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2013年3月31日日曜日

2013ドバイワールドカップ、アニマルキングダムがG1競走2勝目

3月30日に行われたG1ドバイワールドカップ(AW2000m)は、2番手追走したアニマルキングダムが直線半ばで後続を大きく突き放して完勝し、2011年のケンタッキーダービー以来となるG1競走2勝目を挙げました。メイダン競馬場でのドバイWCではこれが米国馬初勝利。


昨年のG1香港ヴァーズ(芝2400m)勝ち馬(でその前走ジャパンカップ8着の)レッドカドーが追い込んでゴール前で差を詰めましたが2馬身差の2着。2011年の仏G1ガネー賞(芝2100m)勝ち馬で昨年の仏G1イスパーン賞(芝1850m)2着、昨年3着のプランテュールがさらに4・3/4馬身差の3着でした。

前哨戦のG1アルマクトゥームチャレンジ・ラウンド3(AW2000m)勝ち馬ハンターズライトは7着。同2着のカッシアーノは9着。米G1 BCレディースクラシック2連覇ロイヤルデルタは10着。米オールウェザーでG1を3勝しているデュラハンが11着。昨年2着以来の出走だったカッポーニは最下位12着。昨年の勝ち馬モンテロッソはレース直前に左前跛行が見られたため出走取り消し。


アニマルキングダムは父ルロワデザニモー、母ダリシア(独G3を1勝)、母の父アカテナンゴ、母の母の父ダンシングブレーヴという血統のアメリカ産馬。

2011年に米G3スパイラルS.(AW9ハロン)を勝って出走した米G1ケンタッキーダービーはダート初経験で優勝。米G1プリークネスS.2着を挟んで出走した米G1ベルモントS.はスタート直後に挟まれる不利もあり6着に敗れ、数日後に左後脚の骨折が判明しました。

昨年2月の復帰戦を快勝しましたがドバイワールドカップは直前に再び故障し回避。その2月以来の出走だった昨年11月の米G1 BCマイル(芝1マイル)で1・1/2馬身差2着。今年2月の前走、米G1ガルフストリームパークターフH.(芝9ハロン)も1・1/4馬身差2着してここに挑んでいました。

だから2年ぶりのG1勝利といってもわずか6走ぶりでもあります。

前走時に「今回は2着でしたが、向こう正面でスローと見るやするすると先頭に立った機動力はヴィクトワールピサやモンテロッソのような過去2年の勝ち馬に似て勝機ありそうですね。」と書きましたが、今回も最初のコーナーで外枠から押し上げて2番手を取り、概ねそのとおりの結果になりました。

このあとは渡英して6月後半の英ロイヤルアスコット開催に向かう予定で、英G1プリンスオブウェールズS.(芝10ハロン)が目標。その後、オーストラリアで種牡馬入りが予定されています。昨年ソーユーシンクが7月初旬の英G1エクリプスS.を使って(といいますか使う予定で結局2日前に故障で回避しましたが)、すぐ検疫入りすることで南半球の繁殖シーズンに間に合っていたので、使おうと思えばエクリプスS.が引退の期限ですが、まあ2回骨折している馬なので無理には使わないでしょう。

また北半球での供用について昨年、オーナーである Team Valor の代表バリーアーウィン氏が「日本、イギリス、フランスから米国内からよりも強い引き合いがある」と答えており、日本で種付けすることも十分考えられます。

ちなみにケンタッキーダービー勝ち馬が5歳まで現役を続けたのはシルバーチャーム以来のことであり、またケンタッキーダービー馬のドバイWC勝ちも同馬以来のことです。

2013年ドバイワールドカップのレース映像。外から2頭目の発走、赤の帽子、緑の勝負服がアニマルキングダム。


ドバイワールドカップ(Dubai World Cup Sponsored By Emirates Airline )
2013年3月30日、ドバイ・メイダン競馬場、AW2000m
4歳以上、牡57kg、牝55kg、G1、12頭、レース結果、総賞金1000万米ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アニマルキングダム
Animal Kingdom
5牡J.ロザリオ2分03秒2111戦【5-5-0-1】
G1競走2勝目
2レッドカドー
Red Cadeaux
7センG.モッセ234戦【7-9-5-13】
豪G1メルボルンカップ2着
英G1コロネーションカップ2着
3プランテュール
Planteur
6牡R.ムーア4・3/420戦【6-5-2-7】
G1仏ダービー2着

2013年3月25日月曜日

ブラックキャビア、4月13日のTJスミスS.後に現役続行かも含め今後を決定

デビューから無敗の24連勝中の豪ブラックキャビアについてオーナーグループの協議が25日(月曜日)に行われ、オーナー代表の Neil Werrett 氏によると、次走は4月13日の豪G1 TJスミスS.(芝1200m)に決定。それ以降のことは同レース後に再び協議して決め、今後の選択肢としては
  • 5月11日の豪G1ザ・グッドウッド(芝1200m)
  • 同日の豪G1 BTCカップ(芝1200m)
  • 英ロイヤルアスコット
  • 来シーズン現役続行
  • 引退
があるとのこと。

Black Caviar a definite starter in TJ Smith Stakes

ちなみに昨年はザ・グッドウッドを勝ってロイヤルアスコットの英G1ダイヤモンドジュビリーS.(芝6ハロン)に参戦しました。またBTCカップは一昨年に勝っています。

リンク先にはありませんがロイヤルアスコットに参戦するとすれば、今年は、ムーディー調教師が距離的にそちらを使えばよかったと最近述べていた芝5ハロンの英G1キングズスタンドS.(昨年は香港調教馬リトルブリッジが優勝)を選ぶ可能性が高いです。

豪G1カンタベリーS.、ピエロがG1競走4勝目

3月23日に行われた豪G1カンタベリーS.(芝1300m、3歳以上)は2,3番手追走した1番人気のピエロが残り200mで逃げたレインアフェアーを交わして先頭に立つと、追い込んだモアジョイアスを3/4馬身抑えて優勝し、重賞9勝目、G1競走4勝目を挙げました。同厩舎のワンツー。

昨年10月の豪G1トゥーラックH.(芝1600m)勝ち馬ソルジェニーツィンが3着。2番人気モーメントオブチェンジは最下位10着でした。


ピエロは父ロンロ、母ミスライトノート(仏豪1勝ずつ)、母の父デイラミという血統の3歳牡馬。母の半兄は仏G1イスパーン賞などG1競走2勝のレイヴロック。

2歳G1を3勝しデビューから8連勝で迎えた豪G1コーフィールドギニー(芝1600m、3歳)はすでに負かした相手だったオールトゥハード(ブラックキャビア半弟)に1/2馬身差の2着で初敗戦。

続く豪G1コックスプレート(芝2040m)もオーシャンパーク、オールトゥハードに約4馬身離される3着に終わっていましたが、それ以来の出走だった前走3月の豪G2ホバートヴィルS(芝1400m)で3走ぶりに勝利していました。今回の勝利は休み明けのモアジョイアスに対して一度使われていた分の差も大きかったでしょう。

ピエロは4月6日の豪G1ジョージライダーS(芝1500m)から、モアジョイアスも6日の豪G1クイーンオブザターフS.(芝1500m)から20日の豪G1ドンカスターH.(芝1600m)へ。ただモアジョイアスについてはオーナーブリーダーがピエロとの斤量差を気にしているので、ドンカスターH.には出走しないかもしれません。

オールトゥハード対ピエロの、豪3歳牡馬最強2騎の再戦は見られるとしても来春(日本の秋)以降っぽいですね。

2013年カンタベリーS.のレース映像(YouTube)。

カンタベリーステークス(Cellarbrations Canterbury Stakes)
2013年3月23日、オーストラリア・ローズヒル競馬場、芝1300m
3歳以上、G1、10頭、レース結果、総賞金35万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ピエロ
Pierro
3牡
2倍
J.キャシディ
56.0kg
1分15秒9912戦【10-1-1-0】
G1競走4勝目
2モアジョイアス
More Joyous
6牝
4.25倍
N.ラウィラー
57.0kg
3/431戦【21-1-2-7】
G1競走8勝
3ソルジェニーツィンSolzhenitsyn6セン
51倍
D.ブラウン
59.0kg
3/427戦【11-2-7-7】
豪G1トゥーラックH.1着

豪G1クールモアクラシック、アピアランスが接戦を制しG1競走2勝目

3月23日に行われた豪G1クールモアクラシック(芝1500m、3歳以上牝馬)は、先行したレッドトレーサーが残り100mで先頭に立ちましたが、後方追走のアピアランスとノルジタがゴール前で外から急襲、アピアランスがレッドトレーサーをハナ差差し切って重賞3勝目、G1競走2勝目を挙げました。

さらにハナ差の3着に2012年10月の豪G1フライトS.(芝1600m)勝ち馬ノルジタ。重賞3勝馬で、前走の準重賞でアピアランスに約5馬身差をつけて勝っていたステップインタイムが1番人気4着。


アピアランスは父コマンズ、母ディスガイズ(豪条件戦3勝)、母の父グランドロッジという血統の4歳牝馬。

2012年10月に豪G2トライアスタークS.(1400m)4・1/2馬身差7着からその次走11月の豪G1マイヤークラシック(芝1600m)でG1初勝利。前走3月の準重賞ウィグルS.(芝1400m)5馬身差4着から今回のG1勝利です。

重賞3勝はいずれも1500m以上でのもので、また1500m以上は3戦全勝。叩き3戦目以降は4戦3勝(いずれも重賞)なので、重賞やG1ではそのどちらか、あるいは両方の条件が必要である可能性が高そうです。

ウォルター調教師は「彼女を過小評価していましたが、これでG1を2勝です。マイヤークラシックを勝つと思っていなかった私が間違っていたことを見せ付けられそのときももう二度と過小評価しないようにしようと自分に言い聞かせていたことを思い出しました」と述べています

