2012年9月28日金曜日

仏G2ドーヴィル大賞、マスターストロークが重賞初勝利。凱旋門賞へ

8月26日に行われた仏G2ドーヴィル大賞(芝2500m、3歳以上)は、3番手追走のゲートウッドが最後の直線入り口で先頭に立ちましたが、道中5番手内を追走した4番人気マスターストロークが残り1ハロンで一気に差を詰めゴール直前で差し切って優勝し、重賞初勝利を挙げました。2,3着の古馬より5kgも軽い斤量ではありましたが。

マスターストロークと同じゴドルフィン・3歳・A.ファーブル調教師の1番人気テネンバウムは7着。仏G2オカール賞でマスターストロークを2着に下し、仏G1ジョッケクルブ賞(仏ダービー、芝2100m)5着、仏G1パリ大賞(芝2400m)5着のトップトリップは2番人気4着でした。


マスターストロークは父モンズン、母メリカー(英オークス3着、愛オークス2着)、母の父ラムタラ、そして母の母が凱旋門賞勝ち馬アーバンシーという血統のアメリカ産馬。

前走は2400mの準重賞勝ち。またその前の2走は重賞2戦し、仏G2オカール賞(芝2200m)1/2馬身差2着、仏G3リス賞(芝2400m)で短クビ差2着と惜しい競馬を続けていました(リス賞勝ち馬はのちに仏G2ニエル賞2馬身差4着)。今回含めデビューからの6戦で連対をはずしたことがまだありません。

次走は凱旋門賞を予定しており、英ブックメーカー各社のオッズで現在13倍程度の7番人気(サオノワを入れると8番人気?)と、3歳勢ではキャメロット、サオノワの次に注目されています。主戦のギュイヨン騎手は凱旋門賞ではミアンドルに騎乗するでしょうから、英ダービー、ドバイWC、キャメロットの3冠を阻止する英セントレジャーと「持ってる騎手」の若手代表格であるバルザローナ騎手が続けて乗る可能性が高そう。

ちなみに昨年はシャレータが2400m準重賞1着、仏G2ミネルヴァ賞(ドーヴィル・芝2500m)で重賞初勝利のあと、仏G1ヴェルメイユ賞3着を挟んで凱旋門賞2着しています。

父モンズンはこの9月に死亡したばかりで「死んだ種牡馬の子は走る」の格言に当てはまり、また母は凱旋門賞馬の半姉。大一番に強い騎手が乗りそうで、ローテーションは昨年の2着馬に似ている、となんとなく気になる存在です。


2012年ドーヴィル大賞のレース映像。ゲート右から5頭目の青い帽子がマスターストローク。映像が歪んでるので酔いなどに注意。


ドーヴィル大賞(Lucien Barriere Grand Prix de Deauville)
2012年8月26日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝2500m
3歳以上、G2、11頭、Good、レース結果、総賞金20万ユーロ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1マスターストローク
Masterstroke
3牡
9.5倍
M.バルザローナ
53.5kg
2分39秒106戦【4-2-0-0】
重賞初勝利
2ゲートウッド
Gatewood
4牡
7.5倍
W.ビュイック
58.5kg
短クビ8戦【4-2-1-1】
ロイヤルアスコット準重賞1着
前走仏G3で2馬身差3着
3オーケーコーラル
Ok Coral
5牡
25倍
N.ペレ
58.5kg
3/415戦【4-1-1-9】
仏G3ヴィシー大賞2着

0 件のコメント: