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2011年7月31日日曜日

ハットトリック産駒 Dabirsim が仏G3優勝

7月31日に行われた仏2歳G3カブール賞にハットトリック産駒 Dabirsim が出走し、1番人気に応えて優勝しています。ハットトリック産駒のグレードレース勝ちはこれが初めてのはずです。またC.フェルラン調教師にとっても重賞初勝利のようです。次走は8月21日の仏G1モルニー賞(ドーヴィル競馬場・芝直線1200m)の予定。7月3日の仏G3ボワ賞、24日の仏G2ロベールパパン賞と重賞連勝しているファミリーワンとの対決になりそうです。なお、馬名はレース映像で実況を聞く限りでは「ダビアシム」と発音されています。

ハットトリック産駒 Dabirsim、仏G3カブール賞優勝
ハットトリック産駒 Dabirsim、仏G3カブール賞優勝

カブール賞、決勝線


2着の B Fifty Two は、2走前の英G2コヴェントリーS.で1着から約5馬身差の5着(23頭)し、前走の準重賞では10頭立て6着に終わっていました。3着のチカロカはドイツで1勝しています。2走前の1000m準重賞で2着だった Ponte Vespucci が2番人気4着に。前走の英G2クイーンメアリーS.で1着から2・3/4馬身差6着(14頭立て)し、さらに唯一ファミリーワンに黒星をつけている Ruby's Day が3番人気5着。前走準重賞1着の Hi Molly が6着。前走仏G3ロベールパパン賞で1着ファミリーワンから3・1/4馬身差4着(5頭立て)の Bear Behind がダビアシムから5馬身以上離れた7着でした。なお、ロベールパパン賞で Bear Behind に鼻差先着した(3着)Mac Row はゲート入りを嫌って競走除外になっています。

2011年G3カブール賞のレース映像。スタート直後とゴール前だけです。


完全なレース映像はここで見れますが、有料です。このページ右の画像をクリックでレース中の画像が何枚か見れます。

カブール賞(Prix De Cabourg - Jockey Club De Turquie)
2011年7月31日、フランス・ドーヴィル競馬場、芝1200m
2歳牡馬、G3、7頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ダビアシム
Dabirsim
2牡
2.7倍
P.ソゴルブ1分09秒123戦【3-0-0-0】
2ビーフィフティーツー
B Fifty Two
2牡
26倍
S.サンダース16戦【2-1-0-3】
英G2コヴェントリーS.5着
(23頭)
3チカロカ
Chica Loca
2牡
16倍
M.ギュイヨン2・1/22戦【1-0-1-0】


下の3枚の画像は上から順に、残り600m強、残り400m弱、残り200m弱です。



アマニがまたまた大楽勝、智G2クリアドレスサルヴァドルエス大賞

7月30日に行われた智G2クリアドレスサルヴァドルエス大賞は、前走の智G1タンテーオ・デ・ポトランカスを8・1/4馬身差圧勝していたアマニが、ここも2着に9・3/4馬身差をつけて圧勝し、通算成績を7戦7勝としています。次走は8月27日のG1ミルギニー(チリ1000ギニー、チリ競馬場・ダート1600m)の予定。

ちなみに3着のアルシナはタンテーオ・デ・ポトランカスでアマニから14馬身差3着だった馬です。


レース映像。赤い勝負服がアマニ。


クリアドレスサルヴァドルエス大賞(Gran Premio Criadores Salvador Hess Riveros)
2011年7月30日、チリ・チリ競馬場、ダート1500m
3歳牝馬、G2、5頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アマニ
Amani
3牝
1.1倍
H.Ulloa1分30秒327戦【7-0-0-0】
2チェレルストル
Chere Lustre
3牝
49.2倍
M.Alejandro 9・3/40戦【0-0-1-0】
初重賞
3アルシナ
Alucina
3牝
28.5倍
C.Rafael 3・1/22戦【0-0-2-0】
アマニ以外はレーシングポスト掲載分のみ。

英G1ナッソーS.、ミッデイが3連覇でG1競走6勝目。スノーフェアリーが2着

7月30日に行われた牝馬限定の英G1ナッソーS.は、過去2連覇していたミッデイが優勝し、このレース3連覇となりました。G1は6勝目。ヘンリー・セシル調教師はこのレース8勝目です。ミッデイの次走は、レース後の状態が良ければ昨年制したヨークシャーオークスに向かう模様。

ミッデイの今年初戦は牡馬混合の英G1コロネーションカップで、セントニコラスアベイから1馬身差の2着する順調なスタート。しかし2走目で前走の愛G1プリティーポリーS.は、3歳牝馬でミッデイより斤量が5kg以上軽かったミスティーフォーミーに楽に逃げ切られ、6馬身差2着でした。

ナッソーS.にはミスティーフォーミーも出走予定でしたが、直前に馬場が固すぎるとして回避したのが残念でした。

ヨークシャーオークスはミッデイが優勝、1番人気サリスカはゲート膠着(レース映像あり)
セントニコラスアベイ、G1コロネーションカップ制覇(レース映像あり)
ミスティーフォーミー、愛G1プリティーポリーS.を勝ってG1競走4勝目(レース映像あり)



今期2走目だったスノーフェアリーが2着。約7ヶ月ぶりの今年初戦だった前走の英G1エクリプスS.は1着ソーユーシンクから約10馬身差4着でしたが、今回は残り2ハロンからのミッデイとの追い比べは見ごたえがあり、きっちり立て直した印象です。

