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2011年12月12日月曜日

2011香港国際4競走のレース結果

12月11日に行われた香港国際競走4レースの結果です。全着順、および日本語実況のレース映像はJRAサイトにあります。

香港国際競走~結果と映像~

また過去の日本馬の結果については「日本調教馬の日本国外への遠征 - Wikipedia」をご覧ください。今年2011年の日本馬4頭は、スプリントのカレンチャンの5着が最高。トレイルブレイザーはヴァーズを6着。スプリントのパドトロワは14頭立て14着。マイルのアパパネは14頭立て13着でした。



香港ヴァーズは中団内目を進んだ人気のドゥナデンが、ゴール直前で先に先頭にたったシンコウキング産駒サムザップを差し切って優勝しました。2走前の豪G3ギーロンカップ(芝2400m)、前走の豪G1メルボルンカップ(芝3200m)と重賞3連勝です。

トレイルブレイザーは残り800mで後方2番手の最内。中団より後ろ、トレイルブレイザーより前の4頭が上位3着までを占め、トレイルブレイザーは6着まで。ちょっと位置取りが悪かったですね。

2011年G1香港ヴァーズのレース映像。ドゥナデンは3番枠、トレイルブレイザーは8番枠。

香港ヴァーズ(CATHAY PACIFIC HONG KONG VASE)
2011年12月11日、香港・シャティン競馬場、芝2400m
3歳以上、G1、14頭、Good To Firm、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ドゥナデン
Dunaden
5牡
6.6倍
C.ウィリアムズ
約57.1kg
2分27秒5029戦【9-8-5-7】
豪G1メルボルンカップ1着
2サムザップ
Thumbs Up
7セン
15倍
B.プレブル
約57.1kg
3/432戦【7-7-6-12】
LG1香クラシックマイル1着
3シルヴァーポンド
Silver Pond
4牡
5.3倍
T.ジャルネ
約57.1kg
1・1/211戦【4-1-3-3】
仏G2シャンティイ大賞典
3レッドカドー
Red Cadeaux
5セン
16倍
R.ムーア
約57.1kg
3着同着25戦【5-6-3-11】
豪G1メルボルンカップ2着
6トレイルブレイザー
Trailblazer
4牡
8.4倍
安藤勝己
約57.1kg
4・3/418戦【5-1-2-10】
G2アルゼンチン共和国杯1着
着差は1着から。



香港スプリントは昨年の7着馬で、今年日本でセントウルS.2着、スプリンターズS.5着した香港のラッキーナインがゴール直前で外から差し切って優勝し、国際G1初勝利を挙げました。昨年の2着馬で6歳のロケットマンと3着馬で8歳のセイクリッドキングダムが揃って10着以下に沈み、全体的にそれより若い馬が上位に来て(2着同着は09年の3着馬で昨年11着の8歳ジョイアンドファンでしたが)、世代交代を示す結果になったように思います。

2着のエントラップメントは、前走のG2香港ジョッキークラブスプリントに1番人気で出走し、3/4馬身差の2着していました。そのときの勝ち馬は昨年の香港スプリント8着馬であるリトルブリッジで、そのリトルブリッジが香港スプリント1番人気でしたが4着。

カレンチャンは道中ほぼ同じ位置の内を進んだリトルブリッジに1/4馬身差だけ遅れる5着。過去の日本馬12頭の最高成績は2004年の7着(サニングデール)なので、大健闘といえるでしょう。カレンチャンは前にいたロケットマンが下がってきてスムーズさを欠きましたが、それがなくても4着が精一杯だったろうし、やはりこのレースは日本馬にとってもっとも勝ちにくいレースです。

2011年G1香港スプリントのレース映像。6番枠発走の赤の帽子で出遅れるのがラッキーナイン。カレンチャンは11番枠。


香港スプリント(CATHAY PACIFIC HONG KONG SPRINT)
2011年12月11日、香港・シャティン競馬場、芝1200m
3歳以上、G1、14頭、Good To Firm、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1ラッキーナイン
Lucky Nine
4セン
4.3倍
B.プレブル
約57.1kg
1分08秒9820戦【8-6-2-4】昨年7着
香LG1香港クラシックマイル1着
2エントラップメント
Entrapment
5セン
6.1倍
D.ホワイト
約57.1kg
アタマ11戦【8-2-1-0】
G2香港JCスプリント2着
2ジョイアンドファン
Joy And Fun
8セン
82倍
B.ドイル
約57.1kg
2着同着50戦【11-4-4-31】
過去2年3,11着
5カレンチャン
Curren Chan
4牝
10倍
池添謙一
約55.3kg
2・1/413戦【8-2-1-2】
スプリンターズS.1着
着差は1着から。


