッド・G・ヴァンダービルトH.、昨年2着のジャスティンフィリップがG1初勝利

8月4日に行われた米G1アルフレッド・G・ヴァンダービルトH.(ダート6ハロン、3歳以上)は、昨年2着で3番人気のジャスティンフィリップが4番手追走すると、残り1ハロンで先行した2頭を交わして優勝し、重賞3勝目、G1初勝利を挙げました。

ジャスティンフィリップの内を併走していたバハミアンスコールが2馬身差の2着。2番人気で逃げたジェントルマンズベットがさらにクビ差の3着、1番人気で2番手先行のデラネイは4着で、先行したこの2頭にとってペースが速かったかもしれません。


ジャスティンフィリップは父ファーストサムライ、母アヴァコウズザコード、母の父クリプトクリアランスという血統の5歳牡馬。半兄にG2勝ち馬が、半弟にG3勝ち馬がいます。ファーストサムライの初年度産駒で、同産駒のG1勝ち馬はジャスティンフィリップが2頭目(3勝目)。

前走のG2ではバハミアンスコールから約2馬身差の4着でしたが、これまでに2011年の米G1キングスビショップS.(ダート7ハロン)3着、昨年のこのレース2着、昨年の米G1 BCスプリント14頭立て5着などがあり、今回含めG1では【1-1-1-3】となりました。

G1初出走だったキングズビショップS.以降に出走したG2、G3 だと【1-2-1-4】だから、格負けせずに走るタイプといえるでしょう。

アスムッセン調教師がレース翌日に述べたところによると状態も良く、この後は昨年5着だった米G1 BCスプリントを目標に予定を組むとのこと。昨年のBCスプリントは残り400mで前にいた5頭が1着から4着までと6着に入る展開で、ジャスティンフィリップは差し馬として(残り400m地点を11番手で通過)唯一上位に来たので、展開の助けがあれば、というところです。

2013年 アルフレッド・G・ヴァンダービルトH.のレース映像。外目4番手がジャスティンフィリップ。



アルフレッド・G・ヴァンダービルト・ハンディキャップ
(Alfred G. Vanderbilt Handicap)
2012年8月4日、アメリカ・サラトガ競馬場、ダート6ハロン
3歳以上、G1、5頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金40万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ジャスティンフィリップ
Justin Phillip
5牡
4.15倍
J.ヴェラスケス1分08秒5929戦【7-5-7-10】
重賞3勝目
2バハミアンスコール
Bahamian Squall
4牡
7.1倍
L.サエズ213戦【4-5-1-3】
前走重賞初勝利
3ジェントルマンズベット
Gentlemen's Bet
4牡
3.0倍
J.ロザリオクビ7戦【5-0-2-0】
3走前G2もジャスティン-の3着

愛G1フェニックスS.、スディルマンがG1初勝利。ヘンリーザナヴィゲーター産駒の2連覇

8月11日に行われた愛G1フェニックスS.(芝6ハロン、2歳牡牝)は、3番手追走したスディルマンが残り2ハロンで前の2頭に並びかけると、2番手先行したビッグタイムを1/2馬身競り落として優勝し、重賞2連勝、G1初勝利を挙げました。

英G2コヴェントリーS.(芝6ハロン)を6馬身差で圧勝して以来の出走だった、圧倒的1番人気のウォーコマンドはさらに1/2馬身差の3着でした。


スディルマンは父ヘンリーザナビゲーター、母シャーミーン(英米のG3で3着1回ずつ)、母の父デザートスタイルという血統のアメリカ産馬。昨年はヘンリーザナビゲーターの初年度産駒であるペドロザグレートが優勝したので、同産駒の2連覇です。

デビューから2戦は5馬身差5着、1馬身差の3着と連敗しましたが、3戦目で初勝利を挙げると、前走4戦目の愛G2レイルウェイS.(芝6ハロン)で今回と同じくビッグタイムを1/2馬身差で下して2連勝、重賞初勝利を挙げていました。

ちなみにビッグタイムはデビュー戦でスディルマンを5着に負かして優勝し、2戦目がレイルウェイS.の2着で、今回が3戦目、つまり今回含めデビューからの3戦すべてでスディルマンと同じレースを走っています。

スディルマンを管理するウオッチマン師は「レース中に余計なことをしない良い馬です」と。この後は9月15日の愛G1ナショナルS.(芝7ハロン、2歳牡牝)へ。



また、この1レース前の愛G2デビュタントS.(芝7ハロン、2歳牝馬)は、1戦1勝で1番人気に支持されたタペストリーが、前走愛G3で1馬身差2着していた2番人気のパーハップスに1・1/4馬身差し切って勝ち、重賞初勝利を挙げました。

父ガリレオ、母ランプルスティルツキン(05年にこのデビュタントS.優勝)、母の父デインヒルという血統のアイルランド産馬。

「またガリレオ×デインヒルか」というだけでなく、母ランプルスティルツキンは愛G1モイグレアスタッドS.(芝7ハロン、2歳牝馬)、仏G1マルセルブサック賞(芝1600m、2歳牝馬)の勝ち馬であり、母の母がキングマンボの全妹だからサドラーズウェルズとキングマンボの好相性の組み合わせでもあって現代欧州のトレンドを詰め込んだ超良血です。

次走は9月1日の愛G1モイグレアスタッドS.へ。2走連続母子制覇なるか注目です。

2013年フェニックスS.のレース映像。真ん中4番のゲートからの発走がスディルマン。


2013年デビュタントS.のレース映像。動画始まった時点で3番手、黒の勝負服がタペストリー。


フェニックスステークス(Keeneland Phoenix Stakes)
2013年8月11日、アイルランド・カラ競馬場、芝6ハロン
2歳牡牝、G1、5頭、Good、レース結果、総賞金20万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1スディルマン
Sudirman
2牡
5倍
W.ローダン1分09秒355戦【3-0-1-1】
3連勝、重賞2連勝
2ビッグタイム
Big Time
2牡
8倍
P.スマレン1/23戦【1-2-0-0】
デビュー勝ち
3ウォーコマンド
War Command
2牡
1.4倍
J.オブライエン1/23戦【2-0-1-0】
英G2勝ち

