2013年8月23日金曜日

仏G2ギヨームドルナーノ賞、バンクーバライト(バンクーバリテ)が重賞初勝利。凱旋門賞へ追加登録で?

8月15日に行われた仏G2ギヨームドルナーノ賞(芝2000m、3歳)は、内ラチ沿いを4番手で追走した4番人気のバンクーバライトが最後の直線に入ると2,3番手先行した2頭の間を抜け出して優勝し、重賞初出走初勝利を挙げました(フランス語読みだとバンクーバリテかもしれません)。

どちらも内ラチ沿い追走し、直線でも中を突いた後方2番手のピロットと後方4番手のジーイ(?、Zhiyi)が2,3着。

仏G1クリテリウムドサンクルー(芝2000m、2歳牡牝)勝ち馬で、前走仏ダービー(芝2100m、3歳牡牝)2馬身差2着のモランディが1番人気7着(3・1/4馬身)。前走の仏G1ジャンプラ賞(芝1600m、3歳牡牝)勝ち馬ハヴァナゴールドはマイルを超える距離初出走で2番人気5着(2・1/2馬身差)。中団後方追走馬が4着までを占めたことを考えると、それぞれ2,3番手を先行したこの2頭にはやや速いペースだったのかもしれません。

仏G1サンタラリ賞(芝2000m、3歳牝馬)勝ち馬で、仏オークス(芝2100m、3歳牝馬)はトレヴから4馬身差の3着だったシラソルが最後方から外を追い込んで2馬身差の4着。


バンクーバライトは父ダンジリ、母ヴィラリカ(英2勝)、母の父セルカークという血統のイギリス産馬。半兄にG3 UAEオークスと G2 ダービーを勝ったクワーラーが、母の半弟に昨年の仏G2ドーヴィル大賞(芝2500m)勝ち馬で仏G1凱旋門賞3着のマスターストロークがいます。で、3代母がアーバンシーという良血。

今年3月に1600mでデビューし6着に敗れた後、1950mと2000mのレースを連勝。モハメド殿下からゴドルフィン名義に変わった前走7月の仏準重賞(芝2000m)は3馬身差で完勝し、3連勝していました。

ゴドルフィンのレーシングマネージャーであるサイモン・クリスフォード氏は「凱旋門賞の視野にある」と述べており、追加登録で出走する可能性があります。英ブックメーカーのウィリアムヒルのオッズでは17倍の9番人気タイです。

同じダンジリ産駒でA.ファーブル調教師が管理する点も同じ1番人気のフリントシャーほどのインパクトは今のところ感じられませんが、バンクーバライトが凱旋門賞路線でゴドルフィンの筆頭馬なので注目はしておきたい。叔父のマスターストロークが重賞初勝利を挙げたのもやや遅く8月末のドーヴィル大賞でした。
6th Oct 2013 - Qatar Prix De L'Arc De Triomphe betting odds | William Hill

ハヴァナゴールドはやはり距離が長かったということで次走は9月15日の仏G1ムーランドロンシャン賞(芝1600m)になりそうです。


またこの1レース前の仏G3リューレイ賞(芝1600m、3歳牝馬)を同じダンジリ産駒でゴドルフィンのジベリナが制し、アップルビー調教師(首になったアルザルーニ師の後任)がフランスでの重賞初勝利を挙げました。イギリスでは7月31日にすでに勝っています


2013年ギヨームドルナーノ賞のレース映像。左から4頭目、青の帽子がバンクーバライト。


ギヨームドルナーノ賞
(Prix Guillaume d'Ornano - Haras du Logis Saint-Germain)
2013年8月15日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝2000m
3歳、G2、9頭、レース結果、総賞金40万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1バンクーバライト
Vancouverite
3牡
7.8倍
P.ブドー2分04秒225戦【4-0-0-1】
重賞初出走初勝利
2ピロット
Pilote
3牡
25倍
F.プラ1・1/411戦【4-4-1-2】
これで重賞3戦連続2着
3ジーイ
Zhiyi
3セン
11倍
T.テュリエ1/24戦【3-0-1-0】
前走準重賞勝ち

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