2013年10月6日日曜日

2014年の凱旋門賞はロンシャンで。シャンティイなど他場での代替開催は2015年以降

昨年も「2013凱旋門賞はロンシャンで。シャンティイ競馬場での凱旋門賞は2015年」という記事を書きましたが、念のため。

凱旋門賞が行われるロンシャン競馬場の改修は現在のところ早くても2014年の凱旋門賞後であり、凱旋門賞がロンシャン以外の競馬場(シャンティイ競馬場が有力)で行われるのは2015年以降のことです。

「2013年ディアヌ賞+「ニュー・ロンシャン計画」続報: 『華麗なるフランス競馬』公式ブログ」を参考にどうぞ。

もちろんまた遅れる可能性もあります。


今日の京都大賞典の競馬を見る限りやはりゴールドシップは京都外回りは駄目なようだから、来年のロンシャン遠征はゴールドシップにお願いしましょう。

(ちなみにトーセンラー→ゴールドシップの馬単を本線で買ってましたけど、ゴールドシップはともかくトーセンラーまで3着をはずすとは思いませんでした。)

2013凱旋門賞の主な出走予定馬紹介と予想

2013年10月6日に行われる仏G1凱旋門賞(芝2400m、3歳以上牡牝)の主な出走馬を紹介します。

枠順等はいつもどおり凱旋門賞 2013 出走馬展望 【おうまのアイコン wire-to-wire】でご確認ください。

英ブックメーカーのうち、ウィリアムヒルのオッズ(9月29日時点)の順で並べています。騎手は想定含む。

ちなみに昨年の予想は次のとおりでした。
◎オルフェーヴル(2着)
○キャメロット(7着)
▲グレートヘヴンズ(6着)
△サオノワ(15着)
△イエローアンドグリーン(5着)
△ソレミア(1着)


今年は
◎オルフェーヴル(1人気)
○キズナ(3人気)
▲トレヴ(2人気)
△ペンライパビリオン(同オッズ9人気)  
△リーディングライト(5人気)
△オコヴァンゴ(同オッズ9人気)

です。印をつけてみるとオルフェーヴル以外は自然と3歳馬を選びましたが、3歳有利の斤量を意識したわけではないです。


オルフェーヴル Orfevre(3.5倍 1番人気)
父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーン
クリストフ・スミヨン騎手

昨年の凱旋門賞は誰もが勝ったと思ったところから人気薄のソレミアに差し返されての2着。今年はG2大阪杯を勝った後、鼻出血(の前段階?)でG1宝塚記念を回避したが、9月の仏G2フォワ賞を楽勝して凱旋門賞の最有力馬である事を改めて示しました。

過去にフォワ賞を2勝したアレフランス(74-75年)とサガス(84-85年)はどちらも凱旋門賞を勝っており、2頭に続いてそろそろ日本馬の初制覇を見せてもらいたい。


トレヴ Treve(6倍 2番人気)
父モティヴェーター、母トレヴィーズ、母の父アナバー
ティエリ・ジャルネ騎手

6月の仏G1ディアヌ賞(仏オークス、芝2100m、3歳牝馬)を4馬身差、従来のレコードを2.13秒上回るレコードで圧勝し、前走9月の仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m、3歳以上牝馬)は古馬初対戦も、何の問題も無く完勝してデビューから無敗の4連勝。


高速馬場のディアヌ賞でも重馬場のヴェルメイユ賞でも内から鋭く抜け出す圧巻の勝利。内を割るといえば、昨年の凱旋門賞までの2戦(仏ダービー、ニエル賞)で同じようなレース振りを見せて人気を集めたものの15着に敗れたサオノワと同じではあるが、トレヴは他馬を圧倒する強さを見せており、辛勝ばかりだったサオノワよりは一枚上の存在。


(回避)ノヴェリスト Novellist
父モンズン、母ナイトラグーン(独G3勝ち)、母の父ラグナス
ジョニー・ムルタ騎手

英G1"キングジョージ"5馬身差圧勝で凱旋門賞でも人気を集めていたが5日朝に熱発が判明し回避となった。


キズナ Kizuna(8.5倍、3番人気)
父ディープインパクト、母キャットクイル、母の父ストームキャット
武豊騎手

毎日杯、京都新聞杯、日本ダービー、ニエル賞と連勝中。特に前走はロンシャンの重馬場で英ダービー馬ルーラーオブザワールドを下し、当時の凱旋門賞前売り1番人気だったパリ大賞勝ち馬フリントシャーは楽々と交わす強い競馬を見せました。

