2013年8月20日火曜日

仏G1モルニ賞、米国調教馬のノーネイネヴァーが重賞連勝

8月18日に行われた仏G1モルニ賞(芝1200m、2歳牡牝)は、2番人気のノーネイネヴァーが危なげなく逃げ切って優勝し、デビューから無敗の3連勝、重賞2連勝、G1初勝利を挙げました。

前走の仏G2ロベールパパン賞(芝1200m、2歳牡牝)を勝って3戦3勝だった1番人気のヴォルダが中団から差して1馬身差の2着。3着も3番人気の重賞勝ち馬が入り堅い決着でした。



ノーネイネヴァーは父スキャットダディ、母キャッツアイウィットネス(米12戦1勝)、母の父イルーシヴクオリティという血統のアメリカ産馬。母の半兄に米G3勝ち馬がいます。

今年4月に米キーンランド競馬場のAW4.5ハロンでデビューし初勝利を挙げると、クールモア陣営が一部権利を購入。英ロイヤルアスコット遠征を行い、英G2ノーフォークS.(芝5ハロン、2歳)をレコードで勝って重賞初出走初勝利を挙げていました。

今回フランスで勝ったことで3戦して米、英、仏と3カ国で勝利です。母の母の父が仏英加米でG1を11勝したエクセラーだから、というのは別に関係ないですね。

管理するワード調教師(後藤浩輝騎手が11年にお世話になった調教師)は「ヨーロッパの馬がアメリカに遠征してブリーダーズカップや多くのG1を勝っていく。でもアメリカの調教師たちは勝てなかったときの長距離の遠征と高コストを恐れてなかなか欧州遠征しようとしない。今回私が2カ国で勝った事でヨーロッパの競馬を楽しむ人がもっと出てくれたらと思います」と述べています。

この後は本日火曜日に帰国するとのことで次走は不明。


スキャットダディ産駒のG1勝ち馬はこれが4頭目(5勝目、米2勝、智2勝、仏1勝)。ちなみにエーシンブラスターが日本でデビューするときに紹介した、「上級条件での活躍は芝AWのマイル以上である」、という傾向は今もだいたい有効で、北半球での同産駒の重賞17勝のうちノーネイネヴァーの2勝を含めても、7ハロン以下4勝、マイル以上13勝です。

2013年モルニ賞のレース映像。ゲート左から3頭目の発走がノーネイネヴァー。


モルニ賞(Darley Prix Morny)
2013年8月18日、アメリカ・ドーヴィル競馬場、芝1200m
2歳牡牝、G1、10頭、Good to Soft、レース結果、総賞金35万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ノーネイネヴァー
No Nay Never
2牡
3.2倍
D.フローレス57kg1分09秒823戦【3-0-0-0】
重賞2連勝
2ヴォルダVorda2牝
2.5倍
G.ベノワ55.5kg14戦【3-1-0-0】
前走重賞初勝利
3ライジーナ
Rizeena
2牝
6.3倍
R.ムーア55.5kg3/46戦【3-1-1-1】
前々走英G2勝ち。前走英G2で2着

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