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2011年12月30日金曜日

米G1マリブS.、ザファクターがG1競走2勝目

12月26日に行われた米G1マリブS.(ダート7ハロン)は、8月にG1パットオブライエンS.(AW7ハロン)を勝っているザファクターが好スタートから逃げ切ってG1競走2勝目を挙げました。2着と3着にはいずれも重賞初出走のロスコとアソシエイトが入っています。

前走BCダートマイル(1マイル)は8着。その前走のG1エンシェントタイトルS.(ダート6ハロン)は4着。G2戦での2勝は7ハロンで、特にG2レベルS.ではのちのBCダートマイル勝ち馬ケイレブスポッセに6馬身差をつけて勝っているので、これぐらいの距離がちょうど良いタイプかもしれません(訂正:レベルS.は8.5ハロン戦でした)。ただ今回はメンバーが大して強くなかったので大して参考にはならないか。

2011年G1マリブS.のレース映像。外の青い帽子がザファクターです。動画予備


マリブステークス(Malibu Stakes)
2011年12月26日、アメリカ・サンタアニタパーク競馬場、ダート7ハロン
3歳以上、G1、10頭、レース結果(PDF)、総賞金30万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手
斤量
着差通算成績
主な成績
1ザファクター
The Factor
3牡
3.6倍
M.ガルシア
約55.8kg
1分19秒899戦【5-0-0-4】
G1競走2勝目
2ロスコ
Rothko
3牡
6.6倍
C.ナカタニ
約54.0kg
3・1/26戦【3-2-0-1】
重賞初出走
3アソシエイト
Associate
3牡
4.9倍
R.ドミンゲス
約53.5kg
2・1/410戦【3-2-2-3】
重賞初出走

2011年12月23日金曜日

G1キャッシュコールフューチュリティ、リエゾンがG1初勝利

2011年12月17日に行われた今年最後の米2歳G1キャッシュコールフューチュリティは、前走でこことおなじハリウッドパーク競馬場・オールウェザー8.5ハロンのリアルクワイエットS.を勝っていた2番人気のリエゾンが優勝し、G1初勝利を挙げました。昨年もリアルクワイエットS.の勝ち馬がキャッシュコールフューチュリティを制しています。

リエゾンの父インディアンチャーリーがこの2日前に16歳で死亡したばかりでした。リエゾンの5代血統表。ちなみに5戦4勝だったインディアンチャーリーの唯一の敗戦はケンタッキーダービーであり、リアルクワイエットの3着に敗れていました。

複数の牝馬チャンピオンをだしフィリーサイヤーとして有名だったインディアンチャーリーは、昨年は牡馬のアンクルモーが2歳チャンピオンに輝き、今年のケンタッキーダービーで本命視されていたものの、肝臓の異常で回避していました。リエゾンは来年、ケンタッキーダービーのタイトルを父にプレゼントできるでしょうか。


キャッシュコールフューチュリティのクビ差2着は、リアルクワイエットS.でリエゾンから1/2馬身差2着だったラウジングサーモン。G1デルマーフューチュリティ(ポリトラック7ハロン)勝ち馬で、G1ノーフォークS.(ダート8.5ハロン)3馬身差2着だったドリルは、BCジュヴェナイル(ダート8ハロン)で10着、前走のG3(ダート8.5ハロン)7着、ここも9着と大敗が続いていて、距離を戻して短縮する方が良いかもしれません。

G1デルマーフューチュリティ3着で、G1ブリーダーズフューチュリティ(オールウェザー8.5ハロン)2着のマジェスティックシティーが1番人気でしたが10着。


2011年G1のレース映像。9番枠発走の、緑の帽子、ピンクの勝負服がリエゾン。リアルクワイエットS.のレース映像はこちら


キャッシュコールフューチュリティ(CashCall Futurity)
2011年12月17日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、オールウェザー8.5ハロン
2歳、G1、13頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金75万ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1リエゾン
Liaison
2牡
6.1
R.ベジャラノ1分42秒864戦【3-0-1-0】
リアルクワイエットS.1着
2ラウジングサーモン
Rousing Sermon
2牡
14.6
J.タラモクビ6戦【2-2-2-0】
2走前にステークス勝ち
3ブラザーフランシス
Brother Francis
2牡
13.2
V.エスピノーザ1・1/23戦【0-2-1-0】
前走G3で2着

アグネスゴールド産駒、米ステークス優勝。ハットトリック産駒初の北米2勝馬

10月29日に行われた Norman Hall ステークス(ダート6ハロン)にアグネスゴールド産駒ドリームドアドリーム Dreamed A Dream が出走し、スタートで行き脚がつかずに一旦はほぼ最後方になりましたが、2ハロン地点で一気に先頭に立つと、最後は2着に7・1/4馬身差をつけて優勝し、デビュー戦を飾りました。アグネスゴールド産駒の米ステークス初優勝でした。

レース映像。画質が悪すぎて分かりにくいですが。

07,08年と2年間、アメリカで種牡馬生活を送ったアグネスゴールドの米2年目の産駒です。母は1勝馬。祖母デライター Delighter が米G1勝ち馬です。ドリームドアドリームの兄弟に目立った活躍馬はいません。

なお、ドリームドアドリームは12月10日のアローワンスオプショナルクレーミング競走(ダート6ハロン)で2戦目を迎えましたが、最後方追走のまま最下位7着に終わりました。レース映像。12月10日の第2レースを選択してください。



また、12月16日に行われたアローワンス競走(芝8.5ハロン)でハットトリック産駒のハウグレート Howe Great が2着に1・1/2馬身差をつけて逃げ切り優勝しています。北米で走るハットトリック産駒では初の2勝馬となりました。レース映像。緑の勝負服がハウグレート。

オーナーによると次走は2012年1月21日に行なわれるキトゥンズジョイステークス(ガルフストリームパーク競馬場、芝8.5ハロン、総賞金10万ドル)になりそうです。

2011年12月21日水曜日

亜G1カルロスペレグリーニ大賞、エクスプレッシヴヘイローが優勝。他G1・3競走も

12月17日に行われた南米の凱旋門賞とも言われる亜G1カルロスペレグリーニ大賞(芝2400m)は中団を追走した4歳馬エクスプレッシヴヘイローが1200m付近から徐々にポジションを上げ、最後の直線入り口で3番手に付けると残り200mで先頭に立ち、ゴール直前でヴェラネイオに追い上げられましたが、凌ぎきって優勝しました。昨年のナシオナル大賞(亜ダービー、ダート2500m)に続くG1競走2勝目です。昨年は13着だったため、14番人気の低評価でした。

