2013年8月22日木曜日

英G1インターナショナルS.、デクラレーションオブウォーがG1競走2勝目

8月21日に行われた英G1インターナショナルS.(芝約2092m、3歳以上)は、3番手追走したデクラレーションオブウォーが最後の直線に向くと逃げ粘るトレーディングレザーをかわして優勝し、G1競走2勝目を挙げました。

今年の愛ダービー馬英G1"キングジョージ"5馬身差2着のトレーディングレザーが1・1/4馬身差の2着。

ここまで愛G1タターソールズゴールドカップ(芝10.5ハロン)、英G1プリンスオブウェールズS.(芝10ハロン)、前走の英G1エクリプスS.(芝10ハロン)とG1競走3連勝中で、エクリプスS.ではデクラレーションオブウォーに2馬身差をつけて勝っていたアルカジームが1番人気でしたが、2番手追走し直線入り口では持ったままの良い手ごたえだったものの結局トレーディングレザーを交わせず、さらに1・1/2馬身差の3着に終わりました。

前走英G1サセックスS.(芝1マイル)勝ち馬で2番人気のトロナドは距離延長が向かなかったのか後方のままで、最下位6着に敗れました。ハノン師は「今日はどんな距離でも勝てなかっただろう」とコメントしてます。


デクラレーションオブウォーは父ウォーフロント、母テンポウェスト(米3勝)、母の父ラーイという血統のアメリカ産馬。母の半弟に昨年の米G1ベルモントS.(ダート12ハロン)勝ち馬ユニオンラグズがいます。

昨年10月の愛G3ダイヤモンドS.(AW10.5ハロン)で重賞初勝利。今年初戦だった準重賞ヘリテージS.を勝って挑んだ5月の英G1ロッキンジS.(芝1マイル)は1番人気で11馬身差5着に敗れましたが、その次走の6月の英G1クイーンアンS.(芝1マイル、4歳以上)を勝ってG1初勝利を挙げていました。

その後は英G1エクリプスS.(芝10ハロン)で2馬身差2着、英G1サセックスS.(芝1マイル)3馬身差3着、仏G1ジャックルマロワ賞(芝1600m)2馬身差4着と勝てないながらも好走を続けていました。


今回の勝ちタイム 2分05秒74 はシーザスターズの 2分05秒29 に次ぐ歴代2位のタイム。オブライエン調教師はレース前に「速い馬場が向いている」と述べていたので、そのぶんの逆転でしょうか。まあエクリプスS.もシーザスターズの2分03秒40に対し2分04秒35と十分速い馬場でしたが。

とりあえずアルカジームは強いことは強いけど10ハロン路線で抜けているわけではないようです。


オブライエン師によるとデクラレーションオブウォーはこのあと愛チャンピオンS.に向かう模様。その後は特に言及されていませんが、マイルの英クイーンエリザベス2世S.か英チャンピオンS.からブリーダーズカップ遠征でしょうか。父ウォーフロントはともかく、母がユニオンラグズの半弟でダートもこなせる可能性はありそうで、BCクラシックとかあるかもしれません。オブライエン師も否定していません。

同師の管理馬だと2000年にジャイアンツコーズウェイが英インターナショナルS.1着、愛チャンピオンS.1着、クイーンエリザベス2世S.2着、BCクラシック2着したことがあります。ジャイアンツコーズウェイも母の父ラーイでしたね。


またレース前のコメントでは、アルカジームは愛チャンピオンS.から凱旋門賞か英チャンピオンS.で、オーナーは英チャンピオンS.のほうに気が向いているとのことでした(両方出るかもしれませんが)。


2013年インターナショナルS.のレース映像。ゲート右から2頭目、黒の帽子、黒の勝負服がデクラレーションオブウォー。アルカジーム3番枠、トロナド5番枠。


インターナショナルステークス(Juddmonte International Stakes)
2013年8月21日、イギリス・ヨーク競馬場、芝10ハロン88ヤード
3歳以上(3歳55.8kg4歳以上59.4kg、牝馬1.4kg減)、G1、6頭、レース結果、総賞金75万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1デクラレーションオブウォー
Declaration Of War
5牡
8倍
J.オブライエン2分05秒7412戦【7-1-1-3】
G1競走2勝目
2トレーディングレザー
Trading Leather
3牡
6倍
K.マニング 1・1/410戦【4-4-1-1】
愛ダービー
3アルカジーム
Al Kazeem
5牡
2.6倍
J.ドイル1・1/212戦【7-4-0-1】
G1競走3勝

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