2013年6月12日水曜日

スウェーデン2000ギニー、エイシンダンカーク産駒クワイトアミッションが優勝

6月11日に行われたユビロイムスレープニンク(スウェーデン2000ギニー、芝1600、スカンジナヴィア産3歳)は、中団前目に付けた単勝1.4倍の圧倒的1番人気クワイトアミッションが最後の直線入り口で先頭に立つと、ゴール直前で差を詰めたノルウェー調教馬キャプテンアメリカをアタマ差抑えて優勝しました。

エイシンダンカーク産駒としては2010年のジェリーロール以来となるスウェーデン2000ギニー2勝目です。またもう2頭いたエイシンダンカーク産馬ヴァージルとシーキングダンカークがそれぞれ4着、8着でした。


クワイトアミッションは父エイシンダンカーク、母シアターアンティーク(未勝利)、母の父シアトリカルという血統のスウェーデン産馬。半姉にノルウェーのG3競走やノルウェーダービーを勝ったシアトリカルアワードがいます。

昨年はデビュー戦3着からブリーダーズトロフィージュベナイル(ダート1350m、2歳)などローカル重賞3勝含む5戦4勝という好成績を収め、今年初戦だった前走のデンマークダービートライアル(芝2200m)は他馬より3kg重い斤量で頭差2位入線し繰り上がり優勝していました(ちなみに1位入線馬はデンマークダービーに登録がなくトライアル出走資格を満たしていなかったとして失格。ただし陣営が抗議して13日に仲裁機関で審理が行われる模様)。

そのデンマークダービートライアル1着馬には6月30日の準重賞ダンスクダービー(デンマークダービー)の優先出走権が与えられます。また準重賞スウェーデンダービーは8月11日です。どちらもスカンジナヴィア外での生産馬も出走できますから勝つのはなかなか難しいでしょうけど。


2000ギニーの2レース後に行われた1000ギニー相当のディアナレープニング(芝1600m、3歳牝馬)に出走予定だったエイシンダンカーク産駒で1000ギニートライアル勝ち馬の DEA KALEJS は取り消し。そのトライアル3着馬でアイルランド産馬のツイステッドリトルスター  Twistedlittlestar が優勝しました。


さらに2レース後に行われたG3ストックホルム・ストラ賞(芝1950m)に出走した、エイシンダンカーク産駒でかつ昨年スウェーデンで最も賞金を稼いだ(らしい)ジミーマックは最下位に敗れています。

「最も賞金を稼いだ」といっても登録種牡馬の産駒でさらに当歳時に登録した馬のみ出走できる限定競走(ブリーダーズトロフィーシリーズ)で稼いだものであって、今回はメンバー的に入着出来れば上々ぐらいに思っていましたが、直線入り口でもう勝負にならず鞍上は追うのを止めゴールまで流してレースを終えました。


2013年デンマークダービートライアルのレース映像。2000ギニーは下に貼り付け(またはこのURL)。ピンクの勝負服がクワイトアミッション。2000ギニーは向かって左から2頭目の発走です。



ユビロイムスレープニンク(JOCKEYKLUBBENS JUBILEUMSLÖPNING)
2013年6月11日、スウェーデン・タビー競馬場、芝1600m
スカンジナヴィア産3歳59kg、14頭、レース結果、総賞金60万スウェーデンクローナ

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1クワイトアミッション
Quite A Mission
3牡
1.44倍
P.A.Graberg1分41秒87戦【6-0-1-0】
スウェーデン2歳重賞3勝
2キャプテンアメリカ
Captain America
3セン
10.5倍
J.Johansenアタマ7戦【2-2-0-3】
今年2戦は2戦2勝
3デザートドーン
Desert Dawn
3セン
10.6倍
E.Ski16戦【1-2-2-1】
2走前クワイトアミッション2着