1/2馬身差2着にサンパウロダービーなどブラジルでG1・2勝のヴェラネイオ。さらに1馬身差の3着に亜G1コパ・デ・オロ大賞(サンイシドロ、芝2400m)4着で、スタート前にゲートを飛び出すトラブルがあった(10mも進んだところですぐ捕まったようですが)ヴェニヴェニが入っています。

今年の亜G1ナシオナル大賞で1位入線2着降着 したヴァルチャンプが4着。前走のサンイシドロ競馬場・芝2400mで行われたG2を12馬身差で勝ったエスリチャード(亜G15月25日大賞3着)が1番人気に支持されましたが、1着から約6馬身差の7着に終わっています。

2011年のカルロスペレグリーニ大賞レース映像。


カルロスペレグリーニ大賞(Gran Premio Internacional Carlos Pellegrini)
2011年12月17日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、23頭、レース結果(要登録)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エクスプレッシヴヘイロー
Expressive Halo
4牡
21.55
J.Noriega
60kg
2分24秒8414戦【5-1-3-5】
ナシオナル大賞
2ヴェラネイオ
Veraneio
3牡
7.1
L.Francisco
54kg
1/27戦【3-2-?-?】
G1ブラジルダービー
3ヴェニヴェニ
Veni Veni
3牡
9.0
G.Calvente
57kg
19戦【5-1-1-2】
前走準重賞勝ち



G1フェリクス・デ・アルザガ・ウンセ大賞は、前走でここと同じサンイシドロ・芝1000mのG1スイパチャ大賞を勝っていたドナレイが勝っています。これで5連勝。G1は2連勝、重賞3連勝です。

スイパチャ大賞でドナレイから3/4馬身差2着し、前走は亜G1マイプ大賞(ダート1000m)勝ちのチャールズキングは、ドナレイとの斤量差がスイパチャ大賞での9kg差から今回は6kg差に縮まっていましたが、1番人気5着に敗れました。

2011年フェリクス・デ・アルザガ・ウンセ大賞のレース映像。9番ゲートがドナレイ。


フェリクス・デ・アルザガ・ウンセ大賞
(Gran Premio Internacional Felix de Alzaga Unzue)
2011年12月17日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝1000m
3歳以上、G1、16頭、レース結果(要登録)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ドナレイ
Doña Ley
3牝
3.1
J.Méndez
53kg
54秒9810戦【6-2-1-1】
亜G1スイパチャ大賞
2インザショット
In The Shot
3牡
23.6
E.Pavon
55kg
クビ5戦【2-3-0-0】
重賞初出走
3アルマスイーフローレス
Armas E Flores
4牡
9.9
E.R.Talaverano
59kg
1/211戦【2-1-2-6】
スイパチャ大賞4着
マイプ大賞3着



マイルG1ホアキン・S・デアンチョレナ大賞(芝1600m)は、14頭立て12番人気のサンダーワンが後方2番手追走から直線で12頭を差し切って重賞初勝利をG1で挙げました。前走で芝初出走し快勝していました。半兄に亜G1で2着3回の Puchetがいる、サンダーガルチ産駒です。

2走前にここと同条件の亜G1サンイシドロ大賞を勝ち、前走はG1パレルモ大賞(ダート1600m)を5馬身差で勝ったキュリオソスラムが1.7倍の圧倒的1番人気に支持されましたが、6着に終わっています。サンイシドロ大賞2着のピックアップが2番人気9着。

2011年ホアキン・S・デアンチョレナ大賞のレース映像。後方を進む赤色の勝負服がサンダーワン。


ホアキン・S・デアンチョレナ大賞
(Gran Premio Internacional Joaquin S de Anchorena)
2011年12月17日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、14頭、レース結果(要登録)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1サンダーワン
Thunder One
3牡
34.0
J.C.Villagra
54kg
1分32秒115戦【3-0-1-1】
ダートG2で6頭立て5着
2フロウイングライ
Flowing Rye
4牡
12.95
A.Domingos
59kg
1/223戦【4-6-2-11】
亜G1サンイシドロ大賞4着
3キーデシション
Key Decision
3牡
10.0
J.Noriega
54kg
1/29戦【2-2-2-3】
芝マイルG1で2着2回




牝馬限定G1コパ・デ・プラタ大賞は、前走の亜3歳牝馬G1エンリケアセバル大賞(芝2000m)を15馬身差で圧勝していたララグナアズルが古馬初挑戦のここでも2着に3馬身差をつけて逃げ切る快勝を見せ、G1競走2連勝です。

昨年G1を3勝も今年は勝ちきれない競馬が続くキャッチザマッドが2番手追走から2着で、近5走で2着は4回目。

2011年コパ・デ・プラタ大賞のレース映像。


コパ・デ・プラタ大賞
(Gran Premio Internacional Copa de Plata - Arquitecto Roberto Vasquez Mansilla)
2011年12月17日、アルゼンチン・サンイシドロ競馬場、芝2000m
3歳以上牝馬、G1、14頭、レース結果(要登録)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ララグナアズル
La Laguna Azul
3牝
1.75
J.Ruíz Díaz
54kg
1分57秒658戦【4-2-0-2】
G1・2連勝
2キャッチザマッド
Catch The Mad
4牝
4.8
E.R.Talaverano
60kg
3 17戦【5-7-3-2】
亜G1競走3勝
3インザスターズ
In The Stars
3牝
21.95
A.Da Silva
54kg
1/35戦【1-2-2-0】
ブラジルG1で2着2回

2011年12月18日日曜日

智G1セントレジャー、アマニが牡馬相手のG1初勝利

12月17日に行われたチリ3歳三冠第2戦G1セントレジャー(ダート2200m)は、牝馬のアマニが牡馬G1で2着4回のクイックカサブランカに5・3/4馬身差をつける快勝でG1競走4勝目を挙げました。牡馬相手のG1は、G1グランクリテリウム・マウリシオセラーノパルマ2着以来、2走振りの出走で初勝利です。

チリ三冠第1戦エルエンセーヨ(芝2400m)3着のクイックカサブランカが初ダートでしたが、2番人気2着。智G1ドスミルギニー(ダート1600m)3着のフェリスデヴィヴィエが3着。ドスミルギニー5着、グランクリテリウム・マウリシオセラーノパルマ(ダート1900m)3着のビッグブラックが4着でした。

