2013年8月18日日曜日

米G1ビヴァリーD.S.、ダンクが4馬身差完勝でG1初勝利

8月17日に行われた米G1ビヴァリーD.S.(9.5ハロン、3歳以上牝馬)は、中団追走した2番人気のダンクが最後の直線で外から伸び残り1ハロンで先頭に立つと、2着に4・1/4馬身差をつけて圧勝し、重賞4勝目、G1初勝利を挙げました。23年前のコースレコードに0.18秒差まで迫る優秀な勝ちタイムです。

6番人気のギフテッドガールが2着に入り、英国調教馬のワンツーでした。昨年このレース2着など、米芝G1で【2-3-0-0】のマーケティングミックスが1番人気でしたが4着に敗れています。中団後方待機馬が3着までに入ったので、3番手先行したマーケティングミックスにはやや展開が厳しかったかもしれません。

昨年の愛G1メイトロンS.(芝1マイル)1位入線2着降着馬で、前走の仏G1ロートシルト賞(芝1600m)2着のダントルは3番人気7着。こちらはマイルを超える距離初出走なので敗因は距離でしょう。


ダンクは父ダンジリ、母マサカナ(仏3勝)、母の父ダルシャーンという血統のイギリス産馬。3/4同血の半兄にG1香港カップ勝ち馬で、英ダービー、英チャンピオンS.どちらも2着のイーグルマウンテンが、また半姉に仏G1マルセルブサック賞1着ほか英仏のG1で2着2回のサルクがいます。サルクのオーナーがダンクの馬主でもあると。

昨年の英G3アタランタS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)で重賞初勝利。準重賞5着を挟んで今年5月の英G3ダリアS.(芝9ハロン、4歳以上牝馬)で重賞2勝目。ロイヤルアスコットでダントルの3/4馬身差3着した後、前走の愛G2キルボイエステイトS.(芝9ハロン、3歳以上牝馬)で重賞3勝目を挙げていました。

ダリアS.で3着に負かしたシスルバードが8月の英G1ナッソーS.(芝約1986m、3歳以上牝馬)でクビ差2着していたりで強い相手と戦ってきていました。ムーア騎手は「前走アイルランドで乗って勝ったときに強い印象を受けた。今日はすごく自信がありました」と述べています。

次走は不明。米G1 BCフィリーアンドメアターフ(芝10ハロン)の対象レースでもあるから再び米遠征するかもしれません。

2013年ビヴァリーD.S.のレース映像。青の帽子、赤の勝負服がダンク。


ビヴァリーD.ステークス( Beverly D. Stakes)
2013年8月17日、アメリカ・アーリントンパーク競馬場、芝9.5ハロン
3歳以上牝馬123ポンド、G1、9頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金75万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ダンク
Dank
4牝
4.2倍
R.ムーア1分53秒3811戦【6-2-1-2】
重賞4勝目
2ギフテッドガール
Gifted Girl
4牝
12.9倍
T.クウィリー4・1/412戦【4-4-1-3】
英G3で3/4馬身差の2着
3オウサス
Ausus
4牝
21.8倍
J.グラハム1・1/214戦【4-3-2-5】
前走米G3勝ち

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