マイヤークラシックとクールモアクラシックを同一シーズンに制するのはアピアランスが史上初とのこと。次走は4月6日の豪G1クイーンオブザターフS.(芝1500m、牝馬)から20日の豪G1ドンカスターH.(芝1600m)へ。距離も条件に合うので次走以降も注意ですね。

2013年クールモアクラシックのレース映像(YouTube)。中団追走、エンジ色の胴、白の袖のモハメド殿下の勝負服がアピアランス。

クールモアクラシック(Coolmore Classic)
2013年3月23日、オーストラリア・ローズヒル競馬場、芝1500m
3歳以上牝馬、G1、14頭、Good3、レース結果、総賞金60万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アピアランス
Appearance
4牝
11倍
B.シン
55.0kg
1分28秒3812戦【5-2-1-4】
重賞3勝目
2レッドトレーサー
Red Tracer
5牝
26倍
C.ブラウン
57.5kg
ハナ25戦【10-5-5-5】
重賞4勝。G1で3着1回
3ノルジタ
Norzita
3牝
7.5倍
J.マクドナルド
54.5kg
ハナ9戦【3-3-1-2】
昨年10月にマイルG1勝ち

豪G1ランヴェットS.、人気薄フォアテラーがG1初勝利

3月23日に行われた豪G1ランヴェットS.(芝2000m、3歳以上)は、唯一の3歳馬で1番人気のファイヴアンドアハーフスターが逃げ粘るところを、中団内ラチ沿いを追走した10頭立て9番人気のフォアテラーがゴール直前で1/2馬身差し切って優勝し、重賞3勝目、G1初勝利を挙げました。

豪G1ヴィクトリアダービー勝ち馬ファイヴアンドアハーフスターはこれで前走のG1オーストラリアンカップ含め重賞4戦連続で1馬身差以内の2着です。

昨年の豪G1ドゥームベンカップ勝ち馬マウィンゴが4着。昨年の新G1 NZダービー勝ち馬サイレントアチーヴァーが5着など。

昨年の勝ち馬ザ・BMWなど豪G1を3勝しているマニガーは最下位10着。昨年のコックスプレート前に負傷して回避し、これがまだ復帰2戦目ですが、とりあえずこの2戦は精彩を欠いており残念です。まあ5ヶ月ぶりの前走はG1を勝っているわけではないマイル戦で、今回はそれから中1週なので戻っていないだけである可能性が高いですが。去年の今頃「ジャパンカップ目指すわ」と言っていた調子を取り戻してほしい。


フォアテラーは父ダンシリ、母プロフェシー(英G1チェヴァリーパークS.1着)、母の父ウォーニングという血統の英国産馬。

2009年にフランスでデビューして条件戦3勝、仏G3ギシュ賞(芝1800m)3馬身差4着などした後オーストラリアに移籍。豪移籍後の2年弱で豪重賞2勝を挙げていますが、中距離G1では2011年マッキノンS.5馬身差5着、2012年ドゥームベンカップ7馬身差9着、前走3月のオーストラリアンカップ(いずれも芝2000m)7馬身差7着と良いところが無く、クリス・ウォーラー調教師もゴール前で伸びてきたのを見て驚いたと。

一方で、レース後のコメントではありますが、キャシディ騎手は優勝候補はファイヴアンドアハーフスターとフォアテラーのどちらかだと思っていたよ、と

次走は4月6日のザ・BMW(芝2400m)へ。ファイヴアンドアハーフスターは3月30日の豪G1ローズヒルギニー(芝2000m、3歳)からザ・BMW、さらに4月13日の豪G1オーストラリアンダービー(芝2400m、3歳)と、今回あわせて4連闘するつもりもあるようです。

2013年ランヴェットS.のレース映像(YouTube) 。内から2頭目がフォアテラー。

ランヴェットステークス(Ranvet Stakes)
2013年3月23日、オーストラリアローズヒル・競馬場、芝2000m
3歳以上、G1、10頭、Good3、レース結果、総賞金40万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フォアテラー
Foreteller
6セン
31倍
J.カシディ
59.0kg
2分01秒5228戦【9-1-1-17】
重賞3勝目
2ファイヴアンドアハーフスター
Fiveandahalfstar
3セン
2.63倍
P.ロブル
54.5kg
1/219戦【3-6-1-9】
G1競走1勝
3マラッキーデイ
Maluckyday
6セン
26倍
D.ダン
59.0kg
2・3/421戦【5-3-3-10】
2010年メルボルンC.2着

2013年3月24日日曜日

2013年ドバイワールドカップの出馬表、ネット中継、グリーンチャンネル、パブリックビューイング

3月30日(土)のドバイワールドカップ関連リンクのまとめです。

グリーンチャンネル
3月30日23時00分から27時30分まで無料放送でドバイ生中継。
詳しくは2013ドバイワールドカップデー中継を。ひかりTV、auひかり及び グリーンチャンネルモバイルは無料放送対象外だそうです。


パブリックビューイング
東京・新宿大阪・梅田でパブリックビューイング開催。3月24日午後2時時点でどちらもチケット残あり。リンク先はチケットぴあです。これ見てからオルフェーヴル@大阪杯の開門ダッシュする方は体調にお気をつけて。


ネット中継
英語)
AmWest Entertainment, Inc. - Live Video
http://www.drf.com/drf/live_video/dubai_mbr/247288

http://com.nicovideo.jp/community/co57827(22時30分から26時00分まで)
http://com.nicovideo.jp/community/co1685673(時刻不明も全競走配信)


日本語出馬表(「おうまのアイコン」さん、枠順未定のため未完成。当日にはできてるでしょう)
第2レース22時10分 G2ゴドルフィンマイル
第3レース22時45分 G3ドバイゴールドカップ
第4レース23時25分 G2 UAEダービー(ケイアイレオーネ。ダイスフレイバーは日本人オーナーか
第5レース24時05分 G1アルクォーツスプリント
第6レース24時45分 G1ドバイゴールデンシャヒーン(タイセイレジェンド)
第7レース25時40分 G1ドバイデューティーフリー
第8レース26時20分 G1ドバイシーマクラシック(ジェンティルドンナ、トレイルブレイザー)
第9レース27時05分 G1ドバイワールドカップ


メイダン競馬場のYouTubeチャンネル
http://www.youtube.com/user/DubaiRacingMeydan
レース映像はこのアカウントにアップロードされるはずです。レース後30分もしないうちにあがることもありますが、翌日になっても投稿されてないこともあって不規則だから当日どのようなペースでアップロードされるかは不明。

2013年3月23日土曜日

豪G1ウィリアムリードS.、ブラックキャビアが無敗の24連勝。豪G1最多勝記録に並ぶ

3月22日に行われた豪G1ウィリアムリードS.(芝1200m)はブラックキャビアがほぼ馬ナリの競馬で4馬身差楽勝し、デビューから無敗の24連勝を挙げました。このレース2年ぶり2勝目。G1競走14勝はキングズトンタウンの豪最多記録に並びました。

5番人気カルタクイーンが2着でムーディー調教師のワンツー。3着に単勝26倍で2番人気だったフォークナーが、4着に豪G1を2勝しているラッキーグレイが入っています。


ブラックキャビアの次走はこれも一昨年に勝っている4月13日の豪G1 TJスミスS.(芝1200m)を予定。4月27日の豪G1オールエイジドS.(芝1400m)はブラックキャビアとモアジョイアスの出走を条件に総賞金を40万ドルから240万豪ドルに増額することが検討されており、ムーディー調教師は選択肢として考慮している模様(モアジョイアスは母の父サンデーサイレンスで、2012年4月の3連勝および牡馬混合5勝含む豪G1競走8勝の牝馬)。

同競走はブラックキャビアの半弟オールトゥハードも英ロイヤルアスコット遠征前の国内最後のレースとして予定していますが、昨年12月から同馬の馬主になった Vinery Stud の共同所有者はブラックキャビアのオーナーグループの代表でもある Neil Werrett 氏で、同氏は姉弟の対戦を望んでいないと表明しているため、姉弟のどちらかは出走を見送るでしょう。

なお、ムーディー調教師によるとブラックキャビアのオーナー陣は来シーズンの現役続行も視野に入れているとのこと。

2013年ウィリアムリードS.のレース映像(YouTube)。

ウィリアムリードステークス(Hacer Group William Reid Stakes)
2013年3月22日、オーストラリア・ムーニーヴァレー競馬場、芝1200m
3歳以上、G1、7頭、Good3、レース結果、総賞金40万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ブラックキャビア
Black Caviar
6牝
1.05倍
L.ノレン
56.5kg
1分11秒0824戦【24-0-0-0】
G1競走14勝
2カルタクイーン
Karuta Queen
4牝
51倍
T.ベリー
56.5kg
417戦【6-4-2-5】
重賞1勝。G1出走2年ぶり2回目
3フォークナー
Fawkner
5セン
26倍
C.ウィリアムズ
58.5kg
1/216戦【8-3-2-3】
前走豪G1エミレーツS.2着

2013年3月21日木曜日

新G1ニュージーランドS.、オーシャンパークがG1競走5勝目。ドバイデューティーフリーへ

3月9日に行われた新G1ニュージーランドS.(芝2000m)は、中団追走の1番人気オーシャンパークが最終コーナーで進出して直線入り口で先頭に並びかけると、逃げ粘るヴェイロンに3・1/2馬身をつけて完勝し、G1競走5勝目を挙げました。

昨年2着で、2走前に同コースの新G1ザビールクラシック(芝2000m)を2馬身差で勝っていたヴェイロンが今年も2着に入り、ソーンパーク産駒のワンツー。シンガポールから移籍したベターザンエヴァーはこれで近3走は新G1を4着、3着、3着。