なお、グランクリテリウム・マウリシオセラーノパルマを2・3/4馬身差で勝ってアマニに唯一黒星をつけたロードパーカーは約15馬身差の6着に終わっています。またエルエンセーヨの1,2着馬は出走しませんでした。

2011年G1チリセントレジャーのレース映像。8番枠発走の赤の帽子・勝負服がアマニ。



この記事によると、アマニはこのあと米国遠征または移籍するようです。アマニの馬主は牝馬ワイルドスピリットをチリからアメリカに移籍させてG1ラフィアンH.を勝ち、G1パーソナルエンスンS.2着、G1アップルブロッサムH.3着、ほかに重賞2勝しました(5戦3勝、2着1回、3着1回)。

アマニの近6走は、ワイルドスピリットのチリでの最後の6戦と同じで、比較するとほぼ同レベルかアマニが上回っており、アマニもアメリカで大いに期待できるでしょう。
いずれもダートアマニ
Amani
ワイルドスピリット
Wild Spirit
タンテーオ・デ・ポトランカス
G1、2歳牝馬、1600m
1着/12頭2着/8頭
クリアドレスサルヴァドルエス大賞
G2、3歳牝馬、1500m
1着/5頭1着/10頭
ミルギニー
G1、3歳牝馬、1600m
1着/11頭1着/7頭
グランクリテリウム・マウリシオセラーノパルマ
G1、3歳、1900m
2着/11頭1着/10頭
アルベルト・ソラリ・マグナスコ大賞
G1、3歳牝馬、2000m
1着/10頭1着/9頭
チリセントレジャー
G1、3歳、2200m
1着/10頭2着/9頭


チリセントレジャー(Premio St Leger Cristal)
2011年12月17日、チリ・チリ競馬場、ダート2200m
3歳、G1、10頭、レース結果(要登録)
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1アマニ
Amani
3牝
1.5倍
H.E.Ulloa2分19秒1311戦【10-1-0-0】
G1・4勝目。重賞8勝目
2クイックカサブランカ
Quick Casablanca
3牡
6倍
G.Ulloa5・3/48戦【1-6-1-0】
G1で2着5回目
3フェリスデヴィヴィエ
Feliz De Vivir
3牡
13倍
G.Barrera114戦【5-2-3-4】
G1・3着2回目

ラピッドレダックスが連勝記録を21に伸ばす。年間19勝のタイ記録も達成

12月13日に行われたスターターアローワンス戦(ダート8.5ハロン)に、前走で20連勝の米連勝記録を樹立したラピッドレダックスが出走し、スタートから先手を取ると最後は1/2馬身差まで詰め寄られましたが逃げ切って優勝、連勝記録を21に伸ばしています。また年間19勝とし、これは1948年に米3歳三冠を含む20戦19勝したサイテーションおよび1905年に29戦19勝したローズベンのアメリカ年間最多勝利記録に並びました。

ラピッドレダックスは12月31日のスターターアローワンス戦に出走し、22連勝と年間20勝を目指す予定です。またオーナーや調教師によるとそのレースを最後に引退する可能性が高いようです。昨年12月にクレーミング競走で買われたラピッドレダックスがスターターアローワンスに出走できるのは今年一杯までであり、普通のアローワンスやステークス競走では通用しない可能性が高いことと、当然ながら馬が疲れているので、ということで引退を考えているようです。


レース映像。最内発走の黄色の勝負服がラピッドレダックス。

キングストレイル、1年9ヶ月ぶりの復帰戦の英リステッドで9着

12月17日に英リングフィールド競馬場で行われた準重賞ケベックステークス(3歳以上、オールウェザー10ハロン)にキングストレイルが出走しましたが、1着から4・1/4馬身差の9着(13頭立て13番人気)に終わっています。

キングストレイルは藤沢和雄調教師が管理していましたが、2010年3月のG2日経賞14着を最後に引退。しかし最後の出走から1年たった今年3月、アイルランドの児玉敬調教師の下で現役復帰することが発表されていました。

「アイルランドから名馬サンデーサイレンスの血が欲しいとの理由で後継馬としての強いオファーがあり」(昨春引退キングストレイル、愛で現役復帰 - SANSPO.COM)移籍したはずですが、レーシングポストには次のような記述があるので、チェコで種牡馬入りしたポップロックのように、現在では主に東欧での種牡馬入りを目指しているようです。
No fewer than five of these are making their debuts for new trainers. Among them is King's Trail, who earned well over £1m in Japan and now races for a Japanese trainer who is based in Ireland. He's best inon official ratings but hasn't raced for 630 days. He's by Sunday Silence and Takashi Kodama is hoping to advertise him as a stallion prospect, possibly for Eastern Europe.

ケベックステークスのレース映像はこちら(要会員登録)。2番枠(画面奥から2頭目)がキングストレイルです。

次の画像5枚はレース映像からのキャプチャ。赤の矢印がキングストレイルです。ちなみに芦毛の馬はクロフネ産駒の日本産馬ウェイソース Whey Sauce(3歳牝馬、英G3ムシドラS.3着。発音は「ワイソース」の方が近いかも)で11着でした。
スタート直後の第1コーナー
残り3ハロンを切った第3コーナー
最後の直線に入ってすぐ
最後の直線、残り1ハロン
先頭がゴール

2011年12月13日火曜日

韓国G1グランプリ、タフウィンが優勝。山本茜騎手騎乗のミスターパークは2着

12月11日に行われた韓国最強馬決定戦であるG1グランプリ(ダート2300m)は、昨年の1番人気タフウィンが、今年の1番人気ミスターパークが逃げ粘るところを残り200mで差し切って優勝し、G1初勝利を挙げました。重賞は3勝目。

デビュー戦3着以降、昨年のグランプリを含む17連勝中のミスターパークには前走に引き続き名古屋競馬所属で韓国遠征中の山本茜騎手が騎乗していましたが、惜しくも2着で2連覇ならず。韓国競馬の連勝記録も17でストップです。

今年で30回目のグランプリ史上初めて2歳馬として出走したスマーティームナクが2番人気に支持され、1着から約2馬身差の3着と頑張りました。4着にはさらに6馬身差をつけています。

2011年G1グランプリ(韓国)のレース映像。


グランプリ(Grand Prix)
2011年12月11日、韓国・ソウル競馬場、ダート2300m
2歳以上、ローカルG1、14頭
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1タフウィン
Tough Win
4セン
5.2倍
C.ギョンホ
58kg
2分28秒118戦【14-2-0-2】
G3を2勝
2ミスターパーク
Mister Park
4セン
2.4倍
山本茜
55kg
3/419戦【17-1-1-0】
昨年のグランプリ1着
3スマーティームナク
Smarty Moonhak
2牡
4.4倍
S.スンテ
52kg
1・1/26戦【4-1-1-0】
重賞初出走
ミスターパークは韓国産馬のため3kg減。

