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2011年2月24日木曜日

レイチェルアレクサンドラの初年度交配相手はカーリン、ゼニヤッタはバーナーディニと

09年米年度代表馬レイチェルアレクサンドラ Rachel Alexandra の初年度交配相手がカーリン Curlin に決まり、現地時間2月21日に種付けされました。どちらも現役時代はキャリア途中からジェス・ジャクスン氏にトレードされ活躍しており、カーリンも07,08年の米年度代表馬に選ばれています。

カーリン×レイチェルアレクサンドラの架空血統表
CurlinSmart StrikeMr.ProspectorRaise a Native
Gold Digger
Classy 'n SmartSmarten
No Class
Sherriff's DeputyDeputy MinisterVice Regent
Mint Copy
BarbarikaBates Motel
War Exchange
Racehl AlexandraMedaglia d'OroEl PradoSaddler's Wells
Lady Capulet
Cappucino BayBailjumper
Dubbed in
Lotta KimRoar*フォーティナイナー
Wild Applause
Kims BluesCure the Blues
Early Decision

ノーザンダンサーの5×5×5、ミスタープロスペクターの3×5、サーゲイロードの5×5×6がある。



また2010年の年度代表馬に輝いたゼニヤッタ Zenyatta は、初年度交配相手にバーナーディニ Bernardiniが選ばれ、現地時間2月23日に種付けされました。父エーピーインディのバーナーディニは初年度産駒がデビューした2010年に2頭の2歳G1勝ち馬を出し、種牡馬として上々のスタートを見せています。

バーナーディニ×ゼニヤッタの架空血統表
BernardiniA.P. IndySeattle SlewBold Reasoning
My Charmer
Weekend SurpriseSecretariat
Lassie Dear
Cara RafaelaQuiet AmericanFappiano
Demure
Oil FableSpectacular Bid
Northern Fable
ZenyattaStreet CryMachiavellianMr. Prospector
Coup de Folie
Helen StreetTroy
Waterway
VertigineuxKris S.Roberto
Sharp Queen
For the FlagForli
In the Offing

ミスタープロスペクターの5×4 などがある。

2010年9月29日水曜日

レイチェルアレクサンドラ引退

昨年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラ Rachel Alexandra の引退が発表されました。前走の G1 パーソナルエンスンステークス2着をもって競走馬としての生活を終え、繁殖に入るとの事。オーナーのジェス・ジャクスン氏が明らかにしました。引退理由は「3歳時の動きを取り戻せないから」ということです。

3歳だった09年には、牝馬としては1924年ぶりにプリークネスS.を制するなど、G1競走5勝(うち牡馬混合G1・3勝)、8戦8勝して圧倒的な力を示していたレイチェルアレクサンドラですが、オーナーの合成馬場嫌いのため、無敗の連勝を続けるもう1頭の名牝ゼニヤッタとの対戦も期待されたブリーダーズカップは回避(開催馬場のサンタアニタパーク競馬場では合成素材プロライドを使用)。ゼニヤッタは牝馬としては始めてBCクラシックに優勝しました。その後2010年4月にアップルブロッサムでゼニヤッタと対戦することが一時決まったものの、レイチェルは2010年初戦を2着に負けて、これも回避しました。結局レイチェルが引退したことでゼニヤッタとの対決はなりませんでした。

End of Rachel Alexandra's racing career - Racing Post

プリークネスS.優勝時のレイチェルアレクサンドラ(Getty Image)

ジャクスンオーナーは声明の中で、
「ご存知のように、レイチェルアレクサンドラは最高の調教をつんで我慢強く使われてきましたが、昨年のような動きを取り戻すことはありませんでした。」

「私は、私たちのチャンピオンホースを引退させ、今よりストレスの少ない生活を与えるべき時が来たと信じています。私たちは彼女を健康なまま引退させられることをとても嬉しく思っていますし、ケンタッキーに所有するわれわれの美しい牧場にとっても幸せなことです。」
とコメントしています。繁殖入り後は、ジャクスン氏が所有し 07年08年と米年度代表馬に輝いたカーリン Curlin(その父スマートストライク、ミスタープロスペクター系)が種付けされる予定だそうです。両馬とも米年度代表馬(エクリプス賞)に輝き、またプリークネスS.の勝ち馬であるというカップルです。


記事によると、今週はじめの調教を終えた直後は、G1ベルデイムS.(10月2日)に向かう予定で、そのあとはブリーダーズカップ・レディースクラシックが検討されていた模様ですが、使われないまま引退することになりました。


私の感想としては、昨年のブリーダーズカップ・クラシックでゼニヤッタとの対戦を逃げた形になった事で、けちが付いてしまったなと。オーナーは昨年BCが行なわれたサンタアニタが使用する合成馬場(ポリトラック、オールウェザー)が馬の健康のために良くないと考えていたようですが、多くの馬がダートに比べても問題なく走っている以上、そんなのは理由になってないので。さらに今年春に一時予定されていたアップルブロッサムでのゼニヤッタとの対戦も、レイチェルがニューオーリンズレディースS.を2着になった後、レイチェル側が回避したことで運の尽きたような気がします。根拠は無いですが勝負する機会があったのにそれを避けた結果として、牡馬相手に果敢に挑戦しG1競走3勝した3歳の頃より縮こまってしまった印象です。

ゼニヤッタはBCクラシックに優勝したあとも連勝を続け、現在18連勝中であり、次走予定のG1レディースクラシック(10月2日)および引退レースになるかもしれないBCクラシックも勝てばアメリカ競馬史上初の20連勝がかかるところまで来ていることが両牝馬の明暗をくっきり分けています。

ちなみに、ジェクスン氏の合成馬場嫌いは、競走馬の健康に悪影響を与えるという彼の持論のほかに、自身の所有する名馬カーリン(07年ジョッキークラブ金杯、BCクラシック、08年ドバイワールドカップなど優勝)が、引退レースだった08年のBCクラシック(この年もサンタアニタパークで開催)でヨーロッパ芝路線から遠征して来た2頭にワンツーを決められるなどして4着に敗れたことをきっかけに拍車がかかったような気がします。ジェクスン氏にこの経緯があることも、レイチェルvs.ゼニヤッタから逃げたような印象を強めています。同時にサンタアニタ競馬場の合成馬場が従来のダートに戻るかもしれない(決定したかも?)というアナウンスが最近あったばかりなのがなんとも皮肉です。


20馬身差で圧勝したケンタッキーオークスのレース動画



レイチェルアレクサンドラとは
(戦跡。19戦13勝2着5回。レース名リンク先は、過去記事かYouTubeです)
レイチェルアレクサンドラは09年、3歳牝馬G1ケンタッキーオークスを20馬身差で優勝したあと、現在のオーナーグループが買収。次走に米牡馬クラシック第2弾プリークネスS.を選び、ケンタッキーダービー馬マインザットバードを1馬身差2着に負かして、牝馬としては1924年以来となるプリークネスS.優勝を成し遂げました。このときはレイチェルの主戦騎手であるカルヴィン・ボレル騎手が、ケンタッキーダービーでコンビを組んでいたマインザットバードではなく、レイチェルアレクサンドラのほうを選んだことも話題になりました。