オーシャンパークは父ソーンパーク、母サイーダ(新2勝)、母の父ザビールという血統のニュージーランド産馬。昨年9月に新G1マクフィチャレンジS.(芝1400m)でG1初勝利を挙げると、同月の豪G1アンダーウッドS.(芝1800m)、10月の豪G1コーフィールドS.(芝2000m)、同月の豪G1コックスプレート(芝2040m)を勝ちG1競走4連勝。

その次走11月の豪G1マッキノンS.(芝2000m)はコーフィールドS.2着馬アルコポップの3着に敗れ、3ヶ月ぶりの出走だった今年2月23日の新G1ハウヌイファームクラシック(芝1600m)もこのニュージーランドS.10着に終わったナシュヴィルの4着に敗れていました。

ハウヌイファームクラシック後にヘネシー調教師は「1着とは2馬身差で大きく負けたわけでもなく、特に悲観はしていない」と述べていましたが、休み明け2戦目できっちり仕上げてきました。次走は昨年から目標にしていたとおりG1ドバイデューティーフリーに出走し、その後は渡英してロイヤルアスコットを予定しています。

2013年ニュージーランドS.のレース映像。内から2頭目、赤の帽子がオーシャンパーク。

ニュージーランドステークス(Lindauer New Zealand Stakes)
2013年3月9日、ニュージーランド・エラズリー競馬場、芝2000m
4歳以上、G1、10頭、Good3、レース結果、総賞金20万NZドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オーシャンパーク
Ocean Park
4牡
1.9倍
L.イネス2分02秒4314戦【8-3-1-2】
豪G1コックスプレートなど
2ヴェイロン
Veyron
7セン
4.5倍
R.ノーヴァル3・1/227戦【14-7-1-5】
G1で5勝2着4回
3ベターザンエヴァー
BetterThanEver
6セン
23.4倍
H.ティンズリー130戦【16-4-2-8】
星ローカルG1を3勝

G1ジェベルハッタ、キングズベスト産駒サジハーが優勝

3月9日に行われたドバイG1ジェベルハッタ(芝1800m)は、4番手最内追走のサジハーが最後の直線で前が詰まりましたが、残り200mでスペースが開くと鋭く伸びてジアパッチを差し切り、重賞3連勝、G1初勝利を挙げました。

昨年2着、その次走ドバイデューティーフリー3着、前走ドバイG2でジアパッチの2着だったシティースタイルが3着。

昨年の勝ち馬でエイシンアポロン半弟のマスターオブハウンズは3頭出しM.デコック厩舎のペースメーカー的な逃げを見せ5着。同厩舎の南ア年度代表馬イググは6着。もう1頭がジアパッチです。


サジハーは父キングズベスト、母アナーミル(2戦1勝)、母の父ダルシャーンという血統のイギリス産馬。2代母が英オークス2着。

2走前にG2ケープヴェルディ(芝1600m)を、前走G2バランシーン(芝1800m)を勝っており、ドバイでは3戦全勝。牡馬混合戦は2011年8月の英G3ローズオブランカスターS.13馬身差7着以来となる2走目でしたが、ローズオブランカスターS.後は翌年5月まで出走していないので当時は異常があったのかもしれません。

牝馬限定戦では2010年に伊G3を1勝、2012年に伊G1で2馬身差4着が主な成績ですが、それ以外にも2011年に英G2でミッデイから2馬身差の2着、2012年にイジートップから1・1/2馬身差の2着があったりとなかなかの成績でした。次走はドバイデューティーフリーであると発表されており、相手強化が予想されますが、今の強さなら4連勝もありそう。


2013年ジェベルハッタのレース映像。3番後ドルフィンの勝負複、赤の帽子がサジハー。


ジェベルハッタ(Jebel Hatta Sponsored By Emirates Airline)
2013年3月9日、ドバイ・メイダン競馬場、芝1800m
G1、10頭、レース結果、総賞金30万米ドル

馬名性齢騎手着差通算成績
主な成績
1サジハー
Sajjhaa
6牝W.ビュイック
55.0kg
1分48秒9616戦【7-4-0-5】
2010年に伊G3勝ち
2ジアパッチ
The Apache
5牡C.スミヨン
57.0kg
3/417戦【7-3-1-6】
2011年に南アG1を2勝
3シティースタイル
City Style
7センM.バルザローナ
57.0kg
123戦【7-4-4-8】
昨年2着

新G1NZオークス、モアザンセイクリッドがG1初勝利

3月16日に行われた新G1ニュージーランドオークス(芝2400m、3歳牝馬)は、2番手先行した2番人気のモアザンセイクリッドが残り400mで逃げ馬を交わすと、4番手を進んだ12番人気ブランケットベイが並びかけようとしましたが、すぐにモアザンセイクリッドが突き放し、2着ブランケットベイに2馬身差をつけて優勝しました。重賞2勝目(2連勝)。

重賞2勝の1番人気ハイファッションは10着。


モアザンセイクリッドは父モアザンレディ、母ダナラガ(豪準重賞2着1回、豪G1 SAオークス4着)、母の父デインヒルという血統のオーストラリア産馬。

デビュー4戦目のマイル戦で初勝利を上げると、その次走で重賞初挑戦、マイルを超える距離初出走だった新G2フィリーズクラシック(芝2000m、3牝)を11頭立て10番人気で3/4馬身差3着。さらにその次走でオークスの前走である新G3サンラインヴァーズ(芝2100m、3牝)で重賞初勝利を挙げ、6900NZドルの追加登録料を払ってオークスに出走していました。

これで2000m以上はいずれも重賞に出走し【2-0-1-0】という成績です。ちなみに新G2フィリーズクラシックが重賞3連勝目だったフィックスはその次走に新G1 NZダービー(芝2400m)を選び1/2馬身差の2着に入っています。

次走は4月20日の豪G1オーストラリアンオークス(芝2400m)で、NZダービーを勝ったハビビも出走予定です。


このオークスより前に2000m以上の国際G1を勝っていたモアザンレディ産駒は次の3頭で、
  • Benicio(豪ヴィクトリアダービー2500m)
  • Dreamaway(豪WATC Derby2400m、現在G2)
  • More Joyous(豪クイーンエリザベスS.2000m)
一番下、母の父サンデーサイレンスのモアジョイアス以外の2頭は母の父デインヒル。だからモアザンセイクリッドを含め、モアザンレディ産駒で2000mより長い距離でG1を勝った3頭はすべて母の父デインヒルです。ちなみにモアジョイアスも母母父がデインヒルです。

2013年NZオークスのレース映像。外から2頭目、シャドーロール装着馬がモアザンセイクリッド。

ニュージーランドオークス(New Zealand Oaks)
2013年3月16日、ニュージーランド・トレンサム競馬場、芝2400m
3歳牝馬、全馬56.5kg、G1、15頭、Good3、レース結果、総賞金30万NZドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1モアザンセイクリッド
More Than Sacred
3牝
6.7倍
L.イネス2分30秒467戦【3-0-1-3】
重賞【2-0-1-0】
2ブランケットベイ
Blanket Bay
3牝
43.5倍
R.マイヤーズ27戦【2-2-0-3】
重賞3戦目で初連対
3オーロラライツ
Aurora Lights
3牝
20.6倍
N.ハリス1・3/410戦【2-1-5-2】
前走G3もセイクリッドの3着

日本人オーナーの?ダイスフレイバーがUAEダービーへ

2月16日の米G3エルカミノリアルダービー(AW9ハロン、3歳)を勝ったダイスフレイバーは、3月30日のG2 UAEダービー(AW1900m)に出走することが決まりました。

Dice Flavor, El Camino Real winner, headed to Dubai | Daily Racing Form

23日の米G3スパイラルS.(AW9ハロン)も検討されたが、より賞金が高く、距離も長いUAEダービーを選んだとのこと。

ダイスフレイバーはセール購買者が"Nobuo Oda"氏、馬主が"Oda Racing Stablae and US Equine"で、南関東を中心にフレイバーの冠名で競走馬を所有する尾田信夫氏が馬主である可能性が高い(参考「様々なフレーヴァー: まったり血統派の茶飲み話」)。

同馬の父スキャットダディには芝・AWが得意な産駒が多く、昨年のUAEダービーも初年度産駒のダディロングレッグズが勝っており、ダイスフレイバーもかなり有力です。なお日本からはケイアイレオーネが出走予定。

2013年3月20日水曜日

伯G1ディアナ大賞、スティルがG1初勝利。アグネスゴールド産駒は2着

3月17日に行われたブラジル・リオデジャネイロ3歳牝馬3冠第2戦、伯G1ディアナ大賞(芝2000m、3歳牝馬)は、第1戦G1エンリケポッソロ大賞(芝1600m、3歳牝馬)で1番人気6着に終わっていたスティル Sutil が離れた3番手追走から残り300mで抜け出して優勝し、重賞3勝目、G1初勝利を挙げました。

エンリケポッソロ大賞1/2馬身差2着でアグネスゴールド産駒のアビジャンが、ほぼ最後方追走からゴール前で急追して今回も1/2馬身差2着に入っています。同勝ち馬で同じくアグネスゴールド産駒のアントネラベイビーが1番人気に支持され、最後の直線で一時先頭に並びかける勢いでしたが突き放され6着に終わりました。もう1頭の同産駒エネルジアエスクリタは最下位14着。

ブラジル競馬の中継はこのURLで配信されています。ディアナ賞は午前5時30分発走予定で、早起きして見てたんですが、実際には40分発走でした。単に遅れたのかディレイ放送だったのかは分かりません。

