レース映像はこちらか下に貼り付けたYouTube動画をどうぞ。ピンク地に黒の水玉の勝負服がブラックキャビア。最後は完全に流してますね。
これまでの最長出走距離が1200mのブラックキャビアにとって初の芝1400mであり、またここ数走と比べて強敵相手でしたが、オーナーの一人は「これまでで最高の走りだったかもしれない」と述べています。これでデビューから無敗の18連勝。
次走についてP.ムーディー調教師によると7日後の豪G1ライトニングS.(フレミントン競馬場・芝1000m)を使うかもしれず、その後、今回と同じコーフィールド競馬場・芝1400mのG1フューチュリティS.(2月25日)へ向かい、さらに初の海外遠征となるG1ドバイゴールデンシャヒーン(メイダン競馬場・オールウェザー1200m)という路線になりそうです。
もともとの予定では、今回のCFオーロS.のあとはフューチュリティS.の予定でしたが、ムーディー調教師によると、「フューチュリティS.に備えるには(今回のレースより強い)ギャロップが必要かもしれないと考えているから(どうせならレースを使う)」という理由で、ライトニングS.出走を検討しているようです。ライトニングS.はグローバル・スプリント・チャレンジの第1戦に指定されているような重要なレースなんですけど、調教代わりに使うつもりのようですね。
ほかの理由として考えられることは、ムーディー調教師が前走の豪G2オーストラリアS.前に「アメリカで同じ牝馬のゼニヤッタが記録したデビューからの19連勝を(海外遠征の前に)オーストラリア内のレースで超えたい」と述べていたことです。ここで言う「海外遠征」は6月の英ロイヤルアスコット出走のことだったのですが、3月末のドバイ出走が決まったことで、その前に20連勝をするにはフューチュリティS.以外にもう1走する必要があり、ライトニングS.が候補に挙がったということでしょう。
ライトニングS.には、オーストラリアでブラックキャビアの2着が3回あるG1・2勝馬ヘイリスト Hay List も出走予定で、昨年はこの2頭のワンツーでした。
ちなみにアメリカ遠征の可能性は賞金が低すぎるために全く無く、また日本遠征については高額賞金は何事にも代えがたい水準だが、検疫の問題で難しいとのこと。
C.F.オーアステークス(Sportingbet C.F. Orr Stakes)
2012年2月11日、オーストラリア・コーフィールド競馬場・芝1400m
3歳以上、G1、9頭、レース結果
着順 | 馬名 | 性齢 オッズ | 騎手 | 着差 | 通算成績 主な成績 |
1 | ブラックキャビア Black Caviar | 5牝 1.05倍 | L.ノーレン 57.0kg | 1分25秒14 | 18戦【18-0-0-0】 |
2 | サザンスピード Southern Speed | 4牝 16倍 | C.ウイリアムズ 57.0kg | 3.3馬身 | 14戦【5-2-1-6】 |
3 | プレイイングゴッド Playing God | 4牡 61倍 | S.パーンハム 59.0kg | 1着から 3.8馬身 | 22戦【7-4-4-7】 |
2 件のコメント:
初めまして。海外競馬の詳細な情報を有難く拝見しております。
Black Caviarは毎回まるで次元が違うレースを見せてくれますから、もう「強い」という表現はあまり意味をなさない言葉になりましたね。素晴らしい馬だと思います。
今回は初の1400m戦とはいえ、長距離戦並みのスローペースという変わった流れのレースだったと思いますが、しっかり折り合ってピュンと弾けていきましたね。府中の2000mでも同じようなレースができるんじゃないかと思ってしまいました。勝った時の特別ボーナスを設けて、Frankelともども安田記念あたりに招待すれば盛り上がると思うんですけどねえ・・・。
どうも。こちらこそラップ分析でお世話になっています。
ブラックキャビア陣営はこのレースで距離に自信を持ったようで、条件さえ整えば1マイル戦でフランケルにぶつけるつもりはありそうですね。実現するとしたらロイヤルアスコットのクイーンアンS.が唯一の舞台だと思いますが、JRAが「安田記念で」と公に提案してくれると、フランケル陣営に「対ブラックキャビア戦は避けられないぞ」というプレッシャーになるのになぁと思います。
コメントを投稿