その後は牝馬限定G1マザーグースS.を19馬身差で再び圧勝して、牡馬相手のG1ハスケル招待H.に出走すると、同年のベルモントS.馬サマーバードに6馬身差をつける楽勝。サマーバードは後にBCクラシックで米ダート路線を使われてきた馬としては最先着となる4着に入っていました。

次走は古馬牡馬相手となる9月のウッドワードS.へ向かい、マッチョアゲインやブルズベイら古馬G1馬を相手にクビ差で優勝しました。「冬から使い続けだったから」との理由で09年はこれを最後に休養に入りました。ブリーダーズカップ出走は先述どおり、サンタアニタ競馬場が合成馬場を使用しているから、という理由で最初から考慮にされず。


2010年になると、09年のBCクラシックで牝馬としては初めて同競走を優勝し14連勝を記録していたゼニヤッタ Zenyattaとの初対戦が、アップルブロッサム招待S.で行なわれることが決定しました。しかし、あくまでそのためのステップレースとして選んだはずのニューオーリンズレディースS.で米ダート競走初出走のザルダナに敗れ、翌日ゼニヤッタとの対戦を回避することが発表されました。

その後は、牝馬限定G2ラトロワンヌS.でアンライヴァルドベル(後に2走連続牝馬G1競走2着)の2着した後、牝馬G2フルールドリスH.を10馬身差で優勝してウッドワードS.以来の勝利をあげ、(非グレードレース)レディーズシークレットS.も勝って連勝しました。しかし最後のレースとなった8月29日の牝馬G1パーソナルエンスンS.では、08年に2歳牝馬G1・2着2回があるパーシステントリーに敗れていました。


レイチェルアレクサンドラの競走成績を列挙するとき、これで終わらなければならないのが残念でならない。たった1戦だけオールウェザーを我慢してBCを使い、ゼニヤッタと対戦していれば、仮にゼニヤッタに負けても、さらにその後のキャリアが現実と同じものだったとしても、もっと素直に受け入れられたような気がします。もちろん馬に罪は無いので、レイチェルにはお疲れ様でしたと言いたいです。

2010年8月30日月曜日

レイチェル今年初G1もまた2着

現地時間8月29日、昨年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラが、G1パーソナルエンスンステークスに出走しました。2着2回の後、2連勝して今年初めてのG1 競走だったのですが、またも2着に終わりました。勝ったのは2年前に2歳G1・2着がある4歳牝馬パーシステントリー。パーシステントリーを管理するクロード・マゴーヒー調教師は、レース名の由来である名牝パーソナルエンスンの調教師でした。

パーソナルエンスンステークスのレース動画。(予備YouTube
スタートから先手を取る2頭の、内がレイチェルアレクサンドラ、外が2走前に牝馬G1を勝っているライフアットテン。勝ったパーシステントリーは4番手追走の赤い帽子。



パーソナルエンスンステークス Personal Ensign Stakes
サラトガ競馬場ダート10ハロン(約2000m)、3歳以上牝馬限定G1
1着パーシステントリー Persistently(血統表
2着レイチェルアレクサンドラ Rachel Alexandra(血統表
3着ライフアットテン Life At Ten(血統表


勝ったパーシステントリーの斤量は約52.6kg、レイチェルアレクサンドラは約55.3kg、ライフアットテンは約54.4kgだった。

パーシステントリーは2歳時(08年)に
  • メイトロンS.(7ハロン、牝馬G2)9頭立て2着
  • フリゼットS.(8ハロン、牝馬G1)10頭立て2着
  • BCジュベナイルフィリーズ(8.5ハロン、牝馬G1)13頭立て5着
があるが、それ以降はアローワンス戦を8戦連続で走っているだけで、グレードレースには出走していなかった。7月の前走(サラトガ競馬場ダート9ハロン)は2馬身差1着、6月の前々走(ベルモントパーク競馬場ダート1マイル)は1着から約4馬身差の3着に敗れていた。今回の勝利で通算14戦4勝2着4回3着4回。

パーシステントリーが2000mを走るのは初めてだったが、マゴーヒー調教師は「距離は持つだろうとオーナーが決断した。少頭数になるならと、出走させた」としています。パーシステントリーの母母は1994年アメリカ最優秀3歳牝馬のHeavenly Prize。同馬も管理したマゴーヒー調教師は母系は長距離が得意だから、とも話しています。



1馬身差2着に敗れたレイチェルアレクサンドラ。レース前までの予定ではこの後、10月2日の牝馬G1ベルデイムステークス(ベルモント、ダート10ハロン)、そしてブリーダーズカップ(どのレースかは未定)へ、ということでしたが、今後については考え直すとアスムッセン調教師が述べています。BCクラシックでゼニヤッタとの対戦はなるでしょうか?



レイチェルから10馬身差3着のライフアットテンは前走まで6連勝。
  • シックスティーセイルズH.(ダート9ハロン、3歳以上牝馬G3)
  • オグデンフィップスH.(ダート8.5ハロン、3歳以上牝馬G1)
  • デラウェアH.(ダート10ハロン、3歳以上G2)
を3連勝中でした。パーソナルエンスンでライフアットテンから約5馬身差の Miss Singhsix は、デラウェアハンデでライフアットテンから約3馬身差2着。ライフアットテンが実力どおり走ったなら、レイチェルもそれほど悪くないのですが‥‥


レイチェルアレクサンドラの前走レディーズシークレットS.の詳細はこちら、前々走10馬身差圧勝したG2フルールドリスH.の詳細はこちら。両記事ともレース動画があります。





週末に行われたその他の北米競馬のレース動画です。

パシフィッククラシック デルマー競馬場オールウェザー10ハロン
昨年の覇者リチャーズキッド Richard's Kid が連覇。(動画予備)




トラヴァースステークス サラトガ競馬場ダート10ハロン
ケンタッキーダービー馬スーパーセイバー、2着馬アイスボックス、プリークネスS.2着ファーストデュード、ベルモントS.2着馬フライダウンなどが揃った真夏のダービートラヴァースステークスは、アフリートエクスプレス Afleet Express が勝利。2着フライダウンとはハナ差だった(動画予備


アフリートアレックスは6月の前々走G3ペガサスステークスで重賞初制覇、前走7月のG2ジムダンディS.は2着だった。



キングスビショップS. サラトガ競馬場ダート7ハロン
ディスクリートリーマイン Discreetly Mine がグレードレース3連勝でG1 初優勝。好スタートからの逃げ切り勝ちでした。UAEダービー(G2)、G1シガーマイルH.などで圧勝劇を見せたディスクリートキャットの半弟で、父父は両馬同じストームキャット。(動画予備


