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2011年9月30日金曜日

2011ドラール賞の出馬表(ナカヤマナイト出走)

ナカヤマナイトが出走する仏G2ドラール賞(10月1日)の出馬表が発表されました。シリュスデゼーグルがド本命の存在です。

シリュスデゼーグルは昨年のこのレースの勝ち馬。ジャパンカップでも外国馬最先着の9着しています。今年に入ってからますます強くなり、重賞ばかり8戦して4勝2着3回3着1回(【4-3-1-0】)です。G1イスパーン賞でゴルディコヴァの2着、G1サンクルー大賞典でサラフィナから1/4馬身差の2着しています。

2走前のG3ゴントービロン賞(2000m)は8馬身差、前走G2ドーヴィル大賞典(2500m)は10馬身差圧勝でした。


ほかにバイワードは昨年G1プリンスオブウェールズS.勝ちも今年は昨年ほどの調子は無さそう。G1はなかなか勝てないが、G2、G3では安定して走るフェイマスネームも注目。

ドラール賞(Qatar Prix Dollar
2011年10月1日、フランス・ロンシャン競馬場、芝1950m
3歳以上、G2、11頭、出馬表(JRA)
馬番ゲート番馬名性齢騎手通算成績
主な成績
16ダーバンサンダー
Durban Thunder
5牡T.ヘリヤー9戦【4-2-1-2】
前走ドイツG1勝ち
25シリュスデゼーグル
Cirrus Des Ailgles
5センF.ブロンデル36戦【12-14-5-5】
重賞7勝
34バイワード
Byword
6牡M.ギュイヨン13戦【6-2-1-4】
昨年、英G1勝ち
47フェイマスネーム
Famous Name

6牡
P.スマレン28戦【14-7-4-3】
重賞8勝
53シムラーン
Shimraan
4センC.ルメール9戦【3-1-1-4】
G2ユージーンアダム賞1着
610サガドリーム
Saga Dream
5センT.ジャルネ19戦【5-4-3-7】
伊G3で3着
71ヴァガボンドシューズ
Vagabond Shoes
牡4O.ペリエ7戦【2-1-0-4】
仏G3勝ち
811デザートブラン
Desert Blanc
牡3S.パスキエ4戦【3-0-1-0】
G3プランスドランジュ賞3着
99フレンチネイビー
French Navy
牡3A.アジュテビ6戦【5-0-0-1】
英仏でG3を1勝ずつ
102テオダノン
Theo Danon
牡3A.スボリッチ6戦【2-0-0-4】
独G3で1勝
118ナカヤマナイト
Nakayama Knight
牡3柴田善臣10戦【3-3-1-3】
共同通信杯

ダーバンサンダーは60kg、シリュスデゼーグルは59kg、3歳馬は55kg、他57kg。

2011年9月27日火曜日

2011凱旋門賞の出走馬の紹介(ヒルノダムール、ナカヤマフェスタが予定)

今年2011年の凱旋門賞に出走する各馬の紹介です。出走馬および枠順は未確定ですが、有力どころは次のとおりです。文中のリンク先は特に記述が無い場合は過去記事です。騎手は推定。

9月26日現在の英ブックメーカーのオッズでは、人気順にサラフィナ、ソーユーシンク、ワークフォース、ガリコヴァ、ナサニエル、リライアブルマン、メアンドレ、スノーフェアリー、ヒルノダムール、 ナカヤマフェスタ、デインドリーム、セントニコラスアベイ、トレジャービーチの順です。


ワークフォース Workforce(4歳牡馬。5代血統表、英語サイト。以下同じ)
父キングスベスト、母ソヴィエトムーン、母父サドラーズウェルズ
騎手:R.ムーア、調教師:M.スタウト、馬主:カリッド・アブドゥラ
8戦【4-3-0-1】
ワークフォースの画像(奥、転載元

昨年の英ダービー凱旋門賞の勝ち馬。今年のキングジョージで2・3/4馬身差2着以来、ぶっつけの出走ですが、去年もキングジョージ17馬身差5着以来の出走でした。今年は3戦してG3ブリガディアジェラードS.(10ハロン、YouTube)を1勝のみ。他に英G1エクリプスS.でソーユーシンク(後述)から1/2馬身差の2着でした。

2010凱旋門賞のレース映像




ナサニエル Nathaniel(3歳牡馬。5代血統表)
父ガリレオ、母マグニフィセントスタイル、母父シルヴァーホーク
騎手:W.ビュイック、調教師:J.ゴスデン、馬主:レディー・ロスチャイルド
6戦【3-3-0-0】
ナサニエルの画像(左、転載元

今年のキングジョージでワークフォースを破って優勝しました。昨年、8ハロンのデビュー戦はフランケルから1/2馬身差の2着。今年は4戦すべて12ハロン戦で、G2チェスターヴァースでトレジャービーチ(愛ダービー馬)からアタマ差2着だった以外は全勝しています。ほかにキングジョージの1走前、G2キングエドワード7世S.は5馬身差で優勝。

こちらもキングジョージからぶっつけです。なお、馬場状態によっては(おそらく馬場が堅く、時計が速い場合には)凱旋門賞を回避して、10月15日のG1チャンピオンS.に回ります。

2011年キングジョージ6世&クイーンエリザベスS.のレース映像



ソーユーシンク So you Think(5歳牡馬。5代血統表
父ハイチャラパル、母トライアシック、母父タイツ(その父ニジンスキー)
騎手:S.へファナン、調教師:A.オブライエン、
馬主:Smith/Magnier/Tabor/Dato Tan/T.Yahaya
17戦【12-3-1-1】
ソーユーシンクの画像(転載元

ニュージーランド生産馬。2009年に豪G1コックスプレート優勝、2010年にコックスプレート連覇を含むG1競走4勝。2011年からはクールモアが購入し、アイルランドのエイダン・オブライエン調教師の元へ移籍しました。

今年はエクリプスS.でワークフォースを、愛チャンピオンS.でスノーフェアリーをそれぞれ2着に下して優勝するなどG1を3勝しました。6月の英G1プリンスオブウェールズS.ではドバイシーマクラシック勝ち馬リワルディングのクビ差2着に敗れています。

2100m以上の経験は、5月のG1タターソールズゴールドカップ(約2112m)と昨年のメルボルンカップ(3200m)があるのみ。前者は4馬身差快勝、後者は3着(YouTube)でした。2400mへの適性は気になりますが、メルボルンカップも残り300mから200mを切った辺りまで先頭に立っており持つでしょう。

なお、騎手についてオブライエン調教師の最終決定はまだです。ソーユーシンク愛移籍後の5戦はムーアが2戦、へファナンが3戦騎乗しました。凱旋門賞でムーアはワークフォースの予定で、また息子のジョセフを乗せてくるとは思わないし、今年オブライエン管理馬でG1を勝っている他の2人、スペンサーやオドノヒューを乗せるつもりがあるならエクリプスS.や愛チャンピオンS.でも乗ってもらっているだろうと思うので、普通にヘファナン騎手だろうと思います。バルザローナ騎手の可能性もなくは無いですが。

極端に馬場が悪くなった場合には回避する可能性があります。

2011年G1愛チャンピオンS.のレース映像。



サラフィナ Sarafina(4歳牝馬。5代血統表
父リフューズトゥーベンド、母サナリヤ、母父ダルシャーン
騎手:C.ルメール、調教師:A.ド・ロワイエ=デュプレ、馬主:アガ・カーン4世
9戦【6-1-2-0】
サラフィナの画像

昨年の凱旋門賞は直線手前で大きな不利がありましたがよく差して 1着から2・3/4馬身差の3着に入りました。今年は牡馬相手のサンクルー大賞典も優勝。前走フォア賞でヒルノダムールとセントニコラスアベイとの狭い間を抜け出てきた根性と末脚は見事でした。凱旋門賞は、道中は馬群の内でじっと待ち直線で馬群を割って抜け出す競馬が必勝パターンなので、今年も十分チャンスです。

2011年サンクルー大賞典のレース映像


2011年フォア賞のレース映像



リライアブルマン Reliable Man(3歳牡馬。5代血統表)
父ダラカニ、母オンフェアステージ、母父サドラーズウェルズ
騎手:G.モッセ、調教師:A.ド・ロワイエ=デュプレ、馬主:プライドレーシングクラブ
5戦【4-0-1-0】
リライアブルマンの画像(手前の青い帽子)

ここまでの5頭は父父か母父がサドラーズウェルズです。 

今年のジョッケクルブ賞(フランスダービー、2100m)は後方追走から馬群を抜け出して優勝。唯一の敗戦はパリ大賞典でメアンドレ(後述)の4・1/2馬身差3着でした。前走ニエル賞はメアンドレに2馬身差をつけて快勝。

フォア賞は2分32秒28、その30分後に行われたニエル賞は2分32秒43とほぼ同じ勝ち時計での決着でした。ただし本番は斤量が、サラフィナ56.5→58.0、ヒルノダムール・ナカヤマフェスタ58.0→59.5と増えるのに対して、リライアブルマンやミアンドレは3歳なので58.0→56.0と減る分きわめて有利です。あとは2分26秒63と速めの決着だったパリ大賞典で負けており、調教師もタイムを敗因としているので凱旋門賞が良い馬場で行われた場合の懸念材料です。

2011年フランスダービーのレース映像。


2011年ニエル賞のレース映像



メアンドレ Meandre(3歳牡馬。5代血統表
父スリックリー、母ペン、母父セーヴルローズ
騎手:M.ギュイヨン、調教師:A.ファーブル、馬主ロスチャイルドファミリー
10戦【3-3-1-3】
メアンドレの画像

昨年は4戦して3着が精一杯。今年に入ってから2→2→1→1→1→2とパーフェクト連対中。G1パリ大賞典で重賞初勝利。パリ大賞典ではリライアブルマンの1馬身ほど前の位置から直線でリライアブルマンを突き放し4・1/2馬身差をつけました。一方、行き脚がつかなかったニエル賞はリライアブルマンの2-3馬身後ろを追走しいったんはほぼ並びましたが、最後は2馬身差2着。