2011年12月12日月曜日

米G1ハリウッドスターレットS.、キラーグレーシズがG1初勝利

12月10日に行われた米2歳牝馬G1ハリウッドスターレットS.(オールウェザー8.5ハロン)は6頭立て5番人気のキラーグレーシズが3,4番手追走から最終コーナーで先頭に並びかけると、2番手追走のチャームザメイカーに1/2馬身差をつけて優勝し、重賞初勝利をG1で挙げました。

そのキラーグレーシズが5着に終わっていたG1デルマーデビュタントS.(AW 7ハロン)とG1オークリーフS.(ダート8.5ハロン)の勝ち馬で、前走BCジュベナイル・フィリーズ(ダート8.5ハロン)3着のウィーミスフランキーは1.9倍の1番人気でしたが4着。レース後、右前脚に管骨の顆状突起骨折が見つかっています。おそらくスタートで躓いたことが原因だろうと調教師は述べており、翌11日に手術が行われたようです。


ハリウッドスターレットS.の1,2,3着の前走はいずれも非重賞のシャープキャットS.(AW8.5ハロン)で、そこでは順に2,1,4着していました。

キラーグレーシズの5代血統表

2011年G1ハリウッドスターレットS.のレース映像。4番枠がキラーグレーシズ。ウィーミスフランキーは最内1番枠。


ハリウッドスターレットステークス(Hollywood Starlet Stakes)
2011年12月10日、アメリカ・ハリウッドパーク競馬場、オールウェザー8.5ハロン
2歳牝馬、G1、6頭、Fast、レース結果(PDF)、総賞金40万2000ドル
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1キラーグレーシズ
Killer Graces
2牝
15.2倍
J.タラモ1分44秒098戦【3-3-0-2】
2チャームザメイカー
Charm the Maker
2牝
2.7倍
G.ゴメス1/24戦【2-1-1-0】
G1オークリーフS.3着
3レディぺカン
Lady Pecan
2牝
10倍
M.ガルシア1・1/26戦【1-0-1-4】

2011香港国際4競走のレース結果

12月11日に行われた香港国際競走4レースの結果です。全着順、および日本語実況のレース映像はJRAサイトにあります。

香港国際競走~結果と映像~

また過去の日本馬の結果については「日本調教馬の日本国外への遠征 - Wikipedia」をご覧ください。今年2011年の日本馬4頭は、スプリントのカレンチャンの5着が最高。トレイルブレイザーはヴァーズを6着。スプリントのパドトロワは14頭立て14着。マイルのアパパネは14頭立て13着でした。



香港ヴァーズは中団内目を進んだ人気のドゥナデンが、ゴール直前で先に先頭にたったシンコウキング産駒サムザップを差し切って優勝しました。2走前の豪G3ギーロンカップ(芝2400m)、前走の豪G1メルボルンカップ(芝3200m)と重賞3連勝です。

トレイルブレイザーは残り800mで後方2番手の最内。中団より後ろ、トレイルブレイザーより前の4頭が上位3着までを占め、トレイルブレイザーは6着まで。ちょっと位置取りが悪かったですね。

2011年G1香港ヴァーズのレース映像。ドゥナデンは3番枠、トレイルブレイザーは8番枠。

香港ヴァーズ(CATHAY PACIFIC HONG KONG VASE)
2011年12月11日、香港・シャティン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、14頭、Good To Firm、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ドゥナデン
Dunaden
5牡
6.6倍
C.ウィリアムズ
約57.1kg
2分27秒5029戦【9-8-5-7】
豪G1メルボルンカップ1着
2サムザップ
Thumbs Up
7セン
15倍
B.プレブル
約57.1kg
3/432戦【7-7-6-12】
LG1香クラシックマイル1着
3シルヴァーポンド
Silver Pond
4牡
5.3倍
T.ジャルネ
約57.1kg
1・1/211戦【4-1-3-3】
仏G2シャンティイ大賞典
3レッドカドー
Red Cadeaux
5セン
16倍
R.ムーア
約57.1kg
3着同着25戦【5-6-3-11】
豪G1メルボルンカップ2着
6トレイルブレイザー
Trailblazer
4牡
8.4倍
安藤勝己
約57.1kg
4・3/418戦【5-1-2-10】
G2アルゼンチン共和国杯1着
着差は1着から。



香港スプリントは昨年の7着馬で、今年日本でセントウルS.2着、スプリンターズS.5着した香港のラッキーナインがゴール直前で外から差し切って優勝し、国際G1初勝利を挙げました。昨年の2着馬で6歳のロケットマンと3着馬で8歳のセイクリッドキングダムが揃って10着以下に沈み、全体的にそれより若い馬が上位に来て(2着同着は09年の3着馬で昨年11着の8歳ジョイアンドファンでしたが)、世代交代を示す結果になったように思います。

2着のエントラップメントは、前走のG2香港ジョッキークラブスプリントに1番人気で出走し、3/4馬身差の2着していました。そのときの勝ち馬は昨年の香港スプリント8着馬であるリトルブリッジで、そのリトルブリッジが香港スプリント1番人気でしたが4着。

カレンチャンは道中ほぼ同じ位置の内を進んだリトルブリッジに1/4馬身差だけ遅れる5着。過去の日本馬12頭の最高成績は2004年の7着(サニングデール)なので、大健闘といえるでしょう。カレンチャンは前にいたロケットマンが下がってきてスムーズさを欠きましたが、それがなくても4着が精一杯だったろうし、やはりこのレースは日本馬にとってもっとも勝ちにくいレースです。

2011年G1香港スプリントのレース映像。6番枠発走の赤の帽子で出遅れるのがラッキーナイン。カレンチャンは11番枠。


香港スプリント(CATHAY PACIFIC HONG KONG SPRINT)
2011年12月11日、香港・シャティン競馬場、芝1200m
3歳以上、G1、14頭、Good To Firm、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラッキーナイン
Lucky Nine
4セン
4.3倍
B.プレブル
約57.1kg
1分08秒9820戦【8-6-2-4】昨年7着
香LG1香港クラシックマイル1着
2エントラップメント
Entrapment
5セン
6.1倍
D.ホワイト
約57.1kg
アタマ11戦【8-2-1-0】
G2香港JCスプリント2着
2ジョイアンドファン
Joy And Fun
8セン
82倍
B.ドイル
約57.1kg
2着同着50戦【11-4-4-31】
過去2年3,11着
5カレンチャン
Curren Chan
4牝
10倍
池添謙一
約55.3kg
2・1/413戦【8-2-1-2】
スプリンターズS.1着
着差は1着から。