ディスクリートリーマインは2歳時にG1シャンペンS.2着。3歳になると、リズンスターS.2着などの後、ケンタッキーダービーでは13着に敗れる。これを境に距離を短い距離を使われ、G2ウッディースティーブンスS.2着、G3ジャージーショアS.1着、G2アムステルダムS.1着と、7ハロン以下の重賞で3連対していた。アムステルダムステークスでは8馬身差圧勝だった(レース動画

2010年8月25日水曜日

デイトウィズデスティニー2走目は今週土曜日、他

ジョージワシントン唯一の産駒、デイトウィズデスティニー Date With Destiny が、28日土曜日に英・グッドウッド競馬場で行われる G3プレステージステークスに出走する模様。管理するリチャード・ハノン調教師がコメントしています。

Date With Destiny to head for Prestige Stakes

ハノン調教師は「土曜日(21日)の調教ではとてもよく動いて、最高の状態にある。デビュー戦以降も順調で、プレステージステークスを使うことにした。9月下旬にアスコット競馬場で行われる G1フィリーズマイルに登録していて、今もその予定だが、グッドウッドで使うことが自然な成り行きだと考え、どれぐらい通用するのか見ることにした。」と語っています。

プレステージステークスはグッドウッド競馬場・芝7ハロン(約1400m)で行われる2歳牝馬限定戦。25日現在、11頭が登録している。すでに重賞を勝っている馬では、フレー Hooray(8月に6ハロンの2歳牝馬限定 G2ローサーS.で8頭立て1着)が含まれる。

デイトウィズデスティニーについての過去記事「Date With Destiny 初勝利のレース映像」もどうぞ。



また、昨年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラ Rachel Alexandra が、8月29日(日曜日)にサラトガ競馬場・ダート10ハロン(約2000m)で行われる牝馬限定 G1パーソナルエンスンステークスに出走予定です。2走前の G2フルールドリスH.、前走レディーズシークレットS.をそれぞれ10馬身、3馬身差で勝ち、ようやく調子を取り戻してきたのかなというレイチェルアレクサンドラですが、その2走はレベルがとても低かったのも事実です。

パーソナルエンスンS.には、6連勝中のライフアットテンも出走予定。特に近3走は、G3、G1、G2を連勝しており、レイチェルにとって今年に入ってから初めて強敵との対戦です(昨年牡馬G1を3勝したことに比べればかなり見劣りしますが)。レイチェルアレクサンドラがここで良い競馬が出来なかった場合、今年の陣営の慎重すぎる使い方を考えると、秋のブリーダーズカップ・クラシックに出走してゼニヤッタなどと対戦する機会が失われる危険性が極めて大きくなると懸念されます。そういう意味でも好走を期待したい。

過去記事
レイチェルアレクサンドラ、10馬身差圧勝で2010年初勝利
レイチェルアレクサンドラ、レディーズシークレットS.に勝って連勝

2010年7月29日木曜日

レイチェルアレクサンドラ、レディーズシークレットS.に勝って連勝

昨年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラ Rachel Alexandra が、現地時間7月24日、モンマスパーク競馬場ダート1800mで行われたレディーズシークレットステークスに出走し、3馬身差で快勝。前走の G2フルールドリスH.に続き連勝しました。次走は G1パーソナルエンスンS.(サラトガ競馬場ダート2000m)が最有力候補です。ニューヨーク競馬協会はゼニヤッタ Zenyatta 誘致のため、ゼニヤッタの関係者と話し合いをした模様。


レディーズシークレットステークスのレース映像。5番枠発走の黄色の勝負服がレイチェルアレクサンドラ。逃げて2着に粘ったクイーンマーサは2番枠からの発走、白い勝負服。ちなみに昨年までサンタアニタ競馬場で行われていた G1レディーズシークレットS.とは別物。




レディーズシークレットステークス Lady's Secret Stakes
モンマス競馬場ダート9ハロン(約1800m)、7頭立て
着順馬名着差5代血統表(父)
1着レイチェルアレクサンドラ 血統(メダーリアドーロ)
2着クイーンマーサ3血統(ラーイ)
3着アスクザムーン7・3/4血統(マリブムーン)
4着ステージトリック9・3/4血統(ディストーテッドヒューモア)
5着ハーク-血統(ストリートクライ)
6着イエスシーズアレディー-血統(イエスイッツトゥルー)
7着ファビュラスベイブ-血統(タッチゴールド)


レイチェルアレクサンドラはこれで今年2勝目。通算18戦13勝。前走のG2戦で10馬身突き放したこと、昨年は3歳牝馬限定とはいえG1で20馬身差をつけたことが2回あることを考えると、非重賞のここで3馬身差しかつけられなかったことに不満は残る。また、レイチェルは昨年8月、レディーズシークレットと同条件であるモンマスパーク競馬場ダート9ハロンのハスケル招待H.に出走したが、このときの勝ちタイムが 1分47秒21、一方レディーズシークレットでは 1分49秒78と、2.5秒も遅い。


レイチェル以外の出走馬に重賞勝ち馬は1頭もいなかった。


2着のクイーンマーサ Queen Martha はイギリスからの移籍馬で、前走の芝ステークス戦(非グレードレース)がアメリカでの初出走(2着)だった。ダートはレディーズシークレットS.が初めてだったが、父ラーイ母父クリプトクリアランスという血統からこなせてもおかしくないが、力量は次にダートを走ったときに計るしかない。


レイチェルアレクサンドラから約20馬身差4着のステージトリック Stage Trick は、前走G3オービアステークスで1着から2馬身差3着がある。ステージトリックが実力だけ走ったとするなら、レイチェルも牝馬同士の実力関係としてはそれなりに評価できるのだが、最初からG1に出てくれれば、ものさしも必要ないわけで、次こそ上位馬との対戦を期待したい。




レイチェルアレクサンドラの次走候補
レイチェルアレクサンドラの今シーズン最終目標は 11月のブリーダーズカップ。ということもあって、アスムッセン調教師は次走の選定基準について「(レースの格などではなく)レースの時期が最重要だ」と話しています。最有力候補は 8月29日の牝馬限定 G1パーソナルエンスンS.ですが、昨年3歳のレイチェルが古馬牡馬を蹴散らした G1ウッドワードS.の可能性もある(過去記事「レイチェルアレクサンドラ、古馬初対戦ウッドワードS.を勝利」リンク先にレース映像あり)。


ニューヨーク競馬協会(NYRA)は、パーソナルエンスンS.にゼニヤッタも誘致し、昨年から期待されていた2頭の対戦を実現するため、ゼニヤッタ関係者と話し合いをしているとのこと。ゼニヤッタは08年、09年と2連覇している G1クレメント・L・ハーシュS.(8月6日)を目指していましたが、
  • 「クレメント」は距離が約1700mと短いこと
  • デルマー競馬場のオールウェザー人工馬場に問題が生じていること
を理由に、「クレメント」に出走するか決定できない状況にあります。ゼニヤッタ陣営は複数のレース候補を検討しているようですが、まだ何も決まっていないとしています。NYRA は両頭の出走がかなえば、賞金を増額する見込み。ただし、ブリーダーズカップ2ヶ月前の時期にゼニヤッタが東海岸まで遠征してくるとは思えないので、実現の可能性は低いでしょう。