英G1エクリプスS.、ソーユーシンクが凱旋門賞馬ワークフォースを下す


2011年ナッソーS.のレース映像。ピンクの帽子がミッデイ、黄と赤の勝負服がスノーフェアリーです。動画予備(YouTube)


ナッソーS.(Markel Insurance Nassau Stakes)
2011年7月30日、イギリス・グッドウッド競馬場、芝9ハロン192ヤード(約1986m)
3歳以上牝馬、G1、6頭、Good To Firm 、レース結果レース映像予備
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1Midday
ミッデイ
5牝
2.5倍
T.クウィリー2分07秒7220戦【9-6-3-2】
仏G1ヴェルメイユ賞1着(12頭)
2スノーフェアリー
Snow Fairy
4牝
3.5倍
F.デットーリ215戦【6-3-2-4】
英愛オークスなどG1競走4勝
3プリンシパルロール
Principal Role
4牝
13倍
R.ヒューズ1・1/49戦【3-0-3-3】
準重賞2勝

フランケルが古馬初対戦の英G1サセックスS.も楽勝

英G1サセックスS.はイギリスの怪物フランケルが、前走クイーンアンS.までマイルG1で5連勝中だったキャンフォードクリフスに5馬身差つけて圧勝、古馬初対戦も楽に制しています。

2011年サセックスステークスのレース映像。逃げるピンクの帽子がフランケル、2番手追走のオレンジの勝負服がキャンフォードクリフスです。レース映像予備



4頭立てで行われ、3歳のフランケルは56.7kg、他の3頭は60.3kgを背負っていました。フランケルは大逃げになった英2000ギニーや、(調教師の指示通りだったとはいえ)仕掛けるのが早すぎた前走セントジェームズパレスS.と違って直線まで折り合いの付く競馬で、残り2ハロンを切って仕掛けられると一気に加速し、キャンフォードクリフスが外にヨレ気味だったのもありましたが後続にかんたんに差をつけ最後は5馬身つけました。

昨年、このレースを制したキャンフォードクリフスは前走のクイーンアンS.でBCマイル3連覇中のゴルディコヴァを2着に下しています。
英G1クイーンアンステークス、キャンフォードクリフスが優勝、ゴルディコヴァは2着(レース映像あり)

3着のリオデラプラタも07年に仏2歳G1勝ち、昨年も伊G1を2勝したほか、仏G1ムーランドロンシャンで頭差2着がある実力馬、前走クイーンアンS.はキャンフォードクリフスから5馬身差4着でした。4着ラジサマンもグレードレース3勝のほか、前走の仏G1イスパーン賞でゴルディコヴァから1馬身差3着、また昨年はG1香港マイルでエーシンフォワードと4着同着しています。


この3頭相手に楽勝ですから、斤量差もありましたが、イギリスのマイル路線ではちょっと負けそうに無い感じです。ヘンリー・セシル調教師はこのレース最多の6勝目。「レース前から楽勝できると思っていました。彼は私が見てきた中でおそらく最高の競走馬です」と述べています。短期の休養を挟んだあと、9月の英G1クイーンエリザベス2世S.を1走だけ使う予定です。オーナーのカリド・アブドゥラ殿下は「セシル調教師がそうしたいなら来年も現役として走らせます」と述べ、セシル調教師も来年も現役を続ける可能性があると延べ、その場合は10ハロンへの挑戦も考えているとのこと。

英2000ギニーは無敗のフランケルが楽勝(レース映像あり)
セントジェームズパレスS.、フランケルが優勝、グランプリボスは8着(レース映像あり)

サセックスステークス(Qipco Sussex Stakes)
2011年7月27日、イギリス・グッドウッド競馬場、芝1マイル
3歳以上、G1、4頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1フランケル
Frankel
3牡
1.61倍
T.クウィリー1分37秒478戦【8-0-0-0】
G1競走4勝目
2キャンフォードクリフス
Canford Cliffs
4牡
2.75倍
R.ヒューズ511戦【7-2-2-0】
G1を5勝
3リオデラプラタ
Rio De La Plata
6牡
23倍
F.デットーリ2・1/223戦【8-4-4-7】
G1を3勝

2011年7月25日月曜日

バロッチは8頭立て7着、仏G2ユージンアダム賞、ピスコサワーが重賞2連勝

現地時間7月24日に行われた仏G2ユージンアダム賞にディープインパクト産駒バロッチが出走しましたが、8頭立てで1着から3・1/2馬身離された7着でした。前走英G2ターセンテナリーS.勝ちのピスコサワーが勝って重賞2連勝です。2着に仏G3フォンテンブロー賞勝ち(バロッチは4着)のグラスウェジアンが、3着にG1仏ダービーで2・3/4馬身差4着だったコロンビアンが入っています。

バロッチは直線残り300mで狭くなるところがありましたが、進路が出来ても前の馬を追い上げるどころか突き放されて終わりました。また、4着のスローペースはバロッチが5着した前走の仏G3ポール・ド・ムーサック賞でも4着しています。対グラスウェジアンも4戦2敗だし、このぐらいのメンバー相手に好走は出来るが重賞で見せ場作れませんね。現状ではリステッド(準重賞)など、すこし下のクラスの方が良いかも知れません。あるいは仏2000ギニー6着したのは決め手は無いが相手なりに走れるからだと考えるならむしろG1で着狙いもありですが。バロッチの次走は不明です。