良馬場であれば、負けはすべて重馬場という成績のフリントシャーの巻き返しも怖かったが、今回も重馬場だから前走どおりを期待していいでしょう。


ルーラーオブザワールド Ruler of the world(10倍、4番人気)
父ガリレオ、母母ラブミートゥルー(愛G3で3着)、母の父キングマンボ
ライアン・ムーア騎手

デビューから3連勝で英ダービーを優勝。その次走の愛ダービーは10馬身差5着、前走ニエル賞はキズナを僅差の2着。

愛ダービーの敗因はおそらく、2001年ガリレオの2分27秒10以来となる好時計という高速馬場での決着だったことで、重馬場だったニエル賞は負けたにしてもきっちり巻き返しました。

最大の問題は凱旋門賞におけるガリレオ産駒の大不振でしょう。同産駒が凱旋門賞で3着以内に入ったのは2008年3着のソルジャーオブフォーチュンだけ。同馬はその前年にも5着に入っていますが、ガリレオ産駒が凱旋門賞で5着以内に入ったことさえその2回しかありません。


アンテロ Intello(12倍、同オッズ5番人気)
父ガリレオ、母アンプレショナント(仏マイルG1で2着2回)、母の父デインヒル
オリビエ・ペリエ騎手

凱旋門賞7回優勝のアンドレ・ファーブル調教師は今年5頭出しで、その中でも最も自信のあるのがこのアンテロだそうです。

今年のフランスダービー馬ですが、その後マイルに戻り、ジャックルマロワ賞3着。前走は2000mの仏G3勝ち。と言うわけで2400mを走るのはデビュー9戦目の今回が初めて。

前述どおりガリレオ産駒であるだけでも不安ですが、活躍馬続出のガリレオ×デインヒルの配合は2400mのG1を勝ったことが無く、2011年のような高速馬場ならともかく距離は持たないでしょう。


リーディングライト Leading Light(12倍、同オッズ5番人気)
父モンジュー、母ダンスパレード、母の父ゴーンウェスト
ジェラルド・モッセ騎手

英愛で重賞3連勝中(10ハロン、16ハロン、14.5ハロン)で、前走は英G1セントレジャー優勝し、凱旋門賞へは追加登録料を支払っての出走。

母のゴーンウェスト×アイリッシュリヴァーなのがちょっと気になるがガリレオ産駒を買うぐらいならモンジューのほうが全然良いでしょう。ちなみにモンジュー×ゴーウェストは英ダービー勝ち馬で凱旋門賞5着のモチヴェーターと同じ。



フリントシャー Flintshire(13倍、7番人気)
父ダンジリ、母ダンスルーティン(仏オークス2着)、母の父サドラーズウェルズ

7月の仏G1パリ大賞(芝2400m)はゴール前でギュイヨン騎手が手綱を押さえる余裕を見せ1・1/2馬身差で完勝。ニエル賞でキズナから1・3/4馬身差の4着に敗れるまで、凱旋門賞の前売り1番人気でした。

ココまで5戦3勝、負けた2回はどちらも重馬場で、今年の凱旋門賞も重馬場。キズナやルーラーオブザワールドとの比較ではやや不利です。アンテロよりは上だと思いますが。


アルカジーム Al Kazeem(17倍、8番人気)
父ドバウィ、母カジーム、母の父ダルシャーン

本命不在だった今年の古馬10ハロン路線を牽引した1頭。愛G1タターソールズゴールドカップ(芝10.5ハロン)、英G1プリンスオブウェールズS.(芝10ハロン)、英エクリプスS.(芝10ハロン7ヤード、3歳以上)とG1を3連勝し、英G1インターナショナルS.(芝約2092m、3歳以上)は3着、愛G1アイリッシュチャンピオンS.(芝10ハロン)も2着でした。

2400m(12ハロン)を走るのは昨年5月の英G2ジョッキークラブS.(芝12ハロン)を4馬身差で勝って以来のことです。そのG2戦におけるアルカジームの区間ラップは

17.02 - 14.45 - 14.38 - 13.90 - 13.32 - 13.26 - 12.51 - 11.86 - 11.68 - 11.84 - 12.23 - 13.21

という超スローでした。今年の10ハロンG1における大活躍を見ればそのペースなら12ハロンG2を完勝するのは当然ともいえ、「凱旋門賞の2400m」をこなせるという保証にはまったくならないだろうと。