ちなみにレイチェルアレクサンドラが過去に出走したレースでは プリークネスS.の1900mが最も長く、パーソナルエンスンS.に出走すれば 2000mは初めてである。

2010年6月13日日曜日

レイチェルアレクサンドラ、10馬身差圧勝で2010年初勝利

現地時間6月12日に行われたフルールドリスH.(G2、チャーチルダウンズ約1800m、3歳上牝)に昨年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラが出走し、今年3戦目にして初勝利を挙げました。

フルールドリスハンデキャップのレース動画(YouTube から)。外から2頭目の発走がレイチェルアレクサンドラ。



フルールドリスH.(5頭立て)
1着レイチェルアレクサンドラ
2着ディスティンクティヴディキシー/Distinctive Dixie
3着ジェシカイズバック/Jessica Is Back

レース映像どおり、直線で後続をぐんぐん引き離し、2着のディスティンクティディキシーに10-1/2馬身差をつける圧勝。これで今年初勝利を挙げ、昨年最後に出走した9月のウッドワードステークス以来の勝利です。レイチェルは09年、プリークネスステークスハスケル招待ハンデウッドワードS.と牡馬相手のG1 を3勝していたが、今年に入ってからは牝馬限定戦を2走し、ニューオーリンズレディースステークスでダート初出走のザルダナの、また次走G2ラトロワンヌS.ではアンライヴァルドベルのそれぞれ2着に敗れていた。


ただしレイチェルアレクサンドラ完全復活という印象はまだ無い。というのもフルールドリスH.2着のディスティンクティヴディキシーは、レイチェルの前走ラトロワンヌS.にも出走しており、そのときはレイチェルから13馬身差後方でゴールしていた相手。今回レイチェルは一頭抜け出したことで最後までいっぱいに走っていないから、13⇒10馬身と差が詰まったのはしょうがないとしても、前走より弱い相手に前走と同じだけ走った結果として勝つことができたとも言えるからです。


またフルールドリスH.と同日行われたG1オグデンフィップスH.(ベルモントパーク約1700m、3歳上牝)にはラトロワンヌS.でレイチェルを頭差負かしたアンライヴァルドベルが出走し、こちらは2-3/4馬身差の2着にやぶれている。1着のライフアットテンは4連勝中で、前走G3で重賞初勝利を挙げていた。アンライヴァルドベルも決して弱い馬ではないが、充実してきたばかりの相手(ライフアットテン)に簡単に負けるような馬ではあり、これに負かされたレイチェルにもまだ疑問符が付く状態かなと。やはり牡馬相手か、せめて牝馬G1に出走して、ラトロワンヌS.やフルールドリスH.を明らかに上回るパフォーマンスを見せてほしいなと思います。レイチェルアレクサンドラの次走はまだ不明。



追記:
6月12日のチャーチルダウンズ競馬場ではフルールドリスH./Fleur de Lis H.のほかに、3歳上G1スティーヴン・フォスターH./Stephen Foster H.がフルールドリスH.と同じダート9ハロン(約1800m)で行われ、勝ちタイムは 1:49.37だった。フルールドリスH.の勝ちタイムは 1:48.78だから、レイチェルは時計の面では、同日の古馬牡馬G1を上回った。

2010年6月2日水曜日

レイチェルアレクサンドラが6月12日に出走か

Rachel Alexandra with trainer Steve Asmussen

昨年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラ / Rachel Alexandra が6月12日に出走するとのこと。

Rachel Alexandra's Next Start Will Be June 12 - BloodHorse.com


レイチェルの次走候補は6月12日に行われる次の4レース(いずれもダート戦)
スティーヴン・フォスターH.(G1、チャーチルダウンズ約1800m、3歳上)
オグデンフィップスH.(G1、ベルモントパーク約1700m、3歳上牝)
フルールドリスH.(G2、チャーチルダウンズ約1800m、3歳上牝)
オービアS.(G3、デラウェアパーク約1800m、3歳上牝)


スティーヴン・フォスター・ハンデキャップだけが牡牝混合戦で、他は牝馬限定戦です。レイチェルアレクサンドラは、今年初戦のニューオーリンズレディーズステークスでザルナダ / Zardana の2着に、2走目のラトロワンヌステークスでアンライヴァルドベル / Unrivaled Belle の2着にそれぞれ敗れており、今年初勝利を期待したい。ちなみにオグデンフィップスにはザルダナが出走予定です。オーナーのジェス・ジャクソンは「レイチェルは以前よりずっとよくなっている。最終目標はブリーダーズカップだ」としています。


個人的には今年2走がいずれも1700m戦で負けていることや、昨年のレース振りから考えて、少しでも距離を伸ばして1800m戦を使ったほうが好結果につながると思います。それに牡馬相手にも対戦して欲しいので、ぜひスティーヴン・フォスターでお願いしたい。


翌6月13日にはゼニヤッタがヴァニティハンデキャップ(G1)への出走を予定しており、レイチェルアレクサンドラも12日に勝利して、ゼニヤッタのライバルであるところを改めて証明したいところです。

2010年5月1日土曜日

レイチェルアレクサンドラ、また2着(レース映像)

Unrivaled Belle and Rachel Alexandra in La Troienne
アンライヴァルドベル(左)、レイチェルアレクサンドラ(右)

4月30日(日本時間5月1日)、チャーチルダウンズ競馬場で行われた牝馬限定 GII ラトロワンヌステークスに昨年のアメリカ年度代表馬レイチェルアレクサンドラが出走しました。しかしアンライヴァルドベルに頭差およばず2着に終わりました。レース映像は次のリンクから見れます(YouTube はもっと画質がいいものに貼りかえる予定)。



または ラトロワンヌステークス レース動画 - チャーチルダウンズ競馬場公式サイト


レイチェルアレクサンドラを負かしたアンライヴァルドベルはこれで通算8戦5勝。09年11月にガゼルS.(GI、アケダクト競馬場ダート1800m、3歳牝馬限定)を4・1/4馬身差2着。次走今年2月のラカナダS.(GII、サンタアニタ競馬場オールウェザー1800m、牝馬限定)は4着だった。それまでの3勝全てをあげていたダートに戻ったのが良かったのか、前走ランパートS.(GIII、ガルフストリームパーク競馬場ダート1700m、牝馬限定)は2着に1・3/4馬身差をつけて逃げ切る快勝だった。


2着のレイチェルアレクサンドラはほぼ逃げる展開。3コーナーで後続を離し始め、これは復活かと思ったところにアンライバルドベルが追い上げてきた。4コーナーでアンライバルドベルに並ばれてからの追い比べもわずかに頭差かわされたところがゴール。これで今年レースに復帰してから2戦(どちらも牝馬限定の G2 と G3)連続の2着です。


3着のモレナ/Morena は少なくとも重賞を6戦しているが優勝経験はない。他に前走ニューオーリンズレディースステークスでレイチェルアレクサンドラを負かしたザルダナは5着だった。