ただ、ニエル賞2週間前に熱発(RacingPost)して予定の調教をこなせなかったようなので、 前走の敗戦だけでは見限れないです。

2011年パリ大賞典のレース映像。



ガリコヴァ Galikova(3歳牝馬。5代血統表
父ガリレオ、母ボーンゴールド、母父ブラッシンググルーム
騎手:O.ペリエ、調教師:F.ヘッド、馬主:ヴェルトハイマー兄弟
7戦【5-1-0-1】
ガリコヴァの画像(転載元

ゴルディコヴァの半妹で、重賞3勝馬。仏オークス2着。ニエル賞の2時間後に行われたG1ヴェルメイユ賞でG1初勝利。ヴェルメイユ賞の勝ちタイムは 2分34秒38とフォア賞・ニエル賞より2秒ほど遅いですが、この間ロンシャン競馬場は強い雨が降り馬場が悪くなっているので、そのぶんでしょう。凱旋門賞はヴェルメイユ賞と同じ54.5kgでの出走です。

牡馬とは1戦だけしており、そのG2ギョーム・ドルナーノ賞では4着馬コロンビアンに3・3/4馬身差をつけました。コロンビアンは仏ダービーとニエル賞でそれぞれリライアブルマンから2・3/4馬身差4着、3・1/4馬身差4着しています。コロンビアンを物差しにすればリライアブルマンとも相手になりそう。

2011年ヴェルメイユ賞のレース映像。

"Qatar Prix Vermeille 2011" Galikova / O... 投稿者 DIRECTVISION1


ヒルノダムール Hiruno D'Amour(4歳牡馬。5代血統表
父マンハッタンカフェ、母シェアエレガンス、母父ラムタラ
騎手:藤田伸二、調教師:昆貢、馬主:蛭川正文
15戦【4-6-1-4】

初コースのフォア賞はサラフィナから短クビ差の2着。 セントニコラスアベイにも2馬身先着し、試走としては十分な結果でした。大阪杯はレコード勝利で、悪い馬場で行われた天皇賞(春)は13年ぶりに3分20秒以上かかった決着で優勝。時計が速くなっても、ある程度なら遅くても対応できる。



ナカヤマフェスタ Nakayama  Festa(5歳牡馬。5代血統表
父ステイゴールド、母ディアウィンク、母父タイトスポット
騎手:蛯名正義、調教師:和泉信一、生産者:新井牧場
14戦【5-3-0-6】

昨年の凱旋門賞2着馬。昨年のジャパンカップ以来だったフォア賞は最下位4着でしたが、後方追走のままで負けるよりは、ああやって逃げる競馬のほうが走る気力がなくなっていないことが確認出来てよかったと思います。昨年のフォア賞2着ほど順調ではないものの、今年も良い競馬を見せてほしい。


スノーフェアリー Snow Fairy(4歳牝馬。5代血統表
父インティカブ、母ウッドランドドリーム、母父チャーンウッドフォレスト
騎手:F.デットーリ、調教師:E.ダンロップ、馬主:アナモイン社
16戦【6-4-2-4】
スノーフェアリーの画像(転載元

昨年は英オークス愛オークス、エリザベス女王杯、香港カップとG1を4勝。今年はドバイシーマクラシックを目指していましたが、管骨に異常が見つかって海外競馬)出走断念。7月に復帰し、エクリプスS.はソーユーシンクから9馬身差の4着(5頭立て)。牝馬G1ナッソーS.は2馬身差2着。前走のG1愛チャンピオンS.ではソーユーシンクから1/2馬身差の2着まで調子を戻しています。

凱旋門賞に出走するかは今週中頃の追い切り後に決定されます(RacingPost)。ダンロップ調教師は、「時計が速い馬場の方が良い」と述べています。天気予報次第では回避する可能性もありそうです。なお近2走はデットーリ騎手が騎乗していました。

2010香港カップのレース映像。



デインドリーム Danedream(3歳牝馬。5代血統表
父ロミタス、母デインドロップ、母父デインヒル
騎手:A.シュタルケ、調教師:P. シールゲン、馬主:Gestut Berg Eberstein
11戦【4-0-4-3】
デインドリームの画像(転載元


G2イタリアダービー3着、G2イタリアオークス優勝。自国の独G1ベルリン大賞とバーデン大賞はいずれも古馬牡馬相手にそれぞれ5馬身差、6馬身差の圧勝しました。これを受けて凱旋門賞に5着賞金に相当する追加登録料を支払って出走することが検討されています。こちらも馬場次第(SportingLife)の出走ですが、おそらく柔らかい方を好んでいたはず。締め切り日は29日です。

2011バーデン大賞のレース映像



セントニコラスアベイ St Nicholas Abbey(4歳牡馬。5代血統表
父モンジュー、母リーピングウォーター、母父シュアブレード
騎手:J.オブライエン、調教師:A.オブライエン
馬主:D.スミス、Mrs.マグナー、M.テイバー
9戦【5-0-3-1】
セントニコラスアベイの画像

09年に2歳G1レーシングポストトロフィー(1マイル)優勝。今年はG1コロネーションカップ(12ハロン、YouTube)を制したあと、キングジョージ4馬身差3着、フォア賞3着。強いことは強いのですが、このメンバーに入るともう一歩足りない感じもします。


トレジャービーチ Treasure Beach(3歳牡馬。5代血統表
父ガリレオ、母 Honorine、母父マークオブエスティーム
騎手:C.オドノヒュー、調教師:A.オブライエン
馬主:D.スミス、Mrs.マグナー、M.テイバー
10戦【5-3-1-1】
トレジャービーチの画像(転載元

英ダービーで頭差2着のあと、愛ダービーは3/4馬身差で優勝。パリ大賞典は4馬身差4着でした。8月にはアメリカに遠征しG1セクレタリアトS.(10ハロン)を勝っています。12ハロンの英G2チェスターヴァースではナサニエルを頭差おさえて優勝しています。出走するとすれば特に馬場が悪い場合はセントニコラスアベイよりチャンスがありそう。

2011愛ダービーのレース映像




なお、今年の英ダービー馬プルモアはすでに引退。ニエル賞3着馬ヴァダマールは2週間後のG2レースを目標にしているため、凱旋門賞には出走しません。

凱旋門賞当日は新宿と梅田でパブリックビューイングが予定されています。詳しくはこちら。またグリーンチャンネルでは10月2日(日)22:30から24:00までのあいだに中継があります。詳しくは「2011凱旋門賞生中継~中央競馬を見るならグリーンチャンネル~」をご覧ください。

2011年9月12日月曜日

新宿と梅田で2011凱旋門賞パブリックビューイング

JRAホームページに凱旋門賞のパブリックビューイングについて、案内が掲載されています。今年のドバイ・ワールドカップはあの時間帯にもかかわらず梅田のチケットは数日前には売り切れていたと記憶しているので(新宿は震災の影響で中止)、ご希望の方は13日の発売開始日に申し込んだ方が良いでしょう。

映画館で観戦しよう!凱旋門賞はパブリックビューイング!!- JRA


下二つはチケットぴあのサイトです(なぜ右クリック無効なのか)
新宿バルト9 シアター9(東京、2011/9/13(火) 10:00より発売 )
梅田ブルク7 シアター1 (大阪、2011/9/13(火) 10:00より発売 )

2011年9月11日日曜日

2011年ニエル賞の結果。ナカヤマナイトは最下位、リライアブルマンが優勝


ニエル賞に出走したナカヤマナイトは、出遅れて最後方追走から直線では全く伸びず最下位でした。フランスダービー馬リライアブルマンが、G1パリ大賞典勝ち馬メアンドレに2馬身の差をつける完勝。パリ大賞典で3着に敗れた2400mで初重賞勝利です。メアンドレが2着。

2011年ニエル賞のレース映像。動画予備(ニコニコ動画)。連続写真はこちら


レースはキングオブアルノールが逃げ、3番手にリライアブルマンが、最後方の内にナカヤマナイト、その外にメアンドレが追走する展開。直線に入ってメアンドレが上がっていってもナカヤマナイトはついていくことが出来ませんでした。そのメアンドレも先に抜け出したリライアブルマンとの差は詰められず、最後は何とかヴァダマールを押さえ込んで2着確保です。

ニエル賞(Prix Niel)
2011年9月11日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
3歳、G2、6頭、レース結果レース映像(有料)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1リライアブルマン
Reliable Man
3牡
3.4倍
G.モッセ2分32秒435戦【4-0-1-0】
G1ジョッケクルブ賞1着
2メアンドレ
Meandre
3牡
1.6倍
M.ギュイヨン210戦【3-3-1-3】
G1パリ大賞典1着
3ヴァダマール
Vadamar
3牡
9.3倍
C.ルメールクビ6戦【2-0-2-2】
英ダービー7着
4コロンビアン
Colombian
3牡
22倍
W.ビュイック17戦【1-0-3-3】
仏ダービー4着
5キングオブアルノール
King of Arnor
3牡
12倍
P.ブドー38戦【3-0-1-4】
準重賞1勝
6ナカヤマナイト
Nakayama Knight
3牡
31倍
柴田善臣410戦【3-3-1-3】
G3共同通信杯1着

2011年フォア賞の結果。サラフィナ優勝、ヒルノダムール2着、ナカヤマフェスタ最下位4着


9月11日に行われたフォア賞はナカヤマフェスタがスタート直後は数馬身離して逃げる展開。直線に入ってセントニコラスアビーがナカヤマフェスタに外から並びかけるが、さらに外から3番手追走のヒルノダムールが先頭に立つ。が、セントニコラスアビーとヒルノダムールの狭い間を縫って、最後方追走のサラフィナがヒルノダムールに並ぶと、2頭の追い比べになり、ゴール直前でサラフィナが頭差だけ差し切って優勝しました。

2011年フォア賞のレース映像。動画予備(ニコニコ動画)