香港マイルは昨年1番人気に支持されながらスタート直前で左後肢の跛行のため競走除外となっていたエイブルワンが、先頭から数馬身離れた2番手先行から残り300mで逃げ馬を交わして抜け出すと、後続の追い込みを凌いで優勝し、G1競走3勝目、香港マイル初勝利です。07年と昨年のG1チャンピオンズマイルを勝っており、G1勝ちはすべてマイル戦です。

エイブルワンが最後に勝ったのが昨年のG2香港ジョッキークラブマイル(香港マイル除外の前走)で、その後はイマイチの成績が続いており、前走の香港ジョッキークラブマイルも5着。9歳という年齢もあってさすがに終わったかと思いましたが、14頭立て12番人気の低評価を覆しました。

2着はヨーロッパ組4頭の中では3番人気(全体の10番人気)のシティースケープ。2走前に伊G1で2着。今年ほかに仏愛でマイル重賞を2勝し、G1ジャックルマロワ賞こそイモータルヴァースの8着に敗れましたが、その前走の英G1クイーンアンS.では3着していました。

3着に今年のG1チャンピオンズマイル勝ち馬で1番人気だったエクステンション。昨年の香港マイル勝ち馬ビューティーフラッシュは6着。仏G1ムーランドロンシャン賞3着で昨年このレース4着のラジサマンは7着。マイルCS3年連続出走のサプレザが8着(昨年3着)でした。

2011年G1香港マイルのレース映像。6番枠発走で2番手追走がエイブルワン。アパパネは9番枠。


香港マイル(CATHAY PACIFIC HONG KONG MILE)
2011年12月11日、香港・シャティン競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、14頭、Good To Firm、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エイブルワン
Able One
9セン
66倍
J.ロイド
約57.1kg
1分33秒9841戦【11-4-1-25】08年2着
香G1チャンピオンズマイル2勝
2シティースケープ
Cityscape
5牡
33倍
S.ドロウン
約57.1kg
クビ16戦【5-7-1-3】
重賞3勝、伊マイルG1・2着
3エクステンション
Xtension
4牡
2.5倍
D.ビードマン
約57.1kg
クビ18戦【3-5-3-7】
香G1チャンピオンズマイル1着
13アパパネ
Apapane
4牝
20倍
蛯名正義
約55.3kg
915戦【7-1-3-4】
牝馬三冠などG1・5勝
着差は1着から。



香港カップは、2月のローカルG1香港ゴールドカップ勝ち馬でG1クイーンエリザベス2世カップ2着のカリフォルニアメモリーが普段の追い込みを捨てて最内枠発走から3番手追走、最短コースを進み、残り1ハロンで前を割って抜け出して優勝しました。1200m通過が昨年より約2秒遅いペースも味方したと思いますが、1番枠を活かしたチャドウィック騎手の好騎乗でした。

昨年クビ差2着のイリアンが今年も2着。前走伊G1ローマ賞勝ちのドイツ馬ザズーが3着。

G1クイーンエリザベス2世カップでカリフォルニアメモリーを2着に、イリアンを4着に退けて優勝し、ここも1番人気に支持された2010/11シーズン年度代表馬アンビシャスドラゴンが出遅れからいつもどおり後方の競馬で追い込みましたが4着まで。前走G1英チャンピオンS.勝ち馬で今年のカルティエ賞ヨーロッパ最優秀古馬シリュスデゼーグルは直線のロスもあったか5着でした。

2011年G1香港カップのレース映像。内を先行するのがカリフォルニアメモリー。


香港カップ(CATHAY PACIFIC HONG KONG CUP)
2011年12月11日、香港・シャティン競馬場、芝2000m
3歳以上、G1、10頭、Good To Firm、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1カリフォルニアメモリー
California Memory
5セン
4.4倍
M.チャドウィック
約57.1kg
2分04秒57ム22戦【9-4-3-6】
LG1香港ゴールドカップ1着
2イリアン
Irian
5セン
17倍
D.ビードマン
約57.1kg
122戦【5-4-4-9】昨年2着
星G1シンガポール航空国際3着
3ザズー
Zazou
4牡
52倍
O.ペリエ
約57.1kg
1・1/418戦【6-1-4-7】
伊G1ローマ賞1着

2011年12月11日日曜日

2011香港国際競走の出馬表(香港ヴァーズ、スプリント、マイル、カップ)

12月11日に行なわれる香港国際競走の出馬表です。上から斤量順で、同斤量の場合はレーティング順に並んでいます。一番左に枠番。

日本からは香港ヴァーズ(2400m)にトレイルブレイザー、スプリント(1200m)にカレンチャンとパドトロワ、マイル(1600m)にアパパネが出走します。カップ(2000m)に日本馬はいませんが、今年のカルティエ賞最優秀古馬に選ばれた、G1英チャンピオンS.勝ち馬シリュスデゼーグルが出走予定です。



香港ヴァーズ(CATHAY PACIFIC HONG KONG VASE)
2011年12月11日(日本時間15時00分発走)
香港・シャティン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1
総賞金1400万香港ドル、1着賞金798万香港ドル(約7980万円、1香港ドル=約10円)
枠番馬名性齢騎手
斤量
通算成績
主な成績
8トレイルブレイザー
Trailblazer
4牡安藤勝己
約57.1kg
17戦【5-1-2-9】
G2アルゼンチン共和国杯1着
13ジャッカルベリー
Jakkalberry
5牡F.ブランカ
約57.1kg
19戦【9-2-1-7】昨年5着
伊G1ミラノ大賞典1着
2シルヴァーポンド
Silver Pond
4牡T.ジャルネ
約57.1kg
10戦【4-1-2-3】
仏G2シャンティイ大賞典
6カンパノロジスト
Campanologist
6牡L.デットーリ
約57.1kg
34戦【11-6-4-13】
独G1を3勝、伊G1を1勝
3ドゥナデン
Dunaden
5牡C.ウィリアムズ
約57.1kg
28戦【8-8-5-7】
豪G1メルボルンカップ1着
11マイティーハイ
Mighty High
5センD.ビードマン
約57.1kg
22戦【6-4-4-8】昨年7着
香LG1チャンピオンズ&チャッターC.1着
5ミスターメディチ
Mr Medici
6牡G.モッセ
約57.1kg
44戦【5-13-7-19】昨年12着
香LG1チャンピオンズ&チャッターC.1着
12レッドウッド
Redwood
5牡M.ヒルズ
約57.1kg
16戦【4-6-1-5】昨年2着
加G1ノーザンダンサーターフS.1着
1サムザップ
Thumbs Up
7センB.プレブル
約57.1kg
31戦【7-6-6-12】
香LG1香港クラシックマイル1着
7レッドカドー
Red Cadeaux
5センR.ムーア
約57.1kg
24戦【5-6-2-11】
豪G1メルボルンカップ2着
9スーパーサティン
Super Satin
6センO.ドゥルーズ
約57.1kg
28戦【8-3-1-16】
香LG1香港ダービー1着
4サラリンクス
Sarah Lynx
4牝C.スミヨン
約55.3kg
12戦【3-0-1-8】
加G1カナディアン国際S.1着
10ヴァダマール
Vadamar
3牡C.ルメール
約54.8kg
7戦【3-0-2-2】
仏G2コンセイユドパリ賞1着