2013年6月2日日曜日

英G1コロネーションカップ、セントニコラスアビーが3連覇で欧州調教馬獲得賞金歴代2位?に

6月1日に行われた英G1コロネーションカップ(芝12ハロン10ヤード、4歳以上)は、5頭立ての後方2番手を追走した1番人気セントニコラスアビーが、最後の直線残り500mで楽に先頭に立つと、最後方から追い込んだ2番人気ドゥナデンに3・3/4馬身差をつけて快勝し、史上初のコロネーションカップ3連覇を達成しました。3勝自体が史上初。ちなみにオブライエン調教師はこの9年で7勝目。

セントニコラスアビーの通算獲得賞金が約495万英ポンド(約7億6000万円)となり欧州調教馬として史上最高となったといくつかのメディアが伝えていますが、2010年のドバイワールドカップ勝ち馬グロリアデカンペオンが仏P.バリー調教師の元で稼いだ賞金のほうが多いのではないかと思うのですがどうなんでしょう。とりあえず記事タイトルは「2位?に」としましたが、歴代1位で正しいかもしれません。


セントニコラスアビーは父モンジュー、母リーピングウォーター(未出走。半弟がG1馬)、母の父シュアブレードという血統

コロネーションカップのほか、09年の英G1レーシングポストトロフィー(芝1マイル、2歳)、2011年の米G1 BCターフ、前走のG1ドバイシーマクラシックを勝ち、これでG1競走6勝目。

昨年の英G1コロネーションカップでは、今年のドバイワールドカップで2馬身差2着、天皇賞・春3着したレッドカドーに4・1/4馬身差をつけて完勝していました。

これで21戦して、4着以下に負けたのは3回だけ。英2000ギニー6着(2010年唯一の出走)、2011年の凱旋門賞6馬身差5着、昨年の凱旋門賞15馬身差11着と凱旋門賞はいまいちです。といっても2011年の凱旋門賞は2着シャレータから1馬身差、3着スノーフェアリーと4着ソーユーシンクとは約1/2馬身差ですけどね。


オーナーのデリック・スミス氏が「7月27日の英G1”キングジョージ”が目標で、その前に6月22日のロイヤルアスコット英G2ハードウィックS.(芝12ハロン、4歳以上)を使うかもしれない」と述べています

直行のほうが良いのでは?と思いましたが、過去2年ともコロネーションカップの次走に”キングジョージ”を走って、一昨年はナサニエルから4馬身差の3着、昨年はデインドリームから1・1/2馬身差の3着という結果だから、今年は一叩きして向かいたいと考えているのかもしれません。

昨年ほど強力ではないと思われがちな今年の古馬陣も、シリュスデゼーグルが完調かはともかく”キングジョージ”になんとか間に合いそうで、スノーフェアリーも早ければロイヤルアスコットの英G1プリンスオブウェールズS.で復帰予定ですから、セントニコラスアビー陣営にとって万全を期すのも無駄ではないでしょう(スノーフェアリー陣営が”キングジョージ”を狙うかは不明)。

2013年コロネーションカップのレース映像(YouTube)。紫の勝負服がセントニコラスアビー。

コロネーションカップ(Investec Coronation Cup)
2013年6月1日、イギリス・エプソム競馬場、芝12ハロン10ヤード
4歳以上、G1、5頭、Good、レース結果、総賞金35万ポンド

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1セントニコラスアビー
St Nicholas Abbey
6牡
1.3倍
J.オブライエン2分37秒7621戦【9-2-7-2】
BCターフなどG1競走6勝
2ドゥナデンDunaden7牡
5倍
J.スペンサー3・3/439戦【10-10-7-12】
豪香港でG1競走3勝
3ジョシュアツリー
Joshua Tree
6牡
11倍
R.ムーア727戦【6-6-4-11】
加G1カナディアン国際S.1着
昨年の香港ヴァーズ9着

G1英ダービー、ルーラーオブザワールドが3戦無敗でG1初勝利

6月1日に行われたG1英ダービー(芝12ハロン10ヤード、3歳牡牝)は、中団追走の3番人気ルーラーオブザワールドが残り300mで先頭に立って優勝し、デビューから無敗の3連勝でG1初勝利(重賞2連勝)を挙げました。