ヒルノダムールが惜しい2着、セントニコラスアビーが2・1/2馬身差3着で、ナカヤマフェスタは4着でした。

フォア賞の連続写真はこちら

フォア賞(Prix Foy)
2011年9月11日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
4歳以上、G2、4頭、レース結果、レース映像(有料)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サラフィナ
Sarafina
4牝
1.7倍
C.ルメール2分32秒289戦【6-1-2-0】
ディアヌ賞1着
サンタラリ賞1着
サンクルー大賞典1着
2ヒルノダムール
Hiruno d'Amour
4牡
6倍
藤田伸二アタマ15戦【4-6-1-4】
天皇賞(春)1着
3セントニコラスアベイ
St Nicholas Abbey
4牡
3倍
C.スミヨン2・1/29戦【5-0-3-1】
レーシングポストT1着
コロネーションカップ1着
キングジョージ3着
4ナカヤマフェスタ
Nakayama Festa
5牡
9倍
蛯名正義1/214戦【5-3-0-6】
宝塚記念1着、凱旋門賞2着

2011年9月8日木曜日

2011年ニエル賞(ニエユ賞)の出走メンバー(ナカヤマナイト出走)

9月11日にフランス・ロンシャン競馬場の芝2400mで行なわれるG2ニエル賞の出走メンバーを紹介します。結果はこちら

実績で言うとメアンドレ=リライアブルマン>ナカヤマナイト=コロンビアン>他の2頭です。

メアンドレ Meandre:

2歳時は4戦して未勝利。3歳になって2着を2回続けたあと、3連勝で一気にG1パリ大賞典(2400m)を制しました。パリ大賞典で負かした相手に、無敗だったフランスダービー馬リライアブルマン(3着)や、愛ダービー馬トレジャービーチ(4着)がいます。ニエル賞はそのとき以来となる約2ヶ月ぶりの出走です。


リライアブルマン Reliable Man:

デビューから3連勝でジョッケクルブ賞(仏ダービー、2100m)を制しました。その次走、初めての2400mだったパリ大賞典ではメアンドレから4・1/2馬身差の3着。父ダラカニ、母父サドラーズウェルズという血統は、キングジョージ優勝、BCターフ2連覇のコンデュイットと同じで、2400mは対応できるはず。


コロンビアン Colombian:(リライアブルマン の画像の後ろの馬がコロンビアン)
重賞未勝利。仏ダービーは2・3/4馬身差4着。G2ユージンアダム賞1馬身差3着。G2ギョーム・ドルナーノ賞は3・3/4馬身差4着でしたが、仏牝馬2冠馬ゴールデンライラックとは短クビ差でした。ニエル賞が初めての2400mです。半兄に仏2000ギニー勝ち馬クロドヴィルがいて、父アザムール、母父リナミックスという血統。母はオペラ賞(当時G2、1850m)の勝ち馬です。


キングオブアルノール King Of Arnor:

5月に初勝利を挙げると、3連勝で2400mの準重賞フレデリック・ドゥ・ラグランジュ賞を制覇(3馬身差)。このときの2,3着馬は2400mのG3リス賞の3,4着馬です。ニエル賞が重賞初出走ですが、意外と侮れないと思うので、同じファーブル厩舎であるメアンドレのペースメーカー役だったりはしないと思う。


ヴァダマール Vadamar:

2100mの準重賞を勝ったあと、仏G2グレフュール賞でプルモアから2・1/2馬身差3着、英ダービーで4・3/4馬身差7着(13頭立て)しています。ニエル賞はダービー以来の出走。成績は目立たないが、イギリスよりフランス競馬に適性がある場合はプルモア相手にそれなりに走った実績が怖い。父ダラカニ、母が2000mの仏G1サンタラリ賞勝ち馬ヴァダウィナです。


2011年フォア賞出走6頭。日本時間9月11日午後9時30分(21:30)発走予定。
テレビ中継がグリーンチャンネルまたはフジテレビTWOであります(詳細はリンク先で)
馬名性齢
斤量
騎手通算成績
主な成績(グレード記載が無いレースはG1)
メアンドレ
Meandre
3牡
58.0kg
騎手9戦【3-2-1-3】
パリ大賞典1着、準重賞アヴル賞1着
リライアブルマン
Reliable Man
3牡
58.0kg
騎手4戦【3-0-1-0】
ジョッケクルブ賞1着、パリ大賞典3着
コロンビアン
Colombian
3牡
58.0kg
騎手6戦【1-0-3-2】
仏ダービー4着
ヴァダマール
Vadamar
3牡
58.0kg
騎手5戦【2-0-1-2】
英ダービー7着
キングオブアルノール
King Of Arnor
3牡
58.0kg
騎手7戦【3-0-1-3】
準重賞フレデリック・ドゥ・ラグランジュ賞
ナカヤマナイト
Nakayama Knight
3牡
58.0kg
騎手9戦【3-3-1-2】
G3共同通信杯1着、皐月賞5着、ダービー4着

2011年フォア賞の出走メンバー(ナカヤマフェスタ、ヒルノダムール出走)

9月11日にロンシャン競馬場・芝2400mで行なわれるG2フォア賞の出走メンバーがほぼ確定したので紹介します。ナカヤマフェスタが2着した去年とおなじ4頭立ての予定です。結果はこちら

サラフィナ Sarafina:

現在ブックメーカー各社のオッズで凱旋門賞1番人気の牝馬です。ペースも馬場も問わず常にハイレベルで好走し続けており、最も警戒するべき相手です。昨年はフランスオークスなど牝馬G1を2勝、凱旋門賞でも3着しました。今年は牡馬相手にG1サンクルー大賞典(エルコンドルパサーが勝ったレース)を勝っています。それ以来となる2ヵ月半ぶりの出走です。

サラフィナが凱旋門賞1番人気である理由は、
  • キングジョージ馬ナサニエルが、凱旋門賞のあと10月15日のG1英チャンピオンS.への余力を残すため、キングジョージから凱旋門賞へぶっつけの予定であるため
  • 昨年の凱旋門賞馬ワークフォースは前走キングジョージ2着時に軽傷を負い、そのためもあってかトライアルを使わず、こちらも凱旋門賞がキングジョージ以来のレースとなるため
  • 豪G1を5勝、欧州に移籍した今年は英愛G1を3勝しているソーユーシンクが凱旋門賞に出るのかはっきりしないため
でもありますが、それでなくても有力候補である確かな実力の持ち主です。


セントニコラスアベイ St Nicholas Abbey:

今年のG1コロネーションカップで、のちに牡馬相手のG1英インターナショナルS.でも2着するミッデイ(牝馬G1を6勝、うち2回の2着はスノーフェアリー)に1馬身差をつけて優勝しています。その前走はG2を9馬身差楽勝。キングジョージは4馬身差3着です。


2011年フォア賞出走4頭。日本時間9月11日午後9時(21:00)発走予定。
テレビ中継がグリーンチャンネルまたはフジテレビTWOであります(詳細はリンク先で)
馬名性齢
斤量
通算成績
主な成績(いずれもG1)
サラフィナ
Sarafina
4牝
56.5kg
8戦【5-1-2-0】
ディアヌ賞1着、サンタラリ賞1着、サンクルー大賞典1着
ヴェルメイユ賞3着、凱旋門賞3着
セントニコラスアベイ
St Nicholas Abbey
4牡
58.0kg
8戦【5-0-2-1】
コロネーションカップ1着、キングジョージ3着
レーシングポストトロフィー1着
ナカヤマフェスタ
Nakayama Festa
5牡
58.0kg
13戦【5-3-0-5】
宝塚記念1着、凱旋門賞2着
ヒルノダムール
Hiruno d'Amour
4牡
58.0kg
14戦【4-5-1-4】
天皇賞(春)1着

2011年5月11日水曜日

ヴィクト、グランプリボス、フランケル、アニマルキングダムらの次走報

最近明らかになった有力馬数頭の次走についてです。

フランケル Frankel
英2000ギニーを6馬身差で圧勝したフランケルは、すでにお伝えしたとおり距離不安から英ダービーには向かわず、6月14日に英アスコット競馬場の芝1マイル(約1609m)で行なわれる3歳限定マイルG1セントジェームズパレスステークスに出走予定です。

そのあとは距離を伸ばして8月17日に行なわれる英G1インターナショナルステークス(ヨーク競馬場、芝10f88y、約2092m)に出走することが検討されています。05年にはゼンノロブロイ(武豊騎手)が出走し、エレクトロキューショニストの2着に入っているレースです。なおヴィクトワールピサも今年インターナショナルステークスに出走予定でしたが、後述どおり、現在では出走しない見込みが高くなっています。

英2000ギニーは無敗のフランケルが楽勝(レース映像あり)



グランプリボス Grand Prix Boss
先日のNHKマイルカップを制しG1競走2勝目をあげたグランプリボスは、レース前に矢作調教師が「サクラバクシンオーの後継種牡馬としての価値を上げるために」目標にしたいとしていたセントジェームズパレスS.に出走する予定です。レーシングポスト紙もグランプリボスがフランケルに挑むと記事で紹介しています。

JAPAN Back to form Grand Prix Boss could face Frankel - Racing Post



ヴィクトワールピサ Victoire Pisa
ヴィクトワールピサはドバイワールドカップを優勝したあと、香港のG1クイーンエリザベス2世カップ、英G1インターナショナルS凱旋門賞(10月2日)というローテーションが発表されていましたが、4月に右後肢に軽度の跛行を発症したためクイーンエリザベス2世Cは回避し、同時にインターナショナルSへの出走も流動的になっていました。

5月11日付日刊スポーツによると、角井調教師はインターナショナルSへの出走について「現地に着いて10日ぐらいでの競馬になるので日程が厳しい」と話しており、代わりに9月3日のG1愛チャンピオンステークス(レパーズタウン競馬場、芝10f、約2012m)に出走する可能性が高そうです。これでインターナショナルSでのフランケルとの対決は無くなりました。

ヴィクト「愛チャンピオンS」で腕試しだ - nikkansports.com
2011年ドバイワールドカップ結果およびレース映像



アニマルキングダム Animal Kingdom
ケンタッキーダービー優勝のアニマルキングダムは特に異常もなく、5月21日の米三冠2戦目プリークネスステークス(ピムリコ競馬場、ダート9.5ハロン、約1911メートル)に出走予定です。

ケンタッキーダービー出走馬では他に6頭、2着ネーロ、3着ムーチョマッチョマン、4着シャックルフォード、6着サンティーヴァ、8着ダイアルドイン、16着ミッドナイトインタールードがプリークネスS.出走登録しています。うちネーロはこれを回避して三冠目ベルモントステークスに直行する可能性もあると表明されています。