オコヴァンゴ Ocovango(34倍、9番人気)
父モンズン、母クリスタルメイズ、母の父ゴーンウェスト

英ダービー5着、パリ大賞3着、ニエル賞3着。ニエル賞ではパリ大賞で負けたフリントシャーに先着した。

6戦して1番負けたのが英ダービーという安定振りで、さりげなく3着に紛れん込んできそうな気がする。


ペンライパヴィリオン Penglai Pavilion(34倍、9番人気)
父モンズン、母メイデンタワー、母の父グルームダンサー

前々走のドーヴィル大賞(芝2500m)はアタマ差2着し、ベリーナイスネーム(フォワ賞2着)、シリュスデゼーグル(英チャンピオンS.など)に先着。

また前走の不良馬場だった仏準重賞テュレンヌ賞(芝2400m)は、2着に3/4馬身差、3着にさらに3馬身差をつけて完勝。その4馬身差5着だったマンダウィはパリ大賞でフリントシャーから1・1/2馬身差の2着。

10ハロン以上では4戦2勝2着2回、負けた2回はどちらもアタマ差でした。重賞出走がドーヴィル大賞だけのため地味な存在ですが、近走のレベルは高く穴馬ならこれだと思う。

ノヴェリスト、熱発で凱旋門賞回避。引退レースにジャパンカップ出走の可能性も

英G1"キングジョージ"5馬身差完勝など伊仏英独でG1を4勝している今年無敗のノヴェリスト Novellist が凱旋門賞を熱発のため回避することになりました。残念です。

ヴェーラー調教師によると「輸送を行うはずだった今朝(5日の朝)まではすべて順調だった。熱があったため輸送を遅らせることで対応できないかと考えたが、体温を測りなおしたところさらに上がっていたため、出走をあきらめることにした」とのこと。

ノヴェリストは3番人気でしたから、英ブックメーカーの凱旋門賞オッズは日本時間6日午前4時30分時点で1番人気オルフェーヴル、2番人気トレヴ、3番人気にキズナです。



なお、同師は「ジャパンカップに登録している(する?)が、それについてどうするか決めるには早すぎる」とも述べています。またノヴェリストのオーナーであるクリストフ・ベルクラー氏も「月曜日にジャパンカップの登録(招待?)を受けとった。ただしまずは体調を回復させることが優先だ」と述べています。二人とも英チャンピオンS.や米ブリーダーズカップ、香港などについては特に言及しなかった模様。

また、数日前の独競馬メディア記事にベルクラー氏のインタビューが掲載されており、これによるとオーナーの凱旋門賞後についての考えは「米ブリーダーズカップは間隔が短すぎる。ジャパンカップについては(登録している?話し合っている?)。今年で現役を終え、来年は種牡馬になるだろう」というものでした。

そのインタビュー記事と回避決定後のベルクラー氏およびヴェーラー師のコメントをあわせて考えると、引退前にもう1走するのであればジャパンカップである可能性がもっとも高いと言えそうです。

このジャパンカップの話は最近になってにわかに出てきたというものではなく、(私は見落としていましたが)バーデン大賞後のドイツの記事でも「凱旋門賞後はBCかジャパンカップもありえる」と書かれていますから、本当に参戦が実現する可能性はあります。

ただし凱旋門賞を回避したからレース間隔を気にしなくて良いとしてBCターフが再び選択肢に浮上する可能性もあるでしょうし、あるいはさらに間隔のある香港カップや香港ヴァーズもあるでしょうし、あるいはこのまま引退するかもしれません。



ちなみにノヴェリストの3代母 Narola はベルグラー氏が初めて所有した競走馬だったらしく、例えば同氏が2011年にアメリカの Stonereath Stud という牧場を購入したときの名義上のオーナーが「Narola LLC」であるというほどに思い入れの強い1頭のようですね。当然ですけど。

先のインタビューで「ノヴェリストは20年にわたるサラブレッド生産の成果なんだ」と述べていましたが、そういう点でもこの回避は相当に無念でしょう。


最後に、前走バーデン大賞勝利時に
このバーデン企業大賞→サンクルー大賞→"キングジョージ"→バーデン大賞は昨年のデインドリームと同じローテーションで、デインドリームは1着、4着、1着、1着でしたが凱旋門賞は出走できませんでした。

と書きましたが、ノヴェリストも回避でこのローテーションは凱旋門賞に関しては呪われてますね。

2013年9月15日日曜日

仏G2フォワ賞、オルフェーヴルが3馬身差快勝で2連覇。5着にステラウインド武豊

9月15日に行われた仏G2フォワ賞(芝2400m、4歳以上)は、逃げたステラウインド(武豊騎乗)を、その直後3番手内ラチ沿いにつけたオルフェーヴルが残り300mで馬なりのまま並びかけて交わすと、ほぼ流して3馬身差で快勝し、このレース2連覇です。追われたのは100m強ぐらいの間という楽勝でした。