ライアン・ムーア騎手は2010年のワークフォース以来となる英ダービー2勝目。エイダンオブライエン調教師は2連覇(4勝目)。馬主のスーザン・マグナー (ジョン・マグナー夫人)、デリック・スミス、マイケル・テイバーの3氏は2011年プールモワ、2012年キャメロットに続き3連覇です。


7戦7勝で英2000ギニーを制していた1番人気ドーンアプローチはスタートから掛かり通しで残り1100m辺りで抑えきれずに先頭に立ちましたが、残り2ハロンで数頭に交わされるとマニング騎手も追うのを止め最下位12着に敗れています。ボルジャー調教師はレース後に今後12ハロンを使うことはないでしょうと述べました。

5月16日の英G3ダンテS.(芝10.5ハロン)勝ち馬で7番人気のリバタリアンが1・1/2馬身差の2着。そのリバタリアンが10馬身差4着に敗れた4月の英G3クラシックトライアル(芝10ハロン)で1馬身差3着だった9番人気ガリレオロックがさらに短頭差の3着。

そのクラシックトライアル勝ち馬を4月の愛G3バリーサックスS.(芝10ハロン)で負かすなど重賞3連勝中だったバトルオブマレンゴが2番人気4着。ドイツ調教馬として初参戦のショパンは7着。



ルーラーオブザワールドは父ガリレオ、母ラブミートゥルー(愛G3で3着)、母の父キングマンボという血統のアイルランド産馬。半兄に仏愛英でG1を5連勝したデュークオブマーマレード、近親にエーピーインディなど活躍馬多数。

2年連続で父父サドラーズウェルズ、母の父キングマンボという配合によるダービー勝利であり、2010年のワークフォースも父父キングマンボ、母の父サドラーズウェルズでした。

また、この5年の勝ち馬のうち、シーザスターズの母の母、ワークフォースの父の母、ルーラーオブザワールドの父の母の母として登場する Allegretta も偉大です。


今年4月7日のデビュー戦(愛10ハロン戦)を3/4馬身差で勝利すると、前走2戦目、5月9日の英G3チェスターヴァーズ(芝12ハロン66ヤード、約2474m)を6馬身差で完勝していました。

勝ちタイム2分39秒06は2001年以降だと2002年についで2番目に遅いのですが、前日の英オークスも2番目、2レース前のコロネーションカップも3番目に遅い時計で決着しておりそういう馬場だったということでしょう(コロネーションカップは一昨年までダービー前日、昨年2012年から当日に施行)。

次走は愛ダービーが有力です。またダービー後に凱旋門賞の前売り2番人気となりました。ウィリアムヒルのオッズで6.5倍。1番人気はオルフェーヴルで6倍。ジェンティルドンナが3番人気11倍。以下セントニコラスアビー、アルカジーム、キャメロットが13倍で続きます。


2013年英ダービーのレース映像。最後にゲート入りする、奥から3頭目、濃紺の帽子・勝負服がルーラーオブザワールド。


英ダービー(Investec Derby)
2013年6月1日、イギリス・エプソム競馬場、芝12ハロン10ヤード
3歳牡牝、G1、12頭、Good To Soft 、レース結果
総賞金138万ポンド(約2億1000万円)、1着賞金78万ポンド(約1億2000万円)

馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ルーラーオブザワールド
Ruler Of The World
3牡
8倍
R.ムーア2分39秒063戦【3-0-0-0】
重賞2連勝
2リバタリアン
Libertarian
3牡
15倍
W.ビュイック1・1/24戦【2-1-0-1】
前走重賞初勝利
3ガリレオロック
Galileo Rock
3牡
26倍
W.ローダン短アタマ4戦【1-0-2-1】
半兄にサドラーズロック