またダイアルドインはケンタッキーダービー8着に終わっていますが、G3ホーリーブルS.、G1フロリダダービーを勝っており、もしプリークネスステークスを勝てば、ピルリコ競馬場などを所有する MI Development Inc.社が設定した約4億4千万円のボーナスを獲得できます。

これは MI 社が所有するピムリコ、ガルフストリームパーク、サンタアニタパーク、ゴールデンゲートフィールズの各競馬場に設定された計8レースのうち、カテゴリー1(G3ホーリーブルS.、G2ファウンテンオブユースS.、G2ロバート・B・ルイスS.、G2サンフェリペS.、G3エルカミノリアルダービー)から1レース、カテゴリー2(G1フロリダダービー、G1サンタアニタダービー)から1レース、最後にカテゴリー3のプリークネスステークスのあわせて3レースを勝てば5.5百万ドル(オーナー500万ドル、調教師50万ドル)のボーナス賞金が与えられるというものです。

もしダイアルドインが勝てばプリークネスステークスの1着賞金とあわせて1レースで610万ドルの賞金を獲得することになり、これはスマーティジョーンズが04年にケンタッキーダービーを勝って獲得した588万4千ドルの北米競馬史上1レースでの最高賞金獲得額を超えることになります。当時スマーティジョーンズはG3レベルS.、G2アーカンサスダービーを勝っていたため、ケンタッキーダービーの優勝賞金に合わせてオークローン競馬場が設定していた500万ドルのボーナスを得たのでした。


ほかにG1アーカンサスダービーでネーロに1/4馬身差をつけて優勝したアーチアーチアーチはケンタッキーダービー15着に終わっていましたが、レース中に左前脚を骨折していたことが判明、手術は成功しましたが、レース復帰の可能性が微妙なため、引退することになりました。父は昨年のブリーダーズカップクラシックでゼニヤッタを負かして優勝したブレイムと同じアーチであり、母は重賞3着2回があるほか、母母Pattern Step、母母母Tipping Timeがどちらもハリウッドオークスを勝っている良血なので種牡馬としての需要もあるでしょう。


前売り2番人気ながら検査値に異常があったためケンタッキーダービーを回避したアンクルモーの次走は現在不明。ケンタッキーダービー5着で英G1レーシングポストトロフィー3着、米G2BCジュヴェナイルターフ6着、G2UAEダービー2着のマスターオブハウンズはプリークネスS.は出走せず、ベルモントS.に向かうことが検討されています。キングマンボ×サドラーズウェルズ×リファールという血統だけに12ハロン(2400m)ならかなり有力でしょう。



コスモバルク Cosmo Bulk
昨年一度は引退式が行われながら、今年になって現役復帰を目指して調教が再開されたコスモバルクは、5月10日の追いきりの結果、アイルランドに渡航して現役復帰することが正式に発表されました。6月1日に成田空港から移籍先となるアイルランドの児玉敬厩舎へと移動するとのこと。初戦は7月になる予定です。

バルク6・1アイルランド遠征決まる - nikkansports.com
コスモバルク、アイルランドでの現役復帰が決定 - netkeiba.com

アイルランド移籍といえば昨年はポップロックが約2800mの一般戦を勝ったあと、G1愛セントレジャーに出走しましたが、屈腱炎を発症し最下位に終わっています。

ポップロック、アイルランドでの初戦ギネスレースに勝利
愛セントレジャー、ポップロックは最下位

2011年3月31日木曜日

キングストレイルとコスモバルクがアイルランドで現役復帰か?

重賞2勝馬キングストレイルがアイルランドで現役復帰することが分かりました。また、国際G1勝ち馬コスモバルクもアイルランドで現役復帰する計画があることが明らかになっています。アイルランドといえば、昨年、ポップロックが移籍して2戦しましたが、その後に種牡馬入りしたチェコの繋養牧場のサイトに写真などが掲載されているのであわせて紹介します。



昨年春に引退したキングストレイル Kings Trail がアイルランドで現役復帰することになり、2月にはすでにアイルランドへ移動、現地で開業している日本人の児玉敬調教師の元で調教が積まれているとサンケイスポーツが報じました。移籍初戦の時期は不明です。

昨春引退キングストレイル、愛で現役復帰 - 競馬 - SANSPO.COM

キングストレイルは05年セントライト記念(G2)、07年京成杯オータムハンデ(G3)で重賞2勝、G1競走ではスプリンターズステークス4着(07年)、マイルチャンピオンシップ6着(07年)、天皇賞・秋は2戦して16着(05年)と9着(08年)しています。マイル前後の距離を中心に、ハイペースになると好走することのあるタイプの競走馬でした。

アイルランド移籍は、「アイルランドから名馬サンデーサイレンスの血が欲しいとの理由で後継馬としての強いオファーがあり」と、サンデーサイレンスの血統を求める現地生産者の求めに応じてのようですが、わざわざ競走馬として現役復帰する理由は不明です。キングストレイルは父サンデーサイレンスの魅力のほか、近親にマイルCS勝ち馬シンコウラブリイなど重賞勝ち馬が多数いる牝系の出身、および自身が種牡馬としての価値が上がっているマイル近辺の活躍馬であることなどから競走成績に比べれば種牡馬として引き合いが強いのかもしれません。

ちなみに、マイルチャンピオンシップ→香港マイルとマイルG1を連勝したハットトリックが2008年、父サンデーサイレンスのG1勝ち馬としては初めて海外(アメリカ)で種牡馬入りしています。

父系馬鹿:ハットトリック - livedoor Blog(ブログ)




また、06年シンガポール航空インターナショナルカップ(G1)勝ち馬コスモバルク Cosmo Bulk もアイルランドで現役復帰プランがあると日刊スポーツが報じています。

バルクが現役復帰アイルランド参戦プラン - 競馬ニュース : nikkansports.com ← 画像有り

コスモバルクは昨年2010年もアイルランドに移籍する計画がありましたが、出国に向け茨城のビッグレッドファーム鉾田で調整中だった3月に左後肢の剥離骨折が判明、そのまま引退していました。今年2月末から本格的な調教を再開しており、
岡田繁幸オーナーは「動きや気配をもう少し見てからになるが、乗っていて若さを感じ、走るのを嫌がらず、鋭気があれば」と、条件付きながらも現役復帰への可能性を模索している
とのこと。移籍するとすれば、キングストレイルと同じように児玉敬厩舎が受け入れ先になる予定です。なお、
バルクは昨春に門別競馬場で引退セレモニーを行っているが、地方競馬全国協会の登録は残されており、登録上は現役馬扱い
だそうです。

コスモバルクは06年に国際G1シンガポール航空インターナショナルカップでG1初勝利、同レースは翌07年も2着し、08年は6着でした。他に皐月賞2着、ジャパンカップ4着など、地方所属馬ながら中央場所で活躍しました。特にラジオたんぱ杯2歳S.、弥生賞と3歳牡馬クラシックへ向けた主要レースを連勝したのは印象的でした。後年はもう力を落としていたのが明らかなので、「条件戦から使って、G1に挑戦できるようなら」(岡田繁幸オーナー)と言われてもG1戦は出走するだけに終わりそうですが、父ザグレブはG1愛ダービー勝ち馬と当地に縁があることですし、無事に出走してほしいところです。




ポップロック、(おそらく)チェコの Napajedla Stud にて

キングストレイル、コスモバルクをアイルランドで受け持つ児玉敬調教師は昨年、ポップロックも受け入れていたのですが、その児玉調教師がポップロックがチェコで種牡馬入りすることになった経緯を「競馬ブック」に語っています。

ポップロックが種牡馬に 繋養先がチェコに決まるまでの経緯 - 座布団が行司にクリーンヒット

ポップロックは移籍緒戦のギネスレース(非重賞の一般戦)を2.5馬身差で快勝後、アイルランドを中心に欧州で複数の種牡馬入りオファーがあったそうです。ただしアイルランドからの打診はいずれも現地で盛んな障害競走用の種牡馬としてだったと。そこで児玉氏は障害用でないオファーの中から一番条件の良かったチェコの「Napajedla Stud」を選び、チェコで種牡馬入りとなったそうです。

ということは、アイルランドで種牡馬入りする予定で移籍したキングストレイルには、「すでに障害用ではない、平地の種牡馬としてのオファーがある」と考えるのが妥当な気がしますが、世界のサラブレッド生産をリードする中心地のひとつであるアイルランドで少しでも良い牝馬を集めるためにも、レースで良い結果を期待したいです。


「Napajedla Stud」は、
チェコとドイツの企業の合弁会社なんだそうで、国こそチェコですがドイツ国境付近にあってドイツから良質な牝馬を集めやすい点があり、種付け料は1500ユーロ(18万円ほど)、さらに条件として初年度種付け数55頭確保、3年間リースという契約が成される予定なんだそうです。
ポップロックが種牡馬に 繋養先がチェコに決まるまでの経緯 - 座布団が行司にクリーンヒット

「Napajedla Stud」にはチェコ年度代表馬で、BCクラシック勝ち馬レッドロックスの半弟であるブルーコーラル Blue Coral、ドイツでG2・2勝、G3・3勝をあげ、G1でも2着2回など安定して走った Egerton などが繋養されています。

ポップロックは次のように紹介されています。

ポップロック(JPN)
チェコへの輸入された中では史上最高賞金獲得馬。
G2勝ち馬で、G1・2着あり。
優れたキャリア、頑健さ、スタミナを誇る。

種付け料
35000チェココルナ(約17万円)
25000チェココルナ(約12万円)
おそらく条件別に2種類の金額が掲示されていますが、よくわからない。

フォトギャラリー14枚


詳細PDF(以下、内容)
ポップロック(JPN)
父エリシオ、母ポップス、母父サンデーサイレンス
ノーザンファーム生産

豊富なキャリア中に以下の優れたライバルたちに先着したことがある(注意、先着であって必ずしも「これらを負かして優勝した」ことを意味しない)。

ウオッカ(GI・6勝、最優秀2歳牝馬、年度代表馬(07年、08年)、最優秀古馬牝馬)
メイショウサムスン(日本ダービー)
デルタブルース(メルボルンカップ、菊花賞)
サデックス(独G1ラインラントポカル、仏G2シャンティイ大賞)
コスモバルク(シンガポール航空インターナショナルカップ、弥生賞)
アドマイヤムーン(ドバイデューティフリー、宝塚記念)
ダイワメジャー(マイルチャンピオンシップ、天皇賞、安田記念)
エイシンデピュティ(宝塚記念)
マツリダゴッホ(有馬記念)
ボンネビルレコード(帝王賞)
カワカミプリンセス(オークス、最優秀3歳牝馬)
ロジック(NHKマイルカップ)