配信画面でも時々大きな雨粒が分かる雨が降っており、勝ち時計は昨年より2.89秒も遅い馬場状態でした(ペースもあるでしょうが)。アグネスゴールド産駒のエネルジアエレガンテは重賞2連勝後に出走した不良馬場の2歳G1で6馬身差5着に敗れており、アグネスゴールド産駒は重馬場苦手な傾向が全体としてはありそうですね。


スティルは父レダトーレ、母スイートビスケット(未出走)、母の父エファヴェシングという血統。半兄にブラジルのダートG1を2勝しているストックホルダーがいます。

昨年9月の芝2000mのG2はアントネラベイビーの2着。同11月に芝2400mのG2を2分36秒67で、今年1月に芝1600mのG3を1分35秒39で勝って重賞2連勝しており、こちらは時計のかかる馬場のほうが良さそう。


なおこの1時間前に行われたリオデジャネイロ3歳牡馬3冠第2戦のフランシスコドゥアルジパウラマシャド大賞(芝2000m)は第1戦5着だったホールディンググローリーが勝ち重賞初勝利を挙げました。第1戦勝ち馬は不出走。同3着馬が2着。アグネスゴールド産駒は最低人気で10着(12頭立て)。


2013年ディアナ大賞のレース映像。外から先行する黒の帽子、白の胴、黒の袖がスティル。アントネラベイビーは中団、内から2頭目を追走するピンクの帽子。


2013年フランシスコドゥアルジパウラマシャド大賞のレース映像。黒の帽子、黄色のシャドウロールがホールディンググローリー。


ディアナ大賞(Grande Premio Diana - Stud TNT)
2013年3月16日、ブラジル・ガベア競馬場、芝2000m
3歳牝馬、G1、14頭、レース結果、総賞金13万4640ブラジルレアル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1スティル
Sutil
3牝
5.0倍
V.Borges
57kg
2分03秒428戦【4-3-0-1】
重賞3勝目
2アビジャン
Abidjan
3牝
7.4倍
M.Mazini
57kg
1/28戦【2-3-2-1】
前々走G3で3着
3ヴィトリアファイナル
Vitoria Final
3牝
44.4倍
F.Leandro
57kg
1・3/46戦【1-1-2-2】
重賞初出走


フランシスコドゥアルジパウラマシャド大賞
(Grande Premio Francisco Eduardo De Paula Machado)
2013年3月17日、ブラジル・ガベア競馬場、芝2000m
3歳、G1、12頭、レース結果、総賞金10万0980ブラジルレアル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ホールディンググローリー
Holding Glory
3牡
2.8kg
C.Lavor
57kg
2分01秒206戦【4-1-0-1】
重賞2戦目
2エイジビューティフル
Age Beautiful
3牡
12.9kg
H.Fernandes
57kg
1・3/48戦【2-4-1-1】
G2勝ち。第1戦3着
3タータンホール
Tartan Hall
3牡
5.2kg
V.Borges
57kg
クビ9戦【4-3-1-0】
G3勝ち。第1戦4着

2013年3月18日月曜日

豪G1ランドウィックギニー、イッツアダンディールがG1競走2勝目

3月16日に行われた豪G1ロイヤルランドウィックギニー(芝1600m、3歳)は、後方追走のイッツアダンディールが最終コーナーで前に取り付くと3番手追走から粘るプロワジールを半馬身押さえ込んで優勝し、G1競走2勝目を挙げました。

昨年10月の豪G1スプリングチャンピオンS.(芝2000m)の1,2着馬で決着。3月2日の豪G2ホバートヴィルS.(芝1400m)でこの2頭に3馬身先着し、ピエロに短頭差の2着していたレベルデインが1番人気でしたが約4馬身差の4着に敗れました。

6戦無敗で昨年11月の新G1ニュージーランド2000ギニー(芝1600m)を制したセイクリッドフォールズが5着で、2000ギニー後は豪で2連敗。3月2日の豪G1オーストラリアンギニー(芝1600m) を勝って4戦無敗としていたペンタイア産駒のフェルラックスは7着。


イッツアンダンディールは父ハイシャパラル、母スタリール(未出走)、母の父ザビールという血統のニュージーランド産馬。2代母がNZオークスなど新G1を2勝。

デビューから5連勝で前述の豪G1スプリングチャンピオンS.優勝。その後は豪G1ヴィクトリアダービー(芝2500m)7着など2連敗していましたが、前走豪G2ホバートヴィルS.4着は4ヶ月ぶりの出走でした。大きく負けたのはそのヴィクトリアダービーとホバートヴィルS.の2戦だけで、現段階では前者は初距離、後者は休み明けと説明はつけられます。

3月30日の豪G1ローズヒルギニー(芝2000m)から4月13日の豪G1オーストラリアンダービー(芝2400m)へ。次は距離を克服できるか。ベイカー調教師は「(ニュージーランドから)火曜日にこちらに来て1ヶ月ぶりにこの馬を見たのが、力強くなっていて驚いた。初装着のブリンカーも期待どおり集中力を増す効果があったようだ」と述べています


2013年ロイヤルランドウィックギニーのレース映像。手前から2頭目、ゼッケン1番がイッツアダンディール。

ロイヤルランドウィックギニー(Royal Randwick Guineas)
2013年3月16日、オーストラリア・ワーウィックファーム競馬場、芝1600m
3歳、G1、11頭、Good3、レース結果、総賞金50万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1イッツアダンディール
It's A Dundeel
3牡
6.5倍
J.マクドナルド
56.5kg
1分35秒149戦【6-1-0-2】
G1競走2勝目
2プロワジール
Proisir
3牡
3.5倍
J.ボウマン
56.5kg
1/27戦【3-2-1-1】
豪3歳マイルG3勝ち
3タトラ
Tatra
3牡
26倍
K.マカヴォイ
56.5kg
2・3/413戦【3-1-3-6】
豪3歳マイルG2勝ち

ブラックキャビア、3月22日金曜日の豪G1ウィリアムリードS.に出走予定

8ヶ月ぶりの出走だった2月16日の豪G1ライトニングS.(芝1000m)を勝ちデビューから無敗の23連勝としたブラックキャビアが、3月22日(金)の豪G1ウィリアムリードS.(芝1200m)に出走予定です。

発走予定時刻は日本時間の同日午後7時45分(のはず)。下の動画でわかるとおり、現地時間9時45分発走のナイター開催です。

ブラックキャビアが勝った2011年のウィリアムリードS.のレース映像。

豪ハイリストが1年ぶりの復帰戦4着

疝痛手術後に脚を痛めて引退の可能性もあったハイリスト Hay List が3月16日の豪G2チャレンジS.(芝1200m)で約1年ぶりにレース復帰し、3・1/4馬身差の4着しました。これが重賞5勝目となるスニッツァーランドと、コースレコードの出るペースで競り合って逃げてゴール直前まで良く粘り、2着とは1/4馬身差でしたから、上々の結果です。まあその2着馬(重賞2勝)はさらに長い18ヶ月ぶりの出走だったのですが。


ハイリストは1400m以下の豪G1で3勝2着5回。その5回のうち4回の勝ち馬はブラックキャビアで、ハイリストは自身の実績もさることながらブラックキャビアを唯一本気にさせる相手と評価されています。

ブラックキャビアは3月22日の豪G1ウィリアムリードS.(芝1200m)に出走予定で、2頭の再戦は早ければ4月13日の豪G1 TJスミスS.(芝1200m)で見られそうです。

豪G2チャレンジS.のレース映像。手前から2頭目の赤の帽子がハイリスト。

2013年3月17日日曜日

ハットトリック産駒ブライトソウトが米G2サンルイレイS.優勝

3月16日に行われた米G2サンルイレイS.(芝12ハロン、4歳以上)は、逃げたブライトソウトが向こう正面で1番人気スリムシェイディに先頭を譲りましたが、最終コーナーで交わすと2着に3・1/4馬身差をつけて完勝し、重賞初出走初勝利を挙げました。

勝ちタイム2分22秒72は1989年にホークスターが記録したコースレコード2分22秒8を更新。ちなみに昨年の米G1 BCターフはリトルマイクが2分22秒83で勝っています。

2着オールスクエアドアウェイ、3着ファイアウィズファイア、4着インタラクション(亜G1を3勝)、5着スリムシェイディは、前走の米G2サンマルコスS.(芝12ハロン)でそれぞれ3着、4着、2着、1着しており、特にスリムシェイディは昨年の米芝G1で2着2回だから、ブライトソウトの勝利は価値が高い。ちなみにスリムシェイディは前回と今回、他馬より約1.8kg重い斤量でした。


ブライトソウトは父ハットトリック、母スマートソウト、母の父スマートストライクという血統の4歳牡馬。ハットトリック産駒としては北米3頭目、欧州含めると4頭目の重賞勝ち馬となっています。うち2頭がG1馬なんだから大したものです。なお北米3頭とも母がミスタープロスペクター系です(最初の2頭は母父か母母父がゴーンウェストでその父がミスプロ)。

デビュー2戦目のダート6ハロン戦を11馬身差で圧勝。同距離の3戦目は6着に敗れ、デビュー4戦目、今年初戦のダート8.5ハロンは1位入線最下位10着降着。その次走の芝1マイルを2・1/4馬身差で、さらに芝10ハロンを5・1/4馬身差で連勝してここに望んでいました。今回の勝利で芝は3戦3勝。

グティエレス調教師は「タフなレースが続いたので、少し休養をとらせます」と述べており、次走は不明。

2013年サンルイレイS.のレース映像はこの記事の第1段落末尾のVIDEOをクリック。

サンルイレイステークス(San Luis Rey Stakes)
2013年3月16日、アメリカ・サンタアニタ競馬場、芝12ハロン
4歳以上、G2、8頭、レース結果(PDF)、総賞金15万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ブライトソウト
Bright Thought
4牡
3.7倍
V.エスピノーザ
53.5kg
2分22秒727戦【4-0-0-3】
重賞初出走
2オールスクエアドアウェイ
All Squared Away
4セン
13.1倍
E.マルドナド
53.5kg
3・1/420戦【4-3-3-10】
昨年AWのG3勝ち
前走芝G2で3着
3ファイアウィズファイア
Fire With Fire
5セン
21.1倍
T.ベイズ
53.5kg
3/421戦【2-6-4-】
昨年芝11ハロンG2で3着

2013年3月15日金曜日

トレイルブレイザーの次走はドバイシーマクラシックでジェンティルドンナと同じレースに

ドバイG1アルマクトゥームチャレンジ・ラウンド3(AW2000m)で10着に終わったトレイルブレイザーの次走は3月30日のG1ドバイシーマクラシック(芝2410m)に決まりました。昨年のJRA年度代表馬ジェンティルドンナも同レースを今年初戦に選んでいます。

「ドバイワールドカップデー」~日本馬の招待受諾~ - JRA

なお同8着に敗れた昨年のBCターフ勝ち馬リトルマイクも次走は芝に戻って、シーマクラシックまたはドバイデューティーフリーであると発表されており、BCターフ1着、4着馬による再戦になる可能性もあります。

2013年3月12日火曜日

尾田信夫氏の?ダイスフレイバーが米G3勝ち。ケンタッキーダービー路線へ?

