2013年9月15日日曜日

独G1バーデン大賞、ノヴェリストが勝ち、仏英独とG1競走3連勝で凱旋門賞へ

9月1日に行われた独G1バーデン大賞(芝2400m、3歳以上)は、押し出されるように先頭に立った圧倒的1番人気のノヴェリストが、向こう正面で一時ザイスモスに先頭を譲りましたが、最後の直線入り口で1馬身ほど前に出ると最後までその差を保って優勝しました。これで仏G1サンクルー大賞、英G1"キングジョージ"に続きG1競走3連勝とし、凱旋門賞に向かいます。

前走の独G1バイエルン大賞(芝2400m)を4馬身差で逃げ切ったザイスモスが3/4馬身差の2着。3番手追走した、仏独でG1を3勝し、昨年のフォワ賞でオルフェーヴルの1馬身差2着があるミアンドルがザイスモスからさらに3/4馬身差の3着に入っています。


ノヴェリストは父モンズン、母ナイトラグーン(独G3勝ち)、母の父ラグナスという血統のアイルランド産馬。

圧倒的1番人気で出走した昨年のG1独ダービーで2着、その次走の独G1バーデン大賞(芝2400m)はデインドリームの4着と昨年2度敗れていますが、さらにその次走の伊G1イタリアジョッキークラブ大賞(芝2400m)は4馬身差完勝してG1初勝利を挙げると、今年初戦だった独G2バーデン企業大賞(芝2200m)、仏G1サンクルー大賞(芝2400m)、英G1"キングジョージ"(芝12ハロン)と4連勝していました。

重馬場のサンクルー大賞でも、従来のレコードを2秒更新した"キングジョージ"でも、今回のように良馬場のスローでも勝ちきるからたいしたものです。なかでも"キングジョージ"の5馬身差が圧倒的で、そのときのように高速馬場で速く流れる展開が一番向くんでしょうか。

ちなみにこのバーデン企業大賞→サンクルー大賞→"キングジョージ"→バーデン大賞は昨年のデインドリームと同じローテーションで、デインドリームは1着4着1着1着でしたが凱旋門賞は出走できませんでした。


次走は凱旋門賞へ。9月15日時点(フォワ賞などの前の時点)のブックメーカー各社のオッズでは、ノヴェリストかフリントシャー(パリ大賞)の2頭がほぼ同オッズで1番人気、オルフェーヴルが単独3番人気、以下トレヴ(仏オークス)、ザフューグ(愛チャンピオンS.)、アンテロ(仏ダービー)、アルカジーム(英愛G1を3勝)、キズナ(日本ダービー)、バンクーバライト(仏G2勝ち)と続いています。


ヴェーラー調教師は「"キングジョージ"後にすこし休ませたから、今回は85-90%程度の出来だった。凱旋門賞に向けて完璧な一叩きが出来ました」、ペドロサ騎手は「私は重圧に対処できるプロです。プランBは(誰も行かないなら)逃げることでした。しかし途中でザイスモスが先頭に立ってくれて楽になりました」と述べています。ちなみに凱旋門賞では"キングジョージ"でも騎乗したJ.ムルタ騎手に戻る予定です。


2013年バーデン大賞のレース映像。黄色と青の勝負服がノヴェリスト。


バーデン大賞(Longines - Grosser Preis Von Baden)
2013年9月1日、ドイツ・バーデン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、5頭、Good、レース結果、総賞金25万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ノヴェリスト
Novellist
4牡
1.3倍
E.ペドロサ60kg2分33秒9011戦【9-1-0-1】
重賞7勝目
2ザイスモス
Seismos
5セン
8.3倍
A.アツェーニ60kg3/416戦【5-3-1-7】
重賞3勝
3ミアンドル
Meandre
5牡
8.1倍
M.デムーロ60kg3/423戦【5-5-4-9】
仏独でG1を3勝

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