独G1バイエルン大賞、最低人気のザイスモスが逃げ切りG1初勝利

8月11日に行われた独G1バイエルン大賞(芝2400m、3歳以上)は逃げた6頭立て最低人気のザイスモスが最後の直線に入ると後続との差を広げ、2着エンポリに4馬身差をつけて完勝し、重賞3勝目、G1初勝利を挙げました。

昨年このレースを最低人気で勝ったテミーダが今年は1番人気5着。昨年の独G1オイロパ賞(芝2400m)勝ち馬ジローラモが3着。その2戦などG1で2着3回のフォイヤーブリッツが4着でした。

公式発表は4馬身差ですが、レース映像から5-6馬身差はあるように見えますね。



ザイスモスは父ダラカニ、母ザスエラ、母の父ダッシングブレードという血統のアイルランド産馬。母は独ダービー馬ザムムなどの半妹という良血。

3歳になった2011年にドイツでデビューし、フランス準重賞1勝、独G3で2着1回すると、理由はわかりませんが2012年は10月から始動して3戦し、2400mと2000mの独G3を2連勝。しかし今年はG3ドバイゴールドカップ(芝3200m)10着、独G3で5着、7着といまいちの結果でした。

ヴェーラー調教師は「いい競馬をしてくれるだろうと思っていましたが、勝つとまでは思っていませんでした」と述べています。

ただ昨年11月の独G3ヘッセンポカル(芝2000m)を勝った時に2馬身差2着だったプチシュヴァリエが先日の仏G3ゴントービロン賞(芝2000m)でシリュスデゼーグルを負かしているため、ザイスモスも2012年時点ですでにある程度の力をつけていたと思われ、今年前半はおそらくドバイ遠征の疲れもあったのでしょう。

次走は不明ですが、10月27日の加G1カナディアン国際が目標であるとのこと。9月1日の独G1バーデン大賞にも登録されていますが、同厩舎の"キングジョージ"勝ち馬ノヴェリストがバーデン大賞をステップに凱旋門賞を目指すことが決まっています。

2013年バイエルン大賞のレース映像。大外枠の赤の帽子がザイスモス。


バイエルン大賞( Großer Preis von Bayern)
2013年8月11日、ドイツ・バイエルン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、6頭、レース結果、総賞金15万5000ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ザイスモス
Seismos
5セン
13.4倍
A.アツェーニ60kg2分33秒2015戦【5-2-1-7】
重賞3勝目
2エンポリ
Empoli
3牡
3.7倍
A.シュタルケ55kg46戦【1-3-0-2】
独G2ウニオンレネン2着
3ジローラモ
Girolamo
4牡
9.9倍
D.ポルク60kg3/414戦【3-0-4-7】
G1含む独重賞2勝

G1独オークス、ペネロパが重賞初勝利

8月4日に行われた独G1ディアナ賞(独オークス、芝2400m、3歳牝馬)は、5番手先行した英オークス2着で1番人気のシークレットジェスチャーが最後の直線入り口で外から先頭に立ちましたが、中団追走した6番人気のペネロパが内から追い上げ残り100mで差し切って優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

ペドロザ騎手は今年の独1000ギニーをAkua'daに騎乗して勝っており、これでドイツ牝馬2冠達成です。ちなみにオーナーは2008年にブリセイダで独1000ギニーを勝っています。

シークレットジェスチャーが3/4馬身差の2着。さらにクビ差の3着に前走独G2ディアナトライアル4着で10番人気アドヤが、さらに短アタマ差の4着に12番人気のレッドリップスが入っています。

前走7月に2200mの独G3を勝っていたデイトナベイが2番人気14着に大敗。独G2ディアナトライアル勝ち馬で前走G3でデイトナベイの3着だったアルスノヴァは13着。1-4着はいずれも7月は不出走である点が共通します。


ペネロパは父ジャイアンツコーズウェイ、母レディリンダ(米G3で2着1回3着2回)、母の父トレンシャルという血統のイギリス産馬。ジャイアンツコーズウェイ産駒が北半球で芝G1を勝つのはエイシンアポロンの2011年マイルチャンピオンシップ以来のことだと思います。

2歳のデビュー戦を勝つと、2戦目の独G3(芝1400m)は英国調教馬で牡馬の Ayaar の2着。今年緒戦のG2独1000ギニー(芝1600m)8着した後、前走の独準重賞(芝2100m)は1・1/4馬身差の3着していました。ちなみにその準重賞でペネロパより1kg軽い斤量で2着だったのがデイトナベイです。

これくらいの距離が合っているのだろうし、上述したとおり、間隔を空けてきた点も功を奏したのだと思いますね。

次走は9月15日の仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m、3歳以上牝馬)が有力も、9月22日の独G1オイロパ賞(芝2400m、3歳以上)の可能性もあるとのこと。また10月19日の英G1ブリティッシュチャンピオンズ・フィリーズ・アンド・メアズS.(芝12ハロン、3歳以上牝馬)に登録しています。

2着とはいえ力は見せたシークレットジェスチャーは8月22日の英G1ヨークシャーオークスも視野に入れており、英オークス1,2着馬の再戦の可能性があります。

2013年独オークスのレース映像。オレンジの勝負服がペネロパ。



ディアナ賞 - 独オークス(Henkel-Preis Der Diana - Deutsches Stuten-Derby)
2013年8月4日、ドイツ・デュッセルドルフ競馬場、芝2200m
3歳牝馬58kg、G1、16頭、レース結果、総賞金40万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ペネロパ
Penelopa
3牝
16倍
E.ペドロサ2分13秒535戦【2-1-1-1】
重賞初勝利
2シークレットジェスチャー
Secret Gesture
3牝
2.5倍
J.スペンサー3/45戦【2-3-0-0】
英オークス2着
3アドヤ
Adoya
3牝
36.1倍
F.レフェブルクビ5戦【1-0-1-2】
前走独オークストライアル4着