ラトロワンヌS./ La Troienne Stakes 結果
チャーチルダウンズ競馬場ダート8・1/2ハロン(約1700m)牝馬限定GIII

1. Unrivaled Belle (KY), デザーモ, 120
2. Rachel Alexandra (KY), ボレル, 124
3. Morena (PER), J Lezcano, 118
4. Be Fair (FL), T J Thompson, 118
5. Zardana (BRZ), D R Flores, 120
6. Distinctive Dixie (KY), J R Leparoux, 118

124ポンド≒56.2kg、120ポンド≒54.4kg、118ポンド≒53.5kg

2010年4月28日水曜日

レイチェル、ザルダナと再戦へ


レイチェルアレクサンドラが出走する 4月30日(日本時間5月1日)のラトロワンヌステークスに、前走ニューオーリンズレディーストライアルでレイチェルを負かしたザルダナも出走することになりました。

Rachel Returns To Churchill For La Troienne - BloodHorse.com

ラトロワンヌS./ La Troienne Stakes
チャーチルダウンズ競馬場ダート8・1/2ハロン(約1700m)牝馬限定GIII

1. Be Fair (FL), T J Thompson, 118, D W Lukas
2. Morena (PER), J Lezcano, 118, M R Matz
3. Zardana (BRZ), D R Flores, 120, J A Shirreffs
4. Rachel Alexandra (KY), C H Borel, 124, S M Asmussen
5. Unrivaled Belle (KY), K J Desormeaux, 120, W I Mott
6. Distinctive Dixie (KY), J R Leparoux, 118, W A Dollase

124ポンド≒56.2kg、120ポンド≒54.4kg、118ポンド≒53.5kg


ザルダナとアンライヴァルドベル(ランパートS.優勝)については過去記事を引用しておきます。
レイチェルアレクサンドラ、ザルダナに敗れるより

昨年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラ / Rachel Alexandra が日本時間3月14日、フェアグラウンズ競馬場で行われたニューオーリンズレディースステークス(オールウェザー1700m)に出走しました。09年9月のウッドワードS.以来、6カ月ぶりの出走だったレイチェルは単勝1.1倍の断然人気に押されたものの、伏兵ザルダナ / Zardanaに 3/4馬身差の2着に負けてしまいました。レイチェルから11馬身3/4差の3着には Unforgotton(GII 2着1回)が入った。


勝ったザルダナはニューオーリンズレディースS. に出走した5頭のうち、レイチェル以外で唯一重賞勝ちのあった馬で、ブラジル産馬。07年3月にブラジルの準重賞 Classico Luiz Alves de Almeida(1200m)に優勝、その後に米移籍。これまでアメリカでは全14戦したが、すべて芝か合成馬場(オールウェザー、以下 AW)での競走であり、ダートに出走したのは今回が初めてだった。2走前09年11月の Bayakoa Handicap(GII、ハリウッドパーク競馬場 AW1700m、3歳以上牝馬限定戦)を1・1/4馬身差の1着で重賞初勝利。前走2010年2月13日のサンタマリアハンデ(GII、サンタアニタ競馬場 AW1700m、4歳以上牝馬限定戦)は4着だった。

アメリカの競馬場では西海岸を中心に、ダートの代わりにオールウェザー馬場が導入されてきましたが、08年09年とオールウェザーで行われたブリーダーズカップでヨーロッパからの遠征馬の活躍が目立つなど「芝馬向きの馬場では」と言われています。ザルダナは実績的にはレイチェルアレクサンドラに格下の馬ですが、これまでアメリカで走っていたオールウェザーに適性がなかった、ということでしょうか。

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バンベラ、北米デビュー戦敗れる、レース中に故障かから引用

ランパートステークス(GIII、ガルフストリームパーク競馬場ダート1700m、牝馬限定)に勝ったのはアンライバルドベルで、これで7戦4勝2着2 回。09年11月にガゼルS.(GI、アケダクト競馬場ダート1800m、3歳牝馬限定)を4・1/4馬身差2着。次走今年2月のラカナダS.(GII、サンタアニタ競馬場オールウェザー1800m、牝馬限定)は4着だった。これまでの3勝全てをあげていたダートに戻ったのが良かったのか、ランパートS. ではスイスイと逃げ切り、最後は2着のシャンパンアイズに1・3/4馬身差をつけて快勝。2着のシャンパンアイズはこれで15戦4勝2着3回で、ランパートS.以前に重賞3着以内はなかった。

2010年4月25日日曜日

レイチェルアレクサンドラの次走は4月30日か

レイチェルアレクサンドラが4月30日に行われる G2ラトロワンヌステークス(La Troienne S.、チャーチルダウンズ競馬場ダート1700m、牝馬限定)に出走する可能性があることがわかりました。オーナーのジェス・ジャクスンが明かしました。


Rachel Alexandra Likely For La Troienne - BloodHorse.com


オーナーは、(日本時間3月14日の)ニューオーリンズレディースステークスに負けたあと、レイチェルが冬のあいだ滞在したフェアグラウンズ競馬場からチャーチルダウンズ競馬場へ移った後の調整がすこぶる順調だ、とし「月曜日(26日)の調教を見て最終判断をするが、ラトロワンヌS.を目標にしている」と話しています。また、「昨年の状態に戻すにはもう1戦必要だろうが、彼女(レイチェル)は現時点で85から90%、あるいは95%の状態にある」としています。

2010年3月15日月曜日

レイチェルアレクサンドラ、ゼニヤッタとの対戦を回避

日本時間3月14日に行われたニューオーリンズレディースステークスで2着に敗れたレイチェルアレクサンドラは、ゼニヤッタとの初対戦が予定されていた4月9日のアップルブロッサム招待ステークスを回避するとのこと。

Rachel Alexandra Out of Apple Blossom

レイチェルアレクサンドラのオーナー、ジェス・ジャクソンがスティーヴン・アスムッセン調教師との会合の後に発表しました。『昨日のレースは残念だったが、レイチェルの現在のコンディションを知ることができた。健康だが、予想していた通り最高の状態ではない。だから4月9日のオークローン招待(アップルブロッサム招待ステークスのこと)には出走させない。スティーヴ(アスムッセン調教師)とは十分に話し合い、アップルブロッサムに間に合わせようと調教を急ぎすぎたことを後悔している。今シーズンはまるまる残っており、レイチェルの素晴らしさを証明する機会はまだあります。次のレースがいつになるかはレイチェルが教えてくれるでしょう。』


レイチェルアレクサンドラ陣営は大雨で馬場が閉鎖されるなどした1,2月の天候不順のため、アップルブロッサムには行かないと一旦表明、その後レース開催日を4月3日から9日に遅らせるという提案を受けて出走することに合意した経緯があります。ギリギリのところでレイチェルの調整をしていたのでしょう。対戦を見たいのはもちろんですが、無事が第一なので仕方ないです。