2月16日に行われた米G3エルカミノリアルダービー(AW9ハロン、3歳)は、後方追走のダイスフレイバーが最後の直線で馬群を上手く抜け出すと2着に3・3/4馬身差をつけて快勝し、重賞初出走初勝利を挙げました。


ダイスフレイバーは父スキャットダディ、母アフリートサマー(米1戦未勝利)、母の父アフリートという血統。半兄スウィフトウォリアー Swift Warrior もこの数時間前に米G3タンパベイS.(芝8.5ハロン)を勝っています。

レース振りは良かったものの、「(芝・AW得意な産駒が多い)スキャットダディ産駒の2連覇か。なら本番のケンタッキーダービーでは要らないかな」と、あまり関心を持っていませんでしたが、「様々なフレーヴァー: まったり血統派の茶飲み話」によると馬主は
 おそらく日本でも南関東を中心に競走馬を所有し、「フレーバー」という冠名を用いている尾田信夫氏と推察される
ということで注目したいですね。

次走について関係者のコメントは見当たらなかったものの、3月23日の米G3スパイラルS.(AW9ハロン、登録馬PDF)が有力でしょう。2年前にアニマルキングダムが勝ったレースです。また3冠登録をしていないため、23日までに6千ドルの追加登録料の支払いが必要だそうです。

2013年エルカミノリアルダービーのレース映像。大外枠がダイスフレイバー。


エルカミノリアルダービー(El Camino Real Derby)
2013年2月16日、アメリカ・ゴールデンゲートフィールズ競馬場、AW9ハロン
3歳、G3、9頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金20万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ダイスフレイバー
Dice Flavor
3牡
10.5倍
J.ヴァルディヴィア1分51秒455戦【2-0-2-1】
これ以前の4戦とも芝
2ニーナズドラゴン
Nina's Dragon
3牡
14.7倍
J.クトン3・3/44戦【1-1-2-0】
重賞初出走
3カウンティングデイズ
Counting Days
3セン
26.2倍
D.カー3/46戦【1-0-1-4】
G3ジェネラスS.7着

2013年3月11日月曜日

豪G1チッピングノートンS.、母父ペンタイアのシュートアウトがG1競走5勝目

3月9日に行われた豪G1チッピングノートンS.(芝1600m、3歳以上)は、後方追走のシュートアウトが最後の直線で大外を伸びるとゴール直前で短頭差差し切り、このレース2連覇、G1競走5勝目を挙げました。

一昨年の勝ち馬で昨年2着のダンリーが今年は3着。昨年の新G1 NZダービー勝ち馬サイレントアチーヴァーが4着。G1競走10勝のムファサは10着。昨年2000m以上のG1を3連勝したマニガーが11着。豪G1ザ・メトロポリタン勝ち馬グレンカダムゴールドが12着。


シュートアウトは父ハイシャパラル、母ペンタメロス(1勝)、母の父ペンタイアという血統で、ヨハネスブルグ産駒の半姉が豪G3勝ち馬です。2010年に豪G1ランドウィックギニー(芝1600m)と豪G1オーストラリアンダービー(芝2400m)を優勝。昨年2012年の豪G1チッピングノートンS.(芝1600m)で約2年ぶりのG1勝利(3勝目)。同4月の豪G1ドンカスターマイル(芝1600m)2着以来の出走だった9月の豪G1ジョージメインS.(芝1600m)でG1競走4勝目を挙げていました。

続く2走はトップハンデのマイルG1と、コックスプレートでどちらもいまいちでしたが、今回はそれ以来5ヶ月ぶりの出走でも得意のマイル戦で他馬と同斤量ならきっちり勝ちました。次走は4月20日の豪G1ドンカスターマイルで昨年2着の雪辱を狙う模様。これはハンデ戦なのでどうでしょうか。

先週は父がペンタイアのフェルラックスが豪G1オーストラリアンギニー(芝1600m)を勝っています。上述ムファサもペンタイア産駒ですが、オセアニアのマイル前後のG1におけるペンタイアの存在感は素晴らしいですな(ムファサは近走いまいちでしたが、喉頭蓋エントラップメントの手術を受けることになったとのこと)。


ちなみにこの次のレースの豪G2サラウンドS.(芝1400m、3牝)で、豪G1クラウンオークス(芝2500m)勝ち馬ディアデミが、同レース以来2走振りに重賞勝ちを挙げました。ディアデミはデヒア産駒です。

2013年チッピングノートンS.のレース映像

チッピングノートンステークス(Chipping Norton Stakes)
2013年3月9日、オーストラリア・ウォーウィック競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、13頭、Good3、レース結果、総賞金35万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1シュートアウト
Shoot Out
6セン
4倍
J.ボウマン
59.0kg
1分35秒8033戦【10-5-5-13】
重賞9勝目
2モントン
Monton
6セン
31倍
C.リース59.0kg短頭32戦【6-3-2-】
G2を2勝
3ダンリー
Danleigh
9セン
12倍
J.カシディ59.0kg1/259戦【10-7-12-30】
G1競走4勝(全て2011年以前)

豪G1オーストラリアンカップ、スーパークールがライバル対決制しG1初勝利

3月9日に行われた豪G1オーストラリアンカップ(芝2000m、3歳以上)は5番手追走のスーパークールが3番手追走から先に抜け出したファイヴアンドアハーフスターを短頭差差し切って優勝し、重賞連勝、G1初勝利を挙げました。

昨年の豪G1メルボルンカップ(芝3200m)勝ち馬グリーンムーンは1番人気4着。レースの上がり3ハロン35秒台後半で勝ちきれなかったところを見ると、スローペースの上がり勝負に強い馬だというメルボルンカップ勝利後の推測は当たっているようです。


スーパークールは父ファストネットロック、母クイーンマザー(米12戦未勝利)、母の父キングマンボという血統。2011年のセールにおいて15万豪ドルで落札されていました。

4走前のG2で重賞初出走初勝利。次走の豪G1ヴィクトリアダービー(芝2500m)は先に抜け出したファイヴアンドアハーフスターを捕らえられず1・1/2馬身差の2着に敗れました。同馬とはそれを最初にここまで4戦連続で同じレースに出走し、次の表のとおり仲の良い結果を修めています。
レース名スーパークールファイヴアンドアハーフスター
G1ヴィクトリアダービー2着1着
G2オータムS.3着2着
G2オータムクラシック1着2着
G1オーストラリアンカップ1着2着

ロッド騎手は「先頭に立ったファイヴアンドアハーフスターにヴィクトリアダービーのデジャヴュを見ているようでした(YouTube)。しかしそのときよりスーパークールが強く成長していることも分かっていました。」と述べています。

次走は不明ですが、10月26日の豪G1コックスプレート(芝2040m)を目標にするとのこと。

2013年オーストラリアンカップのレース映像

オーストラリアンカップ(Darley Australian Cup)
2013年3月9日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝2000m
3歳、G1、12頭、Good3、レース結果、総賞金100万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1スーパークール
Super Cool
3セン
5.0倍
M.ロッド
54.5kg
2分00秒939戦【4-2-1-2】
G1初勝利
2ファイヴアンドアハーフスター
Fiveandahalfstar
3セン
11倍
G.ボス
54.5kg
短頭18戦【3-5-1-9】
G1競走1勝
3タンビー
Tanby
6セン
26倍
N.ホール
59.0kg
426戦【9-3-5-9】
2走前重賞初勝利

豪G1ニューマーケットH.、軽斤量シャムエクスプレスが重賞初勝利

3月9日に行われた豪G1ニューマーケットH.(芝1200m、3歳以上)は、中団追走のシャムエクスプレスが逃げ粘る1番人気のモーメントオブチェンジをゴール直前で差し切って優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

ここまで11戦11勝のバラキー Barakey は11着。昨年ドバイとイギリスでG1を勝っているオルテンシア Ortensia は12着。前走豪G1キングストンタウンクラシック(芝1800m)勝ち馬ラッキーグレイ Luckygray は8着。母の父アグネスワールドで前走まで準重賞2勝、これが重賞初出走だったベターザンレディ Better Than Ready が1着から約5馬身差の5着。


シャムエクスプレスは父オライリー、母フォルクローズ(未勝利)、母の父フォルクスラードという血統のニュージーランド産馬。母の半姉オライリーローズはG3勝ちとG1で3着1回があり、名前のとおり父オライリーだから同馬とシャムエクスプレスは3/4同血。