2013年8月14日水曜日

チキータが植栽に突っ込んだときの正面からの動画

奥野庸介さんに女オルフェと命名された愛オークス勝ち馬チキータ Chicquita  が、デビュー2戦目に優勝目前で外ラチの植え込みに突っ込んだときの様子を正面から捉えた動画がありましたので紹介します。

http://www.youtube.com/watch?v=ufmsPwzzDqM#t=17s


この動画は複数のレースの映像が含まれています。
05秒から愛オークス
17秒からデビュー2戦目
32秒から仏オークス
52秒から再び愛オークス

チキータは仏G1ヴェルメイユ賞から、追加登録をして10月の仏G1凱旋門賞に向かう予定。

凱旋門賞が目標の伯ゴーイングサムウェア、25日に仏G2ドーヴィル大賞出走か

昨年12月に南米の凱旋門賞とも言われる亜G1カルロスペレグリーニ大賞(芝2400m)を勝ったブラジルのゴーイングサムウェア Going Somewhere が凱旋門賞を目指して渡仏しています。現在はフランスのD.スマガ調教師が管理しており、シャンティイ・ラモルレー調教場(昨年オルフェーヴルが滞在した場所)で調整されているとのこと。

スマガ調教師が8月初旬に?述べたところによると、「まずはこちらの気候に慣らしているところですが順調に進んでいます」とのことで、8月25日に行われる仏G2ドーヴィル大賞(芝2500m)に出走を予定しており、その後、9月15日の仏G2フォア賞(芝2400m)から10月6日の仏G1凱旋門賞に向かう模様。


ゴーイングサムウェアは父スラマニ、母エンジェルスター、母の父スペシャルナッシュという血統のブラジル産馬。

カルロスペリグリーニ賞で重賞初勝利を挙げた後は3戦し、
2月の亜G1 ミゲル・A・マルティネス・デ・オス大賞(芝2000m)7馬身差5着
4月の亜G3 ポルテーニョ賞(芝2400m)1・1/2馬身差2着
5月の亜G1・5月25日大賞(芝2400m)3/4馬身差3着

という成績でした。レースの勝ちタイムは順に、2分22秒20(カルロスペレグリーニ大賞)、1分57秒81、2分26秒10、2分29秒34です。

ちなみにカルロスペリグリーニ大賞で1番人気2着だったインディポイントが18日の米G1アーリントンミリオン(芝10ハロン)に出走予定ですから、参考になるかもしれません。

2013年8月13日火曜日

ムーンライトクラウド、次走フォレ賞で引退も

8月11日の仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m)で2週連続G1勝利を挙げたムーンライトクラウドについて管理するF.ヘッド調教師によると、次走は凱旋門賞当日の仏G1フォレ賞(芝1400m)の予定で、昨年制したムーランドロンシャン賞や、8着に終わったBCマイルへの遠征は無いだろうと。その後は香港マイル出走の可能性はあるもののフォレ賞で引退する可能性が高そう。


ジャックルマロワ賞で短アタマ差2着だったオリンピックグローリーは、「前にいたドーンアプローチが想定より早くばてたから、1馬身損したと」。

英G1サセックスS.(芝1マイル)でドーンアプローチを負かして優勝したトロナドは、オリンピックグローリーと同オーナー、同調教師であり、マイルで使い分けするのであれば片方が仏G1ムーランドロンシャン賞(芝1600m)、もう一方を英G1クイーンエリザベス2世S.(芝1マイル)へ向かわせることも考えるが、またはトロナドに10ハロン挑戦させ、8月の英G1インターナショナルS.から10月の英G1チャンピオンS.に向かう可能性もあると。


ジャックルマロワ賞3着で仏ダービー馬のアンテロは9月21日の仏G3プランスドランジュ賞(芝2000m、3歳)へ。一昨年ディープインパクト産駒で日本生まれのバロッチが2着したレースです。その後、仏G1凱旋門賞か英G1チャンピオンS.に向かう模様。凱旋門賞だと中1週ですが、ファーブル師は現時点では凱旋門賞のほうが出走する可能性は高いと述べています


ジャックルマロワ賞5着ドーンアプローチは気管支炎のため休養を取って10月の英G1クイーンエリザベス2世S.へ。



ジャックルマロワ賞と関係ないですが、今年の仏G1ガネー賞(芝2100m)を勝ったG1競走3勝馬の独パストリアスは管骨骨折のため6週間安静が必要で、バーデン大賞から凱旋門賞へ向かうプランは消滅し、今後は未定。引退の可能性もありそうですね。

2013年8月11日日曜日

仏G1ジャックルマロワ賞、連闘ムーンライトクラウドがG1競走5勝目

8月11日に行われた仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m、3歳以上)は、連闘で出走した2番人気ムーンライトクラウドが中団追走し、残り300mで抜け出すと、さらに後ろから6番人気オリンピックグローリーがゴール直前で猛追しましたが、ムーンライトクラウドが短アタマ差残して優勝し、G1競走5勝目を挙げました。

勝ちタイム1分33秒39は2009年にゴルディコヴァが出した1分33秒50を上回る新レコードで、前走の仏G1モーリスドゲスト賞(芝1300m)に続き2戦連続レコードでG1勝利です。

残り400mで一時2番手に上がった今年の仏ダービー馬アンテロは1番人気3着。英G1クイーンアンS.勝ち馬デクラレーションオブウォーが4着。英2000ギニー、セントジェームズパレスS.などG1競走4章のドーンアプローチは3番人気もさらに6馬身差の5着。前走の英G1サセックスS.2着がマイル初敗戦でしたが、連敗でそれもこれだけ負けるとさすがに疲労じゃないですか。