アスムッセン調教師のコメント「彼女は明らかに以前の状態にはなかった。また戻ってきます。昨日から失望し続けている」


ゼニヤッタの調教師で、またニューオーリンズLS でレイチェルを負かしたザルダナの調教師でもあるジョン・シェリフ調教師はレイチェルアレクサンドラが出走しなくてもゼニヤッタを出走させるつもりだと話しています。


オークローン競馬場のリリース「当然ですが、レイチェルアレクサンドラの回避を残念に思っています。彼女の残りのシーズンが素晴らしいものになるように祈っています。またアップルブロッサム招待S.でゼニヤッタが、シガーとサイテーションとの現代アメリカ競馬における最高連勝記録『16』に並ぶ挑戦することを楽しみにしています」


ゼニヤッタのオーナー、ジェリー・モスのコメント「アップルブロッサムでの対戦ができなくなって残念に思っています。しかしまた機会があるでしょう。私たちはスティーヴ(アスムッセン調教師)とジャクソン氏をホースマンとして尊敬しており、彼らは自分の所有馬に最善のことをしています。誰かが口出しできることではありません。私たちは予定通りアップルブロッサムに向かいます」


アップルブロッサムにはベネズエラで牡馬相手のGI優勝を含む18戦16勝の最強牝馬 Bambera も出走を予定しています。

2010年3月14日日曜日

レイチェルアレクサンドラ、ザルダナに敗れる(レース映像)

昨年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラ / Rachel Alexandra が日本時間3月14日、フェアグラウンズ競馬場で行われたニューオーリンズレディースステークス(ダート1700m)に出走しました。09年9月のウッドワードS.以来、6カ月ぶりの出走だったレイチェルは単勝1.1倍の断然人気に押されたものの、伏兵ザルダナ / Zardanaに 3/4馬身差の2着に負けてしまいました。レイチェルから11馬身3/4差の3着には Unforgotton(GII 2着1回)が入った。


勝ったザルダナはニューオーリンズレディースS. に出走した5頭のうち、レイチェル以外で唯一重賞勝ちのあった馬で、ブラジル産馬。07年3月にブラジルの準重賞 Classico Luiz Alves de Almeida(1200m)に優勝、その後に米移籍。これまでアメリカでは全14走したが、すべて芝か合成馬場(オールウェザー、以下 AW)での競走であり、ダートに出走したのは今回が初めてだった。2走前09年11月の Bayakoa Handicap(GII、ハリウッドパーク競馬場 AW1700m、3歳以上牝馬限定戦)を1・1/4馬身差の1着で重賞初勝利。前走2010年2月13日のサンタマリアハンデ(GII、サンタアニタ競馬場 AW1700m、4歳以上牝馬限定戦)は4着だった。

アメリカの競馬場では西海岸を中心に、ダートの代わりにオールウェザー馬場が導入されてきましたが、08年09年とオールウェザーで行われたブリーダーズカップでヨーロッパからの遠征馬の活躍が目立つなど「芝馬向きの馬場では」と言われています。ザルダナは実績的にはレイチェルアレクサンドラに格下の馬ですが、これまでアメリカで走っていたオールウェザーに適性がなかった、ということでしょうか。


ニューオーリンズレディースステークスのレース映像(YouTube)です。うちから2頭目の発走がレイチェルアレクサンドラ、3頭目がザルダナ。


レイチェルアレクサンドラが敗れるのは2歳の08年11月のポカホンタスステークス(GIII、Pocahontas S.)以来、1年4ヶ月ぶりのこと。それ以降、
などGI 5勝、GII 3勝など9戦無敗だった。3歳時は8戦8勝で、牝馬としては初めてブリーダーズカップ・クラシックを勝ったゼニヤッタを投票で上回って09年の米年度代表馬に輝いた。4月9日にはそのゼニヤッタとの初対戦がアップルブロッサムインビテーショナルで行われる予定です。

ニューオーリンズレディースステークスとサンタマルガリータ招待ハンデキャップの出走馬

レイチェルアレクサンドラが出走するニューオーリンズレディースステークスと、ゼニヤッタが出走するサンタマルガリータ招待ハンデキャップについてです。レースはネットで中継されます。詳しくはひとつ前の記事「NTRA.com で生中継、レイチェルとゼニヤッタの今年初戦」をご覧下さい。


ニューオーリンズレディースステークス New Orleans Ladies S.
フェアグラウンズ競馬場ダート1700m、4歳以上牝馬限定戦
賞金総額20万ドル(約1800万円)、グレードなし
出走馬 09年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラが出走(2番枠)
1.Fighter Wing53.1kg牝513戦4勝
2.Rachel Alexandra55.8kg牝414戦1勝(GI 5勝)
3.Zardana (BRZ)54.9kg牝617戦7勝(GII 1勝)
4.Unforgotten53.1kg牝631戦5勝(GII 2着1回)
5.Clear Sailing53.1kg牝44戦3勝



サンタマルガリータ招待ハンデキャップ Santa Margarita Invitational H. (gr. 1)
サンタアニタ競馬場オールウェザー1800m、4歳以上牝馬限定戦
賞金総額25万ドル(約2250万円)
出走馬 09年のブリーダーズカップ・クラシック勝ち馬ゼニヤッタが出走(8番枠)
1.Dance to My Tune50.3kg牝626戦4勝
2.Pretty Katherine50.3kg牝414戦3勝
3.Made for Magic50.3kg牝528戦6勝
4.Pretty Unusual51.3kg牝414戦3勝(GII 1勝)
5.Striking Dancer52.2kg牝411戦4勝(GII 1勝)
6.Powerofvoodoo49.0kg牝643戦2勝
7.Gripsholm Castle50.8kg牝4米5戦2勝(英4勝)
8.Zenyatta57.6kg牝614戦14勝(GI 8勝)
9.Floating Heart50.3kg牝49戦3勝(GII 3着1回)

ゼニヤッタは斤量差が気になるが、勝ってくれるでしょう。

2010年3月13日土曜日

NTRA.com で生中継、レイチェルとゼニヤッタの今年初戦

現地時間3月13日に行われるレイチェルアレクサンドラゼニヤッタの今年初戦が、全米サラブレッド競馬協会 NTRA のウェブサイト、NTRA.com でライブ配信されます。日本時間3月14日午前8時から1時間の放送予定で、レイチェルアレクサンドラが出走するニューオーリンズレディースステークスが午前8時15分頃から、ゼニヤッタが出走するサンタマルガリータ招待ハンデキャップが8時35分ごろの発走です。

Watch Rachel, Zenyatta live on NTRA.com

NTRA Live! と名づけられたこの配信をみるには、NTRA のアカウントを作成する必要があるようです(無料)。上のページに下の画像があるので、すでにアカウントがある場合は"Click here to enter NTRA Live"からログインを、アカウントをまだ持っていない場合は、https://www.ntra.com/register/index/から登録してください。




