2013年9月1日日曜日

豪G1メムジーS.、16ヶ月ぶりの無敗馬アトランティックジュエルが勝ちG1競走3勝目

8月31日に行われた豪G1メムジーS.(芝1400m、4歳以上)は、16ヶ月ぶりの出走でも1番人気に支持されたアトランティックジュエルが3,4番手先行から最後の直線入り口で前の3頭に並びかけると楽に抜け出し、外から差したフェルラックスに2・1/4馬身差をつけて完勝しました。これでデビューから無敗の8連勝、重賞5連勝、G1競走3勝目です。M.ロッド騎手は「トラブル無く回ってくることだけを考えていた」と述べています。

フェルラックスはペンタイア産駒で、3月の豪G1オーストラリアンギニー(芝1600m、3歳)の勝ち馬です。豪3歳G1を4勝している2番人気イッツアダンディールはアトランティックジュエルから約3馬身差の4着でした。


アトランティックジュエルは父ファストネットロック、母リガード(3戦2勝、2012年に10歳で死亡)、母の父ザビールという血統の5歳牝馬。3/4同血の半妹コマンディングジュエルが豪G1 1000ギニー勝ち馬です。

デビュー3連勝で迎えた2011年の豪G1 1000ギニー(芝160m、3歳牝馬)は、後に牡馬相手の3歳マイルG1を連勝するモシーンに3馬身差をつけて完勝(翌年コマンディングジュエルが勝ち姉妹連覇。ちなみにモシーンは他に豪G1クラウンオークス9馬身差完勝などG1を計4勝し日本に輸入)。

その後、腱を傷めてクラウンオークスは回避し、5ヶ月ぶりに復帰すると重賞を7馬身差、4馬身差で連勝。続く古馬牡馬初対戦だった2012年4月の豪G1オールエイジドS.(芝1400m)も1・1/4馬身差で勝ってG1競走2勝目を挙げましたが、ふたたび腱を故障し長期休養に入っていました。

カヴァナー調教師は「(オーナーの)クールモアが、繁殖牝馬ならたくさんいるがアトランティックジュエルのような競走馬は保有していないからレースに戻したいと考えていたため、じっくり調整することが出来た」と述べています。

このあとの目標は当然、10月26日に行われる豪中距離最強馬決定戦の豪G1コックスプレート(芝2040m)で、次走は9月14日、コックスプレートと同じムーニーヴァレー競馬場の豪G2ダト・タン・チン・ナムS.(芝1600m)の可能性が高いとのこと。

2013年メムジーS.のレース映像。外を先行する紺の勝負服がアトランティックジュエル。動画予備(最後の400mだけ。8レースがメムジーS.。ちなみに4レースの豪G3は1着プレブル騎手が降着なしで12日間の騎乗停止)。


メムジーステークス(Memsie Stakes)
2013年8月31日、アメリカ・コーフィールド競馬場、芝1400m
4歳以上、G1、13頭、Dead4、レース結果、総賞金35万豪ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アトランティックジュエル
Atlantic Jewel
5牝
2.25倍
M.ロッド57kg1分24秒438戦【8-0-0-0】
1400mG1は2勝目
2Ferlax
フェルラックス
4牡
21倍
S.バスター58.5kg2・1/47戦【4-1-0-1】
豪G1を1勝
3スーパークール
Super Cool
4セン
17倍
G.ボス58.5kg短アタマ10戦【4-2-2-2】
前走2000mの豪G1勝ち

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