Lone Star Park - Race 2 - 4/19/2012 | Races | BloodHorse.com
シーキングザダイヤは2008年に日本で種付けを行ったあと、2009年からはアメリカのヒルンデイルファームで種牡馬として供用されていました。シーキングペイデイはそのアメリカでの初年度産駒として初勝利を挙げました。ただし、ヒルンデイルファームの種牡馬一覧にシーキングザダイヤの名前が無いため(個別ページは存在する)、今年とおそらく昨年もシャトル先のチリから帰ってこなかったようです。
ところで、なぜ今まで気付かなかったのか、チリで2009年、2010年と2年連続で種付けした相手にクイックがおり、2頭の牡馬が誕生しています。クイック自身は未勝利ですが、全兄に1991年の南アフリカ年度代表馬 Ilustrador がいる良血。またクイックの子クイックカサブランカは今年2月に智G1エルダービー、および3月にラテンアメリカ諸国で最も重要な競走のひとつである亜G1ラテンアメリカ・ジョッキークラブ協会大賞とG1を2連勝しました。クイックカサブランカはほかにG1で2着4回3着1回があります(G1ナシオナルリカルドリヨン大賞の1位入線2着降着含む)。
クイックカサブランカの生産者がシーキングザダイヤの繋養先である Haras Matancillaというわけです。クイック産駒はカサブランカ以前にも7頭がデビューし、うち3頭が重賞入着馬になっていますが、クイックカサブランカの活躍以降にシーキングザダイヤを種付けされる可能性は、まったく無いとは言えないものの、全弟、全妹配合が可能である間はいくらか低くなるのは明らかでクイックに2年連続というのはとても時期に恵まれたと言えるでしょう。
他にHaras Matancillaの生産馬としては08年G1チリ競馬場大賞勝ち馬コンスルロマノの半弟もいます。こちらはG1勝ち後に種付けと。結構大事にされていることが分かります。
また米国産馬としてはシーキングザダイヤの2011年生まれの産駒に、2011年2歳牝馬G3ソレントS.(ダート6.5ハロン)勝ち馬マイティーキャロライン Mighty Caroline の半妹がいます。マイティーキャロラインはソレントS.を勝ち3戦2勝2着1回としたあと故障のためにすでに引退しましたが、ソレントS.で負かした相手にはG1サンタアニタオークス勝ち馬ウィラビーオーサム、G1ハリウッドスターレットS.勝ち馬キラーグレーシズ(ソレントS.の前走でマイティーを2着に下す)がいました。
マイティーキャロラインの父ストーミーアトランティックは、その父ストームキャット、母父シアトルスルーなので、シーキングザダイヤの父ストームキャット、母母父シアトルスルーと似た血統。
(ストーミーアトランティックがG1馬を出して成功したから、ヒルンデイルファームは似た血統のシーキングザダイヤを呼び戻さない判断をしたのかもしれませんね)
クイックカサブランカの半弟も、マイティーキャロラインの半妹もどちらもとても期待できそうなので、無事にデビューしてくれることを願っています。
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