トレイルブレイザーはアルゼンチン共和国杯やジャパンカップのようにある程度前で競馬できればスロー必至のここでも好走できる可能性は高い。

外国馬では今年の豪G1メルボルンカップ勝ち馬ドゥナデンと2着のレッドカドーが揃って参戦。ただこの2頭は欧州では3000m以上の長距離での実績が目立つので、それよりはニエル賞3着で前走2400mの仏G2を勝った3歳バヴァダマールや、昨年の香港ヴァーズと今年のドバイシーマクラシックどちらも2着のレッドウッド、前走の凱旋門賞8着のシルヴァーポンドの方が有力かと。

ヴァーズで好走できない地元香港馬ではマイティーハイが上位だが、去年7着なので今年も好走は難しそう。前走のG2香港ジョッキークラブカップ(芝2000m)を勝ったサムザップがシンコウキング産駒なので注目しておきたい。

◎ヴァダマール
○シルヴァーポンド
▲トレイルブレイザー
△レッドウッド
△カンパノロジスト



香港スプリント(CATHAY PACIFIC HONG KONG SPRINT)
2011年12月11日(日本時間15時40分発走)
香港・シャティン競馬場、芝1200m
3歳以上、G1
総賞金1400万香港ドル、1着賞金798万香港ドル(約7980万円)
枠番馬名性齢騎手
斤量
通算成績
主な成績
13ロケットマン
Rocket Man
6センB.ヴォルスター
約57.1kg
23戦【18-4-0-1】昨年2着
国際G1を2勝
14セイクリッドキングダム
Sacred Kingdom
8センZ.パートン
約57.1kg
32戦【17-7-2-16】昨年3着
07年と09年の勝ち馬
12べイテッドブレス
Bated Breath
4牡S.ドロウン
約57.1kg
13戦【5-3-1-4】
今年、加G1で2着3回
6ラッキーナイン
Lucky Nine
4センB.プレブル
約57.1kg
19戦【7-6-2-4】昨年7着
香LG1香港クラシックマイル1着
2ソサエティーロック
Society Rock
4牡J.ムルタ
約57.1kg
14戦【4-4-0-6】
英G1ゴールデンジュビリーS.1着
3リトルブリッジ
Little Bridge
5センG.モッセ
約57.1kg
14戦【7-2-1-4】昨年8着
G2香港JCスプリント1着
5エントラップメント
Entrapment
5センD.ホワイト
約57.1kg
10戦【8-1-1-0】
G2香港JCスプリント2着
8ソールパワー
Sole Power
5牡K レイサム
約57.1kg
20戦【4-2-4-10】
英G1ナンソープS.1着
4グリーンバーディー
Green Birdie
8センT.アングランド
約57.1kg
39戦【6-4-2-27】
4年連続出走7,2,4,10着
10アドミレーション
Admiration
4牡D.ビードマン
約57.1kg
14戦【6-1-4-3】
G2香港JCスプリント3着
1パドトロワ
Pas De Trois
4牡安藤勝己
約57.1kg
16戦【6-2-4-4】
スプリンターズS.2着
9リッチユニコーン
Rich Unicorn
5センM.デュ・プレシス
約57.1kg
19戦【6-3-2-8】
G2香港JCスプリント4着
7ジョイアンドファン
Joy And Fun
8センB.ドイル
約57.1kg
49戦【11-3-4-31】
過去2年3,11着
11カレンチャン
Curren Chan
4牝池添謙一
約55.3kg
12戦【8-2-1-1】
スプリンターズS.1着

スプリンターズS.で23戦目にして始めて連対を外したロケットマンだが、シンガポールに帰国後、きっちり1勝しており、依然として最有力候補であることは間違いない。昨年3着のセイクリッドキングダムもまだそれほど衰えているようには見えず注意。セントウルS.2着、スプリンターズS.5着のラッキーナインは後方を進むようなら展開の助けは必要だが、嵌れば勝ちきるだけの実力はあるはず。

G2香港ジョッキークラブスプリント組は勝ち馬が昨年の8着馬なので、評価低めで。ヨーロッパ組では今年G1で2着3回のベイテッドブレスが一番安定しているが、このメンバーで連対は難しそう。ソサエティーロックは前走が大敗で立て直せているかが鍵。5ハロンばかりを使われているソールパワーは6ハロンでも長いかもという懸念あり。