という感じに紹介されています。父エリシオ産駒の他の活躍馬や、ポップロックの近親についても紹介されていますが、これは省略します。まあチェコなのでいまいち情報が遠いですが、今後も時々紹介していこうと思います。

2011年3月27日日曜日

2011年ドバイワールドカップ結果およびレース映像

ヴィクトワールピサが1着、トランセンドが2着と日本馬のワンツーとなったドバイワールドカップのレース映像です。



ドバイワールドカップ 成績と映像 - JRA


ドバイワールドカップは2000mのレースで、1周約1750mのオールウェザー(タペタ)コースを回る競馬です。

スタートから200mを過ぎた1周目のゴール前、トランセンドが逃げ、ブエナビスタは下げて後方2番手、出負け気味のヴィクトワールピサは最後方に
スタートから200mを過ぎた1周目のゴール前、トランセンドが逃げ、ブエナビスタは下げて後方2番手、出負け気味のヴィクトワールピサは最後方に

1コーナー中間あたり、日本馬の位置関係は1枚目と同じ
1コーナー中間あたり、日本馬の位置関係は1枚目と同じ

2コーナーを出て向こう正面に入った直後、スタートから約50秒後。後方外側にいたヴィクトワールピサ・デムーロ騎手はここからポジションを上げていく
2コーナーを出て向こう正面に入った直後、スタートから約50秒後。後方外側にいたヴィクトワールピサ・デムーロ騎手はここからポジションを上げていく

上の画像から約10秒後、ヴィクトワールピサが2番手にほぼ並ぶ位置まで来ています。この後さらにポジションを押し上げて単独2番手に。
上の画像から約10秒後、ヴィクトワールピサが2番手にほぼ並ぶ位置まで来ています。この後さらにポジションを押し上げて単独2番手に。

スタートから約1分30秒後。3コーナー中間地点。トランセンドが先頭、そのすぐ外にヴィクトワールピサ、その外、長い白斑の目立つ馬がケープブランコ(4着)です。
スタートから約1分30秒後。3コーナー中間地点。トランセンドが先頭、そのすぐ外にヴィクトワールピサ、その外、長い白斑の目立つ馬がケープブランコ(4着)です。

スタートから約1分40秒後 最終4コーナー出口付近で残り400m強
スタートから約1分40秒後 最終4コーナー出口付近で残り400m強

残り300m地点。矢印右から2着トランセンド、1着ヴィクトワールピサ、3着モンテロッソ、4着ケープブランコ、5着ジオポンティ、8着ブエナビスタ
残り300m地点。矢印右から2着トランセンド、1着ヴィクトワールピサ、3着モンテロッソ、4着ケープブランコ、5着ジオポンティ、8着ブエナビスタ

残り200m地点。右の矢印5頭が1-5着。ブエナビスタは前のトワイスオーヴァーの外に持ち出そうとしていたのですが、トワイスオーヴァーが外に流れてきたため、内に進路を変えています。
残り200m地点。右の矢印5頭が1-5着。ブエナビスタは前のトワイスオーヴァーの外に持ち出そうとしていたのですが、トワイスオーヴァーが外に流れてきたため、内に進路を変えています。

残り100m。ヴィクトワールピサが単独で先頭に立つ。
残り100m。ヴィクトワールピサが単独で先頭に立つ。

ゴール直後。ブエナビスタは直線で進路を変えるロスが無ければもうすこし差は詰まったでしょうが、この先行決着のレースであの位置取りではブエナビスタの豪脚でも届かない。向こう正面でポジションをあげたデムーロ騎手の好騎乗がもたらした勝利です。
ゴール直後。ブエナビスタは直線で進路を変えるロスが無ければもうすこし差は詰まったでしょうが、この先行決着のレースであの位置取りではブエナビスタの豪脚でも届かない。向こう正面でポジションをあげたデムーロ騎手の好騎乗がもたらした勝利です。

3着馬モンテロッソ Monterosso は前走G2ドバイシティーオブゴールド(芝2485m)勝ち馬。昨年には英G2キングエドワード6世ステークス(アスコット競馬場・芝約2400m)も勝ち、続く愛ダービーではケープブランコから3馬身差4着でした。通算13戦6勝2着2回、重賞6戦2勝3着1回。父ドバウィ産駒で、その父は2000年のドバイワールドカップ勝ち馬ドバイミレニアムです。

4着馬ケープブランコ Cape Blanco は昨年の愛ダービー(芝約2400m)、愛チャンピオンステークス(芝約2000m)でG1を2勝しています。英G2ダンテステークスでは後の英ダービー、凱旋門賞勝ち馬ワークフォースを負かして優勝しました。厩舎の使い分けの影響で英ダービーには向かわず、仏ダービー(芝2100m)に向かうも10着、英キングジョージではハービンジャーから11馬身も離されましたが2着、凱旋門賞も13着と大敗していました。通算10戦6勝2着1回、重賞9戦5勝2着1回。

5着ジオポンティ Gio Ponti は昨年のドバイWC4着馬。アメリカで1600mから2200mの芝G1競走を6勝し、他に09年ブリーダーズカップ(オールウェザー)2着、2010年BCマイル2着などもあります。父テイルオブザキャット。

昨年のベルモントS.とトラバースS.で2着、ジョッキークラブ金杯とBCクラシックで3着の フライダウン Fly Down は13着。ドバイワールドカップがオールウェザーコースで開催されるようになって2年目の今年も、昨年に続き米ダート界からの参戦は少なく、米ダート路線で良績のある馬はフライダウンだけでした。昨年7着、今年12着のリチャーズキッドは米オールウェザーG1で3勝していますが、ダートではグレードレース未勝利。日本ダート路線のトランセンドが2着に来たものの、来年以降も米ダート界からの参戦が少ない、芝馬を中心としたレースになりそうです。

2011年3月21日月曜日

ドバイ出走予定の日本馬情報

3月26日(土)にアラブ首長国連邦・ドバイのメイダン競馬場で行なわれるドバイワールドカップなどに出走する日本馬の情報です。

ドバイワールドカップ(G1)
オールウェザー2000m、日本時間27日午前2時35分ごろ
総賞金1000万米ドル、1着賞金600万ドル(約4億8700万円、3月21日のレート)
馬名性齢騎手(所属)調教師(所属)
ヴィクトワールピサ牡4M.デムーロ(伊)角居勝彦(栗東)
ブエナビスタ牝5R.ムーア(英)松田博資(栗東)
トランセンド牡5藤田伸二(栗東)安田隆行(栗東)

昨年の上位3着までは引退などで今年は出走せず。

同距離、同コースのトライアル戦アル・マクトゥームチャレンジR3は昨年のドバイWC11着のトワイスオーヴァー Twice Overが優勝、昨年のUAEダービー勝ち馬ムジール Musir が2着、昨年ドバイWC6着で米G1グッドウッドS.(09年)勝ち馬のジターノエルナンドGitano Hernando が3着でした。この3頭はいずれもドバイWC出走予定です。

他の出走予定馬には、
09年米BCクラシックでゼニヤッタの2着、昨年BCマイルでゴルディコヴァの2着だったアメリカの強豪ジオポンティ Gio Ponti
ベルモントS.とトラヴァースS.の両G1レース2着、BCクラシック3着のフライダウン Fly Down
昨年の愛ダービー勝ち馬で、約2000mの愛チャンピオンS.は5馬身差で圧勝したケープブランコ Cape Blanco
などがいます。


ドバイシーマクラシック(G1)
芝2410m
総賞金500万米ドル、1着賞金300万ドル(約2億4300万円)
馬名性齢騎手(所属)調教師(所属)
ルーラーシップ牡4C.スミヨン(仏)角居勝彦(栗東)

昨年、英愛オークスおよびエリザベス女王杯と牝馬G1を3勝し、年末には牡馬相手G1戦の香港カップにも勝ったスノーフェアリーは、シーマクラシックに出走予定でしたが、軽い脚部不安のため回避することになりました。


UAEダービー(G2)
オールウェザー1900m
総賞金200万米ドル、1着賞金120万ドル(約9700万円)
馬名性齢騎手(所属)調教師(所属)
レーザーバレット牡3藤田伸二(栗東)萩原 清(美浦)


ゴールデンシャヒーン(1200m)に登録していたサマーウインドは回避し、高松宮記念に出走を予定しています。



グリーンチャンネル・パブリックビューイングのお知らせ
パブリックビューイングは大阪・梅田の梅田ブルク7で予定されています。購入はチケットぴあから。
映画館で競馬を観戦しよう!~「ドバイワールドカップデイ」パブリックビューイング~
全席指定で1000円です。他にチケットぴあ利用手数料など。

グリーンチャンネルでは 26日(土)23:00から翌27日03:00まで中継予定です。27日にはダイジェスト放送もあります。詳しくは週刊番組表をご覧ください。

2011年1月29日土曜日

ダノンシャンティは英G1へ、ネヴァブションは香港G1も視野

ダノンシャンティがイギリス・アスコット競馬場で行なわれるG1レースに出走する可能性があります。また、ネヴァブションは香港で行なわれるG1クイーンエリザベスIIカップに選出されれば出走することを検討しています。

ダノンシャンティ、英GI挑戦 - SANSPO.comより
昨年のNHKマイルカップを日本レコードで快勝したダノンシャンティは、6月に英国遠征して、ロイヤルアスコット開催に挑戦。そこで国際 GI に出走する予定。(略)目標は6月(14~18日)に英国で行われる伝統のロイヤルアスコット開催。期間中にあるクイーンアンS.(直線芝1600メートル)、プリンスオブウェールズS.(芝2000メートル)などの GI レースが候補だ。