ムーンライトクラウドは父インヴィンシブルスピリット、母ヴェンチュラ(準重賞3着)、母の父スペクトラムという血統の5歳牝馬。2代母がジェネラスやオースミタイクーンの半姉です。

仏G1モーリスドゲスト賞はそれぞれ4馬身差、5馬身差1・3/4馬身差で3連覇。昨年も仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m、3歳以上)に連闘で出走しましたが、仕掛けどころですこし不利がありエクセレブレーションから1・1/4馬身差の4着に敗れていました。

このあとは昨年も勝った仏G1ムーランドロンシャン賞(芝1600m、3歳以上)でしょう。


2着オリンピックグローリーは復活?というと大げさですが、前走のG1仏2000ギニー11着からの巻き返しは見事でした。もともと仏G1ジャンリュックラガルデール賞(芝1400m、2歳牡牝)を勝っているし、仏2000ギニー以前は重賞4勝、負けたのは昨年の英G2コヴェントリーS.(芝7ハロン、2歳)でドーンアプローチの3/4馬身差2着に負けた1回だけ。これだけ走っても不思議ではない馬です。

2013年ジャックルマロワ賞のレース映像。向かって左から3頭目の発走がムーンライトクラウド。下の動画はテレビ画面直撮りなので見にくいかもです。


ジャックルマロワ賞(Prix du Haras de Fresnay-le-Buffard - Jacques Le Marois)
2013年8月11日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、13頭、レース結果、総賞金60万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ムーンライトクラウド
Moonlight Cloud
5牝
3.3倍
T.ジャルネ1分33秒398戦【11-2-0-5】
重賞9勝目
2オリンピックグローリー
Olympic Glory
3牡
20倍
F.デットーリ短アタマ8戦【5-2-0-1】
2歳仏G1勝ち
前走仏2000ギニー11着
3アンテロ
Intello
3牡
2.8倍
O.ペリエ1・3/47戦【5-0-2-0】
前走仏マイルG3勝ち

仏G3ゴントービロン賞、プチシュヴァリエが重賞初勝利。シリュスデゼーグルは2着

8月10日に行われた仏G3ゴントービロン賞(芝2000m、4歳以上)は、2番手先行した4番人気のプチシュヴァリエが残り300mで先頭に立つと、4番手追走した1番人気のシリュスデゼーグルが残り200mあたりで並びかけましたが、プチシュヴァリエがアタマ差残して優勝し、重賞初勝利を挙げました。


プチシュヴァリエは父ハイシャパラル、母ピヴォライン、母の父ピヴォタルという血統のフランス産馬。デビュー直後はドイツのW.Baltromei 師が、昨年8月から現在までは同じくドイツのW.モンジル師(元フランス騎手)が管理していますがドイツで走ったのは5戦だけ。今回含め残りの14戦はフランスで走っています。

昨年11月に2000mの独G3で2馬身差2着。前々走の仏準重賞で準重賞初勝利。前走2000mの独G3は、後に独G1ダルマイヤー大賞(芝2000m)を勝つニアティコから7馬身差の2着していました。

モンジル師によると次走は独G1バーデン大賞へ。ノヴェリストとの対戦を選びますか。

また、展開や馬場は向かなかったと思いますが、このメンバーにも負けてしまうとはシリュスデゼーグルも衰えたと疑わざるを得ないですね。この後は仏G2ドラール賞でその前に愛チャンピオンS.を使うこともありえるがオーナー次第であると。


2013年ゴントービロン賞のレース映像。


ゴントービロン賞(Prix Gontaut-Biron Hong Kong Jockey Club)
2013年8月10日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝2000m
4歳以上、G3、7頭、Good 、レース結果、総賞金8万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1プチシュヴァリエ
Petit Chevalier
5セン
9.3倍
M.ギュイヨン56kg2分08秒0019戦【4-3-3-9】
2走前に準重賞勝ち
2シリュスデゼーグル
Cirrus Des Aigles
7セン
1.9倍
O.ペリエ55.5kgアタマ48戦【16-18-5-9】
英チャンピオンS.など
3スモーキングサン
Smoking Sun
4牡
6.5倍
S.パスキエ56kg1・1/48戦【3-2-1-2】
前走仏G3で2着

米G2フォースターデイヴH.、5kg差でもワイズダンが勝って重賞13勝目

8月10日に行われた米G2フォースターデイヴH.(芝1マイル、3歳以上)は昨年の米年度代表馬で1番人気のワイズダンが、逃げた2着のキングクリサに1・1/4馬身差、3着リーにさらに4・3/4馬身差をつけて勝ち、重賞8連勝、重賞通算13勝目を挙げました。またこのレース2連覇です。


ワイズダンは父ワイズマンズフェリー、母リサダニエル(米1勝)、母の父ウルフパワー(南ア年度代表馬)という血統。1歳上の半兄に、2009年の米G1クラークH.で1位入線3着降着、8月3日の米G1ホイットニー招待H.(ダート9ハロン、3歳以上)で3/4馬身差2着したサクセスフルダンがいます。

昨年9月の加G1ウッドバインマイルS.を3・1/4馬身差で、10月の米G1シャドウェルターフマイルS.を2馬身差で、11月の米G1 BCマイルを1・1/2馬身差で、今年初戦4月13日の米G1メイカーズ46マイルS.を1馬身差で勝って、芝マイルG1を4連勝、さらに5月の米G1ターフクラシックS.(芝9ハロン)を勝って芝G1を5連勝としていました。

前走の米G2ファイアクラッカーH.(芝1マイル)は今回3着だったリーに2馬身差をつけて優勝。当時はリーより約5kg重い斤量でしたが、さらに約0.4kg斤量差の大きくなった今回は6馬身の差をつけました。今回2着のキングクリサもリーと同じ斤量でした。

