2010年9月7日火曜日

バーデン大賞は牝馬ナイトマジックが優勝

2010年のバーデン大賞(独G1)は、昨年のドイツオークス馬ナイトマジック Night Magic が最後方から大外を一気に差して優勝、G1競走2勝目を挙げた。2着キジャーノ Quijano は、07年のこのレースの勝ち馬で、他に伊G1レース2勝している。09年パリ大賞(3歳G1)の勝ち馬で凱旋門賞3着のキャバルリーマン Cavalryman が3着。

バーデン大賞 Grosser Preis von Baden
独・バーデンバーデン競馬場・芝2400m、3歳以上G1、7頭立て

レース映像は以下から。大外枠発走の白い勝負服がナイトマジック。



ナイトマジックは前述どおり09年ドイツオークス優勝。前走はドイツの中距離最強決定戦バイエリシェスツフトレネン(2000m)で1馬身差2着。父はショロコフ(伊2歳G1グランクリテウム1着、愛ダービー2着、その父サドラーズウェルズ)で、産駒のG1馬はナイトマジックのみ。母父はドイツのサンデーサイレンスと称されるモンズン。ナイトマジックは、09年リディアテシオ賞(伊カパネッレ競馬場・芝2000m、牝馬G1)でアタマ差2着。このときの勝ち馬エヴァズリクエストは京都のマイルチャンピオンシップに出走し10着でした。

ナイトマジックは3週間後に独G1オイロパ賞(Preis Von Europa、ドイツのシーズン最後のG1戦)を走った後、日本のレースに出走するつもりらしいです。エリザベス女王杯かジャパンカップなのかは不明。力はあると思うのですが、血統やバーデン大賞のレース振りからは京都の瞬発力勝負では分が悪いような気もするので、思い切ってジャパンカップのほうに出走したほうが良い結果が得られそうな気がします。


ちなみに2着キジャーノの国際派ぶりがすごくて、ドイツの他にアメリカ、カナダ、ドバイ、フランス、イタリア、香港と7ヶ国で走っている。G2・G3勝ちとG1競走3着以内の成績は次のとおり。
国名競馬場レース名
07年ドバイナドアルシバG3ドバイシティーオブゴールド
07年ドイツバーデンバーデンG1バーデン大賞(1着)
07年カナダウッドバインG1カナディアン国際S.(3着)
07年香港シャティンG1香港ヴァース(2着)
08年イタリアサンシーロG1ミラノ大賞(1着)
08年ドイツデュッセルドルフG1ドイツ賞(2着)
08年カナダウッドバインG1ノーザンダンサーターフS.(2着)
09年イタリアサンシーロG1ミラノ大賞(1着)
09年アメリカベルモントパークG1マンノウォーS.(3着)
09年カナダウッドバインG1ノーザンダンサーターフS.(3着)
10年ドイツハンブルグG1ハンブルクロト大賞(3着)
10年ドイツバーデンバーデンG1バーデン大賞(2着)

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