日本馬が勝ったことが無いスプリントですが、カレンチャンなら初勝利も期待できる。

◎ロケットマン
○セイクリッドキングダム
▲ラッキーナイン
△カレンチャン
△ソサエティーロック



香港マイル(CATHAY PACIFIC HONG KONG MILE)
2011年12月11日(日本時間16時50分発走)
香港・シャティン競馬場、芝1600m
3歳以上、G1総賞金2000万香港ドル、1着賞金1140万香港ドル(約1億1400万円)
枠番馬名性齢騎手
斤量
通算成績
主な成績
12シティースケープ
Cityscape
5牡S.ドロウン
約57.1kg
15戦【5-6-1-3】
重賞3勝、伊マイルG1・2着
2ジミーシュー
Jimmiy Choux
4牡J.リデル
約57.1kg
23戦【12-5-2-4】
G1競走5勝
4ラジサマン
Rajsaman
4牡T.ジャルネ
約57.1kg
18戦【6-1-4-7】昨年4着
重賞4勝、ムーランドロンシャン賞3着
10ビューティーフラッシュ
Beauty Flash
6センG.モッセ
約57.1kg
27戦【10-1-4-12】
昨年の勝ち馬。
5エクステンション
Xtension
4牡D.ビードマン
約57.1kg
17戦【3-5-2-7】
香G1チャンピオンズマイル1着
7エイブルワン
Able One
9センJ.ロイド
約57.1kg
40戦【10-4-1-25】08年2着
香G1チャンピオンズマイル2勝
6フライグブルー
Flying Blue
5センO.ドゥルーズ
約57.1kg
11戦【5-3-1-2】
G2香港ジョッキークラブマイル3着
1デスティンドフォーグローリー
Destined For Glory
4センT.クラーク
約57.1kg
15戦【5-4-1-5】
G2香港ジョッキークラブマイル1着
3アウトドアペガサス
Outdoor Pegasus
4センJ.ムルタ
約57.1kg
27戦【5-2-1-19】
G2香港ジョッキークラブマイル7着
13シーチュアンサクセス
Sichuan Success
5センD.ホワイト
約57.1kg
12戦【6-2-0-4】
香LG3・1勝
11ファットチョイウーララ
Fat Choy Oohlala
6センM.ギュイヨン
約57.1kg
19戦【4-7-5-3】
香LG1香港ダービー9着
14ドバウィゴールド
Dubawi Gold
3牡R.ヒューズ
約56.7kg
16戦【5-3-0-8】
今年の英愛2000ギニー2着
8サプレザ
Sahpresa
6牝C.ルメール
約55.3kg
21戦【8-4-5-4】昨年3着
英G1サンチャリオットS.3連覇
9アパパネ
Apapane
4牝蛯名正義
約55.3kg
15戦【7-1-3-4】
牝馬三冠などG1・5勝

地元香港馬が強いレースだが、出生国で言えば豪・ニュージーランド産の優勝が目立つ。その豪・新でG1を5勝(マイルG1・2勝)ジミーシューが有力。香港所属馬では昨年の勝ち馬ビューティーフラッシュと、今年の香G1チャンピオンズマイルを勝ったエクステンションが上位だが、斤量差があったとはいえ前走G2香港ジョッキークラブマイルでその2頭を負かして勝ったディスティンドフォーグローリーも注意。

ヨーロッパ勢では昨年3着のサプレザを重視。ラジサマンとドバウィゴールドは、昨年2着のロイヤルベンチにムーランドロンシャン賞で先着(順に3,4,5着)。斤量差が2kgから0.5kgになるラジサマンのほうが有利。

アパパネは安田記念6着、マイラーズカップ4着を考えると掲示板は十分あるでしょう。

◎ジミーシュー
○エクステンション
▲ビューティーフラッシュ
△サプレザ
△ラジサマン
△アパパネ
△ディスティンドフォーグローリー



香港カップ(CATHAY PACIFIC HONG KONG CUP)
2011年12月11日(日本時間17時30分発走)
香港・シャティン競馬場、芝2000m
3歳以上、G1
総賞金2000万香港ドル、1着賞金1140万香港ドル(約1億1400万円)
枠番馬名性齢騎手
斤量
通算成績
主な成績
2シリュスデゼーグル
Cirrus Des Aigles
5センC.スミヨン
約57.1kg
38戦【13-15-5-5】昨年5着
英G1チャンピオンS.1着
5アンビシャスドラゴン
Ambitious Dragon
5センD.ホワイト
約57.1kg
14戦【8-3-0-4】
香G1 QE2世カップ1着
6バイワード
Byword
5牡M.ギュイヨン
約57.1kg
15戦【7-2-1-5】
英G1プリンスオブウェールズ1着
7ダーバンサンダー
Durban Thunder
6牡A.シュタルケ
約57.1kg
13戦【6-2-2-3】
独G1ダルマイヤー大賞1着
10イリアン
Irian
5センD.ビードマン
約57.1kg
21戦【5-3-4-9】昨年2着
星G1シンガポール航空国際3着
1カリフォルニアメモリー
California Memory
5センM.チャドウィック
約57.1kg
21戦【8-4-3-6】
香LG1香港ゴールドカップ1着
8ザズー
Zazou
4牡O.ペリエ
約57.1kg
17戦【6-1-3-7】
伊G1ローマ賞
4ランサムノート
Ransom Note
4牡M.ヒルズ
約57.1kg
18戦【7-2-0-9】
英重賞2勝
3ピュアチャンピオン
Pure Champion
4牡G.モッセ
約57.1kg
19戦【4-3-0-12】
香G2ジョッキークラブカップ2着
9ジャコビー
Jacobee
4センT.クラーク
約57.1kg
18戦【6-1-3-8】
香港ダービー4着

昨年はスノーフェアリーの鬼脚に屈したシリュスデゼーグルは今年に入って本格化。英G1チャンピオンS.ではソーユーシンクとスノーフェアリー相手にG1初勝利を挙げている。2ヶ月ぶりの出走だけが問題。今年前半にローカルG1香港ダービーと香G1クイーンエリザベス2世カップ(いずれも2000m)を勝ち、2010/11シーズン年度代表馬に選ばれたアンビシャスドラゴンは、5ヶ月ぶりをLG3の1400m1着→G2の1600m戦2着と叩いてここへ。この2頭の対決でしょう。

3着候補は地元香港馬では昨年2着イリアンとカリフォルニアメモリーの2頭。前々走の仏G2ドラール賞でシリュスデゼーグルに短クビ差で勝ったバイワードも、当時2kg軽い斤量に恵まれていたとはいえ、10ハロンでは一流なので注意。前走G1初勝利のザズーも時計勝負に強そうなので押さえたい。

◎アンビシャスドラゴン
○シリュスデゼーグル
▲イリアン
△カリフォルニアメモリー
△バイワード
△ザズー

2011年12月7日水曜日

今年のBCクラシック2着馬の母を社台が購入?

