2013年2月18日月曜日

父父SSのサイレンティオが米G2勝ち(2012年12月)

2012年12月26日に行われた米G2サービューフォートS.(芝1マイル、3歳)は、父の父がサンデーサイレンスのサイレンティオが4番手追走から残り1ハロンで先頭に立つと、1番人気バトルフォースの追い込みを1/2馬身差抑えて優勝し、重賞初出走初勝利を挙げました。

サイレンティオはその次走、2月2日のアルカディアS.(芝1マイル、4歳以上)に出走し3着。3番手先行も4角で一端遅れた隙に勝ち馬サジェスティヴボーイに内に入られ突き放されましたが、体制を立て直して残り100mからはもう一度伸びていました。

斤量もサジェスティヴボーイ(亜G1を4勝、米芝マイルG1で2着)より約2.3kg、2着ウィルキンソン(2走前に米芝マイルG2勝ちなど米重賞2勝、米芝G1で3着1回)より約1.4kg重く、それでいて2・1/2馬身差、さらに1/2馬身差だからまたすぐに重賞を勝つ機会はあるでしょう。

上位3頭はレース後、次走に3月2日の米G1フランクE.キルローマイルS.(芝1マイル)を検討しているとのことでしたが、現状不明。

出走すれば、サービューフォートS.とアルカディアS.、フランクE.キルローマイルS.の3競走は今年の(今年も)BCマイルが行われるサンタアニタの芝1マイルで、コース経験を生かしてBCマイルで好走するサイレンティオが見られるかもしれません。昨年のBCマイル勝ち馬で年度代表馬になったワイズダンの背中はまだまだ遠いと思いますが。


サイレンティオは父サイレントネーム、母リスンエーピー(未出走)、母の父エーピーインディという血統のアメリカ産馬。父母およびサイレンティオともヴェルトハイマー兄弟の生産所有馬で、サイレンティオは同産駒初の重賞勝ち馬です。

サイレントネームは父サンデーサイレンスの日本産馬で、フランスでデビューし仏G1フォレ賞4着後に、米移籍し13戦して重賞2勝、芝G1で3着3回するなどしました。2012年は北米セカンドクロップリーディングで11位(ユートピアが12位)。特にカナダのオールウェザーで産駒がよく走っており、カナダの2012年2歳リーディング首位およびセカンドクロップリーディング首位となっています。


ちなみに、母の父がサンデーサイレンスの牝馬クワイエットオアシスは昨年6月の米G1ゲームリーS.(芝9ハロン、3歳以上牝馬)2着、7月の米G2ロイヤルヒロインマイルS.(芝1マイル、3歳以上牝馬)1着とした後休養していましたが、これは膝の骨片摘出手術を受けていたためであり、すでに調教を再開して復帰も近いようです。

2012年サービューフォートS.のレース映像。大外8番枠、青の帽子がサイレンティオ。


2013年アルカディアS.のレース映像。


サービューフォートS.(Sir Beaufort Stakes)
2012年12月26日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、芝1マイル
3歳、全馬同斤量、G2、8頭、Good、レース結果(PDF)、総賞金15万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績(12月26日終了時点)
主な成績
1サイレンティノ
Silentio
3牡
4.2倍
R.ベハラノ1分34秒274戦【3-0-1-0】
重賞初出走
2バトルフォース
Battle Force
3牡
4.0倍
M.スミス1/25戦【1-3-1-0】
2走前の米2歳G3で3着
3プレスバロン
Press Baron
3セン
17.3倍
V.エスピノーザ110戦【2-1-3-4】
重賞初出走


アルカディアステークス(Arcadia Stakes)
2013年2月2日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、芝1マイル
4歳以上、G2、13頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金15万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サジェスティヴボーイ
Suggestive Boy
5牡
5.2倍
J.タラモ
53.5kg
1分32秒7312戦【6-2-0-4】
アルゼンチン年度代表馬
米芝マイルG1で2着
米G1 BCマイル7着
2ウィルキンソン
Wilkinson
5牡
8.6倍
M.ペドロザ
54.4kg
2・1/220戦【5-4-3-8】
米芝重賞【1-2-1-2】
3サイレンティノ
Silentio
4牡
5.1倍
R.ベハラノ
55.8kg
1/25戦【3-0-2-0】
重賞1勝

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