ディープインパクト産駒バロッチは仏G3で僅差4着
仏2000ギニーはティンホースがG1初勝利、ディープインパクト産駒バロッチは6着
ジョッケクルブ賞(仏ダービー)、無敗のリライアブルマンが優勝
英G3ターセンテナリーS.、ピスコサワーが重賞初勝利
仏G3ポール・ド・ムーサック賞、ディープ産駒バロッチは5着、ミューチュアルトラストが初重賞制覇


ユージンアダム賞(Prix Eugene Adam)
2011年7月24日、フランス・メゾンラフィット競馬場・芝2000m
3歳、G2、8頭、Good To Soft、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ピスコサワー
Pisco Sour
3牡
9.3
J.フォーチュン2分06秒309戦【4-1-1-3】
英G2ターセンテナリーS.(16頭)
2グラスウェジアン
Glaswegian
3牡
9.0
S.パスキエ3/46戦【2-2-0-2】
仏2000ギニー8着(14頭)
仏ダービー7着(16頭)
3コロンビアン
Colombian
3牡
3.8
W.ビュイックアタマ5戦【1-0-3-1】
G1仏ダービー4着(16頭)

2011年7月24日日曜日

"キングジョージ"はナサニエルが重賞連勝で初G1制覇

7月23日に行われた英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(以下キングジョージ)は、前走ロイヤルアスコットのキングエドワード7世S.で重賞初勝利していた4番人気のナサニエルが、昨年の凱旋門賞馬ワークフォースに2・3/4馬身差をつけて快勝、G1初勝利を挙げています。ナサニエルは7万5000ポンド(約960万円)の追加登録料を支払っての出走が実りました。3歳馬がキングジョージを勝つのは2003年のアラムシャー以来、8年ぶりです。またナサニエルの父ガリレオも2001年(当時3歳)にこのレースを制しており、親子制覇となりました。ジョン・ゴスデン調教師とW.ビュイックはこのレース初勝利。

ビュイック騎手はノルウェーで生まれ育ったそうで、首相官邸が入るビルの爆破事件と、その後に起きたウトヤ島での銃撃事件についてレース前に(BBCの競馬中継内で?あるいはもっと前に?)インタビューを受けており、ヴィクトワールピサもなでしこも、やはり何かを背負っていると強いですね。


英ダービー7馬身差圧勝して臨んだ昨年のこのレースでハービンジャーから17馬身差の5着に敗れていたワークフォースは今年は2着。関係者が望んでいたとおり、昨年より柔らかい馬場で行われ、時計もレコードだった昨年の2分26秒78に比べて今年は8-9秒遅い2分35秒07だったのも良かったでしょう。ただ直線で外に大きくよれながら走っており、まっすぐ進んでいればもっと僅差あるいは逆転もあったかもしれない競馬でした。レース後、ワークフォースが後脚に切り傷を負っていたことが判明しており、これが原因でしょう。

参考:
"キングジョージ"はハービンジャーが11馬身差圧勝(レース映像あり)
英G1エクリプスS.、ソーユーシンクが凱旋門賞馬ワークフォースを下す、ベルモントS.に至る

前走G1コロネーションカップ優勝のセントニコラスアベイが3着でした。なお、ドバイシーマクラシック、プリンスオブウェールズS.とG1を2連勝中だった2番人気のリワルディングが最後の直線で故障・転倒し、予後不良となる残念な結果になりました。馬場に投げ出されて落馬したデットーリ騎手は軽傷で済んだようです。

参考:英G1プリンスオブウェールズS.、ソーユーシンク敗れる、リワルディングがG1連勝(レース映像あり)



2011年キングジョージのレース映像 - At The Races(要会員登録)



キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(King George VI & Queen Elizabeth Stakes)
2011年7月23日、イギリス・アスコット競馬場、芝12ハロン(約2414m)
3歳以上、G1、5頭、Good To Soft 、レース結果

着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ナサニエル
Nathaniel
3牡
6.5倍
W.ビュイック2分35秒076戦【3-3-0-0】
キングエドワード7世S.1着(10頭)
2ワークフォース
Workforce
4牡
2.2倍
R.ムーア2・3/48戦【4-3-0-1】
英ダービー、凱旋門賞
3セントニコラスアベイ
St Nicholas Abbey
4牡
4.5倍
J.オブライエン1・1/48戦【5-0-2-1】
英G1コロネーションカップ優勝

2011年7月15日金曜日

ディープインパクト産駒サンデーベス、未勝利馬戦を2着

7月14日に英・ハミルトン競馬場で行われたメイドン戦(未勝利戦)にディープインパクト産駒サンデーベスが1番人気で出走しましたが、惜しくも頭差だけ先着を許し、これで3度目の2着(6戦)で初勝利を逃しています。勝ったマンゴーパークは前走メイドン戦3着で、4戦目にして勝ち上がりです。サンデーベスもメイドン戦ならすぐにでも1勝ぐらいできそうだけど、なかなか勝てないです。

レース映像
逃げている黄色と紫の帽子・勝負服がサンデーベス。赤い帽子・緑の勝負服がマンゴーパークです。

オールウェイズトライイングメイドンステークス(Always Trying Maiden Stakes)
2011年7月14日、イギリス・ハミルトン競馬場、1マイル3ハロン16ヤード・約2227m
3歳以上、7頭、レース結果

