2013年10月6日日曜日

ノヴェリスト、熱発で凱旋門賞回避。引退レースにジャパンカップ出走の可能性も

英G1"キングジョージ"5馬身差完勝など伊仏英独でG1を4勝している今年無敗のノヴェリスト Novellist が凱旋門賞を熱発のため回避することになりました。残念です。

ヴェーラー調教師によると「輸送を行うはずだった今朝(5日の朝)まではすべて順調だった。熱があったため輸送を遅らせることで対応できないかと考えたが、体温を測りなおしたところさらに上がっていたため、出走をあきらめることにした」とのこと。

ノヴェリストは3番人気でしたから、英ブックメーカーの凱旋門賞オッズは日本時間6日午前4時30分時点で1番人気オルフェーヴル、2番人気トレヴ、3番人気にキズナです。



なお、同師は「ジャパンカップに登録している(する?)が、それについてどうするか決めるには早すぎる」とも述べています。またノヴェリストのオーナーであるクリストフ・ベルクラー氏も「月曜日にジャパンカップの登録(招待?)を受けとった。ただしまずは体調を回復させることが優先だ」と述べています。二人とも英チャンピオンS.や米ブリーダーズカップ、香港などについては特に言及しなかった模様。

また、数日前の独競馬メディア記事にベルクラー氏のインタビューが掲載されており、これによるとオーナーの凱旋門賞後についての考えは「米ブリーダーズカップは間隔が短すぎる。ジャパンカップについては(登録している?話し合っている?)。今年で現役を終え、来年は種牡馬になるだろう」というものでした。

そのインタビュー記事と回避決定後のベルクラー氏およびヴェーラー師のコメントをあわせて考えると、引退前にもう1走するのであればジャパンカップである可能性がもっとも高いと言えそうです。

このジャパンカップの話は最近になってにわかに出てきたというものではなく、(私は見落としていましたが)バーデン大賞後のドイツの記事でも「凱旋門賞後はBCかジャパンカップもありえる」と書かれていますから、本当に参戦が実現する可能性はあります。

ただし凱旋門賞を回避したからレース間隔を気にしなくて良いとしてBCターフが再び選択肢に浮上する可能性もあるでしょうし、あるいはさらに間隔のある香港カップや香港ヴァーズもあるでしょうし、あるいはこのまま引退するかもしれません。



ちなみにノヴェリストの3代母 Narola はベルグラー氏が初めて所有した競走馬だったらしく、例えば同氏が2011年にアメリカの Stonereath Stud という牧場を購入したときの名義上のオーナーが「Narola LLC」であるというほどに思い入れの強い1頭のようですね。当然ですけど。

先のインタビューで「ノヴェリストは20年にわたるサラブレッド生産の成果なんだ」と述べていましたが、そういう点でもこの回避は相当に無念でしょう。


最後に、前走バーデン大賞勝利時に
このバーデン企業大賞→サンクルー大賞→"キングジョージ"→バーデン大賞は昨年のデインドリームと同じローテーションで、デインドリームは1着4着1着1着でしたが凱旋門賞は出走できませんでした。

と書きましたが、ノヴェリストも回避でこのローテーションは凱旋門賞に関しては呪われてますね。

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