2010年3月5日金曜日

レッドディザイアのドバイWC のライバル候補

3月27日に開催されるドバイワールドカップ(Dubai World Cup、メイダン競馬場オールウェザー2000m)と同じコース・距離で行われた前哨戦マクトゥームチャレンジ・ラウンド3(GII)にウオッカとレッドディザイアが出走し、ご存知の通りレッドディザイアが鋭い末脚を見せて優勝しました。ウオッカは8着でした。


レッドディザイアは、ここを叩いてドバイWC 当日に行われるドバイシーマクラシック(芝2410m)に出走する予定でしたが、今回マクトゥームチャレンジ・ラウンド3を勝ったことでドバイWC の方に追加招待される可能性も出てきました。管理する松永幹夫調教師もレース直後にドバイWCの方への参戦可能性を聞かれても、即座に否定するということはありませんでした。


マクトゥームチャレンジ・ラウンド3 の2着馬グロリアデカンペオンは昨年09年のドバイWC に出走しており、勝ち馬のウェルアームド / Well Armed からは14馬身離されたものの2着になっています。


というわけで、レッドディザイアがもしドバイワールドカップの方に出てきてもかなりやれそうに思うのですが、ライバルになりそうな出走予定馬を確認しておきましょう。

ギターノエルナンド / Gitano Hernando
このブログでも以前紹介した英国馬ギターノエルナンドは、昨年09年10月にアメリカ遠征し初戦のGIグッドウッドS.(サンタアニタ競馬場、AW 1800m)に優勝、一躍ブリーダーズカップ・クラシックの有力候補に躍り出ましたが、「翌年のドバイワールドカップへの備えに専念する」としてBCを回避しました。グッドウッドS.以来のレースとなった2010年2月のBetdaq The Betting Exchange Winter Derby Trial Stakes(リングフィールド競馬場、AW 2000m)を4馬身1/2差で快勝。すこぶる順調のようです。


ヴィジョンデタ / Vision D’Etat
08年の仏ダービー(仏GI、2100m)、09年のガネー賞(仏GI、2100m)、プリンスオフウェールズS.(英GI、芝10f)、香港カップ(香GI、芝2000m)と2000m付近のGI を4勝。凱旋門賞は08年5着、09年10着と距離に限界があるようです。しかしオールウェザーで行われた08年のブリーダーズカップ・クラシック(2000m)で、ヨーロッパから遠征してきた、芝マイルでしか実績のないレイヴンズパスとヘンリーザナビゲーターの2頭が1,2着を決めたのは記憶に新しいところ。芝向きのスピードと同時にパワーが要求されるオールウェザーでは、ヴィジョンデタのように欧州中距離で優れた実績があることは極めて有利な材料です。


ジオポンティ / Gio Ponti
1600mから2200mまでの芝GIを4連勝したあと、芝2400mの GI を2着、そのあと09年のブリーダーズカップ・クラシックでゼニヤッタの2着。ジオポンティも芝馬が持つオールウェザーコースへの高い適性を証明した1頭です。2010年2月にタンパベイブリーダーズカップで鼻差2着。ブックメイカー各社はジオポンティをドバイWCの1番人気に支持しているようです。


ライフイズスウィート / Life is Sweet
昨年09年11月のブリーダーズカップ・レディースクラシック(牝馬限定GI、サンタアニタ競馬場AW 1700m)を2着に2馬身1/2の差をつけて快勝。今年初戦は2月のサンタマリアハンデ(牝馬限定、GII、サンタアニタ競馬場AW 1700m)に出走したが、最も重いハンデを背負った影響か2着に敗れた。09年3月にはオールウェザー(AW)のサンタマルガリータ招待ハンデ(牝馬限定GI)を2馬身1/2差で優勝するなど合成馬場を得意としている(ゼニヤッタには3度対戦して一度も勝てなかったが)。管理する調教師はドバイWC の距離(2000m)に問題は無いとしており、上記3頭には劣るが無視はできない存在である。


他に中東や香港、南米、南アフリカの馬も気になるのだが、私の観測範囲ではないため、コメントはしません。

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