着順馬名性齢
オッズ
着差通算成績
主な成績
1マンゴーパーク
Mungo Park
3牡
2.875倍
2分25秒194戦【1-0-1-2】
未勝利を4,5,3着
2サンデーベス
Sunday Bess
3牝
2.5倍
アタマ6戦【0-3-0-3】
英G2リブルスデイルS.12着
3ケープライジング
Cape Rising
4牝
10倍
22戦【0-0-1-1】

2011年7月11日月曜日

ハットトリック産駒ダビルシム Dabirsim は7月31日のG3カブール賞へ

フランスでデビュー戦から2連勝したハットトリック産駒のDabirsim(読みはダビルシムであってるのかな?)は、7月31日にドーヴィル競馬場・芝直線1200mで行なわれるG3カブール賞(Prix de Cabourg)に向かうようです。

追記。結果が出ました。いくつかレース中の写真も掲載しています。
ハットトリック産駒 Dabirsim が仏G3カブール賞優勝
追記ここまで


Dabirsim à Deauville - Paris Turf

前走後は7月24日のG2ロベール・パパン賞に向かうと述べていたC.フェルラン調教師ですが、「カブール賞は G1モルニー賞(ドーヴィル競馬場・芝直線1200m)の前哨戦として良いレースであり、素質があって成長の早いダビルシムのような馬にとって挑戦する価値のあるレースです。2歳戦最初のG1(モルニー賞)がカブール賞の3週間後(8月21日)にあり、カブール賞の結果を見て参戦するか決めようと思います」というようなことを述べているようです。(フランス語の記事をGoogle翻訳を使って読みました)。

2011年7月9日土曜日

英G1ファルマスS.、タイムピースが重賞初勝利

7月8日に行われた英マイルG1ファルマスステークスは、前走11ハロンの準重賞を勝っていた9番人気タイムピースが勝ち、重賞初勝利をG1で挙げています。2着に2年連続マイルチャンピオンシップ出走でおなじみ1番人気サプレザが入りました。3着に10番人気のファーストシティーが入る波乱の結果。

なお、英1000ギニーでゲート内膠着をやらかした4番人気メモリーはまたもすぐにはスタートせず。ブックメイカーの Paddy Power(だけ?)はメモリー分の馬券を払戻すことにしたようですね。

タイムピースはこれまで重賞を3戦して、G1英オークス(12ハロン)14馬身差8着、英G2ミドルトンS.(10ハロン)6馬身差3着、英G3プリンセスエリザベスS.(9ハロン)6・3/4馬身差4着という結果だから、マイルに距離短縮したのが良かったのかもしれません。マイル戦は5戦してデビュー戦2着のほかは準重賞1勝を含む4勝しています。また、3着ファーストシティーもプリンセスエリザベスS.2着馬。そのときの勝ち馬アンタラは9着と大きく負けましたが、次走以降の巻き返しは十分ありそうです。

ファルマスステークスのレース映像。2番手追走ピンクの帽子がタイムピース。後方追走の赤い帽子、吉田照哉氏の勝負服がサプレザ。

レース動画予備1予備2

ファルマスS.(Etihad Airways Falmouth Stakes)
2011年7月8日、イギリス・ニューマーケット競馬場、芝1マイル
3歳以上牝馬、G1、11頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1タイムピース
Timepiece
性齢
オッズ
T.クウィリー1分41秒0613戦【6-3-1-3】
英G2ミドルトンS.3着(8頭)
2サプレザ
Sahpresa
6牝
オッズ
C.ルメール1・1/417戦【7-3-3-4】
英G1サンチャリオットS.2連覇
3ファーストシティー
First City
5牝
41倍
P.ハナガン1/221戦【2-4-4-11】
英G3シュプリームS.2着(6頭)

2011年7月8日金曜日

バロッチは仏G2ユージンアダム賞へ、パリ大賞典へは行かない

ディープインパクト産駒のバロッチは7月24日に行なわれる仏G2ユージンアダム賞(メゾンラフィット競馬場・芝2000m)に向かう模様です。以前お伝えした仏G1パリ大賞典は最終登録日はまだですが出走しないことが決まっています。パリ大賞典は愛ダービー1、2着のトレジャービーチとセヴィル、仏ダービー1,2,3着のリライアブルマン、バブルシック、バラーンが出走予定と、かなりレベルの高い戦いになりそうなので、距離延長を試してみるにしても、もうちょっと軽いメンバーのレースを狙うのは妥当な判断だと思います。ユージンアダム賞の出走もまだ確定ではないのでご注意ください。

ユージンアダム賞に出走しそうな有力馬は、
グランドヴェント Grand Vent(仏G2ノアイユ賞勝ち馬で、仏G2オカール賞2着)
グラスウェジアン Glaswegian(仏G2フォンテーヌブロー賞勝ち馬、G1・仏2000ギニー8着、G1仏ダービー7着)
ピスコサワー Pisco Sour(英G2ターセナリーS.勝ち馬)
アブソリュートリーイエス Absolutly Yes(仏G3ギッシュ賞)
バブルシック Bubble Chic(仏G1クリテリウム・ド・サンクルー2着、仏ダービー2着)
グロリアスサイト Glorious Sight(仏1000ギニー2着、仏G1サンタラリ賞4着、仏オークス3着、仏G1ジャンプラ賞4着)

グロリアスサイトは7月30日のナッソーステークスに、バブルシックはパリ大賞典にも登録しているなど、ここに挙げた全馬が出走してくるとは限らないですが、これまでのバロッチの実績に比べると格上の馬が何頭もいます。

