2012年1月17日火曜日

2011年エクリプス賞、米年度代表馬はハヴルドグレース

アメリカの年度代表馬顕彰であるエクリプス賞が現地時間1月16日に発表され、年度代表馬(Horse of the Year)には牝馬のハヴルドグレース Havre de Grace が選ばれました。牝馬が年度代表馬に輝くのは09年レイチェルアレクサンドラ、2010年ゼニヤッタに続き3年連続のことです。

ハヴルドグレースは2011年7戦5勝2着1回。牝馬G1のアップルブロッサムH.でG1初勝利を挙げ、おなじく牝馬G1のベルデイムS.では、その次走でBCレディースクラシックを勝つロイヤルデルタに8馬身差をつけて圧勝しました。ベルデイムS.の前走G1ウッドワードS.(下の動画)では牡馬相手でしたが2着フラットアウトに1・1/4馬身差をつけて完勝。ちなみにフラットアウトはその次走のジョッキークラブゴールドカップで、次走BCクラシックを勝つドロッセルマイヤーを2着に下してG1初勝利を挙げました。

ハヴルドグレースは2番人気で出走したBCクラシックは4着に敗れています。



エクリプス賞各賞は次のとおり。カッコ内は2011年中の成績。
最優秀2歳牡馬:ハンセン Hansen(BCジュヴェナイル優勝)
最優秀2歳牝馬:マイミスオーレリア My Miss Aurelia(BCジュベナイル・フィリーズなどG1競走2勝)
最優秀3歳牡馬:アニマルキングダム Animal Kingdom(ケンタッキーダービー優勝)
最優秀3歳牝馬:ロイヤルデルタ Royal Delta(BCレディースクラシックなどG1競走2勝)
最優秀古馬牡馬:アクラメーション Acclamation(TVGパシフィッククラシックS.などG1競走3連勝)
最優秀古馬牝馬:ハヴルドグレース
最優秀牡馬スプリンター:アマゾンビー Amazombie(BCスプリントなどG1競走2勝)
最優秀牝馬スプリンター:ミュージカルロマンス Musical Romance(BCフィリー・アンド・メア・スプリント優勝)
最優秀芝牡馬:ケープブランコ Cape Blanco(アーリントンミリオンなど米G1競走3勝)
最優秀芝牝馬:スタセリタ Stacelita(フラワーボウル招待S.などG1競走2勝)
最優秀障害馬:ブラックジャックブルース Black Jack Blues(グランドナショナル優勝(米障害最高賞金レース))
最優秀馬主:Ramsey, Kenneth L. and Sarah K.(2004年以来2回目)
最優秀生産者:アデナスプリング(8年で7回目)
最優秀調教師:ウィリアム(ビル)・モット(BCクラシック勝ち馬ドロッセルマイヤーの調教師)
最優秀騎手:ラモン・ドミンゲス(勝利数・獲得賞金額とも2011年首位)
最優秀見習騎手:Kyle Frey
特別賞:ラピッドレダックス(連勝記録を樹立)
功労賞:コット・キャンベル(1973年に一口(というか共有?)馬主クラブの"Dogwood Stable"を創設)

各賞の投票数内訳はこちら(上位3頭まで)またはこちらをどうぞ。BCターフを勝ったセントニコラスアベイは最優秀芝牡馬の3位。最優秀3歳牡馬はケンタッキーダービー勝ち馬アニマルキングダムと、G1キングスビショップS.およびBCダートマイルを勝ったケイレブスポッセの2頭の大接戦でしたが前者が受賞しています。

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