2013年8月18日日曜日

愛G1フェニックスS.、スディルマンがG1初勝利。ヘンリーザナヴィゲーター産駒の2連覇

8月11日に行われた愛G1フェニックスS.(芝6ハロン、2歳牡牝)は、3番手追走したスディルマンが残り2ハロンで前の2頭に並びかけると、2番手先行したビッグタイムを1/2馬身競り落として優勝し、重賞2連勝、G1初勝利を挙げました。

英G2コヴェントリーS.(芝6ハロン)を6馬身差で圧勝して以来の出走だった、圧倒的1番人気のウォーコマンドはさらに1/2馬身差の3着でした。


スディルマンは父ヘンリーザナビゲーター、母シャーミーン(英米のG3で3着1回ずつ)、母の父デザートスタイルという血統のアメリカ産馬。昨年はヘンリーザナビゲーターの初年度産駒であるペドロザグレートが優勝したので、同産駒の2連覇です。

デビューから2戦は5馬身差5着、1馬身差の3着と連敗しましたが、3戦目で初勝利を挙げると、前走4戦目の愛G2レイルウェイS.(芝6ハロン)で今回と同じくビッグタイムを1/2馬身差で下して2連勝、重賞初勝利を挙げていました。

ちなみにビッグタイムはデビュー戦でスディルマンを5着に負かして優勝し、2戦目がレイルウェイS.の2着で、今回が3戦目、つまり今回含めデビューからの3戦すべてでスディルマンと同じレースを走っています。

スディルマンを管理するウオッチマン師は「レース中に余計なことをしない良い馬です」と。この後は9月15日の愛G1ナショナルS.(芝7ハロン、2歳牡牝)へ。



また、この1レース前の愛G2デビュタントS.(芝7ハロン、2歳牝馬)は、1戦1勝で1番人気に支持されたタペストリーが、前走愛G3で1馬身差2着していた2番人気のパーハップスに1・1/4馬身差し切って勝ち、重賞初勝利を挙げました。

父ガリレオ、母ランプルスティルツキン(05年にこのデビュタントS.優勝)、母の父デインヒルという血統のアイルランド産馬。

「またガリレオ×デインヒルか」というだけでなく、母ランプルスティルツキンは愛G1モイグレアスタッドS.(芝7ハロン、2歳牝馬)、仏G1マルセルブサック賞(芝1600m、2歳牝馬)の勝ち馬であり、母の母がキングマンボの全妹だからサドラーズウェルズとキングマンボの好相性の組み合わせでもあって現代欧州のトレンドを詰め込んだ超良血です。

次走は9月1日の愛G1モイグレアスタッドS.へ。2走連続母子制覇なるか注目です。

2013年フェニックスS.のレース映像。真ん中4番のゲートからの発走がスディルマン。


2013年デビュタントS.のレース映像。動画始まった時点で3番手、黒の勝負服がタペストリー。


フェニックスステークス(Keeneland Phoenix Stakes)
2013年8月11日、アイルランド・カラ競馬場、芝6ハロン
2歳牡牝、G1、5頭、Good、レース結果、総賞金20万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1スディルマン
Sudirman
2牡
5倍
W.ローダン1分09秒355戦【3-0-1-1】
3連勝、重賞2連勝
2ビッグタイム
Big Time
2牡
8倍
P.スマレン1/23戦【1-2-0-0】
デビュー勝ち
3ウォーコマンド
War Command
2牡
1.4倍
J.オブライエン1/23戦【2-0-1-0】
英G2勝ち

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