なお、メゾンラフィット競馬場では7月24日、ユージンアダム賞の一つ前に2歳G2ロベールパパン賞が組まれており、これには2連勝したハットトリック産駒ダビルシム Dabirsim が出走する可能性があります

G1愛ダービー、トレジャービーチが優勝、カールトンハウスは4着
ジョッケクルブ賞(仏ダービー)、無敗のリライアブルマンが優勝
ディープインパクト産駒バロッチは仏G3で僅差4着
ハットトリック産駒 Dabirsim がデビュー2連勝

ディープ産駒アクアマリン Aquamarine が仏デビュー戦快勝

ディープインパクト産駒アクアマリン Aquamarine が7月7日にフランスのクレールフォンテーヌ競馬場で行われた未出走馬戦(3歳牝馬限定)に2番人気で出走し、2着に2・1/2馬身差、3着にはさらに6馬身差をつけて快勝しています。デビューは遅くなったけど、これからが期待できそうです。また、ヨーロッパでデビューしたディープインパクトの初年度産駒はこれで5頭、うち3頭が1勝ずつを挙げています。


アクアマリンはバロッチと同じウェルデンシュタイン家の持ち馬で、ミケル・デルザングル厩舎の所属です(調教師もバロッチと同じルルーシュ調教師だったはずですが、移籍したのでしょうか)。クリストフ・スミヨン騎手が騎乗していました。5代血統表はこちら。母の Angelita は、北米の芝G1を2勝した Angara の全妹であり、アクアマリン自身はアルザオ(ディープの母の父)を2×3のクロスを持っています。

1番人気2着だった Kadaya(C.ルメール騎乗)は、アガ・カーン4世の所有馬。母母が英愛ダービーを勝ったカヤージの半妹です。


以下、Prix de la Pointe de la Percée (Prix Eccostu'Air) のレース画像(出典。他に数枚の画像があります)。水色の勝負服がアクアマリン、緑の勝負服が Kadayaです。

ディープインパクト産駒アクアマリンがフランスの未出走馬戦でデビュー勝ちの様子1

ディープインパクト産駒アクアマリンがフランスの未出走馬戦でデビュー勝ちの様子2

ディープインパクト産駒アクアマリンがフランスの未出走馬戦でデビュー勝ちの様子3


ディープインパクト産駒アクアマリンがフランスの未出走馬戦でデビュー勝ちの様子4

ディープインパクト産駒アクアマリンがフランスの未出走馬戦でデビュー勝ちの様子5

ディープインパクト産駒アクアマリンがフランスの未出走馬戦でデビュー勝ちの様子6


ディープインパクト産駒アクアマリンがフランスの未出走馬戦でデビュー勝ちの様子7


ちなみにフランス遠征中のJRA田中博康騎手がデルザングル厩舎で修行しています。また、イギリスで走っているディープ産駒でまだ未勝利のサンデーベスが7月11日のメイドン戦に出走予定。前走G2で64馬身差最下位のダメージが無ければ勝ち負けできるでしょう。

2011年7月6日水曜日

ハットトリック産駒 Dabirsim がデビュー2連勝

ハットトリック産駒 Dabirsim が7月5日に行われたフランスの Prix Helleniqua(下級戦、ラ・テスト・ド・ビュッシュ競馬場、芝1200m)を優勝し、デビュー戦の10馬身差圧勝に続く2連勝です。次走は7月24日の仏G2ロベールパパン賞、または8月4日の準重賞クリテリヨムドベケの予定です。

Helleniqua : Dabirsim impressionnant - Paris Turf
Dabirsim : vers le Prix Robert Papin ? - Tiercé Magazine

1頭が取り消して5頭立てで行われたレースで Dabirsim は、中団から差して勝ったようです(レース映像は見てません)。2着に3/4馬身差、3着にはさらに短頭差という接戦の決着ですが、Paris Turf の記事は(Google 翻訳で読むと)「印象的な勝ち方」「フランス南西部の2歳既走馬の中では一番強く、フランス全土でも、(G3勝ちがあるファミリーワンと並んで)もっとも強いかもしれない」と絶賛しています。

ファミリーワン Family One はこれまで4戦3勝2着1回、7月3日の仏G3ボワ賞(シャンティ競馬場・芝1000m)を2着に2馬身差をつけて優勝していました。ボワ賞2着馬ブーメランボブはその前走、ロイヤルアスコットの英G2ノーフォークS.でバパックチンタから1馬身差2着し、通算4戦1勝2着3回、重賞2着2回と安定してる馬なので、それを負かしているファミリーワンと比べられるとは高評価です。

Dabirsim から3/4馬身差2着だった2番人気シュコダルレイク Skadar Lake はこれまで2戦1勝2着1回の成績。前走は1.5kg 軽かった Restiadargent に4馬身差をつけられています。その Restiadargent に2馬身差をつけてデビュー戦を勝ったのがファミリーワンだったりするのですが。


ロベールパパン賞(2歳牡牝、メゾンラフィット競馬場・直線1100m)には英G2ノーフォークS.勝ち馬バパックチンタも出走を表明しています。バパックチンタはロベールパパン賞を使ってから、8月19日の英G1ナンソープS.を予定しています。ちなみにナンソープS.は2歳、3歳、古馬が出走可能で、2歳馬の場合は約10kg軽い斤量で出走できます。