今年のBCクラシックで逃げて2着だったゲームオンデュード Game On Dude の母 Worldly Pleasure を社台が購入するようです。韓国競馬のブログ「Horse Racing in Korea」が「The Korean Racing Journal」の情報として伝えています。

Worldly Pleasure, Dam Of Game On Dude, Headed For Japan? « Horse Racing in Korea

ゲームオンデュードは通算14戦5勝(2011年12月5日現在)。昨年(2010年)、G3ローンスターダービー1着、G1ベルモントS.4着。今年2戦目のG1サンタアニタH.(サンタアニタ競馬場・ダート10ハロン)でG1初勝利を挙げると、10月のG1グッドウッドS.(同・ダート9ハロン)も勝ち、BCクラシックでも2着に入りました。

11歳のWorldly Pleasure は現役時代31戦8勝。重賞勝ちはありません。5代血統表。父デビルヒズデューです。中央2勝のケイエスバウアーのいとこでもあります。2009年11月、キーンランドのセールで現所有者の Nokwon Farmが1万5000ドルで購入し韓国へ。その後マッチョウノ産駒の牡馬(持ち込み)とヴォルポニ産駒の牝馬を産んでいます。現在アドマイヤドンの仔を受胎中。

Nokwon Farm の元には今年ゲームオンデュードがG1を勝った頃から購入のオファーが多数あったようですが、できればアジアに残したいという意向もあって社台に決まったようです。Nokwon Farm は現金と少なくとも1頭の繁殖牝馬を得るとのこと。また日本での初年度にはディープインパクトが予定されているようだとも記事では伝えています。



社台が海外から優良牝馬を買うのは頻繁に行われていることですが、今回は韓国から買った(買う)という珍しいことので記事にしました。最近の吉田兄弟のお買い上げリストは「吉田さんのお買い物: まったり血統派の茶飲み話」にまとまっているのでどうぞ。


ちなみにブログ「Horse Racing in Korea」は韓国競馬の主要レースの開催予定や結果を簡潔に更新してくれるのでオススメです。なお、11月に韓国競馬最高賞金額レースである韓国G1大統領杯(ダート2000m、韓国産馬限定)を勝ったビワシンセイキ産駒のタンデブルペは、12月11日の韓国最強馬決定戦G1グランプリ(ダート2300m)には出走しないとのこと。

ただしグランプリにはこのレース史上初めて2歳馬が出走するそうで注目したい。その2歳馬 Smarty Moonhak(米国産馬) は前走で、ひとつ下のクラスですが、3歳以上を相手に11馬身差で圧勝しています。

2011年12月5日月曜日

新G1キャプテンクックS.、ペンタイア産駒ムファサがG1競走8勝目

12月3日に行われた新G1キャプテンクックS.(芝1600m)は、2走前に豪G1トゥーラクH.(芝1600m)を勝ったムファサが、2010年豪G1テレグラフH.(芝1200m)勝ち馬ヴォヌスティを下して優勝、これでG1通算8勝目、うち今年(2011年)だけで5勝しています。

ちなみにムファサは09年と今年のテレグラフH.の勝ち馬でもあります。3着にG1ニュージーランドオークス4着のデーティングが入りました。

レース映像はこのページの Full Race からどうぞ(要登録、無料)。

キャプテンクックステークス(Westbury Stud Captain Cook Stakes)
2011年12月3日、ニュージーランド・トレンサム競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、10頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ムファサ
Mufhasa
7セン
1.8倍
S.スプラット
59.0kg
1分36秒4047戦【17-5-5-20】
主勝鞍
2ヴォヌスティ
Vonusti
7セン
13.4倍
N.ハリス
59.0kg
1・1/440戦【8-5-7-20】
主勝鞍
3デーティング
Dating
4牝
10.1倍
J.リドル
57.0kg
1/215戦【5-1-2-7】
新G3を2勝

豪G1キングストンタウンクラシック、プレイイングゴッドが2連覇

12月3日に行われた豪G1キングストンタウンクラシックは昨年の勝ち馬プレイイングゴッドが昨年より6.5kg重い58.5kgでの出走でしたが、3番手追走から抜け出し、2着に1馬身差をつけて優勝しました。G1競走2勝目。

昨年5着のレンジャーが2着。前走G2 WAギニー勝ち馬キングソールが3着。前走G1レイルウェイS.(芝1600m)勝ち馬ラッキーグレイは1番人気5着でした。

キングストンタウンクラシック(GR Engineering Kingston Town Classic)
2011年12月3日、オーストラリア・アスコット競馬場、芝1800m
3歳以上、G1、13頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1プレイイングゴッド
Playing God
4牡
19倍
S.パーンハム
58.5kg
1分49秒5622戦【7-4-4-7】
G1 WATCダービー2着
2レンジャー
Ranger
5セン
3.7倍
W.パイク
59.0kg
1 18戦【6-3-4-5】
G2リースティアS.1着
3キングソール
King Saul
3セン
5.5倍
G.スコフィールド
52.0kg
15戦【3-0-1-1】
G2 WAギニー1着

2011年12月3日土曜日

智G1ラスオークス、ラハイナがG1初勝利

12月2日に行われた智G1ラスオークス(チリオークス、芝2000m)は、9月の智G1 ポーラ・デ・ポトランカス(芝1700m)を2着に逃げ粘ったラハイナが今回は出遅れて中団追走、しかし最後の直線できっちり差し切ってG1初勝利を挙げました。

ラハイナは前走のG3(芝1800m)でも牡馬相手に逃げて3馬身差2着していましたが、そのG3でラハイナからさらに1/2馬身差3着だったリーナデフュエゴが1・1/4馬身差2着でした。

1番人気マーチャコンテンタ Marcha Contenta は初めての2000mが長かったのか、最下位に惨敗。2歳G1アルトゥーロ・リヨン・ペーニャ大賞(芝1600m)勝ち馬で前走G1アルベルト・ソラリ・マグナスコ大賞(ダート2000m)2着のプラザインディアス Plaza De Indias は2番人気4着でした。


ちなみにポーラ・デ・ポトランカス勝ち馬マリアモレナはその後、牡馬相手のG1を2連戦し、ナシオナル・リカルド・リヨン大賞(芝2000m)で3着、エル・エンセーヨ(芝2400m)で4着と健闘しています。

2011年G1ラスオークスのレース映像。内で出遅れるのが2着馬。外で出遅れるのが勝ち馬。


ラスオークス(Las Oaks Carlos Hirmas A.)
2011年12月2日、チリ・サンチアゴ競馬場、芝2000m
3歳牝馬、G1、11頭、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラハイナ
La Haina
3牝
4.7倍
J.Medina1分59秒7312戦【3-5-0-4】
2リーナデフュエゴ
Llena De Fuego
3牝
8.2倍
V.Ramirez1・1/412戦【1-1-1-9】
3インディステーション
Indy Station
3牝
14.5倍
V.Cifuentes1・1/28戦【2-1-2-3】
2走前に準重賞勝ち