NTRA のアカウントを持っていない場合、https://www.ntra.com/register/index/からアカウントを作成します。次の画像のようなページにいくので、
Login Name ⇒ 好きに決めてください、ユーザー名のことです。
First Name、Last Name ⇒ 名、姓
E-Mail ⇒ メールアドレス、右は確認用にもう一回入力
Password ⇒ パスワードを決めます、右は確認用にもう一回入力
Zip Code ⇒ 日本の郵便番号を入れるとエラーではじかれるので、適当に"10001"と入れておけばいいです
Cell Phone ⇒ 入力不要
画像に表示されている文字列をその下の入力欄に記入します。

その下のチェックボックスは、上が「NTRA からお知らせメールを受け取るときは、画像を使わないテキストだけのメールが良いです」、下は「携帯電話の SMS にお知らせを送ってください」です。(オススメは上だけチェックを入れて)"Continue"をクリックします。


次は NTRA のサービス選択画面です。NTRA Live! の映像を見るだけなら有料プランに加入する必要は(おそらく)ありません。最初から付いている左のチェックだけを確認して、"Continue"をクリックします。


あとは、アカウントを有効化するために、登録したメールアドレス宛へ送られてきたアドレスをクリックして完了です。NTRA Live! のページには日本時間3月14日午前8時から、このページの大きな"Live!"をクリックして入れるようです。

2010年2月27日土曜日

最下位10着でも1000万円

4月9日に行われるアップルブロッサムインビテーショナル(Apple Blossom Invitational)の賞金配分についてです。


アップルブロッサムは、09年のブリーダーズカップ・クラシックの勝ち馬ゼニヤッタと09年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラとの初めての対戦が行われる予定です。この両牝馬が出走してきた場合、このレースの総賞金は通常の50万ドル(4500万円、1ドル=90円として)から500万ドル(4億5000万円)に引き上げられます。

10頭立てで行われるアップルブロッサムのこの賞金は、1着馬が半分の2億2500万円を、2着馬が9000万円、3着馬が4500万円、4着馬が2700万円、5着馬が1800万円、6着以下10着までがそれぞれ1000万円という具合に配分されます。

Oaklawn to pay $5-million purse through tenth place - Thoroughbred Times

アップルブロッサムは牝馬限定戦の GI レースです。2頭の出走を誘致するために賞金を引き上げたとはいえ、10着まで最低でも1000万円というのは破格の数字。たとえばレイチェルアレクサンドラはここまで、GI 5勝(牡馬 GI 3勝)、GII 3勝をあげていますが、それで稼いだ賞金は約2億2000万円と日本では考えられない少なさです。この賞金に魅かれたのか、ゼニヤッタとレイチェルを実質的に除く残り8頭の出走枠に(1,2着に入る可能性はかなり低いにもかかわらず)45頭が登録したようで、フルゲートで行われる見込みです。

Apple Blossom Invitational 公式サイト

2010年2月13日土曜日

レイチェルアレクサンドラの2010年初戦は3月13日

09年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラの2010年初戦は3月13日にフェアグラウンズ競馬場 (ルイジアナ州 ニューオーリンズ)で行われるニューオーリンズレディーズステークス / New Orleans Ladies Stakes に決まりました。

Rachel Works; Pointed Toward FG Stakes

ニューオーリンズレディーズステークスはダート1700mで開催されます(どうもフェアグラウンズ競馬場が昨年秋、レイチェル誘致のために新設したレースらしいです)。賞金総額は20万ドル。


ちなみに同日サンタアニタ競馬場で行われるサンタマルガリータH.にはもう一頭の最強牝馬ゼニヤッタが出走予定です。そのあと4月9日のアップルブロッサムH.で二頭が対決する予定です。

2010年2月12日金曜日

4月9日に決定、ゼニヤッタ対レイチェルアレクサンドラ

09年のブリーダーズカップ・クラシックに勝ったゼニヤッタと、同年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラの2頭の牝馬の初対戦が、4月9日のアップルブロッサム招待H.(GI)で実現することに決まりました。

Rachel Vs. Zenyatta Showdown is Back On

すこし前にアップルブロッサムを開催するオークローン競馬場が、2頭が出走した場合、賞金総額を50万ドルから500万ドルにすることを表明、ゼニヤッタ陣営は出走を決めたのですが、レイチェル陣営は復帰は早くて3月中旬になりそうで、そこからアップルブロッサムを使うには「間隔が短すぎてフェアでは無い」としていました。


レイチェル陣営の意見を受けてオークローン側がアップルブロッサムを当初の4月3日から9日に遅らせることを提案、ゼニヤッタ、レイチェルアレクサンドラ両陣営が出走を承諾し、初対戦が実現することになったというわけです。


アップルブロッサムはダート1800mで行われる予定。ゼニヤッタはオールウェザー中心に、レイチェルアレクサンドラはダートのみを使われてきたので、ダート開催というのはレイチェルに有利とも考えられますが、一方でゼニヤッタは08年のこのレースを自身最多の着差(4馬身)で圧勝しています。また09年にはミレイディH(GII)にも優勝し、ダートでも2戦2勝です。

私はレイチェルアレクサンドラが勝つと思います。

2010年2月11日木曜日

レイチェルアレクサンドラのオーナー、ゼニヤッタと3連戦を提案

09年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラと、09年のBCクラシック勝ち馬ゼニヤッタとの最強馬対決に注目が集まっていますが、レイチェルアレクサンドラのオーナー、ジェス・ジャクスンがゼニヤッタとの3連戦を提案しました。ただし同時に、2頭の出走を条件に賞金が500万ドルまで引き上げられることが提案されている4月のアップルブロッサムステークスへの出走には難色を見せており、アップルブロッサムS.へゼニヤッタを出走させることを決めているゼニヤッタのオーナー、ジェリー・モスを困惑させています。

Rachel Alexandra Won't Run in Apple Blossom

09年の米年度代表馬レイチェルアレクサンドラの主要オーナーが、「レイチェルをゼニヤッタとアップルブロッサム(GI)で対戦させることは無い」と語った。しかし、2頭の最強牝馬が集う3連戦を計画していることを明かした。

ジェス・ジャクスンは、「NTRA(全米サラブレッド競馬協会)のトップと協議中で、ゼニヤッタのオーナーと詳細を決める機会を望んでいる」と話した。

2月10日に発表したプレスリリースのなかでジャクスンは、調教のスケジュールとレースの日程、および賞金額がまとまれば、3連戦が実現するだろうとしている。

「ファンもメディアも2頭について話している」とジャクスンは話す。「私も含めて全員がレイチェルとゼニヤッタとの対戦を見たいと思っている。わたしは、1戦だけに限らず、今年中に数回見れたらいいと思っている」「われわれは NTRA のトップ、アレックス・ウォルドロップに、調教スケジュール、レーススケジュール、賞金額、その他もろもろについて調整してほしいと話している。クラシック3冠に匹敵するような3連戦を組んで合意したい」

ジェリー・モス(妻のアンとゼニヤッタを共同所有する)はジャクスンが発表した提案に驚いた様子を見せ、AP通信に「彼が何を話しているのかわからない。3連戦? どこで、いつやるんだ?」と話した。