ロベールパパン賞には他にはブーメランボブも出走予定で、このクラスの相手にどれだけ通用するのか、かなり楽しみですね。ただ、C.フェルラン調教師はクリテリヨムドベケも選択肢だと述べており、さらにバパックチンタとブーメランボブがロベールパパン賞に出走することが明らかになったのは今日(= Prix Helleniqua 当日)なので、もしかすると相手関係からクリテリヨムドベケに回る可能性もあります。


Dabirsim の5代血統表
母父がロイヤルアカデミー、2代母 Bright Generation は G1伊オークス勝ち馬で、愛G1モイグレアスタッドS.2着馬です。Dabirsim の半兄には、アメリカで40戦4勝2着6回3着8回のプリファードイールドがいます。グレードレース未出走ですが、ステークス勝ちがあります。
ハットトリック産駒がフランスで10馬身差のデビュー勝ち

過去記事:英G2ノーフォークS.、バパックチンタが勝利

2011年7月5日火曜日

スプリンターズS.、ブラックキャビアとロケットマンの頂上決戦に?(たぶんそうはならない)

1ヶ月前と比べて実現の可能性がすごく低くなっているとは思うのだけれども、この話題を取り上げないわけにはいかないのです。

Rocket Man to challenge Black Caviar at Nakayama and Flemington - www.thoroughbrednews.co.nz

シンガポールに所属する連対率100%のスプリンターで、今年ドバイゴールデンシャヒーンとクリスフライヤーインターナショナルスプリントと国際G1を2勝しているロケットマンが10月2日のスプリンターズステークス出走を検討されていると7月3日付の記事が伝えています。

Fred Crabbia オーナーは「ブラックキャビアが(スプリンターズステークスに出走するため)日本に行くと聞いたので、われわれも日本に行くつもりです」と述べています。ブラックキャビア陣営は6月3日、スプリンターズS.に出走する可能性を述べていました

ブラックキャビアはオーストラリアのみで走り13戦13勝、G1はいずれも楽勝の6勝という女傑。7月1日に発表されたワールドサラブレッドランキング(PDF)で、フランケルと並び130ポンドでランキングトップに立っています。またロケットマンは125ポンドでランキング6位であり、スプリント路線に限ればこの2頭がトップ2のため、スプリンターズS.に両頭が出走すれば世界中が羨むスプリント最強決定戦になるでしょう。


ただし私が実現可能性が低くなっていると思うのは、そもそもブラックキャビアがスプリンターズS.に出走する可能性が低くなっているからです。まず日程的に、当初は9月10日の G3 McEwen Stakes で復帰、その後の選択肢としてスプリンターズS.も含まれるということでした。しかし現在、短期休養を終えて調教を再開したブラックキャビアについて、先週の記事ではピーター・ムーディー調教師が復帰は10月中旬になるだろうと考えていることが報告されています。当然10月2日のスプリンターズS.出走の可能性はなくなり、記事中に12月の香港スプリントの名前はあってもスプリンターズS.はありません。

もうひとつの理由はブラックキャビア陣営が不満を述べていた豪G1パティナックファームクラシック(芝1200m)に関するボーナス条件が変更されたことです。パティナックFCはもともと外国馬誘致のため、グローバルスプリントチャレンジ(GSC)対象レース(豪開催除く)を勝った外国馬がパティナックFC も勝った場合、60万豪ドル(約5200万円)のボーナスを出す予定でした。クリスフライヤースプリントを勝っているロケットマンはボーナス対象馬ですが、ロケットマンのようにパティナックFC を狙う外国馬だけが高額ボーナスの対象であることにオーストラリアの強豪馬陣営が猛反発していました。ブラックキャビアがスプリンターズS.出走、つまりパティナック回避をちらつかせていたのはボーナス交付条件を変更させるためでありました。

VRC は6月28日、ボーナス条件を変更し、外国馬のみを対象としていた規定を取り除いています。また、過去1年に GSC レースを勝利していない馬がパティナックFC を勝利した場合、その後1年間(今年の勝ち馬であれば2012年7月31日まで)に豪開催以外の GSC レースを勝てば60万豪ドルのボーナスを出すという条件を付け加えています。GSC には香港スプリントや高松宮記念のほかに、イギリスで6,7月に開催される3つのスプリントG1も含まれており、ブラックキャビア陣営はもともと2012年のイギリス遠征の可能性を述べていました。これでブラックキャビア陣営にとって、シーズンはじめというリスクの大きい時期にスプリンターズS.を優先する理由はなくなりました。


と、そういうわけで2頭の対戦はぜひ実現して欲しいニュースですが、ロケットマンがスプリンターズS.に来る理由がブラックキャビアと対戦することだけであれば、ブラックキャビアがスプリンターズS.に来なさそうな現在ではロケットマンも来ないことになるので、最強2頭が来るはずが、どちらも来ないというひどい肩透かしになるかもしれません。

なお、パティナックFC のボーナス変更により、母父サンデーサイレンスで豪G1を6勝(1400m、1500mを1勝ずつ、1600mを3勝)のモアジョイアスもパティナックFCに出走する可能性があるといわれています。

ロケットマン (競走馬) - Wikipedia
ブラックキャビア - Wikipedia

豪G1ウィンターS.、母父フジキセキのヨウセイがG1競走3勝目

6月25日に行われた豪G1ウィンターステークスは、5番人気で母父フジキセキのヨウセイが勝ち、AJCサイアーズプロデュースステークス、シュウェップス1000ギニーに続く豪G1競走3勝目を挙げています。デビュー勝ち以外の3勝がすべてG1という成績です。ひざの手術を経て今年5月に半年振りに出走してからは2走して、準重賞6着、G2デーンリッパーS.で1着から5馬身差の14着でした。