ロプレスティ調教師は、ワイズダンをG2ではなく先週の米G1ホイットニー招待H.(ダート9ハロン)や来週の米G1アーリントンミリオンなどに出走させるべきではないかとの問いに対し、「理にかなった選択をする。ホイットニー招待H.だと半兄(で同オーナーの)サクセスフルダンとの対戦になるから妥当な選択とはいえない」 と述べています。

また次走については「レース後の状態を見てから。早ければ9月の加G1ウッドバインマイルS.に向かうだろうし、必要なら来年のケンタッキーダービーの時期まで待つ」と。なんにせよ昨年と同じウッドバインマイルから10月の米G1シャドウェルターフマイルS.と向かって米G1 BCマイルの路線が最有力でしょう。


なお同10日にデルマー競馬場で行われた米G2ラホヤH.(芝8.5ハロン、3歳)は、尾田信夫氏が所有する米国馬ダイスフレイバー Dice Flavor が重賞2勝目を挙げました(レース映像)。2010年のこのレースでシドニーズキャンディが記録したコースレコードに0.3秒差に迫る勝ちタイムでした。

これがUAEダービー8着から帰国後3戦目で、帰国初戦の前々走は米G3アファームドH.(AW8.5ハロン、3歳)を約3馬身差の4着に、前走の米G2スワップスS.(AW9ハロン、3歳)は4馬身差の3着に敗れていました。今回の勝利で芝は3戦2勝3着1回です。次走は不明ですが、9月1日に行われる米G2デルマーダービー(芝9ハロン、3歳)に向かうんじゃないでしょうか。

2013年フォースターデイヴH.のレース映像。黄色地の勝負服がワイズダン。



フォースターデイヴハンディキャップ(Fourstardave Handicap)
2013年8月10日、アメリカ・サラトガ競馬場、芝1マイル
3歳以上、G2、6頭、Good、レース結果(PDF)、総賞金50万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ワイズダン
Wise Dan
6セン
1.4倍
J.ヴェラスケス
58.5kg
1分34秒0024戦【17-1-0-6】
G1競走6勝
2キングクリサ
King Kreesa
4セン
6.2倍
I.オルティス
53.1kg
1・1/415戦【5-4-2-4】
前走マイルG3勝ち。芝G1で2着
3リー
Lea
4牡
5.6倍
J.ロザリオ
53.1kg
4・3/48戦【4-2-2-0】
芝G3勝ち。前走ワイズダンの2馬身差2着

2013年8月9日金曜日

仏G1モーリスドゲスト賞、ムーンライトクラウドが3連覇

8月4日に行われた仏G1モーリスドゲスト賞(芝1300m、3歳以上)は、中団につけた1番人気のムーンライトクラウドが逃げた2番人気のリーサルフォースを残り1ハロンで交わすと1・3/4馬身差で勝って優勝し、この競走3連覇、G1競走4勝目を挙げました。

勝ちタイムの1分14秒33は1998年にシーキングザパールが記録した従来のレコード1分14秒70を更新しています。英スプリントG1連勝中だったリーサルフォースを完封し、このコースだと本当に強い。

リーサルフォースから3/4馬身差の3着に3番人気のゴードンロードバイロンが入り、短距離G1馬3頭が人気順に3着までを占めました。


ムーンライトクラウドは父インヴィンシブルスピリット、母ヴェンチュラ(準重賞3着)、母の父スペクトラムという血統の5歳牝馬。2代母がジェネラスやオースミタイクーンの半姉です。

過去2年の仏G1モーリスドゲスト賞はそれぞれ4馬身差、5馬身差で2連覇。

昨年はその次走に仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m、3歳以上)に出走し、仕掛けどころですこし不利がありエクセレブレーションから1・1/4馬身差の4着に敗れていましたが、さらにその次走の仏G1ムーランドロンシャン賞(芝1600m、3歳以上)を勝ってG1競走3勝目。

BCマイル8着で2012年を終え、今年初戦7月の仏G3を2馬身差で勝ってここに挑んでいました。

次走は今年も連闘でジャックルマロワ賞へ。11日の同競走にはほかに、今年の仏ダービー馬で前走仏マイルG3完勝したアンテロ、今年の英2000ギニーなどG1競走4勝のドーンアプローチ英G1クイーンアンS.(芝1マイル)勝ち馬デクラレーションオブウォー、牝馬G1連勝中のイルーシヴケイトなどが出走予定です。

2013年モーリスドゲスト賞のレース映像(予備)。ゲート左から4頭めの発走がムーンライトクラウド。


モーリスドゲスト賞(Larc Prix Maurice de Gheest)
2013年6月18日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝1300m
3歳以上、G1、14頭、Good To Soft 、レース結果、総賞金35万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ムーンライトクラウド
Moonlight Cloud
5牝
2.25倍
T.ジャルネ56.5kg1分14秒3317戦【10-2-0-5】
重賞8勝目
2リーサルフォース
Lethal Force
4牡
3.5倍
A.カービー58kg1・3/416戦【4-5-3-4】
英スプリントG1連勝
3ゴードンロードバイロン
Gordon Lord Byron
5セン
9倍
J.ムルタ58kg3/429戦【7-7-6-9】
昨年の仏G1フォレ賞優勝

2013年8月6日火曜日

ブラジルG3でアグネスゴールド産駒エネルジアフリビーが重賞初勝利

8月3日に行われたブラジルG3ジョアオ・アドヘマル・エ・ネルソン・デ・アルメイダ・プラド大賞(芝1600m、3歳牝馬)は、後方追走した7番人気のエネルジアフリビーが最後の直線で大外から差し切って優勝し、重賞初勝利を挙げました。

エネルジアフリビーがハナ差2着した前走の芝マイル戦(YouTube)の勝ち馬インフィニティクエストが3番人気2着。

エネルジアフリビーが6着だった前々走の芝マイル戦の3着馬ビグリエテリア(?、Biglietteria)が1番人気3着、同勝ち馬ビーチダンスが2番人気5着でした。この2頭は6月の2歳牝馬マイルG1でそれぞれ3馬身差の3着、さらに1/4馬身差の4着していました。