ということは、安田記念(今年は 6月5日)には出走しない、ということですね。ちなみに昨年のクイーンアンステークスには、BCマイル3連覇で今年4連覇を目指すゴルディコヴァが出走して快勝していました。

ゴルディコヴァ、クイーンアンS.に勝利、G1-9勝目を挙げる(レース映像あり)

ダノンシャンティの松田国調教師は「この挑戦はロマンですね。」としていますが、仮にゴルディコヴァと対戦ということになれば、まさに夢のような対決です。

ダノンシャンティの祖母グロリアスソング Glorious Song はシングスピールなどを産んでいる名牝。母父は欧州マイルG1競走2勝し、種牡馬としても英ダービー馬などを輩出したマークオブエスティーム(ミルリーフ系)と、ダノンシャンティの母方は欧州の超良血の部類に入ります。父フジキセキも母系さえ対応すれば日本でも強いダート馬(カネヒキリとか)を出すので、ダノンシャンティも血統的に十分対応できるでしょう。

ロイヤルアスコットで1走して帰国、秋は天皇賞・秋を最大目標にするとのこと。




また、前走 AJCC(G2)で 3着に敗れたネヴァブションは G1クイーンエリザベス2世カップ(5月1日、香港シャティン、G1、芝2000メートル)を視野に調整されている。

【古馬次走報】ネヴァQEIICを視野 - SANSPO.com
ネヴァブションが4着したクイーンエリザベス2世カップのレース映像

同レースには昨年も出走し、1着から1・1/2馬身差の4着でした。昨年は AJCC を快勝していたためすんなり選出されましたが、今年は3着だったのでまず選出されるかどうかが問題ですが。国内ではG1に手が届きそうに無いネヴァブションですが、昨年のQE2Cを見る限りタフな馬場の香港のほうが合っている印象なので選出を祈りたい。

サマーウインドがドバイ直行。レッドデイヴィス、グランプリボスもドバイへ?
ブエナビスタ、ヴィクトワールピサらにドバイ遠征計画

2011年1月18日火曜日

サマーウインドがドバイ直行。レッドデイヴィス、グランプリボスもドバイへ?

昨年11月の JBCスプリント(船橋競馬場ダート1000m)を勝ってG1初勝利を挙げたサマーウインドがドバイゴールデンシャヒーン(メイダン競馬場オールウェザー1200m)に参戦することが発表されています。サマーウインドはJBCスプリント以来、出走していませんが、選出された場合は直行で参戦するとの事。

サマーウインド、ドバイに直行参戦へ - SANSPO.com

サマーウインドは昨年2010年 7戦5勝2着2回、重賞は 5戦3勝2着2回の好成績を挙げています。日本調教馬のドバイゴールデンシャヒーンにおける最高成績は、2009年バンブーエールの4着、昨年2010年ローレルゲレイロの4着です。


過去記事「ブエナビスタ、ヴィクトワールピサらにドバイ遠征計画


また先日のシンザン記念を勝ったレッドデイヴィスもドバイで行なわれる UAEダービー(メイダン競馬場、オールウェザー1900m)に参戦が検討されています。レッドデイヴィスはデビュー前に去勢されており、セン馬は規定により皐月賞、日本ダービーのクラシック競走はもちろん NHKマイルカップにもでられない為、UAEダービーが検討されているとの事。ただし出否は現時点では未定です。

ダンスファンタジア、次戦はクイーンCに確定 - netkeiba

レッドデイヴィスは父アグネスタキオン、母父トニービン。また母母ディクシースプラッシュは、菊花賞(2004年)およびメルボルンカップ(豪G1、芝3200m)の勝ち馬デルタブルースの母でもあり、初距離となる1900mにも対応できるはずで期待できます。

日本調教馬のUAEダービー最高成績は、2006年フラムドパシオンの3着です。



ちなみに朝日フューチュリティS.を勝ったグランプリボスは、父サクラバクシンオーの血統から皐月賞をパスし、NHKマイルに専念する予定でしたが、オーナーとの協議の結果、一転して皐月賞が最有力ローテに浮上、可能性は低いものの UAEダービーも検討されているとの事です。

グランプリボス路線修正!皐月賞参戦も - スポニチ

こちらはレッドデイヴィスと違って皐月賞に出る資格があるのだから、1900mのUAEダービーに出るくらいなら、皐月賞に出走してほしいですが。グランプリボスは父サクラバクシンオーはともかく、母父サンデーサイレンス、母母父セクレタリアトという血統なので2000mぐらいまでなら距離延長にも対応できると思います。

2011年1月9日日曜日

ブエナビスタ、ヴィクトワールピサらにドバイ遠征計画

2010年の年度代表馬に選ばれたブエナビスタが 3月26日に行なわれるドバイワールドカップ(メイダン競馬場 AW2000m)に出走する予定です。また、そのブエナビスタを相手に有馬記念を勝って最優秀3歳牡馬に選ばれたヴィクトワールピサも、ドバイWCまたはドバイデューティフリー(芝1800m)に出走する予定で、日本からの遠征馬はとても豪華なメンバーになりそうです。


ブエナビスタ Buena Vista
(5歳牝馬、栗東・松田博資、父スペシャルウィーク、母ビワハイジ)

昨年はドバイシーマクラシック(G1、芝2410m)に出走し、欧州の5歳牝馬ダーレミの鼻差2着に敗れました。今年はドバイミーティングのメインレースで、世界最高賞金を誇るドバイワールドカップ(G1、オールウェザー2000m)のほうに出走するようです。前哨戦は未定。天皇賞・秋の楽勝振りからすると、直線の長いメイダン競馬場の2000mもぴったり合いそうで楽しみです。

ブエナビスタが年度代表馬に ドバイワールドCで世界制覇へ - ZAKZAK
【年度代表馬】ブエナ3月ドバイで世界制圧 (1/2ページ) - SANSPO.com


ヴィクトワールピサ Victoire Pisa
(3歳牡馬、栗東・角居勝彦、父ネオユニヴァース、母ホワイトウォーターアフェア)

1月3日付のサンスポによると、ヴィクトワールピサはステップレースを1走したあと、ドバイワールドカップまたはドバイデューティフリー(G1、メイダン競馬場芝1800m)に出走することが正式に発表されました。1月7日付スポニチによると、上の2レースに加えてドバイシーマクラシックも候補に挙がっている。

ヴィクトワールピサの母父マキャベリアン Machiavellianは、当時ナドアルシバ競馬場ダート2000mで行われていたドバイワールドカップ勝ち馬を2頭(アルムタワケル、ストリートクライ)輩出しています。ヴィクトワールピサが昨年、フランスのニエル賞凱旋門賞で見せたパフォーマンスを考えると、ジャパンカップ3着、有馬記念優勝しているとしても、時計のかかるコースの2400mはどうかという気もするので、血統的に 2000mのワールドカップも良いのかなと思います。しかし、そもそも器用さの際立っている馬なので、直線の長いドバイは芝・オールウェザー問わず勝ちきるのは難しいような気もする。

ヴィクト、ドバイ遠征決定…WCかDF挑戦 - SANSPO.com
最優秀3歳牡馬 ヴィクトワールピサ - スポニチ Sponichi Annex

ヴィクトワールピサが出走したニエル賞、凱旋門賞の結果とレース映像は次の記事で紹介しています。
ヴィクトワールピサは4着、ニエル賞のレース結果
ナカヤマフェスタ惜敗、凱旋門賞の感想(結果とレース映像も)


スマートファルコン Smart Falcon
(6歳牡馬、栗東・小崎憲、父ゴールドアリュール、母ケイシュウハーブ)

昨年JBCクラシック、東京大賞典を圧勝したスマートファルコンは、ドバイワールドカップまたはドバイゴドルフィンマイル(G1、オールウェザー1600m)に登録しています。父ゴールドアリュールは、ドバイワールドカップで2着したトゥザヴィクトリーと同じ父サンデーサイレンス母父ヌレイエフで、血統的にも適性はありそうか。フェブラリーステークス(2月20日)で中央ダートG1初出走がありそうだからこちらも楽しみです。

ちなみに、同じ父ゴールドアリュールで、昨年の米ブリーダーズカップ・クラシックに出走し先行馬の中ではよく粘ったエスポワールシチーのレース映像はこちら「2010年BCクラシック、ゼニヤッタ2着に敗れる。ブレイムが優勝、エスポワールシチーは10着」。

また日本からグロリアスノアが出走し4着した昨年のゴドルフィンマイルのレース映像、およびブエナビスタが2着したドバイシーマクラシックのレース映像はこちらです「2010年ドバイ4競走のレース動画」。

ファルコンがドバイ登録 - スポーチ報知



ローズキングダム Rose Kingdamもドバイは検討されている模様ですが、天皇賞・春に専念するためにドバイは使わない可能性もあるとの事。

2010年12月12日日曜日

香港マイルはエーシンフォワードが1・1/4馬身差4着

12月12日、香港・シャティン競馬場で G1香港マイルが行われ、日本から出走したエーシンフォワード(牡5、栗東・西園)は4着でした。勝ったのは地元・香港のビューティフラッシュ Beauty Flashでした。

香港マイルのレース映像はこちら。"Broadband"をクリックすると、動画ページが開きます。YouTube の動画はなぜかマイルだけ見つからないです。


1着ビューティフラッシュは今年の安田記念でショウワモダンの11着でした。今年1月のG1香港クラシックマイルで重賞初勝利。その後はG1香港ダービー4着、G1チャンピオンズマイル3着などがあるが、G2、G3戦でも4,5着が続いていました。この勝利で重賞2勝目を挙げています。父は英2000ギニーやキングジョージを勝ったゴーラン、母父はニュージーランドでこれまで8回リーディングサイヤーに輝いている Volksraad(その父グリーンデザート)。


3/4馬身差2着はフランスから出走したロイヤルベンチ Royal Bench(3牡)。フランスダービー14着のあと、リステッド競走1勝をはさんで G1ジャック・ル・マロワ賞5着、前走仏マイルG2ダニエル・ウィルデンシュタイン賞は3馬身差で快勝していた。その実績に比べるとここはすこし人気薄で高配当になりました。


1着から1・1/4馬身差3着は英G1サンチャリオットS.2連覇のサプレザ(5牝)。2年連続で来日し、G1マイルチャンピオンシップで09年3着、2010年4着しており日本の競馬ファンにもおなじみ。

