2013年8月18日日曜日

独G1バイエルン大賞、最低人気のザイスモスが逃げ切りG1初勝利

8月11日に行われた独G1バイエルン大賞(芝2400m、3歳以上)は逃げた6頭立て最低人気のザイスモスが最後の直線に入ると後続との差を広げ、2着エンポリに4馬身差をつけて完勝し、重賞3勝目、G1初勝利を挙げました。

昨年このレースを最低人気で勝ったテミーダが今年は1番人気5着。昨年の独G1オイロパ賞(芝2400m)勝ち馬ジローラモが3着。その2戦などG1で2着3回のフォイヤーブリッツが4着でした。

公式発表は4馬身差ですが、レース映像から5-6馬身差はあるように見えますね。



ザイスモスは父ダラカニ、母ザスエラ、母の父ダッシングブレードという血統のアイルランド産馬。母は独ダービー馬ザムムなどの半妹という良血。

3歳になった2011年にドイツでデビューし、フランス準重賞1勝、独G3で2着1回すると、理由はわかりませんが2012年は10月から始動して3戦し、2400mと2000mの独G3を2連勝。しかし今年はG3ドバイゴールドカップ(芝3200m)10着、独G3で5着、7着といまいちの結果でした。

ヴェーラー調教師は「いい競馬をしてくれるだろうと思っていましたが、勝つとまでは思っていませんでした」と述べています。

ただ昨年11月の独G3ヘッセンポカル(芝2000m)を勝った時に2馬身差2着だったプチシュヴァリエが先日の仏G3ゴントービロン賞(芝2000m)でシリュスデゼーグルを負かしているため、ザイスモスも2012年時点ですでにある程度の力をつけていたと思われ、今年前半はおそらくドバイ遠征の疲れもあったのでしょう。

次走は不明ですが、10月27日の加G1カナディアン国際が目標であるとのこと。9月1日の独G1バーデン大賞にも登録されていますが、同厩舎の"キングジョージ"勝ち馬ノヴェリストがバーデン大賞をステップに凱旋門賞を目指すことが決まっています。

2013年バイエルン大賞のレース映像。大外枠の赤の帽子がザイスモス。


バイエルン大賞( Großer Preis von Bayern)
2013年8月11日、ドイツ・バイエルン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、6頭、レース結果、総賞金15万5000ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ザイスモス
Seismos
5セン
13.4倍
A.アツェーニ60kg2分33秒2015戦【5-2-1-7】
重賞3勝目
2エンポリ
Empoli
3牡
3.7倍
A.シュタルケ55kg46戦【1-3-0-2】
独G2ウニオンレネン2着
3ジローラモ
Girolamo
4牡
9.9倍
D.ポルク60kg3/414戦【3-0-4-7】
G1含む独重賞2勝

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