エネルジアフリビーは父アグネスゴールド、母カルラドーラ、母の父ナゲットポイントという血統のブラジル産馬。半兄にエネルジアコロニアルはスウェーデン準重賞2勝、同G3で2着1回しています。

アグネスゴールド産駒のブラジル重賞勝ち馬はこれで4頭め。すべて牝馬です。

デビューから3戦は1300m以下のレースに出走し1勝2着2回でしたが、初マイル戦だった前々走の4戦目は10馬身以上離れた6着に大敗。しかし前走は最後まで良く伸びて前述どおりハナ差2着していました。

今回はG1でそこそこの成績を上げている2頭を負かしての快勝で、今後はG1でも期待したいです。 出走するかは不明ですが9月8日に伯G1バラオ・デ・ピラシカバ大賞(芝1600m、3歳牝馬)があります。


参考


なお、翌4日の伯G3ジョゼ・パウリノ・ノゲイラ大賞(芝1600m、3歳牡セン)は父サイレントネーム(その父サンデーサイレンス)のセットルアが2着に2・3/4馬身差をつけて快勝しました。

セットルアは前走マイルG1でアタマ差2着。今回の2着馬も6月に別のマイルG1で3・3/4馬身差ですが2着しており、セットルアもG1を勝つチャンスはありそう。ちなみにセットルアの前走の勝ち馬はこの2レース後のマイルG1でも1位入線しましたが2着降着となっています。直線入り口で内の馬をつまづかせるなどしたことに対する降着ですかね(YouTube)。

また同4日の伯G1ブラジル大賞(芝2400m、4歳以上)にアグネスゴールド産駒で3歳牝馬G1勝ち馬アビジャンが出走しましたが、4馬身差の9着に敗れました。牡馬相手で4馬身差だから健闘したほうではないかと(YouTube)。

ジョアオ・アドヘマル・エ・ネルソン・デ・アルメイダ・プラド大賞のレース映像。


ジョゼ・パウリノ・ノゲイラ大賞のレース映像。



ジョアオ・アドヘマル・エ・ネルソン・デ・アルメイダ・プラド大賞
(Grande Prêmio João Adhemar e Nelson De Almeida Prado)
2013年8月3日、ブラジル・ガベア競馬場、芝1600m
3歳牝馬57kg、G3、9頭、Soft、レース結果、総賞金72740ブラジルレアル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エネルジアフリビー
Energia Fribby
3牝
13.4倍
M.Almeida1分34秒856戦【2-3-0-1】
重賞初出走
2インフィニティクエスト
Infinity Quest
3牝
5.2倍
C.Lavor1・1/45戦【2-2-0-1】
重賞初出走
3ビグリエテリア
Biglietteria
3牝
2.5倍
D.Duarteクビ5戦【1-1-3-0】
G1で3着1回

2013年8月4日日曜日

シーキングザダイヤ産駒のサファウィがチリで重賞3勝目

8月3日に行われた智G2クリアドレスサルバドールヘスリベロス大賞(ダート1500m、3歳牝馬)は、3番手追走した3番人気サファウィが最後の直線で先頭に立つと、外から追い上げたエレスラルスに1・3/4馬身差をつけて快勝し、重賞3勝目を挙げました。

前走の智G1タンテーオデポトランカス大賞(ダート1500m、2歳牝馬、YouTube)で2着サファウィに11馬身差をつけて逃げ切ったディビナプレシオサが1番人気でしたが、今回は直線入り口で逃げつぶれてサファウィから8馬身差の5着に敗れました。2番手追走のサボリタが3着に入っています。


サファウィは父シーキングザダイヤ、母シレナデルエヘオ(智下級条件5勝)、母の父インディアンロッジという血統のチリ産馬。母の半弟が智G1エルエンセーヨ(芝2400m、3歳)2着馬。

今年3月に智G3セレクシオン・デ・ポトランカス賞(ダート1200m、2牝)を、4月に智G3ファンカヴィエレスメリャ賞(ダート1300m、2牝)を勝って重賞連勝。その後は距離延長し智G3サーベドラバエサ(ダート1500m、2牝)でサボリタやディビナプレシオサに先着を許し9馬身差の4着、前述タンテーオデポトランカス大賞(同)も11馬身差2着とやや距離の壁を感じる結果でしたが、今回1500mでも巻き返しています。

8月31日にチリ競馬場3歳牝馬3冠第1戦のG1ミルギネアス大賞(ダート1600m)があります。

2013年 クリアドレスサルバドールヘスリベロス大賞のレース映像。


クリアドレスサルバドールヘスリベロス大賞
(Gran Premio Criadores Salvador Hess Riveros)
2013年8月3日、チリ・チリ競馬場、ダート1500m
3歳牝馬55kg、G2、8頭、レース結果(要登録)、1着賞金1100万チリペソ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サファウィSafawi3牝
6.8倍
A.Maureira1分33秒286戦【4-1-0-1】
重賞3勝目
2エレスラルス
Eres La Luz
3牝
9.2倍
J.Gonzalez1・3/47戦【1-3-1-2】
重賞初出走
3サボリタ
Savorita
3牝
4.3倍
G.Ulloa17戦【2-1-2-2】
これで対サファウィ5戦目。1回先着