香港マイルは昨年1番人気に支持されながらスタート直前で左後肢の跛行のため競走除外となっていたエイブルワンが、先頭から数馬身離れた2番手先行から残り300mで逃げ馬を交わして抜け出すと、後続の追い込みを凌いで優勝し、G1競走3勝目、香港マイル初勝利です。07年と昨年のG1チャンピオンズマイルを勝っており、G1勝ちはすべてマイル戦です。

エイブルワンが最後に勝ったのが昨年のG2香港ジョッキークラブマイル(香港マイル除外の前走)で、その後はイマイチの成績が続いており、前走の香港ジョッキークラブマイルも5着。9歳という年齢もあってさすがに終わったかと思いましたが、14頭立て12番人気の低評価を覆しました。

2着はヨーロッパ組4頭の中では3番人気(全体の10番人気)のシティースケープ。2走前に伊G1で2着。今年ほかに仏愛でマイル重賞を2勝し、G1ジャックルマロワ賞こそイモータルヴァースの8着に敗れましたが、その前走の英G1クイーンアンS.では3着していました。

3着に今年のG1チャンピオンズマイル勝ち馬で1番人気だったエクステンション。昨年の香港マイル勝ち馬ビューティーフラッシュは6着。仏G1ムーランドロンシャン賞3着で昨年このレース4着のラジサマンは7着。マイルCS3年連続出走のサプレザが8着(昨年3着)でした。

2011年G1香港マイルのレース映像。6番枠発走で2番手追走がエイブルワン。アパパネは9番枠。


香港マイル(CATHAY PACIFIC HONG KONG MILE)
2011年12月11日、香港・シャティン競馬場、芝1600m
3歳以上、G1、14頭、Good To Firm、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1エイブルワン
Able One
9セン
66倍
J.ロイド
約57.1kg
1分33秒9841戦【11-4-1-25】08年2着
香G1チャンピオンズマイル2勝
2シティースケープ
Cityscape
5牡
33倍
S.ドロウン
約57.1kg
クビ16戦【5-7-1-3】
重賞3勝、伊マイルG1・2着
3エクステンション
Xtension
4牡
2.5倍
D.ビードマン
約57.1kg
クビ18戦【3-5-3-7】
香G1チャンピオンズマイル1着
13アパパネ
Apapane
4牝
20倍
蛯名正義
約55.3kg
915戦【7-1-3-4】
牝馬三冠などG1・5勝
着差は1着から。



香港カップは、2月のローカルG1香港ゴールドカップ勝ち馬でG1クイーンエリザベス2世カップ2着のカリフォルニアメモリーが普段の追い込みを捨てて最内枠発走から3番手追走、最短コースを進み、残り1ハロンで前を割って抜け出して優勝しました。1200m通過が昨年より約2秒遅いペースも味方したと思いますが、1番枠を活かしたチャドウィック騎手の好騎乗でした。

昨年クビ差2着のイリアンが今年も2着。前走伊G1ローマ賞勝ちのドイツ馬ザズーが3着。

G1クイーンエリザベス2世カップでカリフォルニアメモリーを2着に、イリアンを4着に退けて優勝し、ここも1番人気に支持された2010/11シーズン年度代表馬アンビシャスドラゴンが出遅れからいつもどおり後方の競馬で追い込みましたが4着まで。前走G1英チャンピオンS.勝ち馬で今年のカルティエ賞ヨーロッパ最優秀古馬シリュスデゼーグルは直線のロスもあったか5着でした。

2011年G1香港カップのレース映像。内を先行するのがカリフォルニアメモリー。


香港カップ(CATHAY PACIFIC HONG KONG CUP)
2011年12月11日、香港・シャティン競馬場、芝2000m
3歳以上、G1、10頭、Good To Firm、レース結果
着順馬名性齢
オッズ
騎手着差通算成績
主な成績
1カリフォルニアメモリー
California Memory
5セン
4.4倍
M.チャドウィック
約57.1kg
2分04秒57ム22戦【9-4-3-6】
LG1香港ゴールドカップ1着
2イリアン
Irian
5セン
17倍
D.ビードマン
約57.1kg
122戦【5-4-4-9】昨年2着
星G1シンガポール航空国際3着
3ザズー
Zazou
4牡
52倍
O.ペリエ
約57.1kg
1・1/418戦【6-1-4-7】
伊G1ローマ賞1着

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