サプレザから1/4馬身差4着にエーシンフォワードでした。ほかにシンコウキング産駒で09年G1香港クラシックマイル勝ちなどがあるサムズアップ Thumbs Upが6着、安田記念で6着(09年)、5着(2010年)があるサイトウィナー Sight Winnerが7着、昨年まで香港マイル3連覇していたグッドババ Good Ba Baは10着、09年英2歳G1デューハーストS.勝ち馬ベートーベンは12着。英仏でG1競走3勝があるなど、欧州マイル路線で上位安定しており欧州勢では最有力と見られていたパコボーイ Paco Boyはまさかの最下位13着でした。

ジャガーメイル、香港ヴァースは今年も4着

12月12日に行われた香港ヴァースは、日本から出走したジャガーメイルが昨年と同じ4着に終わりました。


レース映像はこちら。香港ジョッキークラブのレース映像はこちら。着順の上にある"Broadband"をクリックで映像が再生されます。2番枠発走が勝ち馬マスタリー。ジャガーメイルは7番枠発走。



ジャガーメイルが香港ヴァースに出走するのは3年連続3回目。08年は重賞未勝利ながら、G2アイルランド共和国杯(東京芝2500m)2着のあと香港ヴァースに出走し、3着と好走しました。09年もまだ重賞未勝利で、天皇賞(春)5着、G2目黒記念2着、アルゼンチン共和国杯5着などのあと、香港ヴァース4着。そして今年2010年は天皇賞(春)を勝って重賞初勝利したジャガーメイルでしたが、またも4着でした。


香港ヴァースの勝ちタイムは2分27秒69。前半1200m通過が 1分15秒57、後半1200mは 1分12秒12というスローペース。ジャガーメイルは出走13頭のメンバーで、道中10番手あたりを追走。先着を許した3頭はいずれもジャガーメイルより前につけていた馬で、すこし位置取りが悪かったか。



2010年の香港ヴァースを勝ったのは09年英セントレジャー勝ち馬のマスタリー Mastery5代血統表)。騎手はデットーリ、ゴドルフィンの持ち馬。スタート直後から3番手につけ、残り400m付近でほぼ先頭に並び、最後は2着に2・1/2馬身差をつける快勝、G1競走2勝目を挙げました。

マスタリーは09年にG2イタリアダービーDerby Italiano Better(GII、芝2200m)優勝。続くアスコット競馬場のクイーンズヴァース(GIII、芝3200m)に出走して、4・3/4馬身差の3着だった。7月にパリ大賞典(GI、ロンシャン競馬場、芝2400m)をキャバルリーマンの3着。2400mの芝GII 2着を挟んで、英セントレジャー(ヨーク競馬場、芝3000m)で GI 初制覇。BC マラソン(サンタアニタ競馬場、オールウェザー2800m)は 2・1/4馬身差3着だった。

2010年はこれまで3走だけ。3月に G1ドバイワールドカップに出走し、グロリアデカンペオンから1・1/2馬身差5着。10月に英G2 Richard Hambro Darley Stakes(ニューマッケット競馬場、芝約1800m)3着。前走リステッドレースを同着1着でした。


2着はレッドウッド Redwood5代血統表)。これまでにグループ(グレード)レースを9戦して2勝2着3回3着1回。2走前のカナダG1ノーザンダンサーターフS.で G1初勝利。前走G1カナダインターナショナルS.はジョシュアツリー(ジャパンカップ10着)の3着だった。ほかに芝12ハロンの英G2で2着、芝2500mの仏G2で2着があった。


3着アメリカイン(血統表)は今年の豪G1メルボルンカップ優勝
アメリカインはフランスからの遠征馬で、8月の仏G2ケルゴルレイ賞を含む3000mレースを3連勝したあと、メルボルンカップを目指して渡豪。前走の豪 G3ギーロンC(芝2400m)でも優勝していた。ほかに Prix Vicomtesse Vigier(仏G2、芝3200m、2009年)を勝ち、2008年には仏G3 Prix de Lutece(芝3000m)1位入線2着降着があるなど、3000mを超えるレースを得意としている。
2010年メルボルンカップのレース映像(日本馬トウカイトリック出走)



ほかに今年のGIクイーンエリザベス2世カップ(シャティン競馬場、芝2000m、定量約57kg)でネヴァブションを負かしたヴィヴァパタカ Viva Pataca は8着、アメリカ芝G1競走3勝のウインチェスター Winchester は11着でした。

2010年11月6日土曜日

レッドディザイア4着、ブリーダーズカップ・フィリーアンドメアターフ

現地時間11月5日に行われた BCフィリー&メアターフに日本からレッドディザイアが出走しましたが4着に終わりました。

レッドディザイアが出走した G1 ブリーダーズカップ・フィリーアンドメアターフのレース映像。レース動画予備1(JRA)予備2(BC公式サイト)予備3(BloodHorse)、いずれも英語実況です。

5,6番手を進む赤帽子、赤い勝負服がレッドディザイア。




レッドディザイア4着、ブリーダーズカップ・フィリーアンドメアターフ
約400メートル通過時点。矢印左から順に、3着Keertana、4着レッドディザイア、2着 Midday、1着 Shared Acccount


レッドディザイア4着、ブリーダーズカップ・フィリーアンドメアターフ
約1000m地点。矢印左から順に、3着Keertana、4着レッドディザイア、2着 Midday、1着 Shared Acccount



レッドディザイア4着、ブリーダーズカップ・フィリーアンドメアターフ
残り300m地点。矢印左から順に、3着Keertana、4着レッドディザイア、2着 Midday、1着 Shared Acccount

レッドディザイアは4コーナーで外から追い上げ、300メートル地点あたりで先頭に立ちましたが、内をすくって伸びてきた2頭に再び交わされ、外から伸びてきた Keertana にも差されました。

Breeders’ Cup Filly & Mare Turf(G1)
ブリーダーズカップ・フィリーアンドメアターフ
チャーチルダウンズ競馬場・芝11ハロン(約2200m)
3歳以上牝馬、11頭立て、現地時間11月5日午後6時53分発走
総賞金200万ドル、1着賞金108万ドル(約8800万円)
着順馬名
騎手名前走レース前走成績着差
1.Shared Account牝4 E.プラードフラワーボウル7頭5着2分17秒74
2.Midday牝4 T.クウィリーヴェルメイユ賞12頭1着クビ
3.Keertana牝4 J.レスカーノフラワーボウル7頭4着クビ
4.レッドディザイア牝4 K.デザーモフラワーボウル7頭3着1馬身
5.Hot Cha Cha牝4 J.グラハムスピンスターS.10頭3着クビ
6.Eclair de Lune牝4 J.アルバラードビヴァリーDS9頭1着クビ
6.Forever Together牝6 A.ナプラヴニクフラワーボウル7頭6着同着
8.Hibaayeb牝3 L.デットーリイエローリボン9頭1着クビ
9.Miss Keller牝4 J.カステリャーノE.PテイラーS10頭2着1・3/4
10.Harmonious牝3 J.ロザリオQE2チャレンジ8頭1着4・1/2
11.Plumania牝4 O.ペリエヴェルメイユ賞12頭2着1・3/4
斤量は3歳2頭(8着 Hibaayeb、10着 Harmonious)が 54.8kg。他9頭は 56.2kgでした。

出走11頭はすべて前走G1競走でした。

勝ったシェアードアカウントはこれが G1初勝利。2走前のG1ダイアナS.で、米G1競走7戦5勝2着1回の Proviso(明日のBCマイル出走予定)に頭差2着。他09年QE2チャレンジカップ(G1)2着、09年ガーデンシティーS.(G1)2着があった。前走はレッドディザイアが3着した G1フラワーボウル招待S.5着だったためか、単勝47倍の10番人気と人気薄でした。

2着ミッデイは昨年のこのレース勝ち馬。今年はクビ差2着で惜しくも2連覇を逃しました。今年ナッソーS.、ヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞とG1競走3連勝。昨年3歳時は英オークス2着、愛オークス3着のあと、ナッソーS.、BCフィリー&メアターフを勝っており、G1通算5勝の強豪で、単勝1.9倍のダントツ1番人気に押されていました。

3着 Keertana は G1勝利経験なし。09年にG3リグレットS.優勝。ほかに 9ハロン以下の重賞で2,3着が多かったが、2走前G3グレンフォールズH.で11ハロン(約2200m)のレースを使われると、2着に3馬身以上をつけて快勝。BCフィリー&メアターフも11ハロンのレースで距離が良かったかもしれません。単勝33倍の8番人気でした。

4着に日本から遠征したレッドディザイア。単勝6.1倍の3番人気でした。前走G1フラワーボウル招待S.では3着で、4着の Keertana に3馬身差、5着シェアードアカウントに3・3/4馬身差つけていましたが、逆転を許してしまいました。フラワーボウル招待S.もいったん先頭に立った後、内を抜けてきたアーヴェイとチェンジングスマイルに差されていて、レッドディザイアの使える脚が短くなっているかもしれません。Eclair de Lune ら他にも数頭いた米G1勝ち馬に先着しており、実力のあるところを見せましたが、ミッデイはともかく他の馬に先着されるとは思わなかったです。

レッドディザイアの次走は不明です。ただ米遠征は「アメリカでは鼻出血防止剤を使えるから」という理由があったはずなので、日本で出走させるでしょうか? そろそろ引退の可能性もありそうな?

