2013年6月22日土曜日

英G2ハードウィックS.、トーマスチッペンデールが重賞2勝目も直後に死亡

6月22日に行われた英G2ハードウィックS.(芝12ハロン、3歳以上)は、中団追走のトーマスチッペンデールが残り2ハロンで先頭に立つと、同じダンジリ産駒で加G1で2着のあるダンディーノを1馬身抑えて優勝しました。しかし決勝戦通過直後に異常を感じたムルタ騎手が下馬すると、トーマスチッペンデールは心臓発作で死亡しています。

前走ダンディーノをクビ差負かして重賞2連勝中だったユニヴァーサルがさらに2・1/2馬身差の3着。 フランケルの半弟ノーブルミッションは4着。

またレース前半でも、前走トーマスチッペンデールに6馬身差をつけて勝っていたエクティハームが後脚を滑らせてハナガン騎手が落馬するなど荒れたレースとなってしまいました。


トーマスチッペンデールは父ダンジリ、母オールマイラヴィング、母の父サドラーズウェルズという血統。ダンジリ産駒は今年のロイヤルアスコット開催2勝目(英G2リブルズデイルS.をリポステが優勝)。母オールマイラヴィングは英愛オークス3着馬であり、その全姉イエスタデイが愛1000ギニー勝ち馬で英オークス2着馬という良血です。

自身は昨年のロイヤルアスコットでも英G2キングエドワード7世S.(芝12ハロン、3歳牡セン)を勝っており、これが重賞2勝目でした。

それにしても愛G1ゴールドカップ、英G1プリンスオブウェールズS.とG1を連勝して古馬戦線の主役に浮上したアルカジームは、(アルカジームとトーマスチッペンデールにとって)今年初戦、前々走の英G3ゴードンリチャードS.(芝10ハロン)でトーマスチッペンデールを1馬身差2着に下していますから、アルカジームの強さがさらに際立った1戦になりましたね。

2013年ハードウィックS.のレース映像。映像スタート直後に前から5頭目、ピンクっぽく見える勝負服がトーマスチッペンデール。


ハードウィックステークス(Hardwicke Stakes)
2013年6月22日、イギリス・アスコット競馬場、芝12ハロン
4歳以上、G1、8頭、 Good To Firm、レース結果、総賞金20万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1トーマスチッペンデール
Thomas Chippendale
4牡
9倍
J.ムルタ2分30秒6510戦【4-2-0-4】
重賞2勝目
2ダンディーノ
Dandino
6牡
11倍
F.デットーリ124戦【7-8-1-8】
重賞2勝。加G1で2着
3ユニヴァーサル
Universal
4牡
11倍
J.ファニング2・1/217戦【6-2-2-7】
重賞2勝

0 件のコメント: