2012年3月10日土曜日

日本で走ったシャドーレイの子オッカムズレイザーがニュージーランド最高賞金レース、カラカミリオン優勝

海外の競馬には特定のセール出身馬のみを対象とした高額賞金レースがいくつかあり、ニュージーランドの2歳準重賞カラカミリオン(芝1200m、総賞金100万NZドル、約6700万円)もそのひとつ。準重賞ですが、ニュージーランドで最も賞金の高いレース(注)です。

1月29日に行われた今年のカラカミリオンは、日本で魚沼特別(500万下)などJRA競走で3勝したシャドーレイの子であるオッカムズレイザー(5代血統表。父デインヒル系エニーサジェスチョン)が優勝しています。

アンソニー・フリードマン調教師(マカイビーディーヴァのL.フリードマン調教師の弟)が管理するオーストラリア調教馬オッカムズレイザーは1月7日に豪1100m戦でデビューし、約5馬身差の2着。カラカミリオンが2走目で、準重賞2着のあるシルクピンズや、新G3エクリプスS.(芝1200m)勝ち馬ウォーホースを3着に退けて初勝利を挙げました。

カラカミリオンのレース映像(要登録)。芦毛の馬がオッカムズレイザー。


オッカムズレイザーの3走目は2月18日の新G3タラナキ2歳クラシック(芝1200m)で、カラカミリオン4着馬のチョイスブロが内からゴール直前で差し切って優勝し、先に抜け出していたオッカムズレイザーはクビ差2着。


上記のシルクピンズ、ウォーホース、チョイスブロなどは本日3月10日に行なわれる新G1ダイヤモンドS.(芝1200m、2歳)に出走予定。オッカムズレイザーはダイヤモンドS.には出走せず、31日に行なわれる新G1サイヤーズプロデュースS.(芝1200m、2歳)に登録しています。この二つのG1の総賞金はそれぞれ20万NZドルだからカラカミリオンの5分の1。



ちなみにオッカムズレイザーの半兄(父ジャングルポケット)は準重賞1勝し、2010年のニュージーランドダービーで約10馬身差8着。オッカムズレイザーの生産者は"Jungle Pocket Pty Ltd & Rich Hill Thoroughbreds Ltd"。というわけで、ノーザンファーム系の生産馬です。シャドーレイの生産者もノーザンファームですし、例えば「"Ockham's Razor" "katsumi yoshida"」でググって見ても良い。無双。



(注)「ダービーの賞金額がそれ以下ってこと?」と疑問に思い、数日前に書いた今年のダービーの記事を見ると、総賞金75万NZドルになってました。ニュージーランド競馬の公式サイトを見ると、ダービーの賞金額は、

2006-08年は総賞金70万NZドル
2009-2011年は総賞金220万NZドル
2012年は総賞金75万NZドル

でした。ダービーは2009年からスポンサーがメルセデスからテレコム・ニュージーランド(Wikipedia)に替わって賞金は増額。今年も継続してテレコムがスポンサーですが今年は減額されて、カラカミリオンが最高賞金額レースになったようです。この辺のPDFを見ても、カラカミリオンが一番高額なのが確認できる。

カラカミリオン(Karaka Million)
2012年1月29日、ニュージーランド・エラズリー競馬場、芝1200m
2歳、準重賞、14頭、レース結果、総賞金100万NZドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オッカムズレイザー
Ockham's Razor
2牡
6.4倍
C.ウィリアムズ
56.5kg
1分10秒663戦【1-2-0-0】
2シルクピンズ
Silk Pins
2牝
16.6倍
H.ボウマン
55.0kg
1/25戦【1-2-1-1】
次走2歳牝馬G2で3着
3ウォーホース
Warhorse
2牡
5.9倍
M.キャメロン
56.5kg
1/24戦【1-1-1-1】
新G3を1勝

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