また、ミシェル・ペイン騎手は今年2月の落馬事故(第2頚椎を骨折)を克服し、事故後初のG1制覇、G1通算4勝目を挙げています。

ヨウセイとミシェル・ペイン騎手

1番人気で2走前に豪G1ドーゥムベン10000を勝っているビーデッドが2着。ビーデッドはここまでの4走がいずれもG1で3,2,1,2着していました。

3着のボーントゥロックはこれまでグレードレースではG2を2戦して17,11着とさえない結果でしたが、前走の準重賞1着に続けてG1のここでもよく走りました。


ビーデッドはこのレースで引退・繁殖入りします。また、ヨーセイについてウェブ調教師は、10月22日の豪G1コックスプレート(芝2040m)に登録しているが、10月29日のメイヤークラシック(芝1600m、牝馬限定)に進む可能性のほうが高いと述べています。

レース映像はゴール前だけのものがあります(YouTube)。馬群をほぼ正面から撮影した物であり、分かりにくいですが。



ウィンターS.(Winter Stakes - Sky Racing Tattersall's Tiara)
2011年6月25日、オーストラリア・イーグルファーーム競馬場、芝1400m
3歳以上牝馬、G1、14頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ヨウセイ
Yosei
3牝
15倍
M.Payne1分22秒2015戦【4-1-1-9】
G1競走3勝目
2ビーデッド
Beaded
5牝
1.95倍
C.Brown短クビ22戦【10-6-5-1】
豪G1ドーゥムベン10000優勝(7頭)
3ボーントゥロック
Born To Rock
3牝
31倍
C.Ormsby1/212戦【4-1-1-6】

2011年7月4日月曜日

ピンホイールが豪G3 W.J.ヒーリーステークスで重賞初勝利

6月25日に行われた豪G3 W.J.ヒーリーステークスは、昨年のこのレースでハイリストから5馬身差2着だったピンホイールが勝って重賞初勝利を挙げています。5月8日の豪G1グッドウッドH.でも1着から2.5馬身差3着と好走していました。

2着に重賞初出走のメタルルジカルが、3着に前走の豪G2デーンリッパーS.で1着から5.5馬身差16着(18頭立て)だったスイスローズが入っています。

レース映像はありません。

W.J.ヒーリーS.(W.J. Healy Stakes)
2011年6月25日、オーストラリア・イーグルファーム競馬場、芝6ハロン
性齢、G3、11頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ピンホイール
Pinwheel
5セン
2.9倍
D.Browne1分09秒5422戦【9-8-2-3】
豪G1グッドウッドH.3着(18頭)
2メタルルジカル
Metallurgical
4セン
7.5倍
S.Galloway3/420戦【5-4-4-7】
準重賞チーフデビアスH.(13頭)
3スイスローズ
Swiss Rose
4牝
21倍
L.Nolen1/218戦【2-2-4-10】
準重賞モードS.1着(18頭)

豪G3タタソールズカップ、アイロンシュタインが重賞初勝利

6月25日に行われた豪G3タタソールズカップはアイロンシュタインが勝ちました。重賞初勝利です。 2着に2走前に豪G3プレミアズカップを勝っているシャッフルザキャッシュ(前走はG2で1着から4馬身差5着)が入り、3着にはそのプレミアズカップで2馬身差3着だったリトルストンジャーが入っています。

レース映像はありません

タターソールズカップ(Carlton Draught Tattersall's Cup)
2011年6月25日、オーストラリア・イーグルファーム競馬場、芝2200m
性齢、G3、13頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アイロンシュタイン
Ironstein
5セン
8.5倍
B.Avdulla2分15秒4127戦【7-1-7-12】
準重賞2勝
2シャッフルザキャッシュ
Shuffle The Cash
6セン
6倍
L.Nolen短クビ46戦【10-12-3-21】
豪G3プレミアズカップ1着(16頭)
3リトルストレンジャー
Little Stranger
8セン
14倍
E.Wilkinson3・1/263戦【8-12-10-33】
豪G3プレミアズカップ3着(16頭)

豪G3ハイペリオンS.、キングクールキャットが重賞初勝利

6月25日に行われた豪G3ハイペリオンステークスは、1番人気だった重賞2連勝中のグランドニルヴァーナが3着にやぶれ、そのグランドニルヴァーナに2戦連続で惜敗していたキングクールキャットが63戦目にしてグレードレース初勝利です。2着にG1キングストンタウンクラシック2着のあるインプレッシヴジュネイが入っています。

上位3頭は5月28日の豪G3ローマ賞で対戦しており、そのときはグランドニルヴァーナが1着、キングクールカットは1着から2馬身差3着、インプレッシヴジュネイが半年の休み明けで5馬身差12着でした。

ハイペリオンS.のレース映像はありません。

ハイペリオンS.(Hyperion Stakes)
2011年6月25日、オーストラリア・ベルモントパーク競馬場、芝1600m
2歳以上、G3、9頭、Good To Soft、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1キングクールカット
King Kool Kat
7セン
5倍
D.Miller1分36秒7163戦【8-8-19-28】
G2ウィンターボトムS.2着(15頭)
2インプレッシヴジュネイ
Impressive Jeuney
4牝
13倍
S.オドネル3/424戦【6-6-4-8】
豪G3ウェストオーストラリアン
オークス1着(8頭)
3グランドニルヴァーナ
Grand Nirvana
5セン
1.9倍
D.Staeck1・3/431戦【9-3-5-14】
グレードレース4勝

2011年7月3日日曜日

バロッチは7月14日のパリ大賞典へ?

