2013年6月17日月曜日

仏ダービー、アンテロが重賞初勝利。次走はマイルのジャックルマロワ賞か

6月2日に行われた仏G1ジョッケクルブ賞(仏ダービー、芝2100m、3歳牡牝)は、3番手追走のアンテロが残り300mで先頭に立つとそのまま押し切って、重賞初勝利をG1で挙げました。

2馬身差の2着に2番人気モランディ(仏2歳G1クリテリウムドサンクルー(芝2000m)7馬身差圧勝)が入り、G1仏2000ギニー(芝1600m)の3着馬と6着馬のワンツー決着でした。一方、同2着のダスタホンは6万ユーロの追加登録料を支払って出走したものの最下位19着(7番人気)に終わっています。

また、2走前に仏G2ノアイユ賞で3/4馬身差4着があるグレートジャーニー産駒のマックスダイナマイトは最後方追走し、最後の直線では大外を追い込んで1着から7馬身差の8着でした。6ヶ月の騎乗停止から復帰後ダービー初騎乗のデットーリ騎手は15着。


アンテロは父ガリレオ、母アンプレショナント(仏マイルG1で2着2回、うち1回は3位入線繰り上がり)、母の父デインヒルという血統のドイツ産馬。

1歳下の半弟に英生まれのモンズン産駒がいますから、母がモンズンの種付けのためにドイツに送られ、そこでアンテロが生まれたということですね。

前走の仏2000ギニーはペリエ騎手がゴルディコヴァの全弟アノディンを選んだため、M.ギュイヨン騎手が初騎乗しましたが、外枠発走もあって後方からの競馬になってしまい、また最後の直線もあまりスムーズではなく、ゴール前でよく追い込んだものの1/4馬身差の3着に終わり、デビュー4戦目で初めて敗れていました。

ダービーはペリエ騎手に戻って、同騎手とのコンビではこれで4戦4勝。ただギュイヨン騎手の前走も運が無かっただけで別に騎乗ミスでもないですし、この仏ダービーで重賞初出走のスカイハンターを3着に持ってきています。


次走についてファーブル調教師は、8月のG1ジャックルマロワ賞(芝1マイル)の可能性が高いと述べています。ただし12ハロンも問題ないと考えており、凱旋門賞出走もありえるとのこと。

ちなみにこれがペリエ騎手にとって仏ダービー2勝目、アンドレ・ファーブル調教師は3勝目ですが、両者のダービー初勝利は同年の凱旋門賞も勝つパントレセレブルであるというのは凱旋門賞に出走するなら縁起が良いですね。当時のダービーは2400mでしたが。

3番手先行の白の帽子がアンテロ。ゲート向かって右から3番目、白の帽子、緑の勝負服がマックスダイナマイト。


参考:仏2000ギニーのレース映像。ゲート右から2頭目がアンテロ。


ジョッケクルブ賞(Prix du Jockey Club)
2013年6月2日、フランス・シャンティ競馬場、芝2100m
3歳牡牝、G1、19頭、Good to Soft、レース結果、総賞金150万ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アンテロ
Intello
3牡
2.8倍
O.ペリエ2分07秒895戦【4-0-1-0】
重賞初勝利
2モランディ
Morandi
3牡
7.5倍
C.スミヨン29戦【4-4-0-1】
仏G1クリテリウムドサンクルー1着
3スカイハンター
Sky Hunter
3牡
8.0倍
M.ギュイヨン短クビ4戦【3-0-1-0】
重賞初出走

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