2013年4月1日月曜日

ドバイシーマクラシック、ジェンティルドンナ2着。セントニコラスアビーがG1競走5勝目。

3月30日に行われたG1ドバイシーマクラシック(芝2410m)は、2番手追走のセントニコラスアビーが3番手追走のジェンティルドンナに最終コーナーで半馬身差まで迫られましたが、最後は突き離して2・1/4馬身差をつけて優勝し、昨年6月の英G1コロネーションカップ(芝12ハロン10ヤード)以来となるG1競走5勝目を挙げました。

カタールローカルG1を2連勝して挑んだベリーナイスネームが人気薄で3着しペリエ騎手はさすが。一昨年の豪G1メルボルンカップ勝ち馬ドゥナデンが4着。昨年の英G1ヨークシャーオークスおよび仏G1ヴェルメイユ賞勝ち馬シャレータが6着。昨年の独G1オイロパ賞勝ち馬ジローラモが8着。

中団前目追走のトレイルブレイザーは残り600mですでに苦しく最下位11着に敗れています。鼻出血再発も疑いましたが、4月1日時点ではそのような報告は無いですね。


セントニコラスアビーは父モンジュー、母ハリーピングウォーター(未出走。半弟がG1馬)、母の父シュアブレードという血統

一昨年の米G1 BCターフなどこれでG1競走5勝目。昨年の英G1コロネーションカップでは、この1レース後のドバイワールドカップで2馬身差2着したレッドカドーに4・1/4馬身差をつけて完勝しています。

昨年のBCターフはトレイルブレイザーに1馬身先着する3着に終わっていましたが、ここは昨年シリュスデゼーグルに1/4馬身差2着した得意といっても良い舞台でもあり、「ジェンティルドンナを負かせるのはこの馬だけだなー」と思っていたら本当に負かされてしまいました。いつもより前につけたのはオーナーのデリック・スミス氏の指示によるものだそうです。


Trakus によると、ジェンティルドンナは外枠の分、セントニコラスアビーより9m、約3・1/2馬身分だけ長い距離を走っており、それで2・1/4馬身差だから、枠が逆だったらどうだったのかと、たらればを言いたくなりますね。

時計の話をすると、上位2頭の1600m以降のラップは次のとおり。全馬ラップはこちら。1800m地点をジェンティルドンナがセントより0.01秒速く通過していることになっているのでやや信用しにくいですが。
47.44(11.97)-35.47(11.46)-24.01(11.43)-12.58
47.60(11.80)-35.80(11.60)-24.20(11.34)-12.86

最後は200mではなく210mなので、残り200mを単純に計算すると(21で割って20を掛けると)、セントが約11.98、ジェンティルドンナ約12.25 です。

ジェンティルドンナにとっては不良馬場で2着だったデビュー戦以来の上がりのかかるレースで、去年のジャパンカップほど条件は合ってなかったでしょう。

まあでも、ジェンティルドンナについてニューヨーク競馬協会(NYRA)のハンデキャッパーがレース前に「今日ドバイで走る中で最も優れた馬であるといって問題ないだろう」とツイートするなど注目を浴びただけの走りはしたと思います。今後は宝塚記念を検討されているとのことで、オルフェーヴル、ゴールドシップとの3強対決が楽しみです。

2013年ドバイシーマクラシックのレース映像。内から6頭目、紫の帽子・勝負服がセントニコラスアビー。


ドバイシーマクラシック(Dubai Sheema Classic Presented By Longines )
2013年3月30日、ドバイ・メイダン競馬場、芝2410m
4歳以上、G1、11頭、レース結果、総賞金500万米ドル

馬名性齢騎手着差通算成績
主な成績
1セントニコラスアビー
St Nicholas Abbey
6牡J.オブライエン
57.0kg
2分27秒7020戦【8-2-7-2】
BCターフなどG1競走5勝
2ジェンティルドンナ
Gentildonna
4牝岩田康誠
54.5kg
2・1/410戦【7-2-0-1】
牝馬3冠、ジャパンカップ
3ベリーナイスネーム
Very Nice Name
4牡O.ペリエ
56.5kg
1・1/413戦【6-1-5-1】
カタールローカル重賞4勝

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