4走前の豪G1クールモアスタッドS.(芝1200m、3歳)で1馬身差の3着。前走の豪G1ライトニングS.ではそこでも2着だったモーメントオブチェンジより3kg軽い斤量で同馬から5.5馬身差の6着。今回は斤量差が6kgに拡がって逆転につながりました。または同レース勝ち馬ブラックキャビアと初めて一緒に走って気合が入ったのかもしれません。

D.オブライエン調教師はクールモアスタッドS.で3着に入ったときからここを勝つ自信はあったと。また今後はロイヤルアスコット遠征も検討されているとのこと

2013年ニューマーケットH.のレース映像

ニューマーケットハンデキャップ(Lexus Newmarket Handicap)
2013年3月9日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝1200m
3歳以上、G1、13頭、Good3、レース結果、総賞金100万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1シャムエクスプレス
Shamexpress
3牡
15倍
C.ニュウェット
50.5kg
1分08秒1610戦【3-1-2-4】
G1とG3で3着1回ずつ
2モーメントオブチェンジ
Moment Of Change
4セン
3.25倍
L.ノーレン
56.5kg
短頭11戦【5-2-3-1】
2走前にG1勝ち
3エアロノウティカル
Aeronautical
4セン
81倍
D.ガウシ
52.5kg
ハナ18戦【3-2-2-11】
準重賞1勝

アグネスゴールド産駒エネルジアエレガンテ、豪移籍初戦は5着

アグネスゴールド産駒でブラジル重賞を2勝したエネルジアエレガンテが3月11日のハンデ戦でオーストラリア移籍初戦を迎えましたが、1着から4・1/2馬身差の5着に敗れています。

稍重馬場で1600mの勝ちタイムは1分38秒43。トップハンデの4着馬は56.5kgでしたが、55.5kgのエネルジアエレガンテは見習い騎手を乗せて3kgの恩恵があったため、本来なら58.5kgでこちらが実質トップハンデ。しかも唯一の3歳馬ですしね。さらに8ヵ月半ぶりの出走で、ブラジル時代の成績からもおそらく時計のかかる馬場は苦手なので、まあ次に期待ということで。

ちなみにこのレースの7着馬は母の父がバブルガムフェローでした。


エネルジアエレガンテ陣営は4月20日の豪G1オーストラリアンオークス(芝2400m、55万豪ドル)を狙いたいと考えているようですが、間に合わないようなら5月11日の同G3 SAオークス(芝2500m、11万5000豪ドル)や6月1日の豪G1クイーンズランドオークス(芝2400m、40万豪ドル)を目標にするとのこと。
Racing Victoria - Racing Victoria Limited - Elegant filly to make Australian debut

レース映像

アグネスゴールド産駒がブラジル2歳G3優勝
アグネスゴールド産駒エネルジアエレガンテがブラジル重賞2連勝

昨年のBCクラシック勝ち馬フォートラーンドが今年初戦でスタート直後落馬

3月9日に行われた米G2ガルフストリームパークH.(ダート1マイル、4歳以上)は、昨年の米G1 BCクラシック勝ち馬フォートラーンドが今年初出走しましたが、スタート直後に落馬してしまいました。

人馬ともに怪我はなく、空馬となったフォートラーンドは勝ち馬の10馬身以上前でゴールしています。馬券の返還は無し。なお、レースは2番人気のディスクリートダンサーが2着に5・1/4馬身差をつけて圧勝し、重賞初勝利を挙げています。

2013年ガルフストリームパークH.のレース映像(YouTube、埋め込み不可のためリンク先で)。馬名の良く似たフォートラウドンも出走していますのでお気をつけください。

ガルフストリームパークハンデキャップ(Gulfstream Park Handicap)
2013年3月9日、アメリカ・ガルフストリームパーク競馬場、ダート1マイル
4歳以上、G2、6頭、レース結果(PDF)、総賞金30万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ディスクリートダンサー
Discreet Dancer
4牡
2.9倍
J.カステリャーノ
52.2kg
1分35秒175戦【4-0-1-0】
昨年2月のG2で3着
2スワガージャック
Swagger Jack
5牡
7.4倍
J.ロッコ
53.1kg
5・1/415戦【4-3-0-8】
前走7fのG2で2着
3フォートラウドン
Fort Loudon
4牡
5.8倍
J.サンチェス
54.4kg
1・1/422戦【8-3-4-7】
上記G2含む重賞2勝

2013年3月10日日曜日

G1アルマクトゥームチャレンジR3、トレイルブレイザーは10着。ハンターズライトがG1競走2勝目

3月9日に行われたドバイG1アルマクトゥームチャレンジラウンド3(AW2000m)は、5番手追走のハンターズライトが残り300mで先頭に立つと2着に2・3/4馬身差をつけて優勝し、重賞3連勝、G1競走2勝目を挙げました。

日本から参戦のトレイルブレイザーは2、3番手を先行しましたが、最終コーナー出口で置かれ始め、1着から2.41秒差の10着に敗れました。ちなみに8着が昨年のBCターフ勝ち馬リトルマイク、9着が昨年のドバイワールドカップ勝ち馬モンテロッソでした。

区間ラップと通過順位はこのURLで確認できますが、トレイルブレイザーなど先行馬に厳しい流れだったようですね。トレイルブレイザーの次走は不明。


ハンターズライトは父ドバウィ、母ポートマントー、母の父バラシアという血統のアイルランド産馬。2代母がダルシャーンの全妹で、近親にダーレミ、リワルディングの姉弟などG1馬多数。また、ドバウィ×バラシアという組み合わせはモンテロッソと同じ。

2走前11月の伊G1ローマ賞(芝2000m)でG1初勝利。前走のG2アルマクトゥームチャレンジラウンド2(AW1900m)は今回4着のサーファーに3・1/4馬身差を、同3着のプリンスビショップに3・3/4馬身差をつけて勝っていました。

オールウェザー馬場は5戦4勝2着1回(2着はデビュー戦)と好成績。また近6走は全て重賞を走り、仏G2ドラール賞(芝1950m)でシリュスデゼーグルに9馬身差2着に敗れた以外は全勝で力をつけてきました。まあイギリスの芝より、仏伊の芝やトルコ、ドバイのオールウェザーのほうが得意なだけと言うこともできますが。

成長か適正かはともかく、トレイルブレイザーやリトルマイクの直後から末脚衰えずに伸びる完勝で次走ドバイWCも最有力。米アニマルキングダムらも加わる本番が楽しみです。

2013年アルマクトゥームチャレンジラウンド3のレース映像。右から3頭目の発走がトレイルブレイザー。その一つ左の枠がハンターズライト。


アルマクトゥームチャレンジラウンド3(Al Maktoum Challenge R3)
2013年3月9日、ドバイ・メイダン競馬場、AW2000m
全馬57kg、G1、13頭、レース結果、総賞金40万米ドル

馬名性齢騎手着差通算成績
主な成績
1ハンターズライト
Hunter's Light
5牡S.デソウサ2分03秒6517戦【9-2-2-4】
重賞5勝目
2カシアーノ
Kassiano
4センW.ビュイック2・3/410戦【7-2-1-0】
重賞初出走
3プリンスビショップ
Prince Bishop
6センR.ムーア1/418戦【6-1-3-8】
昨年も3着。2010年仏重賞2勝

シーキングザダイヤ産駒サファウィがチリG3優勝

3月9日に行われた智G3セレクシオン・デ・ポトランカス賞(ダート1200m、2歳牝馬)は、後方を追走した6番人気サファウィが最後の直線で大外から追い込み、2着に3・1/2馬身差をつけて優勝しました。

セレクシオン・デ・ポトランカス賞はチリ2歳路線で最初に行われる重賞。


サファウィは父シーキングザダイヤ、母シレナデルエヘオ(智下級条件5勝)、母の父インディアンリッジという血統のチリ産馬。母の半弟が智G1エルエンセーヨ(芝2400m、3歳)2着馬で、また2代母の全妹に智G1を2勝している SER O NO SER(読めない。to be or not to be の意味)がいます。

前走1月のデビュー戦で既走馬相手に12馬身差をつけて圧勝していました。

「G3勝ちと言ってもチリでしょ、レベルはどうなん?」と思う人もいるでしょうが、今年のチリ2歳戦で猛威をふるっているのは、2011年の米ファーストクロップリーディング首位、2012年の米セカンドクロップ2位だったスキャットダディの産駒。それより先に重賞勝ち馬を出せたのは素晴らしいです。

ちなみに3月9日終了時点でスキャットダディとシーキングザダイヤのチリにおける産駒成績は次のとおりで、前者はチリ2歳リーディングおよび新種牡馬リーディングで首位であり、後者はそれぞれ4位、2位となっています。
2010年生スキャットダディシーキングザダイヤ
産駒登録数3848
出走頭数2210
勝馬頭数124
勝利回数125

2013年セレクシオン・デ・ポトランカス賞のレース映像。4番枠発走がサファウィ。


セレクシオン・デ・ポトランカス賞(Premio Selección De Potrancas)
2013年3月9日、チリ・チリ競馬場、ダート1200m
2歳牝馬、全馬55.0kg、G3、9頭、レース結果(要登録)

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サファウィ
Safawi
2牝
7.1倍
H.Berrios1分11秒892戦【2-0-0-0】
重賞初出走
2ロシオメレンゲ
Rocio Merengue
2牝
13.6倍
O.Ulloa3・1/28戦【1-3-2-2】
前走初勝利。重賞初出走
3ディヴィナプレシオサ
Divina Preciosa
2牝
18.4倍
V.Cifuentes 2・1/43戦【1-1-1-0】
前走初勝利。重賞初出走

