英G1スプリントカップ、ソサエティロックがG1競走2勝目

9月8日に行われた英G1スプリントカップ（芝直線6ハロン、3歳以上）は、昨年6着だったソサエティロックが中団追走し内ラチ側から先頭に立つと、外から伸びたゴードンロードバイロンを3/4馬身差抑えて勝ち、G1競走2勝目を挙げました。昨年ハナ差2着のベイテッドブレスが3着。

シンコウフォレスト産駒で、一昨年2・1/4馬身差3着、昨年1・1/2馬身差4着とこのレース得意なゲンキ Genki は今年も3・1/2馬身差5着。もう8歳ですががんばっています。

前走の英G1ナンソープS.（芝6ハロン）を勝った豪オルテンシアは中団追走も伸びずに12着に終わり、G1連勝、ビュイック騎手の連覇ならず。レース後、右前脚に1インチの外傷が見つかっており、メサラ調教師は「かなり痛いはずでかばっていただろう」と敗因に考えているようです。


英G1ジュライカップを5馬身差で勝っているメイソンは気管に問題があり回避。次走は10月の仏G1アベイユドロンシャン賞か、英G2ブリティッシュ・チャンピオンズ・スプリントS.であると。来年から種牡馬入りすることが決まっているため次走が引退レースの可能性が高そう。


ソサエティロックは父ロックオブジブラルタル、母ハイソサエティ、母の父キーラックという血統。Danzig の3×4と。昨年6月の英G1ゴールデンジュビリーS.でG1初勝利。それ以来勝ち鞍はなかったものの、2走前のダイヤモンドジュビリーS.でブラックキャビアから2馬身差5着、前走のジュライカップは6馬身差（2着から1馬身差）の3着だから、今回は単勝11倍と今年4戦目で最も人気がなかったのは見くびられたといえるでしょう。


次走は不明ですが、昨年仏G1モーリスドゲスト賞（芝1400m）で2着しており、凱旋門賞当日の仏G1フォレ賞（芝1400m）は検討されそう。ちなみにハットトリック産駒ダビルシムも出走する可能性があります。

2012年スプリントカップのレース映像。

スプリントカップ（Betfred Sprint Cup）
2012年9月8日、イギリス･ヘイドック競馬場、芝6ハロン
3歳以上、G1、13頭、Firm、レース結果、1着賞金12万7598ポンド

着 順	馬名	性齢 オッズ	騎手	着差	通算成績 主な成績
1	ソサエティロック Society Rock	5牡 11倍	K.ファロン	1分10秒20	19戦【5-4-2-8】 G1競走2勝目
2	ゴードンロードバイロン Gordon Lord Byron	4牡 13倍	R.キングスコート	3/4	21戦【5-6-4-6】 これで重賞【0-2-0-0】
3	ベイテッドブレス Bated Breath	5牡 3.75倍	J.ドイル	1・1/4	18戦【6-4-2-6】 英加香G1で【0-4-1-5】