2010年11月2日火曜日

2010年メルボルンカップのレース映像(日本馬トウカイトリック出走)

11月2日に行われた、オーストラリア競馬最大の祭典メルボルンカップのレース映像を YouTube から紹介します。



動画予備1予備2

日本から出走したトウカイトリックは、次の画像のように(赤の矢印)スタートから内に入り先行馬を見る形での競馬になりました。
japanese Tokai Trick 12th in Melbourne Cup
白い帽子、白基調の勝負服がトウカイトリック
トウカイトリックは4コーナーで内を突き、残り400m付近で一旦先頭に並んだものの、残り300m付近で直線で外に持ち出した先行馬ハリスツイードやソーユーシンクらに突き放され、よく粘りましたが12着に終わりました。

レースは、トウカイトリックも出走した G1コーフィールドカップ2着馬ハリスツイードや、G1コックスプレート勝ち馬ソーユーシンクらが最後の直線で一旦抜け出したものの、アメリカインが外から差しきって優勝。2着にマラッキーデイが入りました。

トウカイトリックは内を突いたことで見せ場は作りました。ただ、勝ち馬アメリカインは道中、トウカイトリックの1馬身後ろの外に、2着マラッキーデイはトウカイトリックに馬体を並べて外側に位置していました。この上位2頭のほかにも8着までを直線外に持ち出した馬たちが占めたことを考えると、トウカイトリックも内に進路をとったのはあまり得策ではなかったかもしれません。

勝ったアメリカインはフランスからの遠征馬で、8月の仏G2ケルゴルレイ賞を含む3000mレースを3連勝したあと、メルボルンカップを目指して渡豪。前走の豪G3ギーロンC(芝2400m)でも優勝していた。ほかに Prix Vicomtesse Vigier(仏G2、芝3200m、2009年)を勝ち、2008年には仏G3 Prix de Lutece(芝3000m)1位入線2着降着があるなど、3000mを超えるレースを得意としている。このあとは香港ヴァースに向かう模様。

着順
メルボルンカップ Melbourne Cup
オーストラリア・フレミントン競馬場、芝3200メートル、3歳以上ハンデ
23頭立て
総賞金4億9400万円、1着賞金2億8800万円(1豪ドル=80円で計算)
勝ち時計3分26秒87、上がり3ハロン 36.70
着順馬名英語斤量(kg)騎手着差(馬身)
1アメリカインAmericain54.5G.モッセ
2マラッキーデイMaluckyday51.0L.Nolen2.8
3ソーユーシンクSo You Think56.0S.Arnold3.3
4ジッピングZIPPING55.5N.ホール5.0
5ハリストウィードHarris Tweed55.0B.ローウィラー5.5
12トウカイトリックTokai Trick54.5藤田 伸二12.7

2010年10月16日土曜日

トウカイトリックは12着、コーフィールドカップのレース映像

オーストラリアのコーフィールド競馬場で行われた G1コーフィールドカップに日本からトウカイトリック(藤田伸二騎手)が出走しましたが、18頭立て12着に終わりました。

コーフィールドカップのレース映像はこちら。トウカイトリックは白い帽子に白地にピンクの横線が入ったお馴染みの勝負服、外から2頭目の発走。(レース動画予備YouTube


トウカイトリックは 3、4コーナーで良い感じにポジションをあげていたのですが、直線に入る手前あたりでゴチャついて、すこし後方に押し下げられたのが痛かったです。スムーズなら、入着は無理だったでしょうが、9着には入れたと思いますが。

今後は、予定どおりなら11月2日にオーストラリア・フレミントン競馬場で行なわれるメルボルンC(GI、芝3200m)に出走することになっています。

G1コーフィールドカップ Caulfield Cup
オーストラリア・コーフィールド競馬場・芝2400m、3歳以上ハンデ
賞金総額2億円、1着賞金1億2000万円(1豪ドル = 約80円で計算)
着順馬名英語性・齢斤量(kg)騎手
1デスカラードDescaradoセン452.5G.マンス
2ハリストウィードHarris Tweedセン554.0B.ローウィラー
3モナココンサルMonaco Consul牡454.0C.ウィリアムズ
12トウカイトリックTokai Trick牡954.5藤田 伸二

勝ったデスカラードはこれが G1初制覇。これまでにAJCオーストラリアンダービー(G1)2着があります。父ハイチャラパル(血統表)。2着モナココンサルも父ハイチャラパルで(モナココンサルの血統表)、昨年3歳時にヴィクトリアダービーなどG1競走2勝しています。3着ハリスツイードの父はモンジューで、3歳時にG2競走1勝、AJCオーストラリアンダービー(G1)2着がありました。上位3頭はいずれも父父がサドラーズウェルズです。

2010年10月10日日曜日

ナカヤマフェスタ惜敗、凱旋門賞の感想(結果とレース映像も)

日本からナカヤマフェスタヴィクトワールピサとの2頭が出走した第89回凱旋門賞は、ナカヤマフェスタが頭差の2着で本当に惜しい結果でした。11年前に2着したエルコンドルパサーは半馬身差だったから、もっとも凱旋門賞に近づいた日本馬といえるでしょう。着差がさらに詰まった分、あのときよりも悔しい気持ちが強いです。

凱旋門賞を優勝したのは、今年の英ダービーを7馬身差レコードで勝ったワークフォース Workforce

凱旋門賞のレース映像。これが一番高画質です。日本語実況はこちら。1着ワークフォースは中段後ろ最内を進むピンクの帽子。2着ナカヤマフェスタは赤い帽子、赤い胴に青の袖の勝負服。7着ヴィクトワールピサは白と青の縦じまの勝負服。



第89回凱旋門賞 Qatar Prix de l'Arc de Triomphe
2010年10月3日、ロンシャン競馬場・芝2400m、3歳以上牡牝G1
不良馬場、勝ちタイム2分35秒50、公式サイト

着順馬名性・齢斤量(kg)騎手着差今年の主な勝ち鞍
1.ワークフォース牡356R.ムーア2.35.50G1英ダービー
2.ナカヤマフェスタ牡459.5蛯名正義アタマG1宝塚記念
3.サラフィナ牝354.5G.モッセ2・1/2G1仏オークス
4.ベカバッド牡356C.ルメール1・1/2G1パリ大賞
5.フェイムアンドグローリー牡459.5J.ムルタ1G1コロネーションカップ
7.ヴィクトワールピサ牡356武豊-G1皐月賞

勝ったワークフォースは、09年9月に7ハロンのデビュー戦を優勝。2戦目は2010年5月のG2ダンテS.で、のちに愛ダービーを勝つケープブランコ(凱旋門賞16着)から約3・1/4馬身差2着でした。その次走G1英ダービー(過去記事)では、ラムタラのコースレコードを1秒近く上回るコースレコードで優勝。しかし4戦目キングジョージでは1番人気に押されたものの、11馬身差で圧勝したハービンジャーから17馬身はなされる5着(6頭立て)に終わっていました(過去記事)。凱旋門賞を勝って、通算5戦3勝2着1回。G1競走2勝。

ワークフォースは、父キングスベスト×母父サドラーズウェルズの血統です。キングスベストの父がキングマンボだから、キングマンボ×サドラーズウェルズのエルコンドルパサーとかなり似た配合であり、そんな血統のワークフォースが、当時エルコンドルパサーでコンビを組んで凱旋門賞に挑んだ二ノ宮調教師と蛯名騎手との前に立ちはだかったというのも歴史の妙というか・・。

また、ワークフォースはキングジョージで予想外の惨敗して以来、調教はこなしていましたが「状態を観察するため」として出走しておらず、そもそも8月ごろに「今年はもう出走しない可能性も」というような話を聞いた覚えもあるのですが、直前の9月30日(木曜日)になって凱旋門賞に向かうことが正式に表明され、そして凱旋門賞に出走すると見事に勝ちきるという驚くような結果になりました。

今年の凱旋門賞に出走した日本馬2頭は、宝塚記念以来ぶっつけで挑んだディープインパクトなどの結果を経て、現地で1戦使ってから挑むという万全の準備をしていたにもかかわらず、こんなローテーション(失礼)で出走したワークフォースにわずかに先着されるという結末に。ワークフォースは月曜時点で調教は良かったようですが、イマイチ納得がいかない。しかし差し返そうとしたフェスタを振り切ったレース振りは本当に強く脱帽するしかないです。


日本馬2頭について
フォア賞に続き2着を確保したナカヤマフェスタは父ステイゴールド譲りの海外遠征上手なのかも。あとステイゴールドはサンデーサイレンス系の中ではスタミナ系に分類できるし、ナカヤマフェスタの母母父が欧州を席巻するデインヒルというのも血統的に向いた印象があります。

また成績的に、京成杯、セントライト記念、宝塚記念という、東京や京都のG1競走に関連性があまり無いレースで活躍した馬が凱旋門賞で2着だったというのも今後の日本馬が遠征するときのポイントかと。凱旋門賞は直線でバテた馬をさばきながらじわじわとポジションを上げていき、最後の1ハロンぐらいで末脚を爆発させるのが勝利のセオリーのように見えますが、中山や阪神内回りで強い馬の、坂を上がって最後の100mで鋭く末脚を伸ばせる特徴が凱旋門に向くのかなと。ナカヤマフェスタの宝塚記念はそんな感じのレースでしたしね。

G1レース1勝馬を連れて行くことにしたオーナーの英断が導いた2着は、日本の「普通の」強豪馬にとって、適性さえあれば凱旋門賞のタイトルが十分に手の届くところにあることを確認させるもので、日本競馬界にとって大きな財産になりそう。ナカヤマフェスタは来年も現役続行して春はドバイにも行く模様。また、凱旋門賞出走を検討されており、来年にも日本馬による凱旋門賞制覇を目撃することが出来るかもしれません。


一方、皐月賞馬ヴィクトワールピサは7着に終わりました。そもそも 2400mの距離や不良馬場は1-4着馬と比べれば適性を欠いたのは明らかだと思えるのですが、それでも、前哨戦ニエル賞でベカバッドにつけられた8馬身差を約4馬身差にまで詰め、さらに今年の愛ダービー馬や仏ダービー馬に先着しており、よく頑張ったと思います。この後はジャパンカップ直行ということで、2400mは不向きだと思いますが、健闘を期待したい。


最後に録画中継をしてくれた関西テレビに感謝。実は私、夕飯を済ませた後、ついつい寝てしまいまして、目覚めたのは凱旋門賞の生中継が終わったころ。愕然としましたが、1時間遅れぐらいの録画中継を関西テレビが 12時25分から地上波で行う予定なのを思い出したので、レースの結果・映像を見ないようネットやらを完全に遮断したうえで、関テレで凱旋門賞のレース映像を見ることが出来ました。当たり前だけど、関テレがレース放送前のスタジオで結果を述べたりしなかったおかげで、寝過ごしたにもかかわらず、生と変わらない興奮を味わうことが出来てホント良かったです。競馬で今年一番興奮した瞬間で楽しかった。