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2011年7月24日日曜日

"キングジョージ"はナサニエルが重賞連勝で初G1制覇

7月23日に行われた英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(以下キングジョージ)は、前走ロイヤルアスコットのキングエドワード7世S.で重賞初勝利していた4番人気のナサニエルが、昨年の凱旋門賞馬ワークフォースに2・3/4馬身差をつけて快勝、G1初勝利を挙げています。ナサニエルは7万5000ポンド(約960万円)の追加登録料を支払っての出走が実りました。3歳馬がキングジョージを勝つのは2003年のアラムシャー以来、8年ぶりです。またナサニエルの父ガリレオも2001年(当時3歳)にこのレースを制しており、親子制覇となりました。ジョン・ゴスデン調教師とW.ビュイックはこのレース初勝利。

ビュイック騎手はノルウェーで生まれ育ったそうで、首相官邸が入るビルの爆破事件と、その後に起きたウトヤ島での銃撃事件についてレース前に(BBCの競馬中継内で?あるいはもっと前に?)インタビューを受けており、ヴィクトワールピサもなでしこも、やはり何かを背負っていると強いですね。


英ダービー7馬身差圧勝して臨んだ昨年のこのレースでハービンジャーから17馬身差の5着に敗れていたワークフォースは今年は2着。関係者が望んでいたとおり、昨年より柔らかい馬場で行われ、時計もレコードだった昨年の2分26秒78に比べて今年は8-9秒遅い2分35秒07だったのも良かったでしょう。ただ直線で外に大きくよれながら走っており、まっすぐ進んでいればもっと僅差あるいは逆転もあったかもしれない競馬でした。レース後、ワークフォースが後脚に切り傷を負っていたことが判明しており、これが原因でしょう。

参考:
"キングジョージ"はハービンジャーが11馬身差圧勝(レース映像あり)
英G1エクリプスS.、ソーユーシンクが凱旋門賞馬ワークフォースを下す、ベルモントS.に至る

前走G1コロネーションカップ優勝のセントニコラスアベイが3着でした。なお、ドバイシーマクラシック、プリンスオブウェールズS.とG1を2連勝中だった2番人気のリワルディングが最後の直線で故障・転倒し、予後不良となる残念な結果になりました。馬場に投げ出されて落馬したデットーリ騎手は軽傷で済んだようです。

参考:英G1プリンスオブウェールズS.、ソーユーシンク敗れる、リワルディングがG1連勝(レース映像あり)



2011年キングジョージのレース映像 - At The Races(要会員登録)



キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(King George VI & Queen Elizabeth Stakes)
2011年7月23日、イギリス・アスコット競馬場、芝12ハロン(約2414m)
3歳以上、G1、5頭、Good To Soft 、レース結果

着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ナサニエル
Nathaniel
3牡
6.5倍
W.ビュイック2分35秒076戦【3-3-0-0】
キングエドワード7世S.1着(10頭)
2ワークフォース
Workforce
4牡
2.2倍
R.ムーア2・3/48戦【4-3-0-1】
英ダービー、凱旋門賞
3セントニコラスアベイ
St Nicholas Abbey
4牡
4.5倍
J.オブライエン1・1/48戦【5-0-2-1】
英G1コロネーションカップ優勝

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