ファリダット、ドバイ2戦目はブービー9着。レイナルドザウィザードが優勝

3月9日に行われたドバイG3マハーブ・アル・シマール(AW1200m)は、3番手追走のレイナルドザウィザードが昨年の勝ち馬クリプトンファクターに4馬身差をつけて楽勝し、重賞初勝利を挙げました。

遠征2戦目だったファリダット(武豊騎手騎乗)は中団追走しましたが、最後の直線で離されブービー9着でした。前走は13頭立て9着。まあAW適性が無いんでしょう。なお、ベストターンドアウト賞(手入れが行き届き、パドックで最も美しく見えた馬に贈られる)に選ばれています。


勝ったレイナルドザウィザードは父スパイツタウン、母ホリデイランナー、母の父メドウレイクという血統のケンタッキー州産馬。アメリカでデビューし2戦目の米G2で7馬身差3着。2010年以降は前走までドバイで10戦しています。昨年は今回と同じAW1200mの条件戦でも負けていましたが、それを除けばメイダンのAW1200mでは安定した成績ですから、当時は一時的に調子をくずしていたのかもしれません。

前走今年1月の条件戦で今回3着だったバルモントマストを1/4馬身差下して優勝していました。そのバルモントマストはその次走2月のドバイG3アルシンダガスプリント (AW1200m)で昨年のG1ドバイゴールデンシャヒーン勝ち馬でもあるクリプトンファクターに1/4馬身差の4着(クリプトンファクターは今回3着)。

今回のレースを見る限り、レイナルドザウィザード=クリプトンファクター > バルモントマストという力関係ははっきりしてそう。

2013年マハーブ・アル・シマールのレース映像。


マハーブ・アル・シマール
(Mahab Al Shimaal Sponsored By Emirates Skywards )
2013年3月9日、ドバイ・メイダン競馬場、AW1200m
全馬57kg、G3、10頭、レース結果、総賞金20万米ドル

馬名性齢騎手着差通算成績
主な成績
1レイナルドザウィザード
Reynaldothewizard
7センR.マレン1分11秒8917戦【6-1-2-8】
08年に米G2で7馬身差3着
2クリプトンファクター
Krypton Factor
5センK.ファロン424戦【8-6-4-6】
昨年ドバイG1勝ち
3バルモントマスト
Balmont Mast
5センJ.ムルタ1・1/224戦【4-4-5-11】
愛AW1200m準重賞1勝

2013年3月8日金曜日

トレイルブレイザーとファリダット、3月9日にドバイ出走。ネット中継

3月9日に行われるドバイG3マハーブアルシマール(AW1200m)にファリダットが、同G1アルマクトゥームチャレンジラウンド3(AW2000m)にトレイルブレイザーが出走予定です。

日本語出馬表はJRAおよび「おうまのアイコン」さんをご覧ください。
アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1)およびマハーブアルシマール(G3)の出馬表が確定 - JRA
マハーブアルシマール 2013 出走馬展望 【おうまのアイコン wire-to-wire】
マクトゥームチャレンジ・ラウンド3 2013 出走馬展望 【おうまのアイコン wire-to-wire】


ネット中継は次のリンクで見れるはずです(英語)。
AmWest Entertainment, Inc. - Live Video

ニコ生
海外競馬中継-ニコニコミュニティ


ファリダット出走マハーブアルシマールには昨年のG1ドバイゴールデンシャヒーン勝ち馬クリプトンファクターも出走予定。同馬は前走のドバイG3で豪G1馬メンタルの3着に敗れました。

ちなみにメンタルは昨年10月11月に豪G1を2戦し、シーサイレンという馬と1勝1敗。そのシーサイレンはその後、G1香港スプリントに出走し、ロードカナロアの直後を追走しましたが直線突き放され9着でした。


トレイルブレイザーのアルマクトゥームチャレンジラウンド3には、昨年のドバイワールドカップ勝ち馬で一昨年のDWCはヴィクトワールピサの3着だったモンテロッソが出走予定。ほかにモンテロッソと同じ父ドバウィ、母の父バラシアで近親にG1馬多数、自身も伊G1勝ちのハンターズライト。昨年のBCターフなど米芝G1を3勝しているリトルマイク辺りが有力。母の父サンデーサイレンスで昨年の仏ダービー3/4馬身差2着のセントボウドリノは出走馬確定後に取り消しました。


日本馬の出走はありませんが、第5レースのG2ドバイシティーオブゴールド(芝2410m)に昨年の凱旋門賞3着マスターストロークが、第8レースG1ジェベルハッタ(芝1800m)にエイシンアポロン半弟で昨年の勝ち馬マスターオブハウンズなどが出走で注目レース目白押しです。

アントネラベイビーのオーナー変更

ポルトガル語の記事なので翻訳に正確さが欠けると思いますが、アグネスゴールド産駒で2月17日のブラジルG1エンリケポッソロ大賞(芝1600m、3歳牝馬)を勝ったアントネラベイビーについて、ブラジル大手 Stud TNT の Gonçalo Borges 氏が数ヶ月前に経営に加わった米スリーチムニーズファームが購入したとのこと。

エンリケポッソロ大賞はリオデジャネイロ3歳牝馬3冠第1戦。昨年は Stud TNT が3冠直前に購入したオールドチューン Old Tune が3冠達成し、その後アメリカに移籍して初戦の米G3を勝っています。アントネラベイビーについてもこの購入により3冠終了後はアメリカに移籍する可能性が高くなりました。

第2戦ディアナ大賞は3月17日に行われます。

2013年3月3日日曜日

米G1サンタアニタH.、ゲームオンデュードが7馬身差圧勝

3月2日に行われた米G1サンタアニタH.(ダート10ハロン、4歳以上、通称ビッグキャップ)は逃げた1番人気でトップハンデのゲームオンデュードが最終コーナーで後続を突き離すと2着に7・3/4馬身差をつけて圧勝し、このレース2年ぶり2勝目、G1通算5勝目を挙げました。

前走G2でゲームオンデュードの6馬身差2着だった、最軽斤量7番人気のクラブハウスライドが2着。昨年の勝ち馬ロンザグリークが2番人気4着。


ゲームオンデュードは父オーサムアゲイン、母ワールドリープレジャー、母の父デヴィルヒスデューという血統。ワールドリープレジャーは社台グループが輸入し、白老ファームにいます。

一昨年のこのレースでG1初勝利。昨年はドバイワールドカップ参戦のため出走しませんでした。ビッグキャップ2勝は史上4頭目。以前の3頭は次のとおりだから、2連覇でない2勝目はゲームオンデュードが初です。

John Henry (1981-82)
Milwaukee Brew (2002-03)
Lava Man (2006-07)


これでサンタアニタ競馬場では8戦【7-0-0-1】、重賞6勝、G1競走4勝目。唯一着外だったのがいつもより後ろの中団の競馬になったBCクラシック7着です。

ちなみにそのBCクラシックでバファート調教師に騎乗ミスであると批判され降ろされたベハラーノ騎手はこの日のサンタアニタ競馬場で行われた3つのG1すべて2着でした。

ゲームオンデュードの次走は4月20日の米G2チャールズタウンクラシック(ダート9ハロン、総賞金150万ドル)が検討されています。一昨年もサンタアニタH.1勝目の次走に選んで2着に敗れたレースですが、今は明らかに当時より強いので勝つでしょうね。

2013年サンタアニタH.のレース映像。外から2頭目がゲームオンデュード。


サンタアニタハンディキャップ(Santa Anita Handicap)
2013年3月2日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、ダート10ハロン
4歳以上、G1、9頭、レース結果(PDF)、総賞金75万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ゲームオンデュード
Game On Dude
6セン
2.3倍
M.スミス
56.7kg
2分00秒1424戦【12-5-1-6】
重賞10勝目
2クラブハウスライド
Clubhouse Ride
5牡
28.6倍
R.ベハラーノ
52.2kg
7・3/426戦【3-7-8-8】
重賞【0-4-2-1】
3コールドトゥサーヴ
Called to Serve
4セン
5.1倍
G.スティーヴンス
53.5kg
ハナ12戦【4-1-4-3】
2走前G3勝ち

米G1フランクE.キルローマイルS.、サジェスティヴボーイが重賞連勝。父父SSのサイレンティオがハナ差2着

3月2日に行われた米G1フランクE.キルローマイルS.(芝1マイル、4歳以上)は、3番手追走の1番人気サジェスティヴボーイが直線入り口で先頭に立つと、その後ろを進んでいた3番人気サイレンティオが外から追い上げましたが、サジェスティヴボーイがハナ差残して優勝し、米重賞2連勝、米G1初勝利、亜G1とあわせてG1競走5勝目を挙げました。

昨年の2着馬で2番人気だったミスターコモンズは1着から1・1/2馬身差の4着(ちなみに同馬はトレイルブレイザーが2着だった米G2アロヨセコマイルの3着馬でもある。その次走のBCマイル5着)。


サジェスティヴボーイは父イージングアロング、母サフレイジ、母の父ホースチェスナットという血統のアルゼンチン産馬。アルゼンチン時代はデビュー戦以外の5戦をG1で走り、次の成績を上げています。

1着 ラウル&ラウル・E.・チェヴァリエ大賞(芝1400m)
5着 グランクリテリウム大賞(芝1600m)
1着 エストレージャス大賞ジュヴェナイル(芝1600m)
1着 ドスミルギネアス大賞(芝1600m)
1着 ジョッキークラブ大賞(芝2000m)

2011年10月のジョッキークラブ大賞を最後に米移籍。2012年6月の米移籍初戦、米G1シューメイカーマイルS.(芝1マイル)でいきなり2着しました。その後はオールウェザーやダートに寄り道をしていまいちな結果でしたが、前走の米G2アルカディアS.(芝1マイル)で米重賞初勝利を挙げていました。