2013年6月1日土曜日

2013英ダービーのネット中継

日本時間6月2日午前0時00分(1日24時00分)ごろ発走の英ダービーのネット中継サイトです。

出馬表
英ダービー 2013 出走馬展望 【おうまのアイコン wire-to-wire】
英ダービー(G1)の出馬表が確定
(英語)Investec Derby - Racing Post
出走12頭中8頭が2代内にガリレオを持つという寡占状態ですね。


ネット中継
http://www.vipboxsports.me/horse-racing/157790/1/racing-uk-:-races-from-epsom-and-musselburgh-live-stream-online.html

http://www.firstrow1.eu/watch/189376/1/watch-racing-uk.html
(広告注意。この2サイトで見かける「パソコンが遅い原因です」とか「視聴に必要なプラグインがありません」「スパイウェアを検出しました」という類の広告はほぼ間違いなく詐欺目的なので、ただ消すだけにして信用しないこと)

下のは配信されないっぽいですが一応。
トルコ) http://www.tjk.org/TR/YarisSever/Static/Page/Canli
ドバイ) http://www.dmi.ae/dubairacing/live.asp

G1英オークス、タレントが重賞初勝利。ヒューズ騎手が英牝馬2冠

5月31日に行われたG1英オークス(芝12ハロン10ヤード、3歳牝馬)は、後方2番手追走の8番人気タレントが直線入り口で挟まれて下がるシーンも見られましたが、残り2ハロンで外に持ち出されると一気に突きぬけ、同厩舎で2番人気のシークレットジェスチャーに3・3/4馬身差をつけて完勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

今年の英1000ギニーをスカイランタンで勝利し英クラシック初勝利を挙げたばかりだった40歳リチャード・ヒューズ騎手は異なる馬で2冠達成。またベケット調教師は08年のルックヒア以来となる英オークス2勝目です。ルックヒアは単勝34倍、タレントが単勝21倍とどちらも人気薄でした。

シークレットジェスチャーから3/4馬身差の3着に6番人気ザラークが入り、1番人気のモス(前走の英1000ギニー3着)は4着に終わっています。上位3頭はいずれも重賞初出走でした。


タレントは父ニューアプローチ、母プロウェス、母の父パントレセレブルという血統の英国産馬。サドラーズウェルズ≒ヌレイエフの3×3。J L Rowsell & M H Dixon の生産所有馬です(Rowsell 氏は生産者Ashbrittle Stud のオーナー)。

翌日に控える英ダービー1番人気ドーンアプローチもニューアプローチ産駒で、距離不安のある同馬陣営にとって幸先が良い結果です。
参考:英ダービー 2013 出走馬展望 【おうまのアイコン wire-to-wire】


昨年8月のデビュー戦(6ハロン)で3着に敗れたものの、2戦目(7ハロン)で初勝利。今年初出走だった前走5月5日の準重賞プリティーポリーS.(芝10ハロン)を1/2馬身差で勝っていました(いずれも牝馬限定。ちなみにプリティーポリーS.の3馬身差3着馬は英オークスで最下位11着)。

同厩舎のシークレットジェスチャーが前走の英準重賞オークストライアル(芝11.5ハロン)を10馬身差で圧勝し、こちらにJ.クロウリー騎手が騎乗したため、ヒューズ騎手がタレントに初騎乗していました。

上位2頭はどちらも愛オークスに向かう模様。

2013年英オークスのレース映像。出遅れる赤の帽子、白の勝負服がタレント。


英オークス(Investec Oaks)
2013年5月31日、イギリス・エプソム競馬場、芝12ハロン10ヤード
3歳牝馬、G1、11頭、Good to Soft、レース結果、総賞金40万ポンド
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1タレント
Talent
3牝
21倍
R.ヒューズ2分42秒004戦【3-0-1-0】
重賞初出走
2シークレットジェスチャー
Secret Gesture
3牝
4倍
J.クロウリー3・3/42戦【2-2-0-0】
重賞初出走
3ザラーク
The Lark
3牝
17倍
J.スペンサー3/44戦【1-0-2-1】
準重賞3着。重賞初出走