オークローン競馬場は1週間前に、レイチェルアレクサンドラとゼニヤッタの2頭が出走するならという条件付で4月3日に行われるアップルブロッサム(GI)の総賞金を50万ドルから500万ドルに増額することを発表している。

モスはAP通信との電話インタビューに「(レイチェル陣営が)アップルブロッサムに出走させようとしないのは恥ずべきことだ」「一方で、『別のプランがあるんだ。3連戦を提案したい。当然でてくれるよね』と言われても、今まで一言も相談されてもいない(のだからどうすればいい?)。実際なんと言えばいいのか分からない」

モスは、ゼニヤッタが3月13日のサンタマルガリータH.(GI)に出走する予定は変わらない、その後アップルブロッサムに行く予定だ、と話した。

「その次のことを考えるのは、アップルブロッサムが終わってからだ」とモスは話す。チャーチルダウンズ競馬場で11月5日6日に行われるブリーダーズカップが目標であり、「ブリーダーズカップこそ名誉あるレースだ。BCでチャンピオンが決定されるべきだ」と付け加えた。


ジャクスン陣営はアップルブロッサムを問題外だと考えている。

「(ゼニヤッタとの対戦という)ハイレベルの戦いであることや、歴史的一戦であることを考えると、4月3日というのは好ましくない、とジャクスンに伝えてある」と調教師のスティーヴン・アスムッセンは話した。「(レイチェルの)6ヶ月の休養のあと、この対戦にふさわしいレベルに調教を行うには時間が必要だ。すべてがスケジュールどおりに進み、天候のせいで遅れが出ないとしても、前哨戦を戦えるのは3月中旬になってから、というのが妥当なところだ。そのあと中2週でゼニヤッタと対戦せよというのはフェアではない」


レイチェルアレクサンドラは、牝馬としては1924年の Nellie Morse 以来となる牡馬クラシック第2冠プリークネスステークス(GI)制覇を成し遂げた。負かした相手には同年のケンタッキーダービー馬マインザットバードも含まれている。レイチェルは09年、牡馬混合 GI 3戦を含む出走全レースに勝利している。

ゼニヤッタは牝馬としては史上初めてブリーダーズカップ・クラシックに優勝、14戦して全勝している。

NTRA の CEO、ウォルドロップはジャクスンの声明の後に自身も声明を発表し、「NTRA はレイチェルアレクサンドラとゼニヤッタとの対戦、またはシリーズ戦を実現させるために、あらゆる努力を続ける。2頭の関係者と引き続き前向きに協議するつもりだ」としている。

2009年12月11日金曜日

レイチェルアレクサンドラ、来年初戦は3,4月

米3歳最強牝馬レイチェルアレクサンドラは今年9月5日のウッドワードステークス1着後に休養に入り、今年はもう出走しない予定ですが、次走は来年3月か4月になるだろうと発表されました。

Rachel Alexandra Pointed to Spring Return - BloodHorse.com

復帰予定のレースは不明です。また牝馬限定戦か牡馬混合戦にするのかも分かっておらず、詳しいことはまったく触れらていません。


3月復帰ならドバイワールドカップ(2000m)に出走してもらって、ウオッカやブエナビスタと対戦を見たいところですが、今年のドバイワールドカップはダートではなく、新設メイダン競馬場のオールウェザーコースで行なわれる予定。レイチェルアレクサンドラのオーナーは、オールウェザーを嫌って今年09年のブリーダーズカップ・クラシックを回避させたので、メイダン競馬場ならドバイ出走はありえないのが残念なところ。


ただし、ブエナビスタ陣営がドバイワールドカップ出走を考えていると伝える記事中の記述にすこしだけ期待を持てます。
ただ、ワールドCに出走するのは、新設のメイダン競馬場のオールウェザーコース(2000メートル)で行われた場合のみ。建設工事が遅れている模様で、現時点では、ドバイ国際競走の要綱は発表されていない。例年通り、ナドアルシバ競馬場のダートコースで実施される時は、芝2400メートルのシーマクラシックを目指す模様だ。
というわけで、現時点ではナドアルシバでの開催の可能性もわずかに残っています。仮に今年もナドアルシバ競馬場のダートコースで開催されることになった場合、(ブエナビスタは回避するようだが)ウオッカ vs. レイチェルアレクサンドラが実現するかもしれません。

2009年9月6日日曜日

レイチェルアレクサンドラ、古馬初対戦ウッドワードS.を勝利

レイチェルアレクサンドラが古馬との初対決になったウッドワードステークスを制しました。Woodward S.(GI、サラトガ競馬場ダート9f、3歳上)を牝馬が制するのはこれが初めて。下にレース動画。

8頭立てで行われたレースは、レイチェルアレクサンドラが、昨年のベルモントS.を逃げ切って優勝した Da'Tara を2番手に従えて逃げる展開。Da'Tara は3コーナー過ぎでバテて脱落しましたが、レイチェルアレクサンドラは馬なりのまま4コーナーへ。レイチェルが抜け出したところを GI 馬マッチョアゲインが直線追い上げて来たものの、首の差だけ残し見事逃げ切り勝利を収めました。

レイチェルアレクサンドラは逃げ切りましたが、2着のマッチョアゲインは道中離れた最後方、3着のブルズベイは後ろから3頭め、4着アジアティックボーイは後ろから2番目を追走という、レイチェル以外の先行馬総崩れの競馬。着差こそわずかだったものの、この競馬を逃げ切ったレイチェルの強さがはっきり分かる競馬でした

レイチェルアレクサンドラ/ Rachel Alexandra は今年、ケンタッキーオークス(20馬身)、プリークネスS.、マザーグースS.(19馬身)、ハスケル招待H.(6馬身)と 3歳 GI を4連勝中だった。

2着のマッチョアゲイン/ Macho Again は昨年のプリークネスS.2着。今年6月(2走前)にはスティーヴンフォスターH(G1、3歳以上、チャーチルダウンズ競馬場ダート9f)優勝。前走ホイットニーH(GI)2着。他に08年ジムダンディS.(GII)優勝、09年ニューオーリンズH(GII)優勝。

3着ブルズベイ/ Bullsbay は前走ホイットニーH(GI、サラトガ競馬場ダート9f、8月8日)を1.1/2馬身差で勝利。5月にアリシーバS.(GII、チャーチルダウンズ競馬場ダート8.5f)勝ち。

4着アジアティックボーイ/ Asiatic Boy は昨年のドバイワールドカップ2着。今年スティーヴンフォスターH(GI)2着。サバーバンH(GII、ベルモントパーク競馬場ダート10f)2着。


レイチェルアレクサンドラは今年のブリーダーズカップには出走しないことがすでに明言されている。また先週には今年の出走予定はウッドワードS.が最後で、来年まで休養に当てる可能性もあるとオーナーサイドから発言があった。

レイチェルアレクサンドラ優勝のウッドワードS.レース動画(YouTube)