これでアメリカでも芝マイル戦に限れば5戦【3-1-0-1】。着外1回はBCマイル7着だから安定しています。

また2着のサイレンティオは父の父がサンデーサイレンスであり、ここまで5戦3勝3着2回。2走前にフランクE.キルローマイルS.と同じコースのG2勝ち。前走アルカディアS.はサジェスティヴボーイより約1.8kg重い斤量で2馬身差3着。今回は同斤量で逆転なるか注目していましたが、惜しかったです。

ここは今年のBCマイルが行われるコースでもあるから秋まで順調に行ってほしいですね。

2013年フランクE.キルローマイルS.のレース映像。3番がサジェスティヴボーイ。サイレンティオは1番。


フランクE.キルローマイルステークス(Frank E. Kilroe Mile Stakes)
2013年3月2日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、芝1マイル
4歳以上、G1、8頭、Firm、レース結果(PDF)、総賞金30万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サジェスティヴボーイ
Suggestive Boy
5牡
2.5倍
J.タラモ1分32秒8913戦【7-2-0-4】
米亜G1競走5勝目
2サイレンティオ
Silentio
4牡
6.3倍
R.ベハラーノハナ6戦【3-1-2-0】
2走前に米G2勝ち
3フェドビズ
Fed Biz
4牡
7.2倍
M.スミス1・1/410戦【4-0-3-3】
2走前ダートG2勝ち。芝初出走

米G1ラスヴァージネスS.、BC勝ち馬ビホールダーがG1競走2勝目

3月2日に行われた米G1ラスヴァージネスS.(ダート1マイル、3歳牝馬)は、逃げた1番人気のビホールダーが2着に3・3/4馬身差をつけて逃げ切り、2走前の米G1 BCジュベナイルフィリーズ(ダート8.5ハロン)に続きG1競走2勝目を挙げました。

米G3サンタイサベルS.(ダート8.5ハロン、3歳牝馬)を5・3/4馬身差で圧勝していたフィフティーシェイズオブヘイが2着。同3着のスカーレットストライクがここも3着。


ビホールダーは父ヘニーヒューズ、母レスリーズレディ(ステークス1勝含む米5勝)、母の父トリッキークリークという血統。3代母は昨年の米3歳2冠馬アイルハヴアナザー(血統)の3代母と7/8同血。

また半兄イントゥミスチフもG1馬で、種牡馬としては現3歳が初年度産駒であり、ヴァイジャック Vyjack が同3月2日にアケダクト競馬場で行われた米G3ゴーサムS.(ダート8.5ハロン)を勝ち重賞2連勝、デビューから無敗の4戦4勝としています。


前走1月の米G2サンタイネズS.(ダート6.5ハロン)は3/4馬身差の2着に敗れ(ちなみにその勝ち馬は今回最下位)、BC前の米G1デルマーデビュタントS.(AW7ハロン)もハナ差2着に敗れていたから、この勝利でマイル以上の距離があったほうが良さそうだと確認できたんじゃないでしょうか。

4月6日の米G1サンタアニタオークス(ダート8.5ハロン)から5月3日の米G1ケンタッキーオークス(ダート9ハロン)へ。

2013年ラスヴァージネスS.のレース映像。


ラスヴァージネスステークス(Las Virgenes Stakes)
2013年3月2日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、ダート1マイル
3歳牝馬、G1、頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金25万ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ビホールダー
Beholder
3牝
1.8倍
G.ゴメス
55.3kg
1分36秒147戦【4-2-0-1】
G1【2-1-0-0】
2フィフティーシェイズオブヘイ
Fiftyshadesofhay
3牝
2.9倍
R.ベハラーノ
54.0kg
3・3/47戦【2-2-1-2】
前走重賞初出走
3スカーレットストライク
Scarlet Strike
3牝
13.9倍
M.スミス
53.1kg
1・1/29戦【1-3-5-0】
G1【0-1-2-0】

豪G1オーストラリアンギニー、ペンタイア産駒フェルラックスが無敗の4連勝

3月2日に行われた豪G1オーストラリアンギニー(芝1600m)は、3番手追走の10番人気フェルラックスが最後の直線で最内から抜け出すと、外から追い込んだ紅一点のユーアーソーグッドを1/2馬身抑えて優勝し、重賞初出走でG1勝利を挙げました。

G1競走2連勝中でブラックキャビアの半弟オールトゥハードは圧倒的1番人気に支持されていましたが、熱発のため取り消し。


フェルラックスは父ペンタイア、母レッグズアキンボ(3戦未勝利)、母の父マースケイという血統のニュージーランド生産の豪調教馬。母母が準重賞3勝、G2で2着1回。2着馬も同生産同調教です。

3戦無敗とはいえ、ここまでの3戦ともに総賞金1万5000豪ドル、1着賞金9000豪ドルのレースであり、2着に最大で1・1/2馬身差しか付けていないので人気が無いのも当然でした。上がり3ハロンも33秒91と速く、前有利な展開に助けられたという見方もできます。

今回はオールトゥハードも取り消しましたし、実力がどの程度かは次走以降でないと分かりませんね。少し間隔を取り4月27日の豪G1オールエイジドS.(芝1400m)から6月の豪G1ストラドブロークH(同)という路線が検討されている模様です。


なお、同日のローズヒル競馬場で行われた豪G2ホバートヴィルS.(芝1400m、3歳)にG1競走3勝のピエロが4ヶ月ぶりに出走。短頭差の辛勝でしたが、2着馬はここまで無敗の4連勝で前走G2勝ち、3着と4着は10月の豪G1スプリングチャンピオンS.(芝2000m)でそれぞれ2着、1着しているという面子でしたから、休み明けにしては十分な結果です。これが重賞8勝目。

ちなみにホバートヴィルS.の1レース前に行われた豪G2シルヴァースリッパーS.(芝1100m、2歳)は母の父ティンバーカントリーの Sweet Idea が重賞初勝利を挙げています。母 Flidais はオーストラリアで走り、吉田勝己氏の生産所有馬でした。

2013年オーストラリアンギニーの最後の直線。


オーストラリアンギニー(Australian Guineas)
2013年3月2日、オーストラリア・フレミントン競馬場、芝1600m
3歳、G1、15頭、Good3、レース結果、総賞金 50万豪ドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フェルラックスFerlax3牡
17倍
S.バスター
56.5kg
1分35秒094戦【4-0-0-0】
重賞初出走
2ユーアーソーグッド
You're So Good
3牝
9倍
V.ダリック
54.5kg
1/24戦【1-3-0-0】
前走G3で2着
3シアータレント
Sheer Talent
3牡
9倍
M.ロッド
56.5kg
3/46戦【2-0-1-3】
前走G3勝ち

G1新ダービー、ハビビが勝ち牝馬のワンツー

3月2日に行われたG1ニュージーランドダービー(芝2400m、3歳)は、最内枠発走から中団前目を進んだ1番人気ハビビが残り100mで逃げ粘る2番人気カルジーバーグらを交わして優勝しました。ハビビの2馬身ほど前を進んでいた3番人気フィックスは残り100m付近でわずかな時間先頭に立ちましたが2着に敗れています。牝馬のワンツー。

2頭出走したシンコウキング産駒は6着と8着。

なお、11月のG1新2000ギニー(芝1600m)勝ち馬セイクリッドフォールズはダービーの距離を嫌って同3月2日の豪G2ホバートヴィルS.(芝1400m)に出走予定でしたが、取り消しています。


ハビビは父エクラール、母ダニーホリデイ、母の父ダナシンガという血統のニュージーランド産馬。

デビューから5連勝で新G2グレートノーザンギニー(芝1600m)、新G2チャンピオンシップS.(芝2100m)と勝っていましたが、前走の新G2アヴォンデールギニー(芝2100m)は後方から差し届かず3着と初敗北していました。

そのアヴォンデールギニー勝ち馬ヴァルブエナ Valbuena はまだ成長途上であること、希望するジョッキーを確保できなかったことなどを理由にダービーを回避しました。同2着馬が今回3着のカルジーバーグです。

またダービー2着のフィックスはここまで牝馬限定G2を3連勝していました。でフィックスに騎乗したのがヴァルブエナ陣営が希望していたデュプレシス騎手というわけです。フィックスはダービーでカルジーバーグに1・1/2馬身差をつけ、一方ヴァルブエナはアヴォンデールギニーでカルジーバーグに1/2馬身差だったから間違った選択ではなかったかもしれませんが、ハビビが今度は位置取りにミス無くきっちり勝ったという結果でした。

2013年ニュージーランドダービーのレース映像(NZ競馬公式サイト)。最内枠がハビビです。

ニュージーランドダービー(TV3 NZ DERBY)
2013年3月2日、ニュージーランド・エラズリー競馬場、芝2400m
3歳、G1、18頭、Good3、レース結果、総賞金75万NZドル

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ハビビ
Habibi
3牝
3.0倍
V.コルガン
54.5kg
2分27秒587戦【6-0-1-0】
重賞3勝目
2フィックス
Fix
3牝
9.6倍
M.デュプレシス
54.5kg
1/211戦【6-1-2-2】
牝馬G2を3連勝
3カルジーバーグ
Castlzeberg
3セン
3.8倍
O.ボッソン
56.5kg
1・1/27戦【2-5-0-0】
2走前にG2勝ち

2013年3月1日金曜日

ファリダット、ドバイ初戦のレース映像

ファリダットは後方追走からあまり伸びずおそらく8,9着ぐらいでした。正直、オールウェザー(の1200m)はぜんぜん合ってない感じの走りでしたね。

レース映像はこのページ(http://www.youtube.com/user/DubaiRacingMeydan?feature=watch)の下、アップロード動画というところに午前1時ごろまでにはアップロードされると思います。動画タイトルは「Race 2 - CBD Personal Loan」となっているはず。