追記:パリ大賞典へは行かず、24日の仏G2ユージンアダム賞(メゾンラフィット競馬場・芝2000m)に向かう可能性があります。
バロッチは仏G2ユージンアダム賞へ、パリ大賞典へは行かない


ディープインパクト産駒バロッチは7月3日の仏G1ジャンプラ賞に出るのかと思っていましたが、出馬表に名前が無かったです。で、フランスギャロップのサイトを見ると、7月14日の仏G1パリ大賞典(ロンシャン競馬場・芝2400m)に登録されている模様です。

仏2000ギニー6着だったバロッチですが、同馬主、同厩舎の Prairie Star が同日の仏G2オカール賞(ロンシャン・芝2200m)を勝ったため、バロッチは仏ダービーには出走せず、マイル路線の仏G3ポール・ド・ムーサック賞(5着)からジャンプラ賞に向かう予定でした。

なお、仏G1ジャンプラ賞ではポール・ド・ムーサック賞の勝ち馬ミューチュアルトラストが、英G1セントジェームズパレスS.でフランケルを3/4馬身差まで追い詰めて2着したゾファニーとの接戦を制して優勝しています。バロッチはポール・ド・ムーサック賞でミューチュアルトラストから 3・3/4馬身差だからやはり力はあるんですよね。


パリ大賞典には仏ダービー6着だった Prairie Star も登録していますが、バロッチはデビュー以来マイル戦ばかりを5戦してグレードレース勝ちには手が届いていないので、距離を伸ばしてみるということかもしれません。

パリ大賞典は凱旋門賞と同じロンシャン競馬場の芝2400mで行われ、06年の勝ち馬レイルリンクはディープインパクトを負かして凱旋門賞優勝、また09年の勝ち馬キャヴァルリーマンは同年の凱旋門賞3着するなど凱旋門賞と相性の良いレースであり、バロッチがここで好走できれば凱旋門賞も見えてきます。バロッチの母バステットはオーストラリアで中長距離G1を7勝したマイトアンドパワーの半妹でもあり、距離は持つ可能性が高そうなので、現時点で出走する見込みがどの程度あるのか確認できませんが、良い結果を出してもらいたいです。

英G1エクリプスS.、ソーユーシンクが凱旋門賞馬ワークフォースを下す

7月2日に行われた英G1エクリプスステークスは、昨年の凱旋門賞馬ワークフォースが残り800m付近で先頭に立つも、すぐ後ろをマークするように追走していたソーユーシンクが残り1ハロンあたりで並び、最後は1/2馬身差し切って優勝しました。5馬身離れた3着に昨年の2着馬スリプトラが、さらに3・3/4馬身はなされた4着に今年初出走のスノーフェアリー(昨年のエリザベス女王杯優勝)が入っています。

早めに先頭に立ってそのまま押し切りそうだったワークフォースも、きっちり差しきったソーユーシンクも強い競馬でした。スノーフェアリーは約7ヶ月ぶりの今年初戦というのも響いたかちょっと伸びなかったです。

ワークフォースとソーユーシンクは次走、7月23日のキングジョージに出走する可能性があります。ただしワークフォースのスタウト調教師は昨年の馬場がワークフォースにとって速過ぎるものであったことに懸念を示しています。また、ソーユーシンクは同じオブラエイン厩舎のセントニコラスアベイだけが出走する可能性もあり、どちらも流動的です。

また、秋はワークフォースは凱旋門賞が最大目標です。ソーユーシンクは凱旋門賞、ブリーダーズカップのほかに、2連覇中の豪G1コックスプレート(10月22日)も検討されていましたが、その場合、凱旋門賞とBC出走は厳しそうですが、検疫上の理由でコックスプレートは無さそうだという報道もあります


ちなみにエクリプスS.では、ソーユーシンクの単勝に4万ポンド(約520万円)を賭けた人物がいたとのこと

エクリプスステークスのレース映像。道中2番手につけるピンクの帽子がワークフォース、道中3番手の紫の帽子がソーユーシンクです。レース動画予備(YouTube)


ソーユーシンク2着、6馬身差の3着にスリプトラが入ったプリンスオブウェールズS.
ワークフォースの今年初戦、前走の英G3ブリガディアジェラードS.
スノーフェアリーが優勝、スリプトラが4馬身差11着だった昨年のG1香港カップ
ソーユーシンクの欧州G1初勝利(タターソールズゴールドカップ)

エクリプスステークス(Coral-Eclipse Stakes)
2011年7月2日、イギリス・サンダウン競馬場、芝芝10ハロン7ヤード(約2018m)
3歳以上、G1、5頭、Good、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ソーユーシンク
So You Think
5牡
1.67倍
J.ヘファーナン2分04秒7716戦【11-3-1-1】
豪G1を5勝、英愛G1を1勝ずつ
2ワークフォース
Workforce
4牡
2.75倍
R.ムーア1/27戦【4-2-0-1】
英ダービー、凱旋門賞
3スリプトラ
Sri Putra
5牡
34倍
N.キャラン520戦【5-4-2-9】
グレードレース3勝