亜G1ミルギネアス大賞でヨハネスブルグ産駒がG1競走3連勝。別の亜G1で2着にハットトリック産駒

8月3日に行われた亜G1ミルギネアス大賞(芝1600m、3歳牝馬)は、逃げた1番人気のフハイナが2着に8馬身差をつけて圧勝し、G1競走3勝目を挙げました。

フハイナは父ヨハネスブルグ(日本輸入種牡馬)、母フスアヘンディ(ブラジルでG1を3勝)、母の父ナゲットポイントという血統のアルゼンチン産馬。

芝のデビュー戦を勝ち、2戦目にダートG1に出走するもこれは8着。芝に戻った3戦目の亜G1ポトランカス大賞(芝1600m、2歳牝馬)で2着に8馬身差をつけて逃げ切り重賞初勝利。前走のエストレリャスジュベナイルフィリーズ大賞(芝1600m、2歳牝馬)は今回10馬身差3着のウルティモスエニョにいったん交わされたもののクビ差差し返して優勝しG1連勝していました。

これで5戦4勝、芝は4戦無敗のG1競走3勝です。9月にパレルモ競馬場で行われる亜G1ポーリャデポトランカス大賞(ダート1600m、3歳牝馬)に出走するかどうかは不明。それよりは芝を選んで10月の亜G3フェデリコ・デ・アルベル賞(芝1800m)から11月の亜G1エンリケアセバル大賞(芝2000m)の可能性のほうが高いのではないかと思います。

2013年ミルギネアス大賞のレース映像。


参考エストレラスジュベナイルフィリーズのレース映像




またミルギネアス大賞の1レース後に行われた亜G1ドスミルギネアス大賞(芝1600m、3歳牡馬)は逃げたコレルが2着に5馬身差をつけて快勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

3番手追走したハットトリック産駒のサパタが2着に入っています。残り400mでは2馬身差まで詰めましたが、そこから離されてしまいました。もう1頭のハットトリック産駒ジャイアントキリングは7着。


コイェルは父オーペン、母コリア、母の父サザンへローという血統のアルゼンチン産馬。兄弟や母の競走成績に特筆すべき点はありませんが、母の母はボストンハーバーの母と3/4同血の半妹です。

またフハイナと同じオーナーブリーダーで調教師、騎手も同じです。

デビュー2戦目で初勝利を挙げると、前走の亜G1エストレリャスジュベナイル(芝1600m、2歳牡馬)は約2馬身差の3着に入っていました。ちなみにその上位2頭は今回出走しませんでした。


サパタは亜G1ラウル&ラウル・E.・チェヴァリエ大賞(芝1400m、2歳牡馬)1位入線ものちにラシックス検出のため失格。前走の亜G1グランクリテリウム大賞(芝1600m、2歳牡馬)は約5馬身差の4着に敗れていました(その1,2着はエストレリャスジュベナイルの2着1着した2頭)。

2013年ドスミルギネアス大賞のレース映像。逃げるのがコレル。それを追走する橙と黒の市松模様の勝負服がサパタ。


ミルギネアス大賞(Gran Premio Mil Guineas)
2013年8月3日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝1600m
3歳牝56kg、G1、7頭、レース結果(要登録)、1着賞金16万アルゼンチンペソ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フハイナJuhayna3牝
1.65倍
A.Domingos1分33秒875戦【4-0-0-1】
G1競走3勝
2ソシオロガインク
Sociologa Inc
3牝
4.25倍
F.Barroso86戦【1-2-1-2】
重賞2戦目初連対
3ウルティモスエニョ
Ultimo Sueno
3牝
3.15倍
J.Garcia24戦【1-1-1-1】
これでフハイナの4,2,3着


ドスミルギネアス大賞(Gran Premio Dos Mil Guineas)
2013年8月3日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝1600m
3歳牡56kg、G1、9頭、レース結果(要登録)、1着賞金16万アルゼンチンペソ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1コイェル
Koller
3牡
1.9倍
A.Domingos1分33秒594戦【2-1-1-0】
重賞初勝利
2サパタ
Zapata
3牡
4.15倍
J.Ruiz Diaz54戦【1-1-0-2】
G1で1位入線失格
3マトレロインンク
Matrero Inc
3牡
6.05倍
J.Ricardo25戦【1-0-2-2】
芝マイルG1で5着4着3着

米G1ホイットニー招待H.、クロストラフィックが重賞初勝利

8月3日に行われた米G1ホイットニー招待H.(ダート9ハロン、3歳以上)は、逃げた2番人気クロストラフィックが最後の直線で外から差した3番人気サクセスフルダンを3/4馬身差抑えて優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

昨年のウッドワードS.、BCクラシックでどちらも2着だったムーチョマッチョマンが3着に入っています。昨年の米G1 BCクラシック勝ち馬で前走米G1スティーヴンフォスターH.も勝っている、昨年の勝ち馬で1番人気のフォートラーンドは1番人気5着に終わりました。


クロストラフィックは父アンブライドルズソング、母ストップトラフィック(米G1を2勝)、母の父キュアザブルースという血統の4歳牡馬。

4歳になった今年1月にデビューし2連勝。3走目だった前々走の米G3ウェストチェスターS.(ダート1マイル)で重賞初出走すると米G1を2勝しているフラットアウトのアタマ差2着に好走。3着には11馬身差をつけていました。

そして前走の1番人気で出走した米G1メトロポリタンマイルH.(ダート1マイル) は逃げてハナ差の2着に粘っていました。1着サハラスカイ3着フラットアウトより1.3kg軽い斤量でしたが、その2頭は最後方追走していた2頭でもあってクロストラフィックも強い競馬を見せていました。

次走は8月31日の米G1ウッドワードS.(ダート9ハロン)か9月28日の米G1ジョッキークラブゴールドカップ(ダート10ハロン)へ。ということで今期の最終目標はBCクラシックでしょう。順調ならゲームオンデュードと熾烈な逃げ争いのBCクラシックになりそうで楽しみです。

