Champion Summer Bird Retired - BloodHorse.com
サマーバードは昨年秋、ジャパンカップダート出走のために来日しましたが、直前に骨折が見つかり回避しました。帰国後に手術を受け、休養。5月22日の記事「昨年の米クラシック馬がそろそろ復活」で紹介したように、今年夏のレース復帰を目指して帰厩したばかりでした。本格的な調教を始める前にX線を使った検査をしたところ、厳しい調教には耐えられないだろうと判断され、オーナーと調教師とが話し合った結果、引退が決まったとのこと。2011年シーズンから種牡馬入りする模様。
ベルモントステークスのレース映像、赤い帽子、青の勝負服の後方からレースを進めているのがサマーバード。
サマーバードのオーナーブリーダー、K.K. Jayaramanのコメント
「30年サラブレッド生産を行ってきた中で、サマーバードは最も大きな興奮を、特にベルモントS.を勝利したときにもたらしてくれました。彼のおかげでたくさんのすばらしい人々と知り合うことができました。(昨年は)とてもすばらしい1年でした。彼は私たち(本人と妻)がそれまで行ったことの無かった場所に連れて行ってくれました。」
サマーバードの主な戦績(9戦4勝2着1回3着1回、G1レース3勝)
アーカンサスダービー(G1)15馬身差3着
ケンタッキーダービー(G1)14馬身差6着
ベルモントステークス(G1)1着
ハスケル招待ハンデ(G1)6馬身差2着
トラヴァースステークス(G1)1着
ジョッキークラブ金杯(G1)1着
ブリーダーズカップ・クラシック(G1)3馬身差4着
(リンク先は過去記事、レース動画あり)
同一年にベルモントS.、トラヴァースS.、ジョッキークラブゴールドカップを制したのは1989年のイージーゴア以来。サマーバードはこの活躍で09年の最優秀3歳牡馬に選ばれた。
私はサマーバードをアメリカの牡馬ではダート最強と思っていたので、この引退は残念。特にトラヴァースS.とジョッキークラブ金杯で2度負かしたクオリティロードが、今年2月のドンハンデで12馬身差圧勝、先日のメットマイルでも完勝と両G1で印象的なレースを続けただけに、サマーバードへの期待も大きく、無事に復帰して欲しかった。
サマーバードは、「アンブライドルド(ケンタッキーダービー)、グラインドストーン(ケンタッキーダービー)、バードストーン(ベルモントステークス)、サマーバード(ベルモントステークス)と4代続けて」(Wikipedia)米クラシック競争に優勝しており、種牡馬入り後は5代連続クラシック制覇がかかる。
ちなみにサマーバードをケンタッキーダービーで負かしたマインザットバードは、こちらも昨年のBCクラシック(9着)以来休養中だったが、復帰にむけて順調なようです。8月7日のホイットニーハンデ(G1)を使うつもりで、その前に1戦するかは不明。ホイットニーハンデにはクオリティロードも出走予定。
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