2012年3月8日木曜日

新G1オークランドカップ、母父シンコウキングのシーズシンセーショナルがG1競走3勝目

3月7日に行われたニュージーランドの最長距離G1オークランドカップ(芝3200m、ハンデ戦)は、昨年12月の新G1ザビールクラシック(芝2000m)および2月の新G1インターナショナルS.(芝2000m)の勝ち馬で1番人気のシーズシンセーショナルが勝ち、G1競走3勝目を挙げました。J.マクドナルド騎手は4日前の新G1ニュージーランドダービーに続き、新G1・2連勝。レース直前にマクドナルド騎手の鞍が壊れ、8分遅れでの発走だったそうです。

2着に9番人気スピロ、3着に重賞3勝の8番人気シックスオックロックニュース。この2頭は昨年1月の新G2ウェリントンカップ(芝2400m、ハンデ戦)で1,2着し、また今年の同レースで2,1着していました。両年とも軽ハンデの方が優勝し、このオークランドカップでも軽量だったスピロのほうが先着しています。

昨年の勝ち馬ティッチは3番人気14着。ウェリントンカップ4着馬で、その前後に2400mのG2を勝っていた2番人気シングルマインデッドは11着。

ジャングルポケット産駒ザジャングルボーイは約4馬身差9着。6歳セン馬のザジャングルボーイはウェリントンカップ3着し、前走のオープン戦ネイサンズメモリアル(芝2200m、ハンデ)ではシーズシンセーショナルより3.5kg軽い斤量に恵まれ、シーズシンセーショナル(3着)に1.4馬身先着し優勝していました(今回は1kg軽いだけ)。


シーズシンセーショナルはザビールクラシックの次走、1600mの新G1ソーンドンマイルは11着。一方、2011年の豪G1クイーンズランドオークス(芝2400m)3着で、連闘で出走した豪G1クイーンズランドダービー(芝2400m)は2着しており、2000m以上のレースは今回を含めて8戦し4勝2着2回3着2回と3着以内を外したことがありません。2000m以上のG1は出走機会3連勝。

今後は11月の豪G1メルボルンカップ(芝3200m)も考慮しつつ、当面は5月の星G1シンガポール航空インターナショナルカップ(芝2000m)も検討しているとのこと。日本からはエイシンフラッシュ、スマートステージ、トレイルブレイザーらが登録しています。(天皇賞・春に呼べないものでしょうか)

2012シンガポール国際レースに日本馬が登録- JRA



シーズシンセーショナルの5代血統表。伊G1ジョッキークラブ大賞(芝2400m)を勝った父エクラール EkraarのG1勝ち馬は2頭目。母父シンコウキング。

ちょっと気づいた点を挙げると、エクラール はチリで7年連続リーディングサイヤーに輝いたユソネット Hussonet の半弟。ユソネットはオーストラリア年度代表馬でG1競走7勝のウィークエンドハスラー Weekend Hussler5代血統表)も輩出。ウィークエンドハスラーは母父エリシオなので、シーズシンセーショナルとウィークエンドハスラーは、父母 Sacahuista で、母父父がフェアリーキングである点が共通し、またロベルトが4代内に入っている点も同じです。

オークランドカップ(Stella Artois Auckland Cup)
2012年3月7日、ニュージーランド・エラズリー競馬場、芝3200m
4歳以上ハンデ、G1、18頭、レース結果、総賞金50万NZドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1シーズシンセーショナル
Shez Sinsational
4牝
3.2倍
J.マクドナルド
55.0kg
3分25秒3519戦【7-5-3-4】
G1競走3勝目
2スピロ
Spiro
6セン
22.2倍
C.オームズビー
57.5kg
アタマ38戦【8-7-1-22】
重賞1勝
3シックスオクロックニュース
Six O'Clock News
7セン
21.2倍
N.ラウィラー
59.0kg
1・1/252戦【8-8-4-32】
09年5着、昨年7着

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