オムニウム2世賞にディープインパクト産駒バロッチが優勝-左シャドウロール装着馬がバロッチ、黄色の勝負服は2着馬Private Jet |
「ディープ産駒バロッチがフランスのリステッド競走で優勝」の続きです。
2011年オムニウム2世賞(3歳牡セン、定量58kg)
サンクルー競馬場、芝1600m、重
1番人気はバロッチで2.4倍
着順 | 馬名 | 騎手 | 着差 | 主な成績 |
1. | Barocci | C.スミヨン | 1'48''90 | 2戦1勝 |
2. | Private Jet | M.ギュイヨン | 短クビ | G3 Prix Thomas Bryon 5頭立て2着 G1 クリテウムインターナショナルは10頭立て18馬身差6着、9戦3勝2着2回 |
3. | Two For Two | T.テュリエ | 2 | デビュー勝ち、これが2戦目で2戦1勝 |
4. | Ch'tio Bilote | C.ルメール | クビ | 前走で初勝利、5戦1勝 |
5. | Temps au Temps | G.ベノワ | 1/2 | 前走G2クリテウムドメゾンラフィットは10馬身差7着 昨年リステッドで3戦1勝2着2回、7戦2勝2着2回 |
6. | Uldiko | F.スパヌ | 3/4 | 22戦4勝 |
7. | Moncofar | I.メンディザバル | 8 | 5戦3勝2着1回、初の大敗 |
8. | Spirit of Battle | M.バルザローナ | 1 | 6戦1勝2着1回3着2回G2クリテウムドメゾンラフィット8½馬身差6着 G3エクリプス賞1/2馬身差6頭立て3着 |
バロッチが優勝したオムニウム2世賞(またはオムニウム2賞など、Prix Omnium II)は仏サンクルー競馬場の芝1600mで行われるリステッドレース(準重賞)です。G(グループ、グレード)のつかない競走ですが、過去の優勝馬には次のとおりG1戦線で活躍した馬が多数おり、仏2000ギニー路線へ向かう馬を中心に素質馬がシーズン初戦に選ばれることも多いレースのひとつです。
馬名 | オムニウム2世賞後の成績 | |
1992年 | Arazi | 仏G1と米BCジュベナイルのG1・4連勝後ここに出走 |
1993年 | Big Stone | G1・4勝、メイショウドトウの父 |
1995年 | Petit Poucet | 米G1ターフクラシック2着、仏G1・2000ギニー3着 |
2002年 | Medicis | 仏2000ギニー、フォレ賞とG1・2着2回 |
2004年 | American Post | 仏2000ギニー優勝 |
2005年 | Helios Quercus | 仏2歳G1クリテリウム・アンテルナシオナル優勝後このレースに出走 |
2009年 | Silver Frost | 仏2000ギニー優勝 |
上の表はその後G2、G3を勝っただけの数頭は抜いてあります。ほかに2007年の2着馬 Literato はのちに仏ダービー2着、英G1チャンピオンステークス優勝、2010年の3着馬 Behkabad が仏3歳G1パリ大賞典を優勝するなどしています。
Arazi と American Post は2歳G1優勝、Silver Frost は2歳重賞を制し2歳G1で3着していました。それに比べると今年は重賞勝ち馬が出走して来なかったため、バロッチがG1クラスかどうか判断するにはまだまだ早いですが。American Post と Silver Frost はオムニウム2賞を勝ったあと、仏2000ギニーと同じロンシャン競馬場の芝1600mで行なわれるG3フォンテンブロー賞を優勝して仏2000ギニーに向かっており、バロッチもフォンテンブロー賞に向かう予定で、このレース振りに期待しましょう。今年のフォンテンブロー賞は 4月24日、仏2000ギニーは 5月15日です。
バロッチの勝利で気になるのは、オムニウム2世賞の30分前に同距離同コースで行われたオムニウム2世賞の3歳牝馬版レース、カマルゴ賞より勝ち時計が1秒4遅いことですね。重馬場だったときの時計など良馬場時の参考にはならないですが、バロッチは 2馬身差2着したデビュー戦も重馬場で、そのときの勝ち時計は 1分50秒ジャストとまだ時計が速くなったときの適正は未知数です。
スポニチによると、管理するルルーシュ師は「まだかなりソエが出ている状態で良くなってくればもっと走れるよ。」と話しているとのこと。(仏で輝き始めた!ディープ産駒、海外初勝利 ― スポニチ Sponichi Annex 競馬)
追記:
レース写真を追加しました。
バロッチが勝ったオムニウム2世賞のレース写真11枚
過去記事:
ディープインパクト産駒 Barocci の仏デビュー戦を写真で紹介
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