今年のドバイシーマクラシック3着のベリーナイスネームが3馬身差の2着。吉田照哉氏の所有馬で、昨年の仏G1ヴェルメイユ賞2着があるピリカがさらに3/4馬身差の3着。

昨年の英2冠馬キャメロットは重馬場のため、出走取り消し。

昨年12月に南米の凱旋門賞ともいわれる亜G1カルロスペリグリーニ大賞(芝2400m)を勝ったゴーイングサムウェアが4着。ステラウインドが5着。昨年の凱旋門賞4着だったハヤランダは6着。

豪と香港でG1を3勝し、今年はドバイシーマクラシック(芝2410m)4着、仏G1ガネー賞(芝2100m)3着、英G1コロネーションカップ(芝12ハロン)2着、仏G1サンクルー大賞(芝2400m)2着と好走を続けていたドゥナデンは2番人気8着に終わっています。


オルフェーヴルは父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーンという血統。
3月31日のG2大阪杯以来の出走でしたが、特に問題なく楽勝しました。

勝ちタイム2分41秒47は、ニエル賞の2分37秒64、ヴェルメイユ賞の2分36秒82よりかなり遅いですが、これはステラウインドのペースがかなり遅かったということではないかと。

凱旋門賞は10月6日です。

2013年フォワ賞のレース映像(YouTube)

フォワ賞(Qatar Prix Foy)
2013年9月15日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
4歳以上牡牝、G2、9頭、レース結果、総賞金13万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1オルフェーヴル
Orfevre
5牡
1.8倍
C.スミヨン2分41秒4719戦【11-5-1-2】
3歳三冠
有馬記念、宝塚記念
2ベリーナイスネーム
Very Nice Name
4牡
16倍
O.ペリエ316戦【6-2-5-3】
ドバイシーマクラシック3着
3ピリカ
Pirika
5牝
22倍
P.ブドー3/417戦【3-3-2-9】
昨年の仏G1ヴェルメイユ賞2着

仏G1ヴェルメイユ賞、トレヴがデビュー4連勝でG1競走2勝目

9月15日に行われた仏G1ヴェルメイユ賞(芝2400m、3歳以上)は、凱旋門賞前売りでも人気をしていた仏オークス馬トレヴが6,7番手内ラチ沿いを追走し残り400mで前が開くと、英重賞3連勝中だったワイルドココを残り100mで差し切って優勝し、デビューから無敗の4連勝、G1競走2勝目を挙げました。

デットーリ騎手は薬物問題で半年の騎乗停止後、これが初G1勝利です。

1・3/4馬身差の2着にワイルドココ。さらに3・1/2馬身差の3着に、仏1000ギニー4馬身差3着、仏オークス5馬身差4着馬で、その後2000mの仏3歳牝馬重賞を2連勝していたタサデイが入りました。

愛オークス2着、G1ヨークシャーオークス(芝12ハロン、3歳以上牝馬)2着のヴィーナスデミロが2番人気でしたが、8着に終わっています。


トレヴは父モティヴェーター、母トレヴィーズ、母の父アナバーという血統のフランス産馬。2代母がトリプティクの3/4同血という良血。半兄が仏G2で3着1回。

昨年9月の未出走馬戦を1・1/2馬身差で、今年5月にデビュー2戦目の条件戦(どちらも牝馬限定芝1600m)を3・1/2馬身差で連勝し、6月に行われた前走の仏G1ディアヌ賞(仏オークス、芝2100m、3歳牝馬)は4馬身差、従来のレコードを2.13秒上回るレコードで圧勝していました。ちなみにそのオークス2着馬はその次走の愛オークスを勝ちました。

勝ちタイムはキズナが勝ったニエル賞を0.82秒上回りました。まあペースの違いもありますが(追記:それから斤量の違いもありますね。キズナよりトレヴは3.5kg軽い))。古馬初対戦でも強い勝ち方で凱旋門賞でさらに人気を挙げそうです。

ヴェルメイユ賞(Qatar Prix Vermeille)
2013年9月15日、フランス・ロンシャン競馬場、芝2400m
3歳以上牝馬(3歳54.5kg、4歳以上58kg)、G1、10頭、レース結果、総賞金35万ユーロ
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1トレヴ
Treve
3牝
1.7倍
F.デットーリ2分36秒824戦【4-0-0-0】
重賞2連勝
2ワイルドココ
Wild Coco
5牝
15倍
T.クウィリー1・3/49戦【5-2-0-2】
英重賞3連勝
3タサデイ
Tasaday
3牝
13倍
M.バルザローナ3・1/29戦【5-1-2-1】
仏重賞3勝