2013年ホイットニー招待H.のレース映像。4番枠から逃げる黄色の勝負服がクロストラフィック。


ホイットニー招待ハンディキャップ(Whitney Invitational Stakes)
2013年8月3日、アメリカ・競馬場、ダート9ハロン
3歳以上、G1、8頭、Fast、レース結果、総賞金 75万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1クロストラフィック
Cross Traffic
4牡
4.55倍
J.ヴェラスケス53.1kg1分47秒895戦【3-2-0-0】
重賞初勝利
2サクセスフルダン
Successful Dan
7セン
7.1倍
J.ルパルー53.5kg3/414戦【8-3-1-2】
米G1クラークH.1位入線3着降着
3ムーチョマッチョマン
Mucho Macho Man
5牡
9.5倍
E.プラード54.0kg1・1/221戦【6-5-6-4】
昨年のBCクラシック2着

米G1クレメントL.ハーシュS.、レディオブフィフティがG1初勝利

8月3日に行われた米G1クレメントL.ハーシュS.(AW8.5ハロン、3歳以上牝馬)は、後方2番手追走した5番人気レディーオブフィフティが最後の直線で大外から差し切って優勝し、重賞2勝目、G1初勝利を挙げました。

中団追走した2頭モアチョコレートとバイラマも差して2,3着に入り、6月の米G1ヴァニティH.(AW9ハロン)の3着2着1着の順で決まっています。昨年の勝ち馬で1番人気のインクルードミーアウトは8着。母の父サンデーサイレンスで芝重賞を2勝しているクワイエットオアシスは最下位9着でした。


レディオブフィフティは父アフターマーケット、母ケーディーズシェイディレディ(米G3で2着1回)、母の父マリアズモンという血統の4歳牝馬。2010年の1歳馬セールにて4万ドルで落札されています。

昨年12月の米G2バヤコアS.(AW8.5ハロン)で重賞初勝利。ダートG2で4着、3着を挟んで前々走の米G2マージョリー L. エヴェレットS.(AW8.5ハロン)で1馬身差の2着に入っていました。

今回の勝利含めダート重賞【0-0-1-1】に対し、オールウェザー重賞は【2-1-1-1】 (着外1回は牡馬混合)という成績でオールウェザーのほうが良さそうですね。

共同オーナーの一人でもあるホーレンドーファー調教師は「前とずいぶん離れた後方にいたからちょっと可笑しな気分だったね。でも前に取り付いたときにはチャンスはあると思っていました。(BCレディースクラシックの優先出走権が取れたから)出走させるつもりです」と述べています。次走は不明。

2013年クレメントL.ハーシュS.のレース映像。1番枠がレディーオブフィフティ。



クレメントL.ハーシュステークス(Clement L. Hirsch S)
2013年8月3日、アメリカ・デルマー競馬場、AW8.5ハロン
3歳以上牝馬、G1、9頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金30万米ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1レディオブフィフティ
Lady of Fifty
4牝
11.6倍
C.ナカタニ54.0kg1分42秒9616戦【7-1-5-3】
重賞2勝目
2モアチョコレート
More Chocolate
4牝
5.8倍
R.ベハラノ54.8kg1・1/212戦【3-4-1-4】
G1【0-3-0-0】、G2を1勝
3バイラマ
Byrama
4牝
5.2倍
G.スティーヴンス55.8kg1/221戦【5-4-8-4】
G1【1-1-1-0】

英G1ナッソーS.、ウィンシリが重賞初勝利

8月3日に行われた英G1ナッソーS.(芝約1986m、3歳以上牝馬)は、後方3番手追走した3歳牝馬ウィンシリと最後方追走の5歳牝馬シスルバードが先に先頭に立ったサッジャーを残り1ハロンで交わすと、内のウィンシリがクビ差先着して優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。7番人気と11番人気で決まる波乱。

今年の英1000ギニーなどG1を3勝しているスカイランタンが1番人気でしたがサッジャーとウィンシリに進路をふさがれる不利もあり、5着まで。まあマイル戦なら進路がなくなる前に割って入れただろうと思いますし、初挑戦の10ハロンの分でしょう。とは言っても前走の英G1ファルマスS.で外にずっと寄れていたイルーシヴケイトに付き合わされた件といい、2戦連続でビュイック騎手、ゴスデン調教師の馬から不利を受けたのは面白くないでしょうね。

英1000ギニー9着馬でその前走の英G3でスカイランタンを2着に下して勝っていたホットスナップが最後にサッジャーを交わし3着に入っています。

道中コーナーを間違えかけてすぐ正しいコースに戻ったジャストプリテンディングは6着に残りました。


ウィンシリは父ダンジリ、母ウィンターサンライズ(英2勝)、母の父ピヴォタルという血統のイギリス産馬。昨年のザフューグに続きダンジリ産駒の2連覇で、ダンジグ(ダンチヒ)系というくくりなら5連覇です。ちなみに6年前の勝ち馬ハーフウェイトゥヘヴンの父はピヴォタルでした。また馬主のカリド・アブドゥラ殿下は一昨年までのミッデイの3連覇と合わせてこの5年で4勝目。

2走前、デビュー3戦目の10ハロン準重賞で2勝目を挙げましたが、前走の英G2リブルスデイルS.(芝12ハロン、3歳牝馬)は、約5馬身差の4着に敗れていました。

ゴスデン調教師は前走12ハロンは負けたけども10ハロン準重賞の勝ち方から今回は結構自信があったと。この後も10ハロン路線へ。仏G1オペラ賞から米G1 BCフィリーアンドメアターフのようです。

2013年ナッソーS.のレース映像(要登録)。

ナッソーステークス(Markel Insurance Nassau Stakes)
2013年8月3日、イギリス・グッドウッド競馬場、芝9ハロン192ヤード
3歳以上牝馬、G1、14頭、レース結果、総賞金20万英ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ウィンシリ
Winsili
3牝
21倍
W.ビュイック2分06秒195戦【3-1-0-1】
重賞2戦目
2シスルバード
Thistle Bird
5牝
34倍
J.ドイルクビ14戦【7-3-2-2】
2走前9ハロン英G3で重賞初勝利
3ホットスナップ
Hot Snap
3牝
6倍
T.クウィリー24戦【